人理修復を成し遂げたマスターはありふれた世界じゃ最強に決まっている   作:アイリエッタ・ゼロス

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火山攻略へ/襲撃

「ここが入り口か」

 砂嵐を抜け山の頂上に着いた俺は階段を見つけてそう呟いた。

 

「どんどん下に行く感じですね」

「あぁ。....さて、とっとと攻略するのは攻略するが。今からチームを二つに分ける」

「えっ?」

「どうして?」

 俺の言葉に南雲とユエはそう言った。

 

「迷宮の攻略と静因石の回収を分けるためだ。両方やろうとすれば出来るが効率が良いとは

 思えん。だから分ける」

「ちなみに分け方は....」

「俺と静謐ちゃんとお前ら二人は迷宮の攻略、頼光さん、清姫、アヴェンジャーは石の回収を。

 恐らくこのチーム分けが効率が良い」

「マスターがそう言うのでしたら....」

「納得は行きませんが、状況が状況ですし....」

「マスター、私、しっかりお役に立ちますね」

 頼光さんと清姫は不服そうな表情だったが静謐ちゃんだけは嬉しそうな表情をしていた。

 

「そういうわけで。アヴェンジャー、そっちは任せる」

「あぁ」

 俺は自分の影に向かってそう言うと、影から巌窟王が現れてそう言った。

 

「よし、じゃあさっさと動くぞ」

 そう言って、俺達は二手に分かれて迷宮に入った。

 

 ~~~~

 

「あの、水月先生」

「何だ?」

「頼光さんって呼んでいた人ってもしかして源頼光ですか?」

「そうだ。まぁ日本史やってたら知ってるか」

 迷宮内を走りながら俺は南雲とそう話していた。

 

「そりゃ教科書にも載ってますからね....でも、清姫さんと静謐さんのお二人は聞いたことが

 ないですけど....」

「まぁ清姫の方は地方の伝承関係だからな。知らない方が多い。それに静謐ちゃんも授業じゃ

 学ぶことはないし」

「そうですね....」

「あぁ、一つ言い忘れてたけど....お前等は静謐ちゃんに触れようとするなよ。触れた瞬間、

 お前等即死だからな」

「えっ....?」

「どういうこと....?」

「....私のこの身体は毒。触れてしまえば死んでしまいます」

 そう言いながら、静謐ちゃんは目の前を飛んだ蝙蝠の様な魔物を掴んでそう言った。掴まれた

 蝙蝠の様な魔物の肉体はドロドロに溶けていった。

 

「俺が言ったのはこういう事。アサシンとしてはある意味最強クラスの能力だけどな」

 俺はそう言いながら飛んでくる蝙蝠の様な魔物を叩き落としていた。

 

「だからお前等気をつけろよ。ユエも不老不死かもしれねぇが....」

「わかった。でもリツカは?」

「俺は耐性あるから平気。こうやって手も握れるし」

 俺は静謐ちゃんの手を握ってそう言った。

 

「マ、マスター....」///

「....女たらし」

「手握っただけでひでぇ言われようだな....俺から言わせればエミヤの方がよっぽど女たらし

 だぞ」

 そんな事を言い合いながら俺達は蝙蝠の様な魔物を全て倒して先に進んだ。

 

 ~~~~

 

「ハックシュン! ....誰かに噂でもされたか?」

 

 ~~~~

 

「....ここがラストか」

 辿り着いた空間はライセンの迷宮よりも広い空間だった。地面はマグマで埋め尽くされ、

 足場は所々にあった。

 

「でもボスらしきものは見当たらないですね....」

「確かに....」

「じゃあどっかから飛び出てきたりするんじゃ....」

「っ!」

 そう呟いた瞬間、静謐ちゃんが俺の前に立った。そしてマグマから突然出てきた蛇をナイフで

 斬り裂いた。

 

「ありがと静謐ちゃん」

「いえ....それよりも、来ます」

 静謐ちゃんがそう言うと、無数のマグマの蛇が俺達を囲んだ。

 

「今回は数を倒せって感じか。ユエ、南雲、そっち任せるぞ。クレス」

『久しぶりの登場! 良い目が出ろよ! トゥルルルルル! "6"!』

「6、か....」

 そう呟くと俺の両手の指に指輪が現れた。そしてその指輪からは鎖が垂れ下がっていた。

 

「(当たりとは言えんが、数を相手にするには丁度いいか....)」

 そう思いながら俺は腕を思いっきり振るった。指輪に付いた鎖は四方八方に飛んで行き、

 マグマの蛇の消滅させた。

 

「取り敢えずこいつ等潰すぞ。出来るだけ足場崩さずに戦えよ二人とも」

「了解」

「はい!」

 そう言って、俺達四人は現れるマグマの蛇を消滅させていった。そしてマグマから首を出して

 いるの蛇は残り三体となった。

 

「これで打ち止めか?」

 そう呟いて鎖でマグマの蛇の身体を貫こうとした時、突如上空から巨大な魔力を感じ取った。

 

「....?」

 俺は魔力を不思議に思いながら右手の鎖を壁に向かって伸ばし、鎖が刺さった壁に向かって

 伸縮させて移動した。すると、俺がさっきいた場所には謎の巨大な光が降り注いだ。

 

「おいおい....初見殺し酷くね?」

 壁に張り付きながら俺は光が降り注いだ場所の上を見た。そこにいたのは無数の数の竜がいた。

 その竜達は俺達に向かってブレスを放とうとしていた。

 

「マジかい」

 俺は空いている左手の鎖五本を壁に伸ばして突き刺し五芒星の形を作った。俺はそこに

 ルーン魔術を付け加え五芒星を巨大なバリア代わりにして攻撃を全て防いだ。

 

「あぶねぇあぶねぇ。6じゃなかったらヤバかった」

 俺は鎖を壁から抜き足場に着地した。

 

「水月先生!」

「ご無事ですかマスター!」

「あぁ。直撃してたらヤバかったけどな。それよりも....」

 そう言いながら俺は上空を見た。

 

「面倒が増えたな....」はぁ

 

 

 

 

 

 

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