TRANSFORMERS Blue_Archive 作:H2O(hojo)
トリニティ・通功の古聖堂
「くっ!一体何ですか、あれは…!?」
「・・・?」
「あの威力…そしていくら戦っても手ごたえの無い、この不思議な感覚…。あれは、本当に“人”…?それとも…」
「なるほど、アレがアリウスの切り札というわけか…」
通功の古聖堂に現れたのはアリウス兵やエリートガードだけでは無かった。ハスミやツルギたちの前に現れたのはシスターフッドが着ているようで微妙に違う衣装を身に纏い、アリウス兵と同じガスマスクを付けた亡霊のような姿の敵である。
「シスターヒナタ…?」
「あの姿、本で見たことがあります…あれは“聖徒会”の服装」
「“生徒会”?」
「“ユスティナ聖徒会”…数百年前に消えたはずの“戒律の守護者たち”が、どうして今ここに…!?」
その敵の姿にヒナタは見覚えがあるようである。彼女曰く、彼女たちが着ているのはシスターフッドの前身であるユスティナ聖徒会の礼装、つまりかつてのユスティナ聖徒会が蘇ったというわけである。
「…尋常ではない数です。周りに数十…いえ、数百人規模の…」
ザッザッザッ…
「聖徒会の複製(ミメシス)を確認。条約に調印が為された…それに、人形との取引も上手く行ったみたいだね。アツコ」
「亡霊がお仲間かよ。やっぱり辛気臭ぇなぁ、お前ら」
「うるさい…」
アリウス兵だけでなく大勢の聖徒会が彼女たちの周りを取り囲む。どうやら聖徒会を呼び出したのはアツコのようだ。そして出て来た聖徒会の複製を見て、ドレッドボットはミサキたちのことを辛気臭いと言うのであった。
古聖堂の地下
コツコツコツ…
「ひぃっ…!!」
「き、木の人形…!?」
「…無作法だな。私を呼ぶのであれば、芸術への敬意も込めて“マエストロ”と呼んでほしいものだ」
「・・・」
古聖堂の地下で何やら儀式をしているアツコたちの前に、先ほど先生の前に現れた謎の木の人形が現れる。彼の名はマエストロといい、芸術家のようである。
「そなたらにはまだ、芸術の何たるかは尚早だろうか…ならば済まないが、そなたらとは愉しい対話は成り立ちそうにない。知性、品格、経験…それらを携えて来るが良い。キヴォトスの生徒たちよ、どうか私を落胆させてくれるな」
「「「・・・?」」」
「…されど、あの守護者たちの“威厳”を複製できるというその一点には興味を惹かれた。それに免じて、今回はそなたらを助けよう。戒律を守護せし者の血統…そのロイヤルブラッドの“戒命”が動作する様を見届けられたのは、幸甚であった」
「・・・」
「おかげで私の実験は、さらに“崇高”に近づくことができるだろう」
マエストロはアツコを含むアリウス兵に向かって、何やら小難しいことを言い出すのでみんな首を傾げる。マエストロはそれでも話を続けるが、誰も彼に取り合うことはなかった。
「…ふむ、説明は退屈にして由無し事だろうか。では約束通り、この地下にある教義の下まで案内してもらうとしよう」
「・・・」
「さあ、往かん…」
そう言ってマエストロとアツコたちは何処かへ移動した。
通功の古聖堂
「きええぇぇぇぇっ!」
ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!
「ぎえぇぇぇぇ!?」
「コイツ強いぞ!!」
ズドドドドドドドドド!!!ドカァァァァァァァァン!!!!
「きゃははははぁぁぁぁ!!!!」
もはや通功の古聖堂は無惨に崩れ、何も縛る者の無くなったツルギは、八面六臂の大活躍を見せる。トランスフォーマー相手にも勇敢に立ち向かっていく彼女に、バーサーカーやドレッドボットも後ずさりする。
ズドン!!ズドン!!ズドン!!
「…きりがありませんね。この者たちは、一体…?」
「ま、マズいですね…せめて、先生だけでも脱出を…!?」
「今逃げるのは危険だ。エリートガードとか、アリウスとか、ユスティナ聖徒会を何とか抑えているが、センチネルは相変わらず尖塔で戦闘の推移を見守っている。逃げようとする素振りを見せれば、彼が先生を仕留めるだろう」
「そんな…」
ディセプティコンと戦うツルギとは別に、ハスミたちもアリウス兵や聖徒会を倒していく。ヒナタは先生を何とか脱出させよとするが、ディーノはセンチネルの様子を見て、今は危険だと判断する。
シューーン!!!ズドドドドドドドドド!!!!
「「「!!?」」」
「はぁ…はぁ…」
「『大丈夫か…?』」
「えぇ…何とか」
突破口が見えない中、ヒナが聖徒会たちを蹴散らして先生たちと合流する。彼女も身体中傷だらけであり、ビーに心配された。
「トランスフォーマー5人で後ろのエリートガードを、私たちで前のアリウスとあのディセプティコンたちを相手しましょう…」
「確かにそうすれば突破口は開かれるかもしれないが…」
「問題はセンチネル・プライムだ。ヤツの強さはオプティマスやメガトロンと同格か、それ以上だ。このメンバーなら今襲ってきてる連中は有象無象と言えるかも知れねぇ…。だが、アイツだけは強さの次元が違ぇんだ!!」
「それでは…我々はただ彼の見ている中、ただ摺り潰されていくだけということですか…?」
合流したヒナは先生を逃がすために役割分担をして戦うことを提案する。それを聞いたホットロッドとディーノはセンチネルの強さを知っているため、その作戦は難しいと難色を示した。
「ヒヨリ、もしかしてヒナを止められなかった?」
“げほっ、けほっ…す、すみません、ダメでした…聖徒会が顕現するよりも前に、全員なぎ倒されて…”
「あの黒いのも強いのに、それと同じ強さのがまーた来やがったぜ…」
「コイツらに取っ捕まってから良い事ねぇな、俺たち…」
古聖堂の表側に来たヒナを見て、ミサキはヒヨリの心配をする。ツルギに続いてヒナも参戦した状況に、モホークとニトロゼウスは自らの境遇を嘆くのであった。
ヒュゥゥゥゥゥゥーーーーーーン…
「メガトロンの小僧め、まずは初めの一手といったところか…」
バシュ!!バシュ!!バシュ!!バシュ!!
「何だ!?」
ズドドドドドォォォォォォォォン!!!!
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」
彼女たちが手をこまねいていると、どこからともなく轟音と共に近づく戦闘機が現れる。センチネルはいち早くその正体に気付き、メガトロンの事を苦々しく口にした。戦闘機はミサイルをエリートガードに向けて発射して、その場にいる彼らを一掃した。
キィィィィィィィィィィィン!!!ギゴガゴゴ!!!
「この場にいる全員!!こっちを向けぇ!!!俺様の参上だぜぇぇぇぇ!!!いずれメガトロンを倒し、ディセプティコンのニューリーダーになる男、スタースクリーム様だぁぁぁぁ!!!!!」
「「「「「・・・・・・」」」」」
(((((増援は嬉しいけど…コイツかぁ…)))))
「な、何者なんですか!?いきなり現れたあの変なトランスフォーマーは!?」
“スタースクリームっていうちょっとおかしなディセプティコンだよ…”
そして戦闘機はトランスフォームしてスタースクリームが姿を表す。彼は地上に降り立つと大声で自分の存在を知らしめる。しかし、それを見ていた彼女たちの目は冷ややかであり、唯一スタースクリームのことを知らないヒナタだけが驚いていた。
「スタースクリーム…とりあえずメガトロン様のご命令で参戦したということでいいのか?」
「はんっ!!アイツの言いなりになるのは気に食わないが、メガトロンはそこの先生と、可愛い可愛いヒナちゃんが大切らしいぜ」
「敵のリーダーが居る前で全部言うなよ…」
「だが俺にはそんな事関係無いぜ!!俺はエリートガードをぶっ潰して、センチネルの首を手土産にディセプティコンのニューリーダーになるのさ!!アッハッハッハァ!!!」
「「・・・」」
スタースクリームの登場に、シャッターとドロップキックはその目的を確認する。スタースクリームはメガトロンに先生とヒナを保護するよう命じられたようだが、本人にその気はさらさらないようである。
ガシャン!!
「さぁ、死んでもらうぜセンチネル・プライムゥ!!」
バシュゥゥゥン!!ガシィン!!
「おっと…!!」
「テメェはニトロゼウス!?何故このスタースクリーム様の邪魔をする!?」
「お前が航空参謀と呼ばれディセプティコンのNo,2なのが気に食わねぇもんでなぁ」
スタースクリームは早速センチネルに襲い掛かるが、それを阻止する者が現れる。その正体はスタースクリームと同じく、ジェット機にトランスフォームするニトロゼウスであった。
「まぁ、正直気持ちはわかるな…」
「私もアイツの事嫌いだしな」
「そういや、アイツの友達って聞いたことねぇわ」
「「確かに…」」
「「「「「・・・」」」」」
ニトロゼウスの主張を聞いて、同じく航空機であるシャッターとドロップキックも同意する。ニトロゼウス以外の3人も同じ考えで、友達がいないのではと指摘する。そして生徒たちはそれを聞いてスタースクリームをさらに残念そうな目で見るのであった。
「お前ら俺がニューリーダーになったら一兵卒に格下げしてやるからなぁ!!」
「「「「「それは無い」」」」」
「ニトロゼウス、さっさとコイツを始末しろ」
「はいはい…」
ガシャンーーン!!
「うおっとぉ!!あぶねぇあぶねぇ…」
ギゴガゴゴ!!キィィィィィィィィィィィン!!!
ディセプティコンたちに好き勝手言われスタースクリームはニューリーダーになった暁には全員一兵卒にしてやると脅すが、彼らは全く相手にしない。センチネルはもたもたしているニトロゼウスを急かすと、スタースクリームとニトロゼウスの空中戦が開始された。
「よしっ、とりあえず希望が見えた…!!」
「「「えぇ!?」」」
「スタースクリームはあんなのでもメガトロンに次ぐ実力を持っているわ…」
「「「えぇ!?」」」
スタースクリームの参戦に、ホットロッドが希望が見えたというとトリニティ生たちは驚く。さらにヒナにスタースクリームがディセプティコンNo,2の実力を持つのが事実だと知り、さらに驚いた。
「とりあえず、スタースクリームがニトロゼウスを倒すまでは持ちこたえるぞ!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
トリニティ上空
キィィィィィィィィィィィン!!!
「こっちだ、スタースクリーム!!!」
「お前如きがこの俺に勝てると思ってんのかぁ!?」
「死ねやぁぁぁぁぁぁ!!!」
キィィィィィィィィィィィン!!!バシュ!!バシュ!!バシュ!!
「おっとっと…」
シュン!!シュン!!シュン!!
上空に舞い上がったスタースクリームとニトロゼウスは空中戦を開始する。ニトロゼウスは息巻いてミサイルをスタースクリームに向けて放つが、彼はそれを華麗に避けていく。
ズダダダダダダ…!!!!
「テメェがでけぇツラしていい気になってんのが、前々から気に食わねぇんだよぉぉぉ!!!!」
ヒュゥゥゥゥゥゥゥン!!!!
「やれやれ…人気者は辛いねぇ…」
バシュ!!バシュ!!バシュ!!バシュ!!
「お前の事が好きなヤツなんざいねぇよ!!!」
ニトロゼウスはスタースクリームへの恨み言を吐きながら、バルカンを掃射する。彼の鬼気迫る攻撃に対しスタースクリームのほうは余裕の態度であり、ニトロゼウスのことをさらにイラつかせた。
バシュゥゥゥン!!キィィィィィィィィィィィン!!
「よしっ、後ろを取ったぞっ!!」
ドシュ!!ドシュ!!ドシュ!!
「くたばれっ!!スタースクリームゥゥゥゥゥゥ!!!」
ニトロゼウスは空中で宙返りをして、遂にスタースクリームの背後に回る。そして、勢いよくミサイルを発射させ、スタースクリームを仕留めにかかる。
しかし…
ギゴガゴゴ!!
「なにっ!?」
シュゥゥゥゥゥゥゥン…
「それっ」
グワシャァァぁァァァァン!!!!
「ぐわああああああああああああ!!!!」
スタースクリームは空中でロボットモードにトランスフォームすると、ニトロゼウスを踏みつける。それにより空中でに自由が利かなくなったニトロゼウスは、地面へと一直線に落ちて行った。
通功の古聖堂
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
「ぐうう…」
「いっちょ上がりっと」
「つ、強い…」
「まぁ、アイツにしちゃあ頑張ったほうじゃね?」
「そうだな」
ニトロゼウスはそのまま地面へと衝突し、その上ではスタースクリームが彼を踏みつけている。モホークとドレッドボットはこれでも頑張ったほうだと、彼の健闘を称えた。
「正義実現委員会、先生をこっちに!今のうち!」
「・・・」 「・・・」
「…分かりました」
スタースクリームがニトロゼウスを倒したことによって、ヒナは先生をこの場から離脱させようとする。いがみ合う者同士であるヒナとハスミは数秒見つめ合ったあと、ハスミはヒナに先生を受け渡した。
「先生、私たちがここで敵を止めます。後はあの風紀委員長がきっと何とかしますから、急いでください!」
“ハスミたちは!?”
「…私たちは、先生の退路を守ります」
「コイツらは俺たちが死んでも守る。だからアンタは絶対に生き延びろ」
“言わないでよ!!死んでもだなんてっ!!”
そして先生はヒナと元へ行くと、振り返ってハスミたちの心配をする。ツルギは先生の退路を守ると言い、ディーノは彼女たちを死んでも守ると言って先生を見送るのであった。
「甘ったれるな!!大人だろうが、お前は!!」
「よく聞くんだ先生。今トリニティの首脳陣はほぼ壊滅状態だ。シスターフッドもティーパーティーもいない今、先生にまで何かあれば、たとえセンチネルに勝ってもキヴォトスは収集がつかなくなってしまうぞ!!」
“・・・”
「『犠牲なくして、勝利はなし』」
「そうだ。そしてその犠牲になるのは子供たちでも先生でもなく俺たちだ」
それでも彼女たちを置いて逃げることを渋る先生を、ディーノは一喝する。そしてホットロッドは先生自身の重要性を説いて、何とか先生をその場から離すのであった。
ガシャン!!
「逃がさんぞ、小僧共!!」
「止めてください!!」
「!!?」
「先生の命を狙うくらいなら…私を…私を先に殺してください!!」
「サクラコ…!!」
この場から離脱しようとする先生に、センチネルは銃を向ける。しかし、その瞬間サクラコが自分の命を先に絶つよう仕向けると、不覚にもセンチネルは狼狽えてしまった。
ズダダダダダダ!!
「どこよそ見してやがるクソジジイ!!テメェの相手はこのスタースクリーム様だ!!」
キキキキキキィン!!
「くそぉ…お前ごとき…」
バシュゥゥゥン!!!
「そぉぉぉらぁ!!!ぶっ殺してやるぜぇぇぇぇ!!!!」
ガシャン!!
「儂の乗ったアークをよくも撃ち落としてくれたな、小僧。貴様だけは簡単には死なさんぞ!!」
しかし、サクラコに銃を撃ち込む前に、幸運にもスタースクリームがセンチネルの前に立ちはだかる。センチネル自身はサイバトロン星を脱出したときに自分の船を墜としたことを憶えており、彼にそれなりに恨みを持っているのであった。
「先生、急いで!」
「…先生」
「お、お願いします!今は行ってください、先生…!」
“・・・”
センチネルがスタースクリームとの戦闘を開始し、ニトロゼウスがしばらく動けなくなったことでヒナと先生が逃げる隙が生まれる。それを察知した生徒一同は先生をヒナに託し、彼を見送るのであった。
ズドドドドドドドドド!!!
「どきなさい!!」
「くぅっ…止められない」
「うぉあぁ!!イテテテテ…」
ドシュゥゥゥン!!
「やっべ、逃がしちまった…」
ヒナの前に立ちはだかるミサキたちだったが、結局彼女に感嘆に蹴散らされる。そして、ヒナは先生の手を掴んで思いっきり跳躍し、遠くへと離れていくのであった。
バコォン!!バシィ!!ズシャン!!
「オラオラオラァ!!くたばれ老いぼれぇ!!」
キィン!!ギギギギ!!ガシャン!!
「アリウス共、ヤツを追うのだ!!そして必ず仕留めろ!!」
「はぁ…まったく人使いの荒い…」
「悲しいですね…えへへ」
スタースクリームの相手をしていたため、先生に逃げられたセンチネルはアリウスに彼を追うよう命令する。それに対し、アリウス兵の態度は冷ややかだが、それでも先生を追いにいくのであった。
「喰らえっ!!」
バシュゥゥゥン!!
「先ほどは不覚を取ったがっ!!」
ガシィン!!ドカァァァァァァァァン!!
「なにっ!!」
ガシィ!!メキメキメキィ!!ブチィィィ!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!腕がぁぁぁぁ!!」
「貴様如きの若造に遅れを取る儂ではないわっ!!!」
スタースクリームは至近距離でミサイルを放つが、それをセンチネルは自分の持つ盾で跳ね返す。そして、センチネルはスタースクリームの片腕を掴むと、軽々と引きちぎる。片腕を失ったスタースクリームはその屈辱に、悲鳴をあげた。
ガシャン!!
「次は貴様らだ、オートボット共。お前たちを倒し、ディセプティコンを倒した後、儂はこの星を手に入れる!!」
「進めぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」
スタースクリームを下したセンチネルは、再び打倒オートボットとディセプティコンを掲げ、キヴォトスを支配すると宣言する。それを聞いたエリートガードは彼の勇姿に奮起し、勢いづく。
「くっ…先生は何とか逃がせましたが、このままでは我々も…」
「いや、まだ諦めて受け入れるのはまだ早いよ」
「で、ですが…アリウス分校の人たちが先生を追って離脱したとはいえ、我々だけでは…」
「『仲間が』『必ず』『助けに来る』」
「そうだ。俺たちの仲間はお前たちを見捨てるようなヤツらじゃないし、センチネルの暴挙を黙って見ているような連中じゃねぇのさ」
激しさを増すエリートガードの攻撃に、精鋭であるハスミも流石に死の覚悟をし始める。だがそんな彼女にホットロッドは、諦めるのは早いと言う。オートボットの3人は自分の仲間たちが、必ずここへ駆けつけてくれると信じているのである。
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!カン!!カン!!カン!!
「ほら、噂をすれば…」
「このサイレンの音は、救急車ですか?」
ジャキィン!!!
「来たか…」
暫くエリートガード相手に粘っていると、どこからともなく救急車のサイレンが聞こえてくる。それを聞いたオートボットの3人は歓喜し、センチネルはサイレン音の正体を察して気を引き締めるのであった。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!キキィィィィィ!!!
「この星の乗用車か?何でこんな所に…」
「いや、この星の住人の生体反応が感じられない。だが、その代わりに…」
「来たな、オートボットたちが」
戦場に似つかわしくない乗用車がたくさん集まってきたのを見て、エリートガードたちは警戒感を強める。そして、自分たちと同じ生体反応を感じると、彼らは自分たちの戦うべき相手がやって来たことを感じるのであった。
「オートボット!!トランスフォーム!!」
ギゴガゴゴ!!!!!
「・・・!!」
「やはり儂の前に現れるか、オプティマス…」
「貴方が道を外したのならば、その始末を付けるのが弟子である私の役割だ」
援軍に来たオートボットたちは、オプティマスの号令と共にロボットモードへとトランスフォームする。トランスフォームした後、オプティマスはセンチネルの姿を見つめ、彼が本当にこの事件の主犯であったということを理解する。
「さあ、正義実現委員会や他のメンバーたちも仲間たちを介抱して撤退しなさい。我々がこの場所を守る、急ぎなさい!!」
「救護騎士団のラチェット…」
「ハスミ、撤退だ」
「はい…!!」
ラチェットは正義実現委員会を見つけると、撤退するよう促す。それを聞いたツルギはすぐに冷静になり、撤退の指示をハスミに出すのであった。
「よくも、よくも委員長を…っ!絶対に許しません!トリニティを蹴散らして一刻も早く…」
「違う。この事態を引き起こしたのはトリニティじゃない。アリウスっていうヤツらと、オートボットの惑星防衛部隊のエリートガードだ…」
「アーシーさん…何故貴女がここに…」
「アンタんとこの委員長を傷つけた元凶を倒しに来たのさ。ヒナは先生を連れて先に離脱したよ。アンタらもとっととここから離れな。ここからはもう、アンタたちみたいな子供がいちゃいけない場所だよ」
「わかりました。後方部隊は、他の負傷者の捜索と救助を!私はヒナ委員長と先生を追います!!」
ミサイルの着弾からしばらく経ちようやく目を覚ましたアコは、この惨劇をトリニティのせいだと思い込む。しかしそこに現れたアーシーによって事実を聞かされアコは冷静になると、彼女は風紀委員たちに指示を出し、撤退とヒナと先生の捜索を始めるのであった。
「さあ、我々も行きましょうサクラコ様」
「・・・」
「ダメですね、ショックでまともに立てそうもない…ヒナタ!!」
「はい!!お任せを!!」
「・・・」
オートボットの援軍によりシスターフッドも撤退を開始するが、サクラコはセンチネルが裏切ったことがショックで立ち上がれない。その様子を見たシスターはヒナタを呼び、サクラコをヒナタに担がせてその場を離れるのであった。
「・・・」
「貴方も私と同じように、この星の人間たちと交流を深め、彼女に私と同じように教えを授けたはずだ…。だというのに何故!!」
「我が種族を救うためだ」
「何をふざけた事をっ!!」
サクラコが通功の古聖堂から離れていくのを、センチネルは黙って見つめている。そんな彼の様子を見ていた、オプティマスは何故サクラコという弟子まで取りながらこのような事をするのか尋ねると、センチネルは自分たちを救うためと淡々と返答するのであった。
「エリートガード!!オートボット共を蹴散らすのだ!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
「オートボット、アタァァァァァァァァック!!!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」
さあ、
初トランスフォーマーは実写第一作目で、初アニメはアニメイテッドなので基準がそれになりがちです。
※オートボット集結の隙にスタスクとシャッター、ドロップキックは逃げました。