人理修復を成し遂げたマスターはありふれた世界じゃ最強に決まっている 作:アイリエッタ・ゼロス
立香side
「(バフは攻撃、クリティカル、あとは特攻....デバフは防御と動きを封じれば
十分だな)」
そう考えながら、俺はメルトに手を向けた。
"死なずのマグス" "地に花を" "獅子の騎士" "軍師の指揮" "萩の束"
"デビルズ・シュガー" "すべてを見たもの" "カリスマ" "嘆きの母"
"英雄作成" "大賢良師" "武装維新" "在りし日の舞" "その時代に、もう一度"
"十歩殺一人" "天下布武"
「こんなもんか....メルト! バフは終わったぞ!」
「了解」
「さて、後は....」
そうして、今度はセンチネルのオジマンディアスに手を向けた。
"ファム・ファタール(偽)" "城化物" "聖女の誓い" "凍える吹雪"
"サマーナイトブラックウィドウ" "燦然たる聖光の復権" "黄金の杯"
スキルが発動するとセンチネルの動きは止まり、一瞬だが攻撃は止んだ。
「メルト!」
「えぇ」
俺がメルトにそう叫ぶと、メルトは一瞬にしてセンチネルの両腕を斬り飛ばした。
「チェックメイトよ」
そしてメルトの一撃はセンチネルの身体を真っ二つにした。真っ二つにされた
センチネルの身体は粒子状になっていき、完全にこの場から消滅した。
「何とか片付いたな....お前ら無事か?」
俺は背後にいた二人にそう聞いた。
「な、何とか....」
「お、おかげさまでどうにか....というか先生! その腕治さないと....!」
「大丈夫大丈夫。スキルでほっとけば治るか....」
そう白崎に話していると、顔の横にメルトの脚があった。
「さて、キリキリと吐いてもらおうかしら?」
「メ、メルトさんや....一先ず脚を....」
「ん?」
「はい....すんませんした....」
そう言って俺は"獣の守護"の事について話した。
「さっきの攻撃がそっち行ったカラクリはそれってわけね」
「そういう事。契約サーヴァントには自動的に発動してるから傷が再生してもまた
傷ついてる理由」
そう言って俺は左腕と脚を見せた。
「腕はセイバーとリップ、脚はアーチャーだな....」
「....それ、死なないわよね?」
「死なない死なない。傷つくより再生の方が早いし」
「....」
俺の言葉にメルトはどこか顔をしかめながら俺の足を踏んできた。
「....メルトさん? 痛いんですけど....」
「....私より先に死んだら、絶対許さないわよ」
「....分かってるよ。死ぬ時は、今度は一緒だ」
「....ならいいわ」
そう言うとメルトは俺の足を踏んでいた脚をどけた。
「....さて、じゃあそろそろ行きましょうか」
メルトがそう言った視線の先には謎の扉があった。
「だな。二人とも、行けるか?」
「は、はい」
「大丈夫です」
「じゃ、行くか」
そう言って、俺達は謎の扉の先に向かった。
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シアside
「(何であの骸骨二人の攻撃を食らって平然としてるんですか....!?)」
私はガウェインさんとパッションリップさんの攻撃を食らいながらも平然と剣を
振るう骸骨を見ながらそう思っていた。そんな時、私の"未来視"が発動した。
「っ!? セイバーさん避けて!」
そして私はセイバーさんにそう叫んだ。セイバーさんは私の言葉に反応し身体を
のけぞらせたが、骸骨の攻撃を左腕に受けていた。
「ノーモーションでアレを使いますか....」
セイバーさんは攻撃を受けた左腕を見てそう呟いた。だがその腕には傷が一つも
ついていなかった。
「(何で今の攻撃を受けて傷が....)」
「パッションリップ、宝具は使えますか?」
「使えますけど....わたしの宝具ではそこまで削れませんよ?」
「構いません。敵に攻撃のモーションをさせないのが目的です。シア殿! 私と
パッションリップで連撃を放ちます! シア殿は合図と同時に敵の剣に向かって
攻撃を!」
「剣に向かってって....」
私はそう呟きながら敵の剣を見た。すると、敵の剣は最初に見た時よりも所々ヒビが
入っていた。
「そういう事ですね....!」
「察しがよくて助かります。パッションリップ! 私の宝具の後に宝具を!」
「了解です!」
そうしてセイバーさんはさっきと同様に剣に魔力を込め始めた。当然敵も魔力の
流れを感じたのか、セイバーさんに向かって一直線に突っ込んできた。だが....
「遅い! 『
セイバーさんは初めからカウンターを狙っていたのか突っ込んできた敵に向かって
攻撃を放った。だがさっきの一撃よりは威力が低くなっていたのか敵は炎で身体が
燃えながらもセイバーさんに剣を振り下ろそうとした。だがその剣は
パッションリップさんの腕によって止められていた。そして....
「逝って! 『
パッションリップさんの両腕が外れたかと思うと、両腕の鉤爪は縦横無尽に動き敵を
殴りつけていた。そしてパッションリップさんの腕に戻ると、パッションリップさんは
二つを重ね合わせ噛みつくように敵の剣にぶつけた。だが、敵は剣を力任せに振るい
パッションリップさんを振り払った。
「っ! シアさん! 今です!」
「っ、おりゃぁぁぁぁ!」
私はパッションリップさんの声を聞き、一瞬で敵との距離を詰め渾身の一撃を敵の
剣めがけて放った。私の一撃で敵の剣にはさらに大きなひびが入った。
「もういっちょぉぉぉ!」
私は空中で身体を回転させてもう一撃、剣に向かって攻撃を放った。すると限界が
来たのか敵の剣は粉々に砕け散った。
「やった!」
「パッションリップ!」
「シアさん! 頭伏せて!」
すると背後からそんな声が聞こえてきた。私は咄嗟に頭を伏せると、私の頭があった
場所にはパッションリップさんの腕が飛んできていた。パッションリップさんの腕は
敵を吹っ飛ばし、壁に押さえつけていた。
「これで終わりです!」
そして壁に押さえつけていた敵に向かってセイバーさんは剣を振り下ろした。武器を
失った敵はその攻撃を防ぐことができずモロに受けた。その攻撃で敵の身体は縦に
真っ二つに割れ粒子状になって消滅した。
「や、やりましたか?」
「えぇ、魔力の反応が消えたので間違いないかと」
「お、終わったぁぁ~!」
私はそう叫びながらその場で背中から倒れた。
「....」
「あとはユエさん達と合流すれば終わりですね!」
「....」
私がそう言うと二人は視線を合わせると申し訳なさそうにこう言ってきた。
「ユエさん、申し訳ないですが....」
「まだBBが残っています。それに恐らく、まだ