TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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少なくとも実写センチネルはオプティマスだって結構苦戦してたから強いのは間違いないと思うぜ
司令官はG1の頃からボコられるのがよく似合うよね


VS裏切り者(センチネル・プライム)

通功の古聖堂

 

ドカァァァァァァァァン!!!ドドドドドドドドド!!!

 

「クッソ!!キリがねぇ…」

 

「あの野郎…あれだけの兵力をどうやって…」

 

「このままじゃジリ貧だぜ…」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!!

 

「いけぇぇぇぇー!!!」

 

「オートボットたちを殲滅しろー!!」

 

通功の古聖堂では未だオートボットとエリートガードとの戦闘が続いている。スペースブリッジによってエリートガードの兵力が増したため、オートボットはじわじわと劣勢に陥っていく。

 

ズガガガガガガァァァァァァァァァァン!!

 

「ふんっ!!」

 

「がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

バキバキバキィ…!!

 

「うらぁぁ!!」

 

ガシャァァァン!!バシュン!!

 

「「「「・・・」」」」

 

一方のオプティマス・プライムは向かってくる敵を掴んで、真っ二つに千切る。そして、敵だったものを投げ捨てた彼の姿を見て、エリートガードたちは戦慄する。

 

「そこから降りて来い、センチネル!!私とお前との一対一の勝負で雌雄を決してやるぞ!!」

 

ジャキィン!!

 

「そうだ…我々が劣勢な今、リーダー同士の決闘で勝つことが勝利への一番の近道…」

 

「賭けるしかねぇ…俺たちのリーダーに…」

 

「恐らくディセプティコンは我々が負けるまで様子見だろう…それに我々と仲良く共闘などするまい」

 

塔の上で戦場を俯瞰しているセンチネルに痺れを切らしたオプティマスは、彼に一対一での決闘を申し込む。劣勢とはいえセンチネルを失えばエリートガードはただの烏合の衆に成り下がる。オートボットの勝利のために、オプティマスはセンチネルとサシでの勝負に賭けたのである。そしてその意図をジャズとアイアンハイドとラチェットを理解していた。

 

「いいだろう、オプティマス。お前をここで葬れば、もはや我らの障害はメガトロン以外にはおらん」

 

ヒュン…!!がガガガガガガ!!!ズドォォォォォォォォォン!!!

 

「この惑星の未来を賭けて、儂と貴様で勝負だ、オプティマス!!」

 

ジャキィン!!

 

「来い、センチネル!!」

 

センチネルはオプティマスの決闘を受け、塔からその剣を使いながら降りてくる。2人は互いに向き合うと、互いの武器を構えた。

 

キヴォトスの未来を賭けた決戦が今、始まる。

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ジャキィン!!ギリギリィィィ!!ガガガガガガッ!!!

 

「何故だ!!センチネル!?」

 

「我が故郷を…いや我が種族を救うためだ!!」

 

ギリギリィィィ…!!バコォン!!メキメキメキィ…!!

 

「どういう意味だッ!!」

 

オプティマスはエナジーソードとエナジーソードアックスを両手に携え、センチネルは双刃刀のプライマックスブレードとエネルゴンシールドを武器として互いにぶつかり合う。トランスフォーマーは銃を主体に戦うのが基本であるが、2人は互いに剣や盾といった旧時代の武器での戦いを好む戦士であった。そしてオプティマスは再びセンチネルの真意を問うと、彼は前と同じように答える。同じ答えを返すセンチネルにオプティマスは苛立ちが募るのであった。

 

ガキィン!!ドシィン!!ガガガガガガァ!!ズゴォン!!バコォン!!

 

「我が故郷は1ヵ月後にユニクロンによって滅ぼされる…!!」

 

「ユニクロン!?何だというのだ、それがッ!?」

 

ドゴォォォォォン!!

 

「ぐぅぅ…」

 

ギリィィ…

 

「ユニクロンとは遥か昔からその存在を示唆されていた厄災だ。ヤツは星を食料とし宇宙を漂うバケモノだ。そのユニクロンが1ヵ月後にサイバトロン星に襲来する。フッ…長く続いた戦争によって荒廃しているサイバトロン星など美味くはないだろうになぁ」

 

そしてセンチネルは未だ詳しい事情を知らないオプティマスに対し、蹴りを入れて後ろに倒し胸倉を掴みながらブレードの刃を突き付けてユニクロンのことを語り出す。彼は荒廃した故郷を襲うユニクロンに対し、あまり意味も無いだろうと自傷気味に嘆くのであった。

 

「故に、我らはこのキヴォトスを第二のサイバトロン星にするべく、この惑星へと渡ってきた。我らには、いやお前たちにも一刻の猶予も無いはずだ!!」

 

「他に手はあるはずだ!!ここも故郷だ!!キヴォトスの人間たちを守らねば!!」

 

「我らはサイバトロン星で皆が神だった…。だが、ここではマシン扱いだ」

 

「それを…貴方は同じことを彼女たちの前でも言えるのかっ!?」

 

「・・・。この惑星の住人を我々のしもべにするか、滅ぼすかだ!!儂はお前たちオートボットのようにこの惑星の住人たちのしもべになりながら、生き長らえるつもりは無い!!」

 

サイバトロン星滅亡まで1ヶ月に迫る中、センチネルはオートボットたちにも猶予は無いはずだと訴える。だが、サイバトロン星が滅びるとしても、キヴォトスの住民に迷惑をかけるべきではないとオプティマスは主張するが、センチネルはキヴォトスの住民たちにマシン扱いされながらこれから生きていくことには耐えられないようである。

 

「しもべね…」

 

「年を取ると眼も悪くなるし、耳も遠くなるってキューの爺さんが言ってたな」

 

「彼女たちは共に私たちと苦難を乗り越えてきた仲間だ。断じて私たちの主人では無いし、私たちも自分が彼女たちの主人だと思ったことは無い」

 

ボコォォォォォォン!!

 

「ぐぅ…」

 

「彼らの言う通りだ。種族は違えど、我らとキヴォトスの住民たちの関係はあくまで対等だ。それに、彼女たちを滅ぼして我が種族を存続させるくらいならば、いっそ滅んだほうがましだ!!」

 

センチネルの主張を聞いたオートボットたちは、彼のその過激な思想を聞いてあきれ果てる。オートボットと生徒たちは対等な仲間であり、互いに助け合って困難を乗り越える関係なのである。そしてオプティマスはセンチネルを蹴って拘束を解くと、オートボットたちの言う事を肯定し、さらにはセンチネルのやり方でサイバトロニアンを存続させるなら死んだほうがましだと言い切った。

 

「お前たちオートボットは愚かだ。肝心なことが分かっていない。多数の幸福は少数の幸福に優先される」

 

ジャキィン!!

 

「オプティマス!!自分の立場を忘れたのか!?儂が何のためにお前にリーダーの座を明け渡したと思っている!?故郷を救うためだったはずだぞ!!それでもお前はキヴォトスを選ぶのか!?」

 

「誰もが自由だと教えたのは貴方だっ!!」

 

ジャキン!!

 

オートボットたちの主張にセンチネルは呆れながら、センチネルは再びオプティマスに向き直る。そして、リーダーであるオプティマスのキヴォトスの住民に対する姿勢を批判しながら剣を持つと、オプティマスはその姿勢はセンチネルから学んだと言ってブレードをセンチネルに向けるのであった。

 

 

 

 

 

「「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

 

ガキィン!!ギシギシィ!!ギギギギギッ…!!

 

「儂はこの惑星に眠るオールスパークを使って、我が種族を存続させるのだ…!!」

 

ドゴォォォォォン!!バコォン!!ズゴォン!!ガキィン!!

 

「それはっ、私を倒してから言えッ!!」

 

ギリギリィィィ!!ジャキィン!!バキィン!!

 

「無論そうさせてもらうぞ、オプティマス!!」

 

互いに譲れない思いを語った2人は、再び武器を取り激しく戦い合う。互いにブレードを鍔迫り合いながら、盾で攻撃したり蹴りを繰り出したりと激しい攻防が続いていく。

 

ズガガガガガガァ!!ガコォン!!ガキィン!!バキバキバキィ…!!

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

「何て激しい戦い…!!」

 

「こ、こんな凄い映像もう一生撮れない…!!」

 

「・・・」

 

ズドォン!!ボカァン!!ズドドドドドドドドド…!!

 

2人の戦闘の様子を伺っている者がいた。エデン条約調印式を撮影に来たクロノススクールのTVクルーと、ディセプティコンの空中攻撃兵レーザービークである。彼女たちの勇敢なる行動は、キヴォトス全土にこの戦いを届けるのであった。

 

「うらぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ガキィン!!ジャキィン!!ガコォン!!

 

「えぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ガァン!!ギリギリィィィ!!ドォン!!ガキィン!!

 

「流石だ、オプティマス!!やはりこの儂の一番の障害は貴様以外には有り得ん!!」

 

バコォン!!ズガァン!!カコォン!!ズガガガガガガ!!

 

「うおぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁ!!!」

 

2人は雄々しい雄叫びを上げながら、激しくぶつかり合う。センチネルは改めて、自信の目的達成の最大の障害はオプティマスだと認識した。

 

ガキィン!!ギリギリィィィ…!!!

 

「「があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

ガチガチィ…!!ギギギギギィ…!!

 

「ふぅん!!」

 

バコォン!!

 

「ぐっ…」

 

ガチャ…

 

「まったく…お前を倒すのは骨が折れる」

 

オプティマスとセンチネルとの戦いは一進一退の膠着状態が続いている。センチネルはオプティマスの相変わらずの頑強さに嘆くのであった。

 

「師よ。貴方にはこの惑星で私と同じように教えを授けた者がいたはずだ」

 

「・・・」

 

「貴方はっ!!その娘たちの前で、私に吐いた言葉を言えるのか!?」

 

ジャキィン!!

 

「彼女たちはかつての私と同じく、貴方を慕っていたはずだ!!私が一番許せないのは、純粋無垢な彼女たちのことを裏切ったことだ!!」

 

「・・・」

 

オプティマスはセンチネルにサクラコたちのことを問うが、彼は黙って何も答えない。オプティマスが何よりも許せなかったのは、慕っていた彼女たちを裏切ったことなのである。

 

「その口を閉じろ、オプティマス…」

 

「センチネル!!」

 

「儂はお前に、敵と戦う時にごちゃごちゃ喋れと教えたか!?」

 

「…!!」

 

「そうだ…それでいい」

 

オプティマスにサクラコたちのことを問われ、センチネルは苛立ち口を閉じるよう求める。それでも食い下がるオプティマスに彼は声を強めて黙るように言うと、オプティマスはかつての師弟関係を思い出して口を閉じた。

 

「オプティマスッ!!」

 

「センチネルッ!!」

 

ガコォォォォォォン!!バコォン!!ズドォン!!

 

「ぐぅぅぅぅ…!!」

 

ギリギリィィィィィィ…!!

 

「我が目的のために死ねッ!!」

 

「ふざけたことをッ…!!」

 

ガァン!!バコォン!!ズシャン!!

 

何度もぶつかり合った二人の武器やボディは傷だらけになっている。だが2人の気迫は傷だらけになるほどに増していき、もう昔の師弟関係では無いことが外からもはっきりと理解できた。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ふんっ!!」

 

カコォォォン…!!

 

「なにっ!?」

 

「もらったぞ!!」

 

ドシャァァァァァン!!

 

「ほぉぉぉあぁぁぁ!!」

 

しかし、その膠着も唐突に終わりを告げる。オプティマスが渾身の力を込めて振り下ろしたエナジーソードアックスを盾で跳ね返す。その反動でのけぞったオプティマスに蹴りをくらわせ、オプティマスは後ろに倒れてしまった。

 

ジャキィン

 

「貴様の首を刈り取って!!」

 

ガシィ…!!

 

「や、やめろセンチネル!!」

 

ギギギギギギギィ…!!

 

「サンクトゥムタワーの頂上に飾ってやるぞ!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

バッコォォォォォォン!!!

 

「ぬぅぅぅぅ…!!」

 

ドンガラガッシャァァァァァァァン!!!

 

倒れたオプティマスにセンチネルは刃を向けるが、オプティマスは刃を掴んで抵抗する。センチネルは力を込めてオプティマスの首筋を狙うが、今度は逆にオプティマスの蹴りによってふっとばされる。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

バコォン…!!

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

ガチャ…ギシッ…

 

センチネルは立ち上がり、オプティマスは手から離したエナジーソードアックスを拾う。互いに疲れも見え始め、決着は目前に迫っていた。

 

 

 

 

 

ミレニアムサイエンススクール

 

“ガコォォォォォォン!!バコォン!!ズドォン!!”

 

「これが…プライム同士の戦い…!!」

 

「「「・・・」」」

 

「オプティマス・プライムは本気だ…。本気であのセンチネル・プライムを殺そうとしている…」

 

「やっぱり俺たちと同じ種族だとは思えん強さしてるぜ」

 

エンジニア部の広い部室に集まっているミレニアム生一同は、オプティマスとセンチネルの殺し合いに戦慄していた。スキッズはオプティマスのその姿を見て、殺すつもりだと理解し、ホィーリーは2人の規格外の強さを改めて理解した。

 

「こんなときにディセプティコンは何をやっているの?」

 

「アイツらはオートボットが敗けるまで動かねぇよ」

 

「はぁ!?」

 

「メガトロンのことだ、漁夫の利でも狙っているんだろう」

 

この戦いを見てユウカは動かないディセプティコンに苛立ちを覚える。彼らにとってもセンチネルたちエリートガードは敵なのだが、スタースクリームを派遣しゲヘナの生徒たちを学園に戻して以降目立った動きをしていないのである。ユウカの怒りに対し、ホィーリーとブレインズは無慈悲なディセプティコンの現実を教えるのであった。

 

「先生は!?先生は無事なのですかっ!?」

 

“トリニティの無線によると、無事ではあるみたい…”

 

“けど、銃で撃たれて動けないって…”

 

「そ、そんな…」

 

そして彼女たちが何よりも心配なのは、先生の安否である。トリニティの無線を傍受したヴェリタスのコタマは先生が銃で撃たれて、救護騎士団へ運び込まれたということをみんなに伝えるのであった。

 

「辛いな…ここで何もできずにただ見てることしかできないのは…」

 

「ワシらの仲間を信じろ。アイアンハイドたちを…そして我らがリーダー、オプティマス・プライムをな」

 

「あぁ…そうだな」

 

激しい戦闘の映像を見て、ネルは自分たちが何もできないことを悔しがる。それを聞いたキューはオートボットを、オプティマスを信じるよう言い聞かせるのであった。

 

 

 

 

 

アビドス砂漠

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

 

「ヤバいヤバいヤバいヤバい!!」

 

「まったく!!通信切ってて呼出しに気付かなかったってヤツ、今回で何回目よ!?」

 

「ん、10回は超えてる」

 

「うへぇ~、到着したら説教だね~」

 

アビドス砂漠を全速力で爆走しているのは、通信を切っていて今まで緊急招集に気付かなかったミラージュと、対策委員会の面々である。彼は説教の負担を少しでも軽くするため、彼女たちに庇ってもらおうと同行してもらったのである。

 

「ですが、ゲヘナとトリニティがあんなことになっているだなんて…」

 

「それに…突然出てきたあの謎の幽霊に、エリートガードと名乗るトランスフォーマーたち。あれは一体何なのでしょう…?」

 

「行けばわかる!!だから急ぐ!!」

 

「ん…全力でブッ飛ばしても現場に辿り着くのはまだ先…」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!

 

アヤネとノノミは車に乗りながらトリニティで起こっていることを調べていたようで、その事実に驚愕する。ミラージュはそんな彼女たちを乗せながらトリニティへと急ぐのであった。

 

 

 

 

 

通功の古聖堂

 

「いえぇぇぇぇあぁぁぁぁぁ」

 

ズガァン!!ガゴォン!!バキィン!!

 

「お前は常に勇敢だったが」

 

「はぁッ!!いやッ!!えぇいッ!!」

 

ガァン!!カァン!!ズガァン!!ドゴォン!!

 

「冷静な決断ができない奴だった」

 

オプティマスは最後の猛攻をセンチネルに浴びせている。センチネルはそれを盾でいなすが、それでも何発かは頭に喰らっていた。にも関わらず、センチネルはオプティマスの性格を冷静に批判できる余裕があり、彼のほうが優勢であった。

 

ドォン!!ビュン!!ギィン!!

 

「うぐぅ…!!」

 

「ふんッ…!!」

 

ガキィン!!ドォン!!ジャキィン!!ブンッ…!!

 

「えぇい!!」

 

バコォン!!ガキィン!!ガゴォン!!ズガァン!!

 

「我が惑星を新たに創造させるのだ…!!」

 

ガァン!!カランカランッ!!バァン!!バシィン!!

 

そして今度はセンチネルがオプティマスに猛攻を仕掛ける。オプティマスも必死で彼の攻撃を捌くが、じりじりと後退し追い詰められていく。そして遂にセンチネルはエナジーソードアックスを叩き落とすと、もう片方のエナジーブレードも蹴りでいなしてオプティマスを無防備になるまで追い詰めた。

 

ギィン!!ガシィン!!

 

「よせッ!!」

 

キィィィィン…!!

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

メキメキィ…!!バキィィィン…!!

 

「ぬあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ガシャァァン…!!

 

そしてセンチネルはエナジーブレードがある右肩をその刃で貫き、オプティマスを片腕にまで追い詰める。これによりほぼセンチネルの勝利は決まる。

 

ドゴォォォォォン!!バコォォォォォォォン!!

 

「あぁぁぁぁ…!!」

 

ジャキィィン!!

 

「ぬぉあぁぁぁ…!!」

 

ガリガリガリガリガリィ…!!

 

「うっ…うぅぅぅ…」

 

それでもなお抵抗を続けるオプティマスに、センチネルはトドメを刺すべく残った左腕にブレードを突き刺す。これにはさすがのオプティマスも悶絶し、センチネルはさらに彼を痛めつけるため地面を引きずる。

 

「かつて我らはみな神だった!!」

 

ガリガリガリガリガリィ…!!

 

「うががぁぁぁぁぁ!!!」

 

「だがここでは…」

 

ガチャ…!!

 

「よせっ!!」

 

ガコォン!!

 

「神は1人だけでいい」

 

ガシャ…!!

 

そしてセンチネルはオプティマスの命を絶つべくブレードを振り上げる。オプティマスはそれに必死の抵抗を続けるが、センチネルはそれを蹴り飛ばす。そして遂に、オプティマスの頭上にブレードの刃が迫り始めた。

 

「今だッ!!」

 

ヒュン!!ヒュン!!

 

「うぐうぅぅぅ…」

 

ガラン!!ゴロン!!

 

「何だ今の武器はッ!?」

 

「う、うぅぅ…」

 

オプティマスの命が風前の灯火となるなか、どこからともなく投擲武器が飛んできてセンチネルのブレードを持つ腕へと突き刺さる。彼は唐突な不意打ちによってブレードを落としてしまい、オプティマスは命拾いする。

 

「この武器は百鬼夜行の伝統武器、手裏剣である」

 

「プロールか…昔と随分雰囲気が変わったな」

 

ガシャ…

 

「残念ながら貴方の相手は私では無いのである」

 

ジャキィン!!

 

「センチネル・プライム、いざ尋常に勝負!!」

 

「ドリフトか…いいだろう!!もはやオプティマスは儂の障害にはならん!!」

 

武器を投擲した者の正体は百鬼夜行所属のプロールであった。彼はオプティマスを救うために密かに潜んでいたのである。そしてセンチネルがプロールに注力しているうちに、彼の背後には同じく百鬼夜行のドリフトが佇んでいた。ドリフトはセンチネルに勝負を申し込むと、オプティマスを倒した今、後は消化試合だとばかりにドリフトの勝負を受けるのであった。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「きえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

ガキィン!!ジャキン!!ガシャン!!ズシャン!!

 

「何をやっているドリフト!!これは私とセンチネルの一対一の決闘だぞ!!誰であろうと邪魔だては…」

 

バコォン!!

 

「おぁっ!!」

 

「貴方の気持ちもわかるがね、オプティマス」

 

センチネルとドリフトが戦い始めたのを見て、オプティマスは決闘の邪魔をするなと訴える。しかしそんな彼を、オプティマスを運ぶために近づいてきたジャズは殴りつける。

 

「ジャズ!!お前が命令したのか!?」

 

「その通りだが?」

 

「ふざけるな!!これは神聖な決闘で…!!」

 

バコォォォォォォォン!!!

 

「うおぉあぁぁぁ!!」

 

だがオプティマスは相変わらず決闘に介入したことに怒っており、ジャズのことを非難する。しかし、怒るオプティマスに再びジャズは鉄拳制裁を加えた。これには流石のオプティマスにも動揺が走る。

 

「かつての師と神聖な決闘に興じるのは結構だがね、オプティマス。我々が誰のために戦っているのかを忘れちゃいないかい?」

 

「・・・」

 

「これはただのオートボットとエリートガードの内輪揉めじゃない。俺たちの肩には俺たちの命運だけじゃなく、この惑星で生きる彼女たちの命運も乗っかっている」

 

「あ…あぁ、すまない…」

 

ジャズはオプティマスを一旦落ち着かせると、自分たちが誰のために戦っているのか問いかける。今のオートボットにはこのキヴォトスの命運がかかっており、ジャズは決闘に負けてあっさり死を受け入れた彼に怒っていたのである。

 

ジャキィン!!ガキィン!!ガシャン!!

 

「えぇぇぇあぁぁぁぁぁ!!」

 

ガコォン!!ドコォン!!ガキィン!!

 

「この気迫…!!恐ろしい男だドリフトッ!!」

 

「オートボット退却!!退却だ!!」

 

「逃がすか!!オプティマス!!」

 

ジャキィィィィィィン!!

 

「先生の退路は私が守る…!!」

 

オプティマスはセンチネルとドリフトが戦っている隙に退却を開始する。それに気づいたセンチネルはオプティマスを追おうとするが、ドリフトに阻止された。

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥン!!ドドドォォォォォン!!

 

「「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

ギゴガゴゴ…!!ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

「ぐっ…!!ジャズめ…あと少しだったものを…」

 

バフゥン…!!モクモクモクモク…!!

 

「ドリフト、私たちも退却するのである」

 

「助かった…!!」

 

オプティマスが退却命令を出すと、オートボットたちはありったけのミサイルや爆弾を爆発させてエリートガードたちの進路を塞ぐ。さらにプロールはセンチネルとドリフトの前に煙玉を投げて、ドリフトを逃がすのであった。

 

 

 

 

 

退却後

 

「センチネル・プライム、奴らを追いますか?」

 

「いや、いい。ウルトラマグナスも“シャーレの先生”を仕留める途中にオートボットと戦闘になり負傷したそうだ。儂もオプティマスとの戦闘で傷ついている」

 

「では、一時停戦ということで…?」

 

「ああ、ここら一帯を封鎖しろ。オートボットを街から出すな」

 

「はっ!!」

 

オートボットが退却したあと、エリートガードはセンチネルに指示を求める。それにセンチネルは一度休むという判断を下す。そしてトリニティの街を封鎖し、オートボットを逃がさないよう指示した。

 

「オートボットを滅ぼした後は、いよいよディセプティコンの討伐に入る。さすれば、この惑星は我々のものだ…」

 

 

 

 

 

ゲヘナ学園

 

ブツン…

 

「ふん、情けない男だなプライムよ」

 

「ヒナ委員長や、他の風紀委員会の面々も無事帰還しました。死体が無かったのは残念ですが…」

 

「今あの場所に戻れば、好きなだけオートボットとエリートガード共の死体が見られるぞ?」

 

「・・・」

 

「まったく、お前のそのくだらない冗談を止めさせるようフラットラインに言いつけたはずなんだがな」

 

レーザービークに搭載されたカメラで通功の古聖堂での様子を見たメガトロンは、一言オプティマスに情けないと呟く。そしてメガトロンの前には救急医学部のセナが、ヒナを含めた風紀委員会が全員ゲヘナに帰還したという報告をしにきていた。

 

「ヒナ委員長はどうやら引退すると言い張って部屋に籠っているようです」

 

「チッ…!!心はまだ名前の通りヒヨッコというわけか…」

 

「ヒナだけに…ですか」

 

「ときに氷室セナ。俺は先生を確保しろと言ったはずだが、何故ヤツをトリニティへ搬入した?」

 

そしてセナはヒナの現状をメガトロンに話すと、メガトロンは心の折れたヒナに対して舌打ちする。さらにメガトロンは先生を確保しろと命じたにも関わらず、トリニティに先生を搬送したセナに詰め寄った。

 

「それはトリニティの救護騎士団のほうが近かったからです。それにメガトロン様と違ってオートボットの方々は先生のために護衛を3人も付けてくれたので…」

 

「まったく、貴様は相変わらず俺の命令を聞かんヤツだな…」

 

「そのほうが先生の生存率が上がると判断しました。何か問題が?」

 

「チッ!!もういい下がれ」

 

「はっ」

 

メガトロンに詰められているにも関わらず、セナは淡々と自分の行動を説明していく。その全く悪びれない様子を見たメガトロンは、セナを叱りつけるのを諦めて早々に下がらせた。

 

「まったく、アレをこちら側で確保してしまえば我々ディセプティコンがキヴォトスを支配できたものを…」

 

「メガトロン様…ショックウェーブにございます。ディセプティコン全軍の準備が完了いたしました。トリニティに攻め込みますか?」

 

「いや、まだだ。センチネルはヤツの片腕を落としたとはいえヤツはまだ生きている。それにオートボット共も健在だ。オプティマスがセンチネルに倒されるまでわざわざ我々が動く必要はない」

 

「はっ、仰せのままに」

 

ディセプティコンは未だ動かず、その情勢を見守る。




正直ここで勝っちゃうとお話成り立たないからね、仕方ないね。
DOTMでも一回は撤退してたし、ディセプティコンが出る幕無くなるし
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