TRANSFORMERS Blue_Archive   作:H2O(hojo)

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スカージ「はぁ…せっかく青春の物語なんだから俺も10代のナイーブですぐ手が出る少年に今から変えてもらえないかなぁ…。正直悪役ロボなんてこの世界じゃズバリ顔を剥がれるだけでしょう!!」

ナイトバード「私も何というか蜘蛛じゃないと調子出ないっていうか…語尾にシャを付けないとしっくりこないっていうか…」

バトルフラップ「正直俺も黄色い巨漢だから、“私が来た”とか言ってカッコよく登場したいんだよなぁ…」

ユニクロン「・・・」

デデーン!!テラーコン、アウトー!!

「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」


ウルトラマグナスNo,1

アリウス旧校舎・地下回廊

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「お出ましだぞ」

 

“じゃあ手筈通りに行こうか”

 

「少しだけでもみんなで作戦を話し合う時間が取れて良かったな」

 

「あると無いとじゃ大違いだしな」

 

ストームレインとの会話が終わって数分後、彼の張っていたカモフラージュが切れてテラーコンが迫って来る。だがその前に彼らは少し作戦会議をしたようで、彼らの襲撃に身構えていた。

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!ボカァァァァァァァァァン!!

 

「久しぶりだな、ストームレイン」

 

「スカージ…!!」

 

「やはりお前か…ウルトラマグナス」

 

「センチネル・プライム…」

 

そして遂にテラーコンとセンチネルがその姿を現す。スカージはストームレインを一目見ただけで彼だと認識し、センチネルもウルトラマグナスを見て、本当に彼が来たのだと言う事を噛み締めた。

 

“貴方ですか?私の領域で狼藉を働いている不届き者は?”

 

「ベアトリーチェというのはお前だな?」

 

“あぁ…先生あたりから私の事を聞いたのですか。ですが正直いきなり現れた貴方に敵視される理由は無いのですが…”

 

「黙れ!!このアリウスに巣食う悪鬼め!!よくもアリウスをこのような風にしてくれたな!?叩き潰してくれるぞ!!」

 

“フフフ…随分とご立腹ですね”

 

そしてテラーコンだけでなくベアトリーチェも映像で姿を現し、互いに互いを敵視する。特にストームレインはサオリたちの生い立ちを聞いたため、ベアトリーチェに対し殺意を抱くほどであった。

 

「貴様…自分が一体何をやろうとしているのか分かっているのか!?」

 

“えぇ…ロイヤルブラッドを捧げることによって『色彩』を呼び出し、それを取り込むことによってこのキヴォトスを支配するのです。それに何の問題が?”

 

「なるほど、やはりお前は『色彩』の正体を知らないようだな」

 

“えぇ…得体の知れない謎の存在ではありますが、私が力を得られれば何の問題もありません”

 

「・・・?」

 

さらにストームレインはベアトリーチェに『色彩』の正体を理解しているのかと問うが、彼女は正体は重要ではないと彼を嘲笑う。それを横目で見ていたセンチネル・プライムは、2人の会話を聞いて怪しみ始めていた。

 

「おい…」

 

「あぁ、恐らくヤツはここで『色彩』の正体を話すだろう。その時は俺が…」

 

「頼むわよ?老いぼれとはいえあれが味方になるのは厄介だし」

 

「確実に仕留めてやろう」

 

そんなセンチネルの様子を見たテラーコンたちは、彼の背後で何やら相談をしている。彼らはセンチネルが『色彩』の正体を知って敵に回ることを警戒して、始末しようというのである。

 

「貴様が呼び出そうとしている『色彩』の正体は、『最古の災厄』と言われたユニクロンだ!!」

 

「は?」 “・・・”

 

ガシャァァァァァァァァァン!!

 

「ぐっ…!!貴様ぁ!!」

 

「残念だが、ここまでだセンチネル。我々の存在が露呈した以上、貴様はもう用無しだ」

 

そして遂にストームレインは『色彩』の正体がユニクロンであると、告げる。そのタイミングでスカージはセンチネルの背後に立ち、彼の命の源であるスパークを貫いた。

 

“フフフ…フフフフフ…アッハッハッハッ!!”

 

「がはっ…」

 

“あのトランスフォーマーたちが恐れおののくユニクロンの力が手に入る!!これほどの喜びはありません!!もはや、私の敵は誰一人いなくなることでしょう!!”

 

「ベアトリーチェ…お前はどこまで傲慢な…」

 

一方のベアトリーチェは『色彩』の正体がユニクロンだということを知り、大喜びである。自身の手にする力があのトランスフォーマーが恐れるユニクロンのものだと言うことを知って、いつも以上に興奮していた。

 

“それでは…儀式を、始めましょうか”

 

「「「「!?」」」」

 

“もはや、夜明けを待つ必要はありません。ロイヤルブラッドのヘイローは、もう間もなく破壊されるでしょう。そして…その神秘の欠片を通じ、私はあの忌々しいトランスフォーマーたちですら恐れる高位の存在となるのです!!”

 

「や、やめろ!!姫!!アツコ!!」

 

そして興奮冷めやらぬベアトリーチェが次に起こした行動は、夜明け前にも関わらず儀式を行うという選択であった。夜明けまで儀式を行う事はできないと思っていたサオリは、必死にアツコの名前を呼ぶことしかできなかった。

 

“さぁ、ユスティナ聖徒会たち、ユニクロンの部下たち、そして聖女バルバラよ。やつらをここで滅ぼしてやりなさい!!“

 

ガチャ…!!

 

「来るぞ!!」

 

「手筈通り…アレは私たちで何とかするよ」

 

「いいのか…?」

 

「サオリ…あなたがあの子を助けたい理由が、少しだけ分かるよ。私もそうだったから…だから…私が引きつけている間に…アツコを助けに行って」

 

ベアトリーチェは遂に自分たちの操るユスティナ聖徒会とテラーコンたちに、彼女たちを滅ぼすよう命令を出す。襲い掛かって来るユスティナ聖徒会を前にして、ミカはサオリたちにアツコを助けに行くよう促した。

 

「先生…ごめんね。いつも問題ばっかり起こして…。そして…ありがとう。私にもまだチャンスがあると言ってくれて…」

 

「お前は…」

 

「ホラ行った、行った!!後は俺たちに任せなよ!!」

 

「…ああ」

 

“ミカ、ホットロッド、ウルトラマグナス、ストームレイン、ありがとう。気を付けて…”

 

そしてミカは先生に謝罪と感謝を述べると、サオリは彼女の覚悟を察したようである。先生はここに残って足止めをしてくれるミカたちに声をかけた。

 

「…心配しないで、先生。知ってるでしょ?私って結構強いんだよ?」

 

「「「トランスフォーム!!」」」

 

ギゴガゴゴ!!

 

「さぁブッ飛ばして行くぜ!!」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…!!ダッダッダッダッダッダッ!!

 

 

 

 

 

アリウススクワッドと先生たちが行った後

 

「残ったのは朽ちかけの老いぼれが1匹と、ケツの青いルーキーが2匹と、小娘が1匹か。我々も舐められたものだな」

 

「フフフ…いいじゃない♡獲物をいたぶるのだって楽しいでしょ?」

 

「いーや、つまらなすぎる。こんな雑魚では血沸き肉踊らん」

 

「「「「・・・」」」」

 

アリウススクワッドたちがベアトリーチェの元へ向かった今、この場に残ったのは聖園ミカ、ホットロッド、ウルトラマグナス、ストームレインの4人である。その様相を見たテラーコンはこの程度の相手など余裕だと言わんばかりの態度であった。

 

「ストームレイン、例の空間操作で私とあの女と黄色いヤツで分断してくれ」

 

「いいのか?センチネルが倒れた以上、それぞれ1対1で相手するのがセオリーだと思うけど…」

 

「止めてくれるな、ホットロッドよ。私は今猛烈に怒っているのだ。過ちを犯したとは言えセンチネル・プライムは我が尊敬するプライムだ。そんな彼を騙し、不意打ちしたヤツらを私は許せない!!」

 

「・・・。そうか…分かった。死ぬなよ」

 

「そっちこそな」

 

そんな彼らに対し、ウルトラマグナスはナイトバードとバトルトラップと戦うと言い出す。彼はセンチネル・プライムを不意打ちで倒したことが許せないらしく、今にも怒りが爆発しそうであった。

 

「じゃあ私もユスティナ聖徒会とあの聖女バルバラ?らしい人と戦うから分断よろしく。こんな狭そうな場所だとみんなの邪魔しそうだし、1人のほうが気楽でいいから」

 

「ほ、本当に大丈夫か?」

 

「もぉ~心配し過ぎだって。大丈夫だよ」

 

「パテルの子よ、複製とはいえ彼女たちは元は我が同士だ。安らかに眠らせてやってくれ」

 

「うん、わかった。もう私がパテル派の首長に返り咲くことは無いだろうけど、同じトリニティの生徒として私が彼女たちを何とかするから」

 

次にミカはユスティナ聖徒会と聖女バルバラと1人で戦うと言い出した。彼女の戦い方的に、1人で戦ったほうが気楽だと思っているようである。そんな彼女に対し、ストームレインは元同士の複製を安らかに眠らせてくれとミカに頼むのであった。

 

「それに…あの真ん中の男、スカージは危険な存在だ。今の我々では2対1で相手しても勝てるかどうか怪しいだろう…」

 

「それほどの相手か…」

 

「故にこの形が一番正しいだろう。スカージを確実に倒せば、その後我々が他に救援に向かえる可能性も無くはない」

 

「簡単じゃなさそうだけどな…」

 

ストームレインはテラーコンのリーダー格であるスカージを危険な男として警戒しているようである。なので、スカージを2対1で相手するのが適切であると言って、彼らの意見に賛同していた。

 

「遺言は考え終わったか?虫けら共?」

 

「それはこちらのセリフだ、ユニクロンの犬共。一度我々に負けた割に随分と自身があるようだな?」

 

「フッ…その減らず口は相変わらずだな」

 

「では、行くぞ!!」

 

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン…

 

ストームレインの力によって再び空間が歪み、各々がそれぞれ相手との戦いが始まるのであった。

 

 

 

 

 

地下回廊・某所

 

「テラーコンの卑怯者共はどこだぁ!!ぶっ殺してやる!!」

 

ガシィィィィィィィン!!

 

「フフフ…威勢よく吠えるワンちゃんだこと。そんなにあの老いぼれのことが大事なのぉ?」

 

「まったくだな。そもそもお前はセンチネルを倒しに来たんじゃねぇのかよ?」

 

「断じて違う!!私はセンチネル・プライムにオートボットに下るよう説得しに来たのだ!!貴様らのように卑怯な手を使って殺そうなどと…」

 

ストームレインの分断が成功すると、ウルトラマグナスは大声でテラーコンを呼び出す。そんな彼を見たバトルトラップとナイトバードは、余裕そうに嘲笑っていた。

 

「アハッハッハッ!!アンタだって私たちと同じくこの惑星を手に入れようとしてたでしょうに、今更正義の味方気取りなの?」

 

「あぁ、その通りだ。それ故に私はその罪を償うべく、ホットロッドに同行しここまで来たのだ。私は正義の味方などではないが、貴様らだけは断じて許さぬ!!」

 

「チッ、可愛げのない男…」

 

ガチャン!!

 

「御託はいいだろう。もう貴様らと話す理由は私には無い」

 

ガチャ…ドン!!

 

「あぁ、そうだなぁ!!楽しく殺し合おうぜぇ!!」

 

さらにナイトバードは彼が元々はセンチネルと共にキヴォトスを支配しに攻めてきたことを指摘する。ウルトラマグナスはそのことを自覚しており、それでもなおテラーコンたちだけは許さないと怒りに燃えていた。そんな彼を見てナイトバードはつまらなそうな顔をし、逆にバトルトラップは熱い勝負ができそうだと笑った。

 

ブゥン!!ブゥン!!ブゥン!!ブゥン!!

 

「ここ数千年、雑魚ばかりで退屈だったんだ!!少しは楽しませろよ、若造!!」

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

「えあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ガッキィィィィィィン!!

 

「そんな飛び道具で、このウルトラマグナスが倒せるか!!」

 

ジャラジャラジャラジャラ…ガシィ!!

 

「この俺自慢のチェーンメイスを弾き飛ばすとは中々やるじゃないか!!」

 

バトルトラップは右腕に付いているチェーンメイスを振り回して、ウルトラマグナスへと攻撃する。襲い掛かってきたチェーンメイスをウルトラマグナスはハンマーで打ち返す。それを見たバトルトラップは、久しぶりの歯ごたえのある相手に、興奮が湧き上がっていた。

 

ダッダッダッダッダッダッ!!

 

「貴様のその頭、私のハンマーで叩き潰してくれるぞ!!」

 

ヒュッ…!!バシュ!!

 

「うぐっ…!?」

 

カツカツカツ…

 

「あらあら?熱くなってるところ悪いけど、私を混ぜてくれないのかしら?」

 

ビリビリビリビリィ…!!

 

「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「うふふ♡苦悶に悶える顔はカワイイのね」

 

ウルトラマグナスはハンマーを振りかぶって、バトルトラップへと突撃する。しかし、そこでナイトバードが彼にクナイを投げて妨害し始める。クナイからは電気が流れ、ウルトラマグナスは苦しみ悶え始めた。

 

「正直俺はこんな卑怯なやり方は好かねぇが…」

 

ドシン!!ドシン!!

 

「ぐぅぅぅぅぅぅ…」

 

「2人まとめて相手してやるって言ったのはお前だぜ!!」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

痺れて動けないウルトラマグナスにバトルトラップはゆっくりと近づく。そして彼はナイトバードのやり方が好きではないと言いつつも、ウルトラマグナスを思いっきり蹴り飛ばした。

 

ダァァァァァン!!ドシィィィィィィン!!

 

「がはっ…!!ごほっ…!!貴様らぁ…!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥン…

 

「そんなところで寝てたら危ないわよぉ?」

 

ジャラジャラジャラジャラ…ガシィン!!

 

「なっ…!?」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

バトルトラップに蹴られて吹っ飛ばされたウルトラマグナスを、ナイトバードは見下しながら近づく。そして今度はバトルトラップの鎖が彼に巻き付くと、ビークルモードでレッカー車になってウルトラマグナスを振り回した。

 

ドシィィィィィィン!!バシィィィィン!!ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「オラオラァ!!そんなもんかぁ!?」

 

ドガガガガガガガガァァァン!!

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!」

 

「バトルトラップ~?アンタだけ楽しむだなんて不公平なんじゃないかしら?」

 

バシィィィィン!!ドシィィィィィィン!!ズガガガガァン!!

 

「お前はいつも注文が多いなぁ!!そらよっ!!」

 

バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

バトルトラップはウルトラマグナスを壁や柱にぶつけながら彼を引きずり回す。ナイトバードはそんな彼らを見て退屈だと訴えると、バトルトラップは不服そうにウルトラマグナスを空中へ放り投げた。

 

「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…!!

 

「ここまでおいでなさい♡」

 

ガシィ…!!

 

「ぐ、うぅぅぅぅぅ…」

 

「アタシこう見えても力持ちなの。無駄にデカいだけのアナタもホラこうやって空中で掴むことだってできちゃう」

 

空中に舞い上がったウルトラマグナスを、ナイトバードは足を一部変形させてキャッチする。ナイトバードの足はかぎ爪のように鋭くなっており彼の身体に突き刺さった。

 

ジャキ…ジャキ…

 

「ぐぅぅぅぅ…」

 

「さて、お楽しみはここからなんだから♡」

 

ジャキィン!!

 

「うがぁぁぁぁぁ!!」

 

「痛いでしょう?苦しいでしょう?でもこれで終わりじゃないのよ!!」

 

ビリビリビリビリビリィ!!!

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

空中でウルトラマグナスを掴んだナイトバードは、背中に格納している2本の刀型のブレードを取り出して思いっきり突き刺す。それに苦しむ彼の姿を嘲笑いながら、ブレードから電流を流し込んだ。

 

「ぽ~い」

 

ガチャ…ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

「さようなら♡顔だけはイイ男だったけど、性格は暑苦しくてタイプじゃないの」

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「ぐ…うぅ…」

 

ドシン…ドシン…

 

「オイオイ、もう虫の息かよ?もう少し楽しませてくれよなぁ」

 

電流を流し終えたナイトバードは、足をウルトラマグナスから離して彼を叩き落とす。ウルトラマグナスはなすすべなく床に叩きつけられてしまった。

 

ガシィ…ガシャ!!

 

「まったく、しょうがねぇなぁ?」

 

「う…うぅ…」

 

「ホラ、何とか言えよ若いの。さっきまでの減らず口はどうしたぁ?」

 

ガチャ…

 

「起きねぇってんなら」

 

バコォォォォォォォン!!

 

「俺が叩き起こしてやるよぉ!!」

 

ナイトバードの攻撃によって床に突っ伏しているウルトラマグナスを、バトルトラップは掴んで起こす。そして意識すら朦朧としている彼を、バトルトラップはぶん殴って叩き起こす。

 

ズドォォォォォォォォォン!!バコォォォォォォォン!!

 

「がはっ!!」

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

「おっと、油断は禁物だぜぇ!!」

 

ドシィィィィィィィィィン!!

 

「があっ…!!」

 

ドシン!!ズシン!!バタン!!

 

「あーあ、ぶっ倒れちまったよ…」

 

「えぇ~、もう終わりなのぉ?」

 

バトルトラップに殴られ、ウルトラマグナスは柱に叩きつけられる。さらにバトルトラップはチェーンメイスで間髪入れずに追撃して、ウルトラマグナスにダメージを与えた。2度の攻撃によってウルトラマグナスは再び地面に倒れてしまった。

 

ガリッ…

 

「ま、まだだ…」

 

「いいねぇ、頑丈なヤツは好きだぜ。嬲り甲斐があるからな」

 

「まぁ、弱くて取柄がないよりかはマシよね」

 

ズシン!!

 

「こんなところで終わるわけには…」

 

しかし、これだけの攻撃を受けたにも関わらず、ウルトラマグナスは立ち上がる。その様子を見たテラーコンはまだまだ嬲れると、嬉しそうに彼に向かっていった。

 

「オラァ!!」

 

ガシャァン!!

 

「ホラホラァ!!」

 

ザシュッ!!

 

「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

バトルトラップとナイトバードはウルトラマグナスが苦しむのを楽しむかのように、彼を嬲っていく。ウルトラマグナスはそれに抵抗できず、ただただ苦しみ悶えることしかできない。

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

(くそっ…身体が思うように動かない…情けない限りだ…)

 

リビリビリビリビリィ!!

 

(私はこの惑星を不遜にも支配しようとした己の罪を償うために、オプティマス・プライムからホットロッドを助け、センチネル・プライムに投降を呼びかけるためにここまで来た…)

 

ドシィ!!バキィ!!ドゴォ!!

 

(だが今のザマはどうだ…。センチネル・プライムを不意打ちした卑怯者共に、私は一方的にやられるばかりではないか…)

 

ウルトラマグナスは2人のテラーコンに攻撃され、抵抗もできずにボロボロにされていく。彼はホットロッドを助けセンチネルに投降を呼びかけにきたにも関わらず、何もできない自分を嘆いていた。

 

「所詮お前は誰かにひっついてるだけの金魚のフンだ!!ここで俺たちにぶっ殺されるのがお似合いだぜ!!」

 

「もう生きているのだって辛いでしょう?さっさと楽になっちゃいなさいよ!!」

 

ボカァァァァァァァァァン!!ドゴォォォォォン!!

 

「まったく、図体がデカいだけあってしぶといわね…。もう飽きたからさっさと死になさいよ!!」

 

ビリビリビリビリビリィ!!

 

「俺がトドメを刺してやるぜ。コイツでお寝んねしなぁ!!」

 

テラーコンの2人はウルトラマグナスを侮辱しながら、なお攻撃を続けていく。しかし、彼はこれだけ攻撃されても意識だけは手放さず踏ん張っているため、ナイトバードはイラついていた。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ズドォォォォォォォォォ…ガシィ…!!

 

「な、なにっ…!!」

 

「あぁ、そうだな。私は正義を貫くなどと言いながら、自分の正義を他人に影響されて変えてしまった情けない男だ」

 

ミシッ…!!バキバキッ!!

 

「くそっ!!放しやがれ…!!」

 

バトルトラップはウルトラマグナスにトドメ刺すために拳を振り上げて、彼に叩き込もうとする。しかし、もう抵抗する力など残っていないはずの彼が、その拳を掴んだためバトルトラップは驚いていた。

 

「だが、お前たち2人を倒さなければ、私自身に価値は無い!!」

 

バキバキバキィ…!!

 

「う、うおぉぉぉぉ!?」

 

「この程度の痛み…私たちの過ちのせいで苦しんだ彼女たちの心の痛みに比べれば!!」

 

バコォォォォォォォン!!

 

「大したことはない!!」

 

「うがぁぁぁぁぁ!!」

 

ウルトラマグナスは万力の力を込めて、バトルトラップの拳を握り潰そうとする。彼は自分が犯してしまった過ちを激しく後悔しており、それを償いたいという強い想いで覚醒したのだ。それにより、バトルトラップの拳は粉々に砕け散った。

 

ビシッ…ビシビシィ…

 

「こ、こいつ…俺の腕を握りつぶしやがった…!!」

 

ガシャン!!

 

「さぁ、反撃開始だ。覚悟しろ!!」

 

ビュゥゥゥゥン!!

 

「減らず口を!!」

 

ジャキィン!!ズシャッ!!

 

「なっ…!?私のブレードが腕を貫通しているのよ!?」

 

「それがどうした?」

 

バトルトラップはウルトラマグナスに拳を握りつぶされ、恐怖を感じていた。このままではマズイと感じたナイトバードは彼を仕留めるべくブレードを持って飛び掛かる。しかし、ウルトラマグナスはブレードが腕を貫通しているにも関わらず、まるで苦しむ様子がなかった。

 

ギギ…ギギギ…

 

「クソッ!!抜けない…!!」

 

「ふんっ!!」

 

バキィ!!ガシィ!!

 

「ぶ、ブレードが…数千年間一度も折れなかった私の自慢のブレードが…」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ウルトラマグナスは自分の腕に刺さったブレードをへし折ると、ナイトバードはその様子を見て驚く。そして彼はその隙を突いてハンマーを構えると、ナイトバード目掛けて渾身の力を込めて振り抜いた。

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥン…

 

「な、ナイトバード…!!」

 

ズシン…ズシン…ズシン…

 

「はっ!?」

 

「お前たちは、我々エリートガードを、オートボットを、そしてこの惑星に暮らす者たちを侮辱している。断じて許すものか!!」

 

「ぐ…うう…」

 

自分の遙か後方に悲鳴を上げながら吹っ飛んだナイトバードを見て、バトルトラップはその場から動けなくなってしまう。彼を面白がって嬲りさっさと殺さなかったことで、真の力を覚醒させてしまったことに恐怖し後悔していた。

 

ズシン…ズシン

 

「ま、待て、待ってくれ!!」

 

「・・・」

 

「分かった!!俺が悪かった!!降参だ!!降参する!!」

 

「なに…?」

 

ナイトバードを吹っ飛ばした後、ウルトラマグナスはゆっくりとバトルトラップへと近づいていく。このままではやられてしまうと考えた彼は、ここでウルトラマグナスに降参すると言い出した。

 

「か、彼女たちにも手を出さない!!何もせずにこの惑星から出ていく!!だから許してくれ!!」

 

「・・・」

 

「そ、そうだ、ユニクロン様に俺が掛け合って不老不死にしてやる!!お前も永遠の命が欲しくないか?」

 

「必要ない」

 

バトルトラップは命を助けてもらうために、ウルトラマグナスに必死に命乞いを続ける。さらにはユニクロンに頼んで永遠の命を与えると提案されるが、彼は当然速攻で断った。

 

ガシャ…!!

 

「もういい。お前とこれ以上話したところで無意味なだけだ」

 

「よ、よせ!!やめろ!!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ズドォォォォォォォォォン!!

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ウルトラマグナスはバトルトラップの頭上にハンマーを振り上げる。バトルトラップは悲鳴にも近い断末魔を上げながら、頭にハンマーを打ち付けられた。

 

「が…あ…ああ…」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ズドォォォォォォォォォン!!ズドォォォォォォォォォン!!

 

「・・・」

 

「えあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ドゴォォォォォォォォォォォン!!!!

 

「いかに不死身の貴様たちであろうと頭を何度も潰せば、立ち上がってこれまい。そして同じ思いをしたく無ければ二度と、私たちの前に現れぬことだな」

 

ウルトラマグナスの攻撃は一度では終わらず、何度も何度もバトルトラップの頭部にハンマーを振り落とす。そしてバトルトラップは頭を完全にぐちゃぐちゃに潰されて、もはや意識を失っていた。

 

「ば、バトルトラップ…」

 

ズシン…ズシン…

 

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

ズシン…ズシン…

 

「く、来るな…!!来るんじゃないよ!!」

 

ズシン…ズシン…

 

「私のそばに近寄るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

 

 

 

 

バトルトラップ 再起不能

ナイトバード 再起不能




ウルトラマグナスNo,1!!ウルトラマグナスNo,1!!ウルトラマグナスNo,1!!
元ネタは勿論あの歌。もうNo,2とは言わせないぞ!!
センチネルは一応まだ死んではいません。

テラーコンは不老不死とはいえど、ユニクロンが修復しなければ死にます。つまりユニクロンにその気がなくなれば、普通に死にます。
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