白き翼を持つガンダムと反逆したガンダムは、SEED世界で何を見るのか? 作:岡村優
「…ヒイロ…行くというのなら止めはしませんが…一つ条件があります。」
「なんだ?」
「私が貴方にダンスパーティーの招待状を渡したときの事を覚えていますか?」
「…ああ」
「ことが済んだら、私を殺しなさいヒイロ。…だからそれまで死なないで頂戴。」
「「「「「「「!?」」」」」」
「なっ!?」
「…任務了解。すべてが終わったらお前を殺す。」
「リリーナさん!?正気ですか!?」
「ハサウェイ、リリーナは本気だ。リリーナ・ピースクラフトは強情でな、一回決めたら絶対に曲げることはない。だがリリーナ、確認する。本当に俺に殺されていいのか?」
「ええ、だって貴方のことを愛しているんですもの。愛する人に生きてほしいと望むのはいけないことなのでしょうか?」
「……そういうことか…リリーナ、俺に死ぬなと命令すれば良かっただろう…何も其の為に俺に殺される必要はないはずだ。」
「こう言わないと貴方はウイングゼロとともに逝くでしょう?」
「……否定はしない。だがリリーナ…教えてくれ、俺は後何回少女と子犬を殺せばいい?ゼロは何も答えてはくれなかった…」
「…貴方はもう戦わなくてもよいのです。けれど私に貴方はこうも言いました。地球上の誰よりも戦い抜いてみせると。戦い抜いてから考えても良いのではありませんか?」
「了解した。」
「どこに行くヒイロ君」
「ウイングゼロの調整をしてくる。話は終わった。後はこいつ等が決めることだ。マリュー・ラミアスといったな、戦う理由なんてものは常に変化するものだ。迷ったときは自分自身の言う通りにしろ、…俺は常にそうしてきた。では失礼する。」
「おいヒイロ!…行っちゃったな。」
「彼は強いですね」
「キラ・ヤマトさんですね。でも彼は自分自身が強いとは思っていませんよ?私にこの世界に強者などいない人類全員が弱者なんだ。と言っていましたから。だからこそ…平和の為に戦うのです。貴方方はどうされますか?国のためだけに戦いますか?それとも、平和のために戦いますか?それを決めるのはあなた達自身が決めることだと、遠回しにヒイロは言ったのです。…決断をするのはあなた達です。」
「…やっぱり強いな…僕もそうあれれば良いんだけど…」
と、キラは目を伏せた。
「それは貴方次第でしょう。ですが貴方は既に決めているのではありませんか?」
「うん…決めたよ。」
「であれば問題はないでしょう。」
ー所変わってモルゲンレーテ地下格納庫ー
ヒイロはウイングゼロの調整を行っていた。
「特に調整は必要なさそうだ…ん?通信だと?」
通信を繋げる。
「よぉヒイロご無沙汰だな!」
「デュオ?お前なぜこの星にいる?」
「こっちが知りてぇよ、気付いたらトレーズや、他の連中と一緒だった上に、デスサイズヘル、ナタク、ヘビーアームズ、サンドロック、トールギスフリューゲル、エピオン、そして有人のビルゴ20機とそのパイロットまでいやがったんだぞ!どうなってんだよ!しかも他の星のやつと一緒だ!」
「……そうか…」
「もうちょっと驚けよぉ!」
「…こっちはリリーナと他の星のやつがいるぞ」
「本当か?まさかお姫様までいるとはな…」
「通信を切るぞ」
「まあ待てって、大西洋連邦の生産ライン潰すんだろ?っていうかお前ならそうするよな!」
「あぁ」
「こっちでやっとくよ!代わりにオーブって国をよろしくな!こっちはもしかしたら間に合わねえかもだからな!」
「了解した。」
「じゃ、オノゴロ島か宇宙で会おうぜ!」
通信が切れた。