白き翼を持つガンダムと反逆したガンダムは、SEED世界で何を見るのか? 作:岡村優
パナマでは、ザフト軍と大西洋連邦の主力部隊がドンパチしていた。
「グングニールは何でこないんだ!」
「母さん!うわぁ!?」
陸上は、大量に寄せくるザフト軍に混乱する大西洋連邦軍と未だに投下されないグングニールに困惑するザフト軍で溢れかえっていた。溢れかえっていたが戦闘は泥沼と化す。
「クソぉぉぉぉぉ!!」
イザーク・ジュールの乗るデュエルガンダムもパワーがつきかけていた。
「舐めるなぁぁぁぁぁぁ!!」
すれ違いざまにストライクダガーをビームサーベルで一閃3機沈める。そこでラウ・ル・クルーゼから通信が入った。
「イザーク、帰投しろ、そのままではジリ貧だ。補給にもどれ。」
「しかし!」
「命令だ」
「了解…」
ちなみにこの帰投が彼の生死を分けたと言えよう。何故ならば…
「どけどけ!死神様のお通りだ!」
デュオの駆るデスサイズヘルが大西洋連邦軍のストライクダガー及びザフト軍のジン、ディンに襲い掛かり…
「現在機数1232機だ。5人でかかれば30分程度で片付けられる。」
トロワの駆るヘビーアームズ改がバクゥ及びラゴゥにミサイルとガトリングガンで掃射し…
「皆無茶はしないでくださいね?」
カトルの駆るサンドロック改がヒートショーテルで戦車や装甲車を切り刻み…
「貴様らの正義はどこにある!」
五飛の駆るガンダムナタクが火炎放射で陣地を焼き払い…
「エピオンに死角なし!」
ミリアルドの駆るエピオンが何故か水中を高速機動するグーンをビームサーベルで蹴散らす。
「何なんだ彼奴等は!」
「見境なしかよ!」
「なんでたかが5機のモビルスーツにこんな甚大な被害…ぐぁぁぁぁ!!」
「ちくしょぉぉぉぉ!!」
「なんで実弾もビームも効かねえんだよぉぉぉぉぉ!!!」
完全に一方的なワンサイドゲームになっていた。
ーその頃ー
「何が起きたというのだ…」
と、ラウ・ル・クルーゼは焦りをにじませていた。
(これはニュートロンジャマーキャンセラーを早急に連邦に渡さんと逆に面白くないな…)
「撤退だ」
「今なんと?」
「撤退だと言った。このままでは戦力をすりつぶすのみだ、それとも玉砕して、戦力を減らすか?」
「しかし!……いえ…分かりました…」
「なに、生きていれば雪辱を晴らす機会もある…気長にいかねばな」
「了解」
しばらくしてザフト軍は撤退していった。が問題は大西洋連邦軍の方である。
「何なんだあいつ等は戦車砲でもビームも通用しないぞ!」
「来るぞ来るぞ!正面!死神みたいなやつ!ぐぁぁぁぁ!!」
「へっ!こっちの機体は歯ごたえがねえなぁ!これじゃ、まだビルゴの方が練習相手になるぜ!」
「敵の新型がいるかもしれない、気を引き締めろデュオ」
「へーへーわかってますよ!」
「もうそろそろ終わりでいいと思いますよ?最後にマスドライバーを破壊すれば任務完了です。」
「だがどうやって破壊する?ちまちま破壊しても修復されるだけだろ?」
「そこはピースミリオンにお願いしましょう。ブライト艦長ミサイルの飽和攻撃で基地の完全破壊お願いします。」
「了解した。君たちは退避してくれ。」
「了解だ!」
「依存はない」
「分かりました」
「フン!」
「いいだろう」
すぐさま洋上へ待避しすぐに砲弾とミサイルがシャワーのごとくパナマ基地に降り注ぐ。
「うひょぉ〜怖いねーこりゃ全滅だな」
「作戦終了…帰投するぞ」
「了解です」
「了解だ」
「いいだろう」
ここに後の世にパナマの悪夢と言われる戦いが終結した。
しかし、ラウ・ル・クルーゼを取り逃がしたことが一番のミスであることをガンダムパイロットたちが知る由もない。