人理修復を成し遂げたマスターはありふれた世界じゃ最強に決まっている   作:アイリエッタ・ゼロス

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SE.RA.PH攻略開始

「マスター、これは....」

「アイツ、かなりヤバいことしてくれたな....アーチャー、南雲達を呼んできてくれ」

「はい」

 俺は目の前に広がる景色を見ながらそう言った。目の前に広がっている景色は正真正銘、

 あの時に俺が攻略した特異点、深海電脳楽土SE.RA.PHと同じものだった。

 

「(肉体がデータ化されている感じは今のところ無し....ただあのBBの事だ。リアリティが

 どうのこうの言って急に起こる可能性も0じゃない)」

 俺は自分の手を見ながらそう考えた。

 

「マスター、お連れしました」

 すると、トリスタンがそう言いながらこちらに戻ってきた。

 

「あぁ、ありがとな」

「水月先生、これは一体....」

「....いいかお前等、今から言う事をしっかり聞けよ。この迷宮はBBによって、俺が前の

 世界で攻略した特異点と同じ状態になっている」

「先生の世界のって....それ、かなりマズいんじゃ....」

「マズいなんてもんじゃねぇよ。難易度は爆上がり、俺が攻略した時の特異点と全く同じ

 だったら尚更だ」

「そんなに危険なんですか....?」

「あぁ。俺がこれと同じ特異点を攻略しようとした時には時間経過で肉体がデータ化、シア達に

 わかりやすく言うなら肉体は分解されるデバフがあった」

「本当に危険じゃないですか!?」

 俺の言葉にシアはそう叫んだ。

 

「だからそう言ってるだろ。ただまぁ、今のところ完璧に再現は出来てなさそうだ。実際、

 俺達の身体がデータ化されてないからな。だが油断できる状況じゃねぇ。いつどのタイミングで

 データ化が始まるかもしれないからな。だから、この改造された迷宮は出来るだけ最短距離で

 一気に攻略する」

「それがよさそう....」

「南雲達五人に言っておく。恐らく迷宮内のモンスターはサーヴァントになっている。俺が

 実際に攻略した時も敵はサーヴァント達だった。強さはどれぐらいかわからないが、絶対に

 一人で戦おうとするな。最低でも二人で戦え。良いな」

「「「わかりました」」」

「はいっ!」

「了解じゃ」

「よし。なら俺とセイバー、メルトで前線に立つ。リップ、アーチャーは一番後ろで敵の

 襲撃の警戒を。五人は俺達の間に入って左右の敵の警戒を。さ、ちゃっちゃかあのポンコツを

 ぶっ飛ばしに行くぞ。クレス!」

『OK! トゥルルルルル! "8"!』

 そう言って、俺は槍となったクレスを装備して走り出した。

 

 ~~~~

 白崎side

 

「止まって見えるわよ!」

「はっ!」

「悪いなアニキ!」

 最前線に立っている三人はどんどんと現れる敵を倒していた。

 

「あの御仁、相当な実力者じゃな。一撃一撃がまるで竜のブレスの同等じゃ」

 セイバーさんの一撃を見ながらティオさんはそう呟いていた。そうしてしばらく三人の

 猛攻が続いていたのだが、三人は突如急ブレーキをかけてその場で止まった。

 

「先生、一体どうしたんですか?」

「....来るぞ、五体いる中ボスの二体が」

 そう言って先生は目の前を警戒していた。すると、上空から何かが落ちてきた。落ちた先は

 煙に包まれていたが、二つの斬撃がその煙を吹き飛ばした。

 

『さっすがセンパイ! 最短ルートで迷宮を攻略しようだなんて! でも、忘れていませんか? 

 SE.RA.PHには五体のセンチネルがいる事に! まずは小手調べってところで、この二人を攻略

 してみてくださいな!』

 そして、どこからかそんな放送をしたBBさんの声が聞こえてきた。

 

「しょっぱなからセンチネル二人....しかもあの面白夫婦コンビか」

 先生は目の前にいる真っ黒な人型の二人を見てそう言った。

 

「面白夫婦コンビ....?」

「あぁ。鎧の方は竜殺しの英雄ジークフリート。カルデアじゃ剣の要塞やら人間重戦車とか

 言われてる怪物だ」

「ジークフリートって....! あの背中だけが弱点って言われてるあの!」

 ハジメくんはその名を聞き興奮したようにそう言った。

 

「あぁ。南雲の言う通り、あの人を倒すなら背中を狙うしかない。ただ、もう一人いるから

 それはかなり難しい。しかもよりにもよってあの人だからな....」

「あの人....?」

「あのドレスの女の人はクリームヒルトさん。ジークフリートの奥さんだ」

「奥さんですか!?」

「あぁ。マジのジークフリートの奥さん。あの二人、普段は水と油みたいなんだが戦闘に

 なるとめちゃくちゃ連携が取れた攻撃をしてくる。だから二人一気に敵になるとかなり厄介だ。

 実際戦ったことあるがマジで死にかけた」

 そう言いながら先生はクレスさんを元のピエロの頭に戻した。

 

「クレス」

『OK! トゥルルルルル! "1"!』

「さて、おしゃべりはここまでだ。向こうもそろそろ待ってくれなさそうだ」

 そう言った先生の視線の先には剣を抜いた二人がいた。

 

「俺とメルト、セイバーとアーチャーでジークフリートはどうにかする。リップとお前等は

 クリームヒルトさんの方を頼む。あとティオ、お前は絶対相手に近づくような真似はするなよ。

 あの二人、竜に対して特攻持ちだ。一撃食らうだけで致命傷になるぞ」

「了解したのじゃ」

「よし、じゃあそっちは頼むぞ!」

 そう言って、この迷宮で初のボス戦が始まった。

 

 

 

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