私はルカ、エミカと共に
学園最後の希望であった化け物の殺害を行う為、
平和条約の調印式会場へと向かう事にした。
勿論、奴が無抵抗な訳が無く、激しい戦闘が始まった。
カンッ!! ズダダダ!!
私は奴の鋭い爪を盾で防ぎながら
銃撃を加える。掴まれないよう、
細心の注意を払いながら戦う。
爪が私の頬を掠め、赤い何かが飛び散る。
…………5分程経った頃だろうか
カチッカチカチッ…弾を使い尽くした。
私は地面に落ちていた粉砕用ハンマー
を使い奴と戦った。
私は集中力が保てず、視線を外してしまった。
私が奴を視界に捉えようと
2人の方へと振り向いた瞬間だった。
何かが私の視界の端で飛び散った。
私はそれがなんなのか、恐る恐る確認した。
ルカが頭から血を流して倒れていた。
そんな…嘘だ…
ルカの身体は段々熱を失っていった。
「誰が…誰がこんなことを!!」
エミカが胸ぐらを掴み私に言う。
「あんただよ…!!」
彼女は続けた。
「あんたが…あんたが
無茶な戦い方するから!!
ルカは死んだんだ…」
そんな…私のせいで…⁇
私が…戦闘に集中して、2人のことを考えられなかったから?
私が…自分の事しか考えられず、気を配れなかったから?
急に胸ぐらを掴む力が弱まった。
エミカも冷たくなり、倒れていた。
化け物に後ろから体を貫かれている…
奴は心なしか嘲笑っているように見えた。
私は………
その後、まともに戦えやしなかった。
私は戦う気力を失ってしまった。
気づけば私はその場から逃げ出していた。
私の…せいで…!!
みんな…私の自分勝手で!!
私のせいで死んでいった…
私のせいで…私のせいで…!!
私は死神だ…私がいたから…
みんな死んだんだ…私が殺したんだ…
悲しんでいる暇はない…
私だけでも戻らなければ。
アヤとユキ…そしてマイカが居る部室まで戻る。
その足取りはひどく重かった。
私は部室の古びた扉を開けた。
アヤから向けられた憎悪の目線…
そして罵声。
当たり前だ。誰一人守れず、
私一人ノコノコと戻ってきたのだから…
私は胸ぐらを掴まれ、罵られ続けた。
私だって…!!こんな自分が嫌いだ!!
でも、こうなったのは私のせいだ…!!
こんな世界にいる意味も!!
この世界がある意味も!!なにもねえよ!!
私は自分の本心を語った。
頬を何かが伝っていた。
その時、ドンッと言う音と共に
鈍く、重い衝撃が伝わった。
何度も…何度も。
…部屋内で銃声がした。
そして…何かが飛び散る音がした。
知りたくもなかったし、
私は知ることもできなかった。
ドンッ…!!
気を抜いた瞬間の衝撃で、
私は意識が朦朧とし…
…最初からこうなれば良かったんだ。
私みたいな死神には、お似合いか。