TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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今週はトランスフォーマー展、来週はONEを見に行きます。
トランスフォーマー月間です。

今はトランスフォーマーたちの出番が全然ないけど、ミサイルブチ込んだらいっっっっっっぱい敵味方合わせて大暴れさせてやる...!!!
と心に誓いながら話を進めております。


シスターフッド

「先生…起きてください、先生」

 

“はっ…!!ごめん、ちょっと寝てた”

 

「…お忙しいのは存じておりますが、もう少々集中していただけますと」

 

“ごめん…”

 

先生がアズサとセイアの出てくる謎の夢から醒めると、そこはシスターフッドの教室であった。先生はミカが引き起こした一連の事件の後始末のために、シスターフッドを訪れていたのである。

 

「確かにここしばらくずっと、事件の後始末と言いますか…色々奔走されていると聞きました。あなたの管轄外のことまで」

 

“力不足でね…色々とやり切れなかったこととか、たくさんあって…”

 

「…そうでしたか」

 

だが先生が寝落ちしてしまうのも無理はない。彼はミカが事件を起こしてからトリニティのあちこちへ走り回って、解決に奔走しているのである。その動機は補習授業部だけでなく、先生としてミカやナギサのことも救うべきであったという彼自身の後悔に起因する。

 

「立て続けに色々なことがありましたし、少し整理しておきましょうか。退屈なお話になるでしょう。少なくとも面白くはないことだとは思いますが…整理することで、進むことができることもあります。“ポストモーテム”と呼ばれるものです。…では本題に入りましょう」

 

そう言ってサクラコは、判明した情報を振り返っていく。

 

セイアの部屋が爆破されたのは夜中の3時頃である。そして彼女が負傷しているのを最初に発見したのは、救護騎士団の団長蒼森ミネであった。

 

ミネはセイアの状況を確認した後、“百合園セイアのヘイローが何者かに破壊され、彼女が死に至った”ということを報告する。当然ティーパーティー内部は混乱に陥り、情報統制や犯人捜しが始まったのである。

 

その後のミネはこの騒動に紛れ、まだ生きているセイアと共に行方をくらましたのである。このことは他の救護騎士団員にも分からず、今も2人の詳細な所在は分かっていない。

 

実行犯はアズサだったものの、指示をしたのは聖園ミカだったこともあり、ミネ団長の判断がセイアの命を救ったというわけである。そして現在、セイアの爆発の傷は癒えたものの、彼女は未だ目を覚まさず、ミネにすらその原因が分かっていないようである。

 

「おおよそといった形ではありますが、この辺りが百合園セイアさんが襲撃された件についてのお話です」

 

ガチャ…

 

“ハナコ!”

 

「あまり面白くないサクラコさんに捕まって苦しんでいるのではないかと思い、先生を助けに来ちゃいました。ふふっ♡」

 

「…冗談を言うタイミングではありませんよ、ハナコさん」

 

サクラコがセイア襲撃の詳細を語っていると、部屋にハナコが入ってくる。ハナコは先生を見るや否やサクラコに冗談を言うが、彼女は取り合ってはくれなかった。

 

「サクラコさんは相変わらずですねえ…今度一緒に、ちょっと過激な本でも読みませんか♡何となくですが、サクラコさんはそういった方面に免疫が無さそうですし…うふふ♡」

 

「・・・。ハナコさん?あの時の約束、忘れていませんよね?」

 

「…もちろんですよ」

 

 

 

 

 

少し前

 

“いた、ハナコ!!”

 

「あら。先生、どうしてここに…」

 

“前に言ってた、シスターフッドとの約束って…”

 

「ああ、それは…」

 

先生はハナコが言っていた事が心配になって、シスターフッドの本拠地である大聖堂へと赴く。先生はハナコを見つけると慌てて駆け寄り、彼女がシスターフッドとした約束について問うた。

 

「連邦生徒会シャーレの先生よ、これはお前が介入していい問題ではない。この話はあくまで浦和ハナコとシスターフッドとの間で交わされた取り決めだ」

 

“ハナコは補習授業部の、私の生徒だから”

 

「あらまあ…」

 

しかし、ハナコとシスターフッドとの約束の事に介入することを、センチネルが許さない。だがそれにもかかわらず、先生はハナコを自分の生徒だと言って、一歩も引き下がらないのであった。

 

「なるほど、似ているな…」

 

「…?」 “…?”

 

「生徒たちを守るために立ち向かっていく勇敢さ、まさしくオプティマスのようだ」

 

“そ、そんなただ私は…”

 

「その生徒たちに対するひたむきさが、お前が彼女たちに慕われる理由なのだろう」

 

先生のハナコのためにセンチネル相手でも一歩も退かない態度を見て、彼はオプティマス・プライムの姿を重ねる。それを聞いた先生は自分が偉大な司令官であるオプティマスと重なったことに、嬉しさと照れくささを感じていた。

 

「ハナコさんの事ですが…それはその、私が…」

 

「マリーちゃん…」

 

「私がお願いしたんです。ハナコさんを助けるために、サクラコ様を説得する…。その代わり約束として、ハナコさんに退学を撤回してもらう、と…」

 

「・・・」 “・・・” 「・・・」

 

先生とセンチネルの事から会話をハナコの約束の話に戻したのは、マリーであった。ハナコを助けるために尽力したのは、マリーだったのである。

 

「私では、ハナコさんを止めることができなくって…ハナコさんの心の奥底を、分かってあげることができなくて…。こんな形になってしまってごめんなさい…でも私は、ハナコさんに学園に残ってほしくって…」

 

「…いいえ、マリーちゃん。マリーちゃんが謝ることではありません。色々と勝手なことをして、みんなを心配させたのは私なんですから。むしろ謝るのは私です」

 

「ハナコさん…」

 

「ごめんなさい、マリーちゃん…心配させてしまいましたね」

 

マリーはハナコがトリニティにどんどん絶望していくのを、ただ見ていることしかできなかったことが悲しかったのである。そんなマリーが思いつた方法がサクラコに掛け合ってある種無理矢理シスターフッドとの関係を気づいて退学を止めることだったわけである。ただそんな方法でハナコを繋ぎとめようとしたことにマリーは後悔していたようだが、ハナコのほうはむしろ感謝しているようである。

 

「今の私は、退学しようとは考えてませんから。安心してください」

 

「本当、ですか…?」

 

「はい。補習授業部で習いましたからね…もう少し、“足掻いて”みようかと。ねえ、先生?」

 

“…うん”

 

「…ありがとうございます。ハナコさん、ケイ先生」

 

そしてハナコはマリーを安心させるべく退学は考えていないと告げる。ハナコも補習授業部で先生やみんなと出会うことで変わったのである。

 

「…だが、それでは一つ足りんな」

 

「センチネル・プライム…?」

 

「そう、それではたりません。もう一つ、お願いがあります。ハナコさん」

 

「・・・」

 

しかし、ハナコとマリーがほっこりしているなかセンチネルはそれでは足りないと話を現実に戻す。そしてサクラコもセンチネルの意見に同意し、ハナコにもう一つのお願いを頼むのであった。

 

「それは…」

 

 

 

 

 

現在

 

「“登校時の服装には、裸のみを認める”…そんな校則を作り、トリニティを“裸の楽園”へと変える計画に手を貸してほしい…ということでしたよね?」

 

「ええ、そうで…はい?」

 

「まさかシスターフッドがこんな陰謀を企んでいたなんて…さすがサクラコさん、謎に包まれた秘密主義集団の長ですね」

 

そしてハナコはいつも通り卑猥な話をし出して、サクラコを揶揄い始める。ここに自分と先生とサクラコとマリーしかおらず、センチネルがいないことを確認した犯行であった。

 

「それにあの例外に関する条項、“原則は全裸。ただしシスターフッドのみ、登校時にベールの着用を認める”…流石の私も慄きましたよ。裸にベールだなんて、何という新しい世界…」

 

「はい…っ!?」

 

「ですが、今の立場では協力せざるを得ません…そしてやるからには、必ずや成功させてみせます!」

 

「さ、さささサクラコ様!?そ、そんな計画を…!?」

 

「違いますよ!?」

 

さらにハナコはサクラコが卑猥な校則を作ろうとしているという戯言を語る。そしてその戯言を純真なマリーが信じてしまい、慌ててサクラコが止めるのであった。

 

「そんな…」

 

「“そんな…”ではありません!いきなり何を言っているのですかあなたは!“私たちがハナコさんの頼みを聞く代わりに、ハナコさんも私たちからの頼みを一つ聞く”そういう約束でしょう!?」

 

「…ああ、そんなお話もありましたねぇ」

 

サクラコに自信の戯言を否定され、ハナコはわざとらしく悲しんでみせる。だが、その態度がサクラコにとっては火に油を注いだようで、ハナコは彼女を怒らせてしまった。

 

「はぁ…。本当なら、あなたがシスターフッドに入ってくれればそれが一番良いのですが…それはあなたをただ虐めて、追い詰めるようなものでしょうから」

 

「そうですか、お優しいことで♡」

 

「今回の事件を契機として、私たちのこれまでの“無干渉主義”も変わっていきます。政治的なことにも徐々に、足を踏み入れることになるでしょう。その過程できっと、色々あるはずです。その時、ハナコさんのような方から助けてもらえるというのは大きなキーになり得ます。あくまでそういうお話ですよ」

 

ミカの一件でシスターフッドも変わらなければならないとサクラコは感じたようである。本当はハナコをシスターフッドに入れたかったようだが、政治的な事柄になった時に協力するということで落ち着いたようである。

 

「まあ、その程度なら構わないのですが…はぁ…」

 

「どうしてそう残念そうな表情をするのですか…いえ、もう話をそちらに戻さないでほしいのですが…」

 

“ハナコは、本当に嫌じゃない?”

 

「先生…」

 

サクラコの約束を聞いてハナコは心底残念そうな表情をする。それを見た先生は、ハナコを気に掛ける言葉をかけた。

 

「…無理矢理に、という手段はとりません。どちらにせよハナコさんには“手伝っていただく”という形ですし、無茶なことを要求するつもりもありませんから」

 

「…ありがとうございます、サクラコ様」

 

「話が逸れましたね…本題に戻りましょうか。えっと…」

 

「“全裸登校”についてのお話ですね♡」

 

「はい、その話…ではありません!話を戻さないでと言ったでしょう…!」

 

心配する先生に対し、サクラコは無理矢理ハナコを動員するという手段を取らないことを誓う。その心遣いには、マリーも感謝を述べるのであった。そして、サクラコが話を本題に戻そうとすると、ハナコが“全裸登校”の話を持ち出すが、速攻でサクラコに注意されるのであった。

 

「仕方ありませんねぇ…セイアちゃんの襲撃事件、その話に戻りましょうか。実行犯はご存じの通り、アズサちゃんだったようです。セイアちゃんの部屋が爆破されたのは夜中の3時です。しかし、その部屋に侵入したのは夜中の2時頃。ここには空白の約1時間があります。アズサちゃんはセイアちゃんと一緒に1時間、そのお部屋にいたんです」

 

「その60分の間、お二人の間にはいったいどんなお話があったのか…」

 

「アズサちゃんは、あまり詳しくお話してくれませんでしたが…」

 

話をセイア襲撃に戻し、アズサとセイアは爆発の間に1時間ほど一緒にいたことが発覚する。そしてアズサ自身は、誰にもその話をしていなかったようである。

 

「…そうですね。とにかく、白洲アズサさん…彼女がトリニティに転校してきて、そして実際にナギサさんを守り抜いた。そのことは明白です。その過程で様々なことがあったとはいえ、特別学力試験にも合格。補習授業部は彼女を含めて全員、明確な結果を残しています」

 

「・・・」 “・・・”

 

「文句の付けようが無いでしょう…彼女の書類は、私が正式な物にしておきます。シスターフッドが保証しましょう。誰にも、異議申し立てなどさせません」

 

「…ありがとうございます、サクラコさん!」

 

“本当にありがとう”

 

しかし、そこでどんな会話があったにしろ、アズサがセイアを殺さず、ナギサも守り抜いたのは明白である。その事を加味して、サクラコはアズサを正式に彼女をトリニティの生徒にすることを先生とハナコに告げ、2人は大いに喜んだ。

 

「これで白洲アズサさんは、正式にトリニティの生徒となりました。まだ問題は山積みですし、特にアリウス分校のことは何も解決できていませんが…。取り急ぎ、目の前の問題だけは落ち着いたと言えるかもしれませんね」

 

「そうですね~♡」 “ふぅ…これでちょっと一安心かな…”

 

「お疲れ様でした。ハナコさん、そしてケイ先生」

 

アズサの所属問題を解決したところで、サクラコはこの会合の締めに入る。アズサが正式にトリニティの生徒になったことで、先生とハナコは一安心といったところである。

 

「では。私は他に用事があるのでお先に失礼します。マリー行きましょう」

 

「は、はい」

 

“ありがとうサクラコ、マリー”

 

「あの、ハナコさん。先生も…状況が落ち着いたら、後でぜひゆっくりお話しを…」

 

「ふふっ、そうですね。楽しみにしてますよ、マリーちゃん」

 

用事が終わったのでサクラコとそれに付き添っていたマリーは退出しようとする。最後にマリーは先生とハナコとお話をする約束をしてその場を後にした。

 

 

 

 

 

「ふぅ…アズサちゃんの書類も、これで何とかなりましたね」

 

“お疲れ様、ハナコ”

 

「はい、先生の方ことお疲れ様です。ですがまだ、色々と残っていますね…。ナギサさんのことも…ミカさんのことも…」

 

サクラコとマリーが退出して、ハナコと先生は一息つく。だが、アズサの問題以外にもやるべき事はたくさん残っており、彼らの前途は険しい様相である。

 

「あ、そういえばこの前、ナギサさんがヒフミちゃんと会ったそうです」

 

“ナギサ…!”

 

「私もヒフミちゃんから聞いただけですが…」

 

ハナコはナギサがヒフミと例の騒動後始めて会ったときのことを話し始める。ナギサはまずヒフミに深い謝罪をし、自分の行いを悔いたようである。そしてヒフミを疑ったことを再び謝罪するが、ヒフミがそれを止めようとしたところ何故かナギサはティーカップを落とし紅茶を吐き出したとヒフミは語っていた。

 

“(やっぱりまたすぐに会いに行こう)”

 

「うーん、後かいはもう解いたのですが…少しやり過ぎてしまったみたいですね…」

 

そんなナギサの状況を聞いて、先生は彼女にもフォローが必要だと感じ、すぐに彼女に会いに行こうと思うのであった。そして、ハナコもあの時のあの一言はやり過ぎたと思ったようである。

 

「そしてナギサさんは、どうやら他の方にも謝って回っているようです。私も謝られました、酷いことをしてしまった…と」

 

“そうなんだ…”

 

「ナギサさんは疑心暗鬼の闇からは、抜け出せつつあると思います。しかしその代わりではありませんが、ナギサさんは…」

 

さらにナギサはヒフミだけではなく、コハルやハスミやハナコといったこれまで迷惑をかけてしまった人たちに謝って回っているようである。当然ホットロッドとビーもである。ナギサは補習授業部のおかげで疑心暗鬼の闇からは抜けだせたようである。しかし、その代わりに一番の親友であるミカが裏切り者であったという事実が彼女を襲っているわけである。

 

“何か、私にできることをしないと”

 

「・・・」

 

“それに、もちろんミカも…”

 

「ミカさん…」

 

親友が裏切り者だったというショックに打ちひしがれているであろうナギサを先生は何とか助けたいと思っているようである。そしてそれは“トリニティの裏切り者”であったミカも同様である。

 

「先生は…ミカさんの動機について、どう思いますか?」

 

“本人はゲヘナが嫌い、憎いからって言ってたけど…”

 

「ナギサさんとミカさん。親しさというのは、外から判断できるようなものではありませんが…お二人は長い時間を過ごした幼馴染です。真面目過ぎるほど真面目で、慎重に慎重を重ねるタイプのナギサさんと、活動的でアクティブなミカさん…。性格もほとんど真逆で、傍から見ても“仲良し”とは安易に断定できないお二人でしたが…ですがそれでも、私にはまだ“ゲヘナが嫌いだ”という理由だけで、あの事件を起こしたとは到底…」

 

ハナコはミカの動機がゲヘナへの憎しみだけだとは思えないようで、先生に意見を求める。ミカとナギサは昔からの幼馴染であり、2人の関係は2人にしか分からないものであるが、それでもミカが“ゲヘナが嫌い”だという理由だけであのような事態を引き起こすとはやはり考えられないようである。

 

「…この前シスターフッドの手を借りて、ミカさんに会いに行ったんです。そこには、先客の方もいて…」

 

 

 

 

 

トリニティ・監獄

 

「わぁっ、ナギちゃんじゃん!いらっしゃい!」

 

「…ミカさん、調子はいかがですか?何か不便なことなどは?」

 

「まあその話で言うなら、不便なことだらけだけどね?とはいえテレビだってあるし、地下の牢獄よりはマシだよ」

 

「思ったより豪華な監獄じゃないか。やっぱり向こうとこっちじゃ監獄の作りも違うのか?」

 

監獄に収監されているミカに会いにきたのは、ナギサとホットロッドである。囚人だというのにミカの様子は相変わらずであった。

 

「いやー、ここに入るなんて思ってなかったなぁ。まあ予想してなかったわけじゃないんだけど、まさかこのタイミングだなんてね」

 

「…そう、ですね」

 

「まあまあ、予想できないことが起こることも人生の醍醐味ってことで。そんな感じにしておこ?」

 

「本当はこうなって欲しくなかったよ…」

 

ミカはエデン条約の目前で自分が捕まって監獄に入るとは思わなかったようである。ミカはそんな事態も人生の醍醐味だとポジティブな事を言うがホットロッドは正直に今の気持ちを答える。

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・。…本当に、ナギちゃんが来てくれるとは思ってなかったよ」

 

ミカはナギサが会いに来るとは思わなかったようである。

 

囚われのミカはナギサとホットロッドに一体何を語るのか…。




センチネル「先生ももう殺すしかなくなっちゃったよ」
生徒から慕われて、生徒のためなら命も惜しまないような人物は危険ですよね、はい。

センチネルのおかげでこの後メンタルをどん底に落とされるのが確定しているサクラコ様ですが、今はまだ元気。
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