人理修復を成し遂げたマスターはありふれた世界じゃ最強に決まっている   作:アイリエッタ・ゼロス

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一つお願いというかお知らせです。最近感想を書かれることが多く嬉しく
思っているのですが、時間が経ってから見ると運対を食らって感想が
消えている事があります。せっかくの感想が消えるのは少し寂しいので
感想を書く際は出来るだけ運対を食らわないギリギリのラインでお願いします。
この感想は運対を食らうと思った際にはメッセージの方にお願いします。


余興と化す決闘 前編

「(流石に腕一本無くなると変な感じだな....)」

 そんな事を考えながら俺は目の前のガキどもを見ていた。

 

「ま、どうにでもなるか」

「それでは、決闘開始!」

 メルドのその合図が聞こえると、ガキどもの四人が武器を構えて俺に向かってきた。残りの

 二人は魔法を撃つためか詠唱を始めた。

 

「....」はぁ

 俺はため息をつきながらガキどもの攻撃を避け続けた。

 

「くっそ! 何で当たらねぇ!」

「下手なんだよ武器の扱いが」

 俺はそう言って振り下ろされた槍を掴んだ。

 

「なっ!? 離せよ!」

「掴まれる方が悪いっての」

 俺はそう言うと、槍を折って折った先端をガキの脚に突き刺した。

 

「あぁぁぁ!?」

「よそ見すんな」

 そして、俺は叫んだ視線が下がったガキを闘技場の壁に向かって蹴り飛ばした。ガキは壁まで

 吹っ飛んでいき、壁は崩れてクレーターの様な物が出来た。そしてガキは壁から落ちると

 その場で倒れた。

 

「近藤!」

「このっ!」

 ガキの一人が倒されたことに動揺した魔術職のガキ二人は俺に向かって無数の攻撃を放って

 きた。だが、対した威力も速度も密度も無い魔法を受け流しながら俺はガキどもの背後に

 移動した。

 

「攻撃が雑。動きの遅い草食動物でも相手にしてんのか?」

 そう言って、俺はガキの一人をかかと落としで地面に叩きつけた。そしてもう一人の首を

 掴み、持ち上げて首を絞めた。

 

「がっ....!」

「その手を離しやがれ!」

 すると、よく勇者の傍にいる脳筋が俺に向かって拳を振るおうとしてきた。

 

「少しは頭使えよ脳筋」

 俺はそう言いながら拳が来る所に首を絞めていたガキを移動させた。脳筋の攻撃は首を絞めて

 いたガキの背中に直撃し、骨が砕ける音が聞こえた。そしてガキの口からは血が吐き出された。

 

「なっ!?」

「後先考えねぇからこうなるんだよ」

 俺は首を絞めていたガキを横に投げ捨て、踏みつけていたガキも邪魔にならないように闘技場の

 壁に蹴り飛ばした。

 

「こんのっ! "破拳"!」

 脳筋は俺に向かって力いっぱい殴りかかってきた。その一撃を、俺は簡単に受け止めた。

 

「嘘、だろ....!?」

「こんなもんか? これぐらいの攻撃、簡単に止めれるぞ。それに....」

 俺が受け止めた手に力を籠めると、脳筋の籠手は粉々に砕け骨の砕けていく音が聞こえた。

 

「ガ、ガァァァ!?」

「こうやって骨を砕くこともできる」

「龍太郎!? その手を離せ! 刃の如き意志よ、光に宿りて敵を切り裂け! "光刃"!」

 すると、勇者は剣に魔力を込めると俺に接近して剣を振り下ろしてきた。その攻撃を、俺は

 脳筋を盾にして防いだ。

 

「がはっ....!?」

「っ!? 龍太郎!」

「人の話聞いてたか? もう少し状況と後先考えろって」

 俺はそう言いながら、一瞬動きが止まった勇者に向かって脳筋を投げ飛ばした。勇者は脳筋と

 一緒に吹っ飛んで行った。

 

「さて....まぁ勇者は少し痺れてろ。ガント」

 そう言いながら、俺はスタンを起こすスキルを勇者に使った。すると、勇者はその場で動きが

 止まった。

 

「こ、こんなもの....!」

 勇者はどうにか動こうとしたが、身体は全くと言っていいほど動いていなかった。それを

 無視して、俺は残った檜山を見た。

 

「あと二人....はぁ、それにしても檜山....お前は滑稽なやつだな」

「あぁ!? どういう意味だ!」

「目障りだと思った奴を消すつもりが自分が惚れた女が一緒に落ちてカップルになってる....

 自分がやったことが原因で目障りな奴と自分が惚れた女が付き合う原因になる....これほど

 滑稽なことはねぇな」

「黙れ黙れ黙れ!」

 俺の挑発に、檜山はキレながら剣で攻撃してきた。

 

「無様だよな? 惚れた女の気を引くために自分よりを格下の人間を乏しめて。それで惚れた女が

 お前に嫌悪感を示してるのに気づいていない....自分の事しか考えれない残念な男....」

「黙れぇぇぇぇ!」

 俺はそう言って、暴走する檜山の剣を指の間で止めた。

 

「自分磨きもせずに女の気を引けると思ってんのか? お前、自分にどれだけの価値があると

 勘違いしてんだ? お前みたいな人間、この世には腐るほどいる。それにお前....本当は白崎と

 付き合うのなんてどうでもいいんだろ?」

「んだと!?」

「お前が欲しいのは白崎じゃない....お前が欲しいのは、白崎の身体だろ?」

 そう言うと、闘技場の空気が下がった。そして同時に、檜山は目が泳ぎ始めた。

 

「な、何言って....」

「正確には都合の良い性処理道具が欲しいって言ったところか。白崎、確かにスタイルは良いな。

 出るとこは出て、引っ込むところは引っ込んでる。お前の白崎を見る目、性犯罪する人間と

 同じなんだよ。女の顔や胸や尻にしか視線がいかない。女の意思は関係ない。ただ自分に

 都合の良い妄想しかしてなくて女は自分のテクに惚れて縋ってくる....そういう傲慢な人間。

 それがお前という人間の本質だよ」

「い、意味わかんねぇこと言ってんじゃ....!」

「じゃあ白崎の趣味は?」

「は....?」

 俺の言葉に檜山はぽかんとした表情になった。

 

「好物は? 特技は? 苦手なものは? 誕生日は? 惚れてる女の事ならそれぐらい、最低限

 知ってる筈だよな? それを知らないって事は調べる気がない、もしくはどうでも

 良いって事だ。だってそうだよな? お前は、白崎の身体にしか興味がねぇんだから」

「か、勝手なこと言ってんじゃ....!」

「じゃあ言えるのか?」

 そう聞くと、檜山は視線を逸らした。

 

「ほらな、何も言えねぇ」

 俺はそう言うと、わざと檜山の耳元に顔を近づけた。

 

「可哀想な男だな....自分のやった事で自分の首を絞めるんだから。あ、お前に良いことを

 教えてやるよ。....白崎、もう南雲色に染められちまったよ。身体も心も全部。もうお前が

 何をしようと、どうしようもないくらいに、な。そうだ、ついでに二人がどんなプレイを

 してたか....」

 そう呟くと、檜山の目は血走った。

 

「ざけんな....! ふざけてんじゃねぇぞぉぉぉ! 南雲ぉぉぉぉ!」

 すると檜山は客席にいる南雲に向かって魔法を放った。

 

「おいおい....参加者以外に攻撃はルール違反だろ?」

 そう言って、俺は"魔眼"を発動した。すると、檜山の放った攻撃は石化して地面に落ちた。

 

「はぁ!?」

「諦めろ。どう足掻いても白崎はお前のものにならねぇよ。お前は、白崎に釣り合う程の器の

 ある男じゃねぇんだから」

 そう言って、俺は指で止めていた剣を折った。そして、俺は檜山の顔面を掴んで爪を立てた。

 

「それに、お前はもう終わりだよ....」

 そう言って、俺はあるスキルを発動させた。すると檜山の身体の一部が黒く染まり、少し

 すると黒いものが俺の手の中に収まった。俺は手に収まった物を感じると檜山を地面に

 投げ捨てた。そして、俺は手に収まった物を見た。手に収まった物はオレンジ色のビー玉状の

 球体だった。

 

「なるほど....こういう感じになるのか」

 俺はそう呟きながらビー玉を空に向かって投げた。

 

「このっ....! ここに風撃を望む! "風球"!」

 檜山は俺に向かってそう叫ぶが、魔法は俺に向かって放たれなかった。

 

「な、何でだ! ここに風撃を望む! "風球"! ここに風撃を望む! "風球"!」

 檜山はそう叫び続けるが、魔法が放たれることはなかった。

 

「無駄だ。お前は一生魔法が撃てねぇよ。ステータスプレートを見てみろよ」

「ステータスプレートだと!?」

「あぁ。安心しろ、見終わるまで攻撃はしねぇよ」

 俺がそう言うと、檜山は慌てるようにステータスプレートを見た。そして、表情は一瞬にして

 困惑といった表情になった。

 

「ど、どうなってんだよ....!? 何で俺のステータスが0に! それに技能も何で無くなって!」

 そう、檜山のステータスは全て0になっていた。それと同時に、技能も全て消滅していた。

 

 =======================================

 

 檜山大介 17歳 男 レベル:0

 天職:

 

 筋力:0

 体力:0

 耐性:0

 敏捷:0

 魔力:0

 魔耐:0

 技能:

 

 =======================================

 

「テ、テメェ! 俺に何しやがった!」

「さぁ? 何だろうな」

「水月立香ぁぁぁ!」

「おっと」

 檜山の叫びに答えていると、スタンを解除した勇者が剣を振り下ろしてきた。俺はその攻撃を

 軽く避けて距離を取った。

 

「よくも....! よくも俺の仲間を! 絶対に許さない!」

「へぇへぇ、正義感の強いこって....」

「檜山に一体何をしたんだ!」

「敵にそれ聞いて正直に話すと思うか? ....って言いたいとこだが、まぁ教えてやるよ。

 そいつの身体に毒を流し込んだ。その毒はスキルや経験値を溶かす。そして溶かした経験値を

 俺が吸収した。それをちょっと魔力で固めたものがこのビー玉だ」

 そう言って俺はビー玉を見せた。

 

「これをそいつに戻せばステータスは元通りだ」

「だったらそれを渡せ!」

 勇者はそう叫ぶと俺に向かって走り込んできた。そして俺に向かって剣を振り下ろしてきた

 

「まぁ好きに奪えばいいが....一つ言っとくぞ。これ、耐久性無いから軽い攻撃で壊れるぞ」

 そう言って、俺は剣が振り下ろされる場所にビー玉を投げ俺は攻撃が当たらない場所に

 移動した。そして....

 

 パリーン! 

 

 勇者の一撃はビー玉に直撃し、ビー玉は粉々に砕け散った。

 

「あーあ....」

 

 

 

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