TRANSFORMERS Blue_Archive 作:H2O(hojo)
ワンチネル「学生、労働者諸君!!私センチネルが大活躍する『トランスフォーマー ONE』のBlu-ray & DVDは購入してくれたかね?まだ購入していない諸君は今すぐに購入したまえ!!」
センチネル「しかし、ロクな儂がおらんな…」
ルネチンセ「お前がそれを言うのかよw」
ワンチネル「まったくこれだから老いぼれは嫌いなんだ…。この私の魅力を理解できんとは、頭部パーツを取り換えてもらったほうがいいんじゃないのか?」
アゴ&ジジイ「「お前が一番ダメだからな!?」」
アリウス自治区
「…クリア。ここまでは安全」
「は、はい!大丈夫です!」
「おかしい…街が静かすぎる。元々人通りが少ない場所だが、ここまでではなかったはずだ」
「辛気臭い場所がさらに辛気臭くなって不気味だぜ」
アリウススクワッドとディセプティコンたちはアツコを救出すべく、アリウスの旧校舎へと向かっていた。ここまで順調に進んでいたが、街の様子が静かすぎることに皆疑問を感じているようである。
「な、なんか…知らない物がいっぱい増えてます…」
「そうだね…違和感は、私もさっきからすごくある。自治区から長く離れていたとはいえ、私の全く知らない街になってる」
「な、なんというか…よくよく思い出すと、以前から少しづつよく分からない物が増えていたような気がします。自治区のあちこちに設置された巡航ミサイルや…補給された謎の武器…。それに今考えてみると、あの複製というのもすごく変じゃないですか。なのに、何も疑わずに受け入れてた気がします」
「ババアの洗脳教育の賜物だな」
彼女たちが街の様子に違和感を感じた原因は、以前自分たちが知っていた頃より知らない物が増えていたことであった。そしてヒヨリはこれまで自分たちが信じ込まされていた数々の事に、先生に出会ったことによって気付き始めていた。
『いつからアリウスは、巡航ミサイルなんて物を…?それにいつの間に、あんな不思議な力を操れるようになったんだ…?“ヘイローを壊す爆弾”も。一体いつから…』
「・・・」
「ちょっと待って…誰かいる。隠れて」
「やっべ…」
ギゴガゴゴ!!
サオリはアリウス自治区の変わってしまった様相を見て、以前アズサに言われた言葉を思い出す。そしてミサキが誰か来るのに気づくと、みな隠れるように促した。
「あれは…」
「せ、聖徒会!?ユスティナ聖徒会ですよね?それにあの姿は…」
「…何故だ?エデン条約が取り消された以上、使役は不可能なはずだ」
「お前らの実家、お化け屋敷になってんじゃねぇかよ」
「アイツらの事言えた義理かぁ?」
そしてアリウス自治区を徘徊している者の正体は、ユスティナ聖徒会であった。ユスティナ聖徒会はエデン条約が反故になったため使役はできないはずであり、その姿を見た一同は驚いていた。
「考えてみれば、そもそも私たちがエデン条約の会場を襲撃した理由は、複製能力を確保するためだった」
「そうですね…だから姫ちゃんは、古聖堂の地下であの“木の人形”の言う通りにしました…」
「そうして確保した聖徒会の兵力と、エリートガードたちでトリニティとゲヘナ自治区を占領する…。それが私たちの任務だった」
「まあ、結局そこにいるヤツに負けて失敗したわけだが…」
「ああ…私たちが逃亡したのもそれが理由だ。複製能力の確保も、両学園占領にも失敗してしまったからな」
そもそも彼女たちがエデン条約を襲撃した目的の一つは、ユスティナ聖徒会の複製の確保であった。そして先生たちが彼女たちの作戦を阻止したため、追われる身となったわけである。
「だというのに…。アリウス自治区は…“彼女”は、既に複製の能力を確保している…?」
「ウォォォォォォン!!」
「この音は…」
「例のキショイ化け物の悲鳴じゃねぇか」
「たしかに…あの時私たちが扱った複製で合ってるみたいだね」
しかしながら、ユスティナ聖徒会はベアトリーチェの手駒の如く、自治区を徘徊しておりサオリたちはその様子に疑問を感じていた。さらには例の“アンブロジウス”の悲鳴も聞こえており、ますます謎が深まるのであった。
「…ということは」
「…複製は、一度でも成功させればいいだけで…つまり、本来の私達の任務は…“姫を古聖堂に連れて行って複製を発動させる事”だけだった…?」
「なるほど…だからあのクソババアはあんなに余裕ぶっこいてたわけか」
「じゃあ、トリニティとゲヘナの占領任務は…」
「センチネルとの同盟の手前、兵力を出してやったとかそんな感じぃ?」
そして彼女たちは複製を従える条件が自分たちの認識と違っていたことを理解する。そして自分たちが彼女に命じられていた命令の意味が無かったのではと感じ、ただ呆然とするしかなかった。
「じゃあ、私たちの任務は…」
“一体、何の意味があったのか”
ザッザッザッザッザッザッ!!
「包囲されています!?」
「チッ…罠か」
「私達がここに来るって分かってたんだ」
サオリ達が自分たちのやったことの意味に疑問を感じていると、どこからともなく女の声が聞こえる。そしてそれと同時にユスティナ聖徒会たちがスクワッドたちを包囲し始める。それを見た彼女たちは罠に嵌ったことに気付くのであった。
「ええ、もちろんです」
「…マダム」
「お久しぶりだなぁ、クソババア!!」
「二度とその面で外に出れねぇようにしてやるよ」
「嬲り殺しにしてやるぜ」
サオリ達に話しかけてきた声の主は、彼女たちが恐れ崇めていた“マダム”、ベアトリーチェのものであった。その姿を見たディセプティコンたちは不快感を露わにし、それぞれ殺意の籠った言葉を彼女に向かって吐くのであった。
「ここは私の支配下にある領地。皆さんの位置や目的地、その経路に至るまで全て把握しております。あなた達が旧校舎の回廊に行こうとすることも最初から分かっていました。愚かな子どもたち…私に隠し事なんて、不可能ですよ」
「相変わらず支配者“ごっこ”がお好きでございまちゅねぇ~」
「やっぱり、手のひらの上だったの…」
「ええ、そういう事です」
ベアトリーチェはアリウス自治区を自分の領地だと言って、スクワッドたちの動きは全て筒抜けだと告げる。それを聞いた彼女たちは、敵うわけのない相手だと思い始め、顔が暗くなっていった。
「あなた達の任務は最初から“ロイヤルブラッドを古聖堂に連れて行き、聖徒会を顕現させる事”…それだけです。パスは一度接続さえすれば、次からは私が統制できるので。マエストロは自分の作品を奪われるようだと嫌がっていましたが」
「なるほど…必要なのはアツコだけであって別に他の3人は目的が達成できれば誰でもいいし、用が済めばお払い箱ってわけね」
「トリニティやゲヘナを占領するよう指示を出したのは、形上センチネルとの同盟に乗ったまでのこと、実際に作戦を遂行できるかどうかは、私にとっては些末なことです。この自治区が長年抱いていた憎悪を統制するための方便ですから。私自身は、あの学園に何の遺恨もありません」
「やっぱり余所者を上に立たせるのはダメだな」
「「「…!!」」」
ベアトリーチェはサオリ達が抱いていた疑念を、その通りだと述べる。さらにはトリニティとゲヘナを占領するという命令は、彼女たちが元々持っていた憎悪とセンチネルとの同盟関係を維持するためだと言って、サオリ達にショックを与えるのであった。
「そうですね。ですから、あなたは任務を遂行したと言えるでしょう。私に複製の能力を提供しましたし…ロイヤルブラッドも素直に生贄として捧げてくれました。あなたは言いつけをよく聞くいい子ですね、サオリ」
「…やはり、最初から約束を守るつもりなんてなかったのか…」
「オイ、コイツぶっ殺そうぜ」
「あぁ、元よりそのつもりだぜ。そのためにわざわざ、こんな辛気臭い場所に戻って来てやったんだからな」
そしてベアトリーチェはわざとらしくサオリの事をいい子だと褒めると、彼女は悔しさで苦虫を噛み潰した顔をする。それを聞いたディセプティコンたちは、改めて彼女を殺してやると宣言するのであった。
「まあ、不毛な話はこの辺りで…私の興味は…そう」
パチンッ
「「「「!?」」」」
ズダダダダダダ!!ズドォォォォォォォォォン!!
「ぐ、うっ…」
「チッ…野郎…わざわざ隠れてやがったのか…」
「「「・・・」」」
ベアトリーチェはサオリたちの話を切り上げると、複製たちに指示を出す。ベアトリーチェの指示に従いユスティナ聖徒会はサオリ達に銃を向ける。さらにはディセプティコンたちを蹴散らした例の3人も彼らを始末するために潜んでいたのである。
「はじめまして、先生」
“…!!”
「私はベアトリーチェと申します。既にご存じかもしれませんが、“ゲマトリア”の一員です。通信越しでの挨拶となる事をお許しください。黒服やマエストロ、ゴルコンダから、あなたについては色々とお話を聞いております」
“あなたが、アリウスを支配している…ベアトリーチェ?”
「はい。そして、ゲマトリアにおける現在唯一の成功者です」
ベアトリーチェはスクワッドたちを倒した後、かしこまって先生に挨拶する。その変わりようを見て先生は不快感を押し殺しながらも、彼女と会話を続ける。
「ふふっ…私のことが気になりますか?どうやってアリウスを手中に入れたのか…必要ならば、あなたが知っている情報と交換する事もできますよ?」
“必要ない。あなたの手口は知っている”
「ほぉ、そうですか」
「先生はお前みたいな赤グロ年増女はタイプじゃねぇってさ…イテテ」
「私の名誉のために言っておきますが、私は特殊な能力など使っていませんよ。洗脳や超能力…くくくっ、そんな便利な力があれば良かったのですが。残念ながら、それは“大人”のやり方ではありませんので」
さらにベアトリーチェは自身がどうやってアリウスを手中に収めたのかを交換条件で教えようとするが、先生はすぐにそれを断る。それに対しベアトリーチェは少し驚くと、特殊な力で生徒たちを従えているという先生の予想を否定した。
「ええ。憎悪、怒り、軽蔑、嫌悪…そういった負の感情を利用し、偽りと欺瞞で子供たちを支配してきました。単純ですが、確実な方法です。あなたならよく知っているでしょう?」
“・・・”
「そもそもこの自治区は、私が来る前から内戦をしておりました。お互いに対する負の感情が、既に十二分に満ちていたのです。私は、ただソレを活用しただけ。ここが特別というわけではありません。そんなもの、ありふれた光景じゃないですか?それこそ、オートボットとディセプティコンなどは正しくそうです」
「ほっとけ…!!」
そしてベアトリーチェはアリウスを手中に収めた方法を得意げに語りだす。彼女は内戦状態で憎悪に満ちていたアリウスにつけ込み、支配者となってアリウス自治区を乗っ取ったのである。
「私はただ、そういった様に動いてきました。生の謙虚さを教える金言は、無価値な空虚へと歪曲し…堕落を警戒する厳格な自責は、逃げられない罪悪感へと歪曲し…事実を歪曲し、真実を隠蔽し、本心を曲解し、嫌悪を助長し、憎悪を煽り、他人を、他人を、他人を、他人を…永遠に、お互いを、他人とさせること。楽園は永遠に届かないからこそ、楽園足り得る。その地獄の中で“大人”は“子供”を支配し搾取し、捕食します。ええ…誰かにとっては地獄でしょうが、これこそ“大人”の安らかなる楽園。ですから私の
“・・・”
ギュゥゥゥゥ…!!
「先生、お前が言えない事を代わりに俺が言ってやるよ…」
スゥゥゥゥ…
「しれっと語りやがって!ぶっ殺すぞクソババア!!」
ベアトリーチェは陰湿に汚い大人が使うやり方でアリウスを支配し、自分に都合の良いい“楽園”を作り出したのである。その手腕を嬉々として語る彼女の姿に先生は怒りを覚えるも、拳を握りしめて声を荒げないように耐えていた。そしてそんな先生を見たモホークは彼の気持ちを代弁するように激昂するのであった。
「そして、ロイヤルブラッドをこのまま放っておいていただけませんか?」
「何だと?」
「あの子は私が丹精込めて教えた生徒なのです。生贄として捧げれば、きっと私たち大人に素晴らしい福音を与えてくれる」
「ふ、ふざけやがって…!!」
「気になりませんか?私が何をしているのか、どんな偉業に到達するのか。ええ…今ここで、教えて差し上げることもできます」
モホークが自分に向かって吠えるのをしり目に、彼女は先生にアツコのことは放っておいて欲しいと提案する。さらにアツコを自分の所有物のような物言いをして、バーサーカーの逆鱗に触れるが彼女は全く気にする素振りを見せず先生にだけ話かけていた。
「いかがでしょう、先生?例えばこの世界…このキヴォトスがどんな場所なのか、知りたくはないですか?この世界は正体不明で…理解などが一切及ばない、神秘と恐怖が入り混じった崇高の転炉。そして…何故かこの星を目指すかのようにやって来る金属生命体たち」
「そりゃオールスパークがあるからだろ…」
“・・・”
(いや…この惑星にあると言われているのはオールスパークだけじゃない…12人のプライムがザ・フォールンとマトリクスを巡って争ったのも、マクシマルたちがユニクロンから逃れてきたのも、それこそセンチネルが流れ着いたのも何故かここキヴォトスだ…)
「え、マジ?何か違う感じ?」
ベアトリーチェはアツコを諦めてくれるなら、この世界の真実を教えると言い出す。さらにはトランスフォーマーたちが何故キヴォトスに集うのかと言い出したため、先生はこれまで起きたトランスフォーマーに関する数々の事件を思い出し考え込んでしまった。
「ええ…私は、この世界の真実を教えることもできます。いかがでしょう?この機会を逃したら、次は二度とないかもしれません」
“そこまでにして”
「ほぉ?」
“そんな事には興味ない。それに、誰かの犠牲で到達できる真実なんて必要ない”
「くくくっ。そうですか…やはり、こうなるのですね」
ベアトリーチェはこれを逃したら二度と機会は無いと先生に告げるが、先生は彼女の誘いをきっぱりと断る。彼は誰かを犠牲にしてまで真実を知る気は無いと言って彼女の申し出を拒絶すると、彼女は予想通りと言った風に笑うのであった。
「どうやら私たちは、お互いに違う真実を信じているようです。ええ…あなたこそ私の敵対者で、間違いありません」
「先生だってお前の仲間になるのは願い下げだろうぜ」
「ええ…理解しました。あなたの語る楽園は“エデン条約”だったのですね。みんなの友情で悪を退ける、単純で理解しやすい世界。“コミックのヒーロー”のようだと黒服に言われていたオプティマス・プライムが貴方に味方する理由もようやく理解できました。フフフッ…何とも子供たちにいいように使われるだけの“玩具”らしい」
“・・・”
「くくくっ…どうして、子供たちの考えはこんなに純粋で単純なのでしょう。楽園の名前をつけたからといって、変わることはありません。むしろ大人ならきちんと、このような真実を教えなければ。“その楽園こそ、原罪が始まった場所だ”と…。真の楽園こそ憎悪、怒り、嫌悪、苦痛、悔恨、そういったもので溢れかえっているのだと」
そして先生に断られたベアトリーチェは改めて、彼が自身の敵対者であると理解する。そしてナギサやヒナたちが締結したエデン条約を理想であるとする先生に対し、世界は憎悪といった悪意蔓延る世界こそが真実であると嘲笑うのであった。
“ベアトリーチェ”
「・・・」
“あなたは生徒を、私たちを侮辱した。そして”教え“を、”学び“を侮辱した。そして、私の友達も侮辱した。私は大人として、あなたを絶対に許すことはできない”
「…それは、宣戦布告だと思っても?」
“その通りだ”
「いいでしょう、バシリカでお待ちしております。…もし到達できるのなら、ですが。そこで決着を付けましょう」
ベアトリーチェの自論を聞いた先生は静かに彼女に怒りを向ける。それを聞いてベアトリーチェは先生からの宣戦布告だと受け取るのであった。
「さあ、先生…不可解な者よ。黒服はあなたを仲間と認識し、互いに競い合えると信じ。マエストロはあなたを理解者と認識し、互いに高め合えると信じ。ゴルコンダはあなたをメタファーと認識し、互いを通じて完成されると信じ。そして私はあなたを敵対者と認識し、互いに反発すると信じています」
“・・・”
ザッザッザッザッザッザッ…
「「「「・・・・」」」」
「あなたは私の敵です。始末してください」
ブツンッ!!
ベアトリーチェは最後にゲマトリアのメンバーたちが先生に対しどういうスタンスを取っているのかを述べ、自分は敵対者として彼に向き合うことを改めて宣言する。そしてユスティナ聖徒会に先生たちを始末するように命じるとそのまま通信を切った。
“行こう、スクワッド!”
「ああ!」
ズダダダダダダ!!ドカァァァァァァァァン!!
「フフフ…頑張っちゃってカワイイじゃない」
ズドォォォォォォォォォン!!
「フンッ、あんな雑魚共がいくら頑張ったところでたかが知れているだろう」
ボカァァァァァァァァァン!!
「でもいいのスカージ?ここで高みの見物決め込んでて」
「問題無い。所詮はこの惑星に巣食う矮小な生き物と、羽虫が4匹程いるだけだ。それに、あの女が勝とうと敗けようと結果は変わらない」
「そうね。無駄な努力ご苦労様ってところかしら」
先ほどユスティナ聖徒会と共に現れた3人の金属生命体であるテラーコンたちは、戦闘に参加せず高みの見物をしている。彼らは相変わらず彼女たちを見下し、嘲笑うのであった。
「それにしてもあのジジイのほうも滑稽だな。故郷をユニクロン様から守るためにわざわざ仲間たちを裏切ってこの惑星にまで来たというのに、俺たちテラーコンがそのユニクロン様の忠実なるしもべであると知らずにいるとは」
「ウフフ…お・ば・か・さ・ん」
「だが、あの女とヤツのおかげで我が主は今一度このキヴォトスへ辿り着くことができるのだ。感謝せねばな…フッフッフッ」
「「「今一度このキヴォトスを我が主ユニクロン様に捧げるために…」」」
さらには自分たちが故郷を滅ぼそうとしているユニクロンの眷属と知らずにいるセンチネルも、彼らは嘲笑うのであった。そして彼らは“今一度”キヴォトスをユニクロンに捧げることを誓うのであった。
その後
「どうだクソッたれ!!」
「俺らの力思い知ったかゴルァァァ!!」
「台詞が三下っぽいから止めて」
「「はい、すみません…」」
ベアトリーチェの命によって襲い掛かってきたユスティナ聖徒会たちを、スクワッドたちは容易く蹴散らした。興奮して汚い言葉を発する彼らに対し、ミサキは三下っぽいからやめてと窘めた。
「だが気持ち悪いのはあの3人組が参戦して来ないことだな」
“例の3人組?”
「今はここには居ないが、アリウス共から逃げてた時に俺たちをボコボコにした不死身の連中さ。どうせ隠れて俺たちの様子を伺ってるはずだが…」
「奴らがあのババアの手駒なんだとしたら俺たちに襲い掛かってきてもおかしくねぇはずだがな」
「今のところそんな素振りを見せない辺り、センチネルと同じで上下関係ってわけじゃねぇのかもな」
そしてディセプティコンたちは、アリウス兵たちから逃れる際に自分たちを襲って来た彼らが参戦してこないことに疑問を感じていた。その彼らの様子にモホークはユスティナ聖徒会やアリウス兵たちのような上下関係で縛られたものではなく、センチネルのような同盟関係であると予想した。
ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!
「「「「!?」」」」
「奴らのお出ましか!?」
「いや…違う」
「・・・」
“ミカ…!?”
彼女たちがアツコを救うために先に進もうとすると、後方から爆発音が聞こえてくる。ドレッドボットは例の3人組が参戦してきたと警戒するが、ニトロゼウスはその姿を見て違うと断言する。彼女たちの前に現れたのは、サオリ達に復讐するべく追いかけてきたミカである。
「…まさか、ここまで追いかけてきたのか」
「久しぶり…ってほどでもないか。また会えて嬉しいよ、サオリ」
「いい加減にしろよメンヘラ女。俺たちはお前の相手してるほど暇じゃねぇんだ。さっさと先生の言いつけ通りおうちに帰りやがれ」
「私は諦めないよ」
姿を表したミカを見てサオリはここまで追いかけて来た執念に驚く。ミカはモホークにトリニティに帰れと言われるが、諦めないと突っぱねた。
「今度は、私の相手をしてもらうんだから!!」
聖園ミカとの対決が始まろうとしていた。
自分は予約して届いて封は開けたけど、まだ見てません