人理修復を成し遂げたマスターはありふれた世界じゃ最強に決まっている 作:アイリエッタ・ゼロス
三人を連れてメルトとともにオスカーの空間から出た。
「さて、じゃあ早速魔物がいた所に....」
そう言って進もうとした時、突然俺達の前に巨大な魔法陣が現れた。
「この魔法陣は....」
現れた魔法陣は以前ヒュドラの様な魔物が出てきた者と同じだった。そして、魔法陣から
出てきたのは以前と同じヒュドラの様な魔物だった。
「メルト、一応あの魔物がこの迷宮の最強だ」
「そう....その割には、大したことなさそうね」
そう言いながら、メルトの姿はアルターエゴの姿に変わった。
「あなた達はそこで見ていなさい」
メルトはそう言うと、地面を蹴ってヒュドラに向かって走り出した。
「先生! あれは一人じゃ....!」
「大丈夫だって。多分、一分もかからねぇよ」
俺は白崎の言葉にそう返し、メルトの動きを見ていた。ヒュドラはメルトに向かって首から
攻撃を放ったが、メルトの速度に全く追いつけず見当違いの方向に攻撃が放たれていた。
その隙を見逃さないメルトは空中に跳び、一本、また一本と首を自慢の脚で切り刻んでいた。
白い首がすぐに切り刻まれた首を回復しようとしたが、それよりも早く動けるメルトは
白い首を切断し、かかと落としの様に自分の脚を魔物の胴体に振り下ろした。当然メルトの
攻撃を耐えることのできない魔物は真っ二つになり、魔物は両側に倒れた。
「何よ....こんなものなの? 話にならないわね」
「噓でしょ....」
「あのヒュドラが一瞬で....」
「凄すぎる....」
メルトが起こした一瞬の出来事に、三人は言葉を失っていた。
「言ったろ? 俺の何百倍も強いって」
「立香、もっと蹴りがいのある魔物はいないの?」
「少なくともここにはいないな」
「....つまらないわね」
そう言いながら、メルトは真っ二つになった魔物はさらに真っ二つにしてこっちに歩いてきた。
すると、突然白崎が南雲の目を自分の手で覆った。
「ちょ、ちょっと香織!?」
「ハ、ハジメくんは見ちゃダメ!」
「何をやっとんだ白崎」
「せ、先生! メ、メルトリリスさんの服!」
白崎はそう言いながらメルトの方を見ていた。
「服? 別に変じゃないだろ。言っとくが、あれがメルトの普段の服装だぞ」
「....リツカの趣味?」
「ちげぇよ....」
ユエの爆弾発言に俺はそう返した。
「メルトは感覚障害持ってるんだよ。だからあれぐらい薄着じゃないと感覚わからねぇんだ」
「そう、なんですか....で、でもあの服装は流石に....」
「時間が経てば慣れるって。というか、南雲をメルトの前に立たさなければ良いだろ?」
「そ、それは確かに....」
「ま、最悪パーカーの方もあるからどうにかなる。....さ、そろそろ戻るぞ。色々やらなきゃ
いけないこともあるからな」
俺はそう言って話を止めて家の方に戻った。
~~~~
「ねぇ立香」
「何だメルト?」
その日の夜、今日の昼間に作ったベッドで寝転がっていた俺はメルトに押し倒されていた。
そしてメルトは俺にキスをしてきた。
「....随分情熱的なキスだな」
「会えなかった分の思いも込めたから....それよりも、久しぶりに私は立香を味わいたいわ」
「....嬉しいことを言ってくれる。だが、一応下にガキどもがいる」
「それなら心配ないわ。あなたはもう、私の中にいるんだから」
「っ! いつの間に....」
俺が周りを見ると、俺とメルトは巨大な水球の中にいた。
「うふふ....これなら文句はないわよね?」
「そうだな....」
「朝の魔物のせいで随分お預けを食らったわ。だから今日の私は止まるつもりは無いわよ?
たっぷり、イジメぬいてあげる」
「....言ったな? 逆にこっちがイジメぬいてトロトロにしてやるよ」
「あら、怖い怖い」
そう言いながら、メルトは俺の脚に乗った。
「....たっぷり楽しみましょうね、私のアルブレヒト」
「....こちらこそ、愛しきジゼル」
この後どうなったか。当然、イジメぬかれたのは俺だった....
~~~~
ダ・ヴィンチside
「さて、ようやく完成した....」
魔法陣やら設備やらを整えた私は完成した機械の前でそう呟いた。
「問題は、誰が行くかか....」
「(立香くんがいると思われる並行世界に行ける時間はそこまで長くない。それに大人数を
転移するのは無理。出来ても三人が今は限界....)」
「絶対に乱闘騒ぎが起こる....」
私は立香くん過激派のサーヴァント達の事を想像しながら頭を抱えた。そんな時、私は機械に
繋いだ配線コードを見てあることを思いついた。
「っ! そうだ! あの方法を....」