誤解なく分かり合える人がいれば世界は?   作:天羽々斬

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レイ君ボロボロですね(自分でやっといて)


第3話

「民間人の避難状況は!?」

 

「カレン様!?お怪我は!」

 

「私のことはいい!それよりも今の状況を!」

 

「現在も救助活動は続けていますが.......」

 

「敵はおそらくブルーコスモスの一団かと思われます。数も多く大隊規模かと。防衛に出たこちらのMSはほぼ壊滅状態です...」

 

「『コンパス』へ救援要請を出していますが....彼らが到着するまでこちらが持つかどうかも。」

 

あまりの惨状にカレンは息を飲む

 

「....民間人の救助を最優先に!MS隊にはコンパスの到着までなんとしても持ちこたえるようにと伝えなさい!私も残っているMSで出撃する!」

 

「お待ちください!もしあなたの身に何かあればアインホルン家は終わりです!」

 

「しかし!!」

 

その時

 

『なんだ...この速さは!司令部!所属不明のMSが1機、戦闘区域に急速に接近しています!』

 

戦場の一角に白いMSが舞い降りた

 

「あれは....」

 

カレンがそう言うと同時に白のMSに向けて一斉にビームライフルが発射される。 しかし

 

「ビームが曲がった?」

 

白いMSの装甲が開き妖しく赤色に発光する

 

「何なのあのMSは.....」

 

次の瞬間、妖しい赤色を纏った白いMSは次々にブルーコスモスのMSに襲い掛かる

 

 

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ」

 

レイは疲弊しきっていた。だがそれは身体的要因ではなかった

 

『いやだ』『死にたくない』『なんで俺が』『助けて』

 

ブルーコスモスの攻撃によってなくなった人、自分が今殺した人、この戦場にいたすべての人の思念がレイに流れ込んでいた

 

「何なんだよこれ....寒い、気持ち悪い」

 

だが敵は待ってくれない

 

「このプレッシャーは!?」

 

それは巨大な要塞だった。全身に武装を有し、町を破壊しながらこちらへ近づいてきていた。

 

「あんなものまで。奴らは何を考えているんだ!」

 

レイは疲弊した自身の精神に鞭を打ち、デストロイ破壊するためにビームサーベルを展開しながら、攻撃を搔い潜り高速で接近するが

 

『助けて......』

 

「ッ!!」

 

言葉が聞こえ思わず攻撃の手が鈍る。ユニコーンの攻撃はデストロイのコクピット前面の装甲をはがす程度に留まるが、そこでレイは見てしまった

 

「子供....?」

 

デストロイのコクピットに座っていてのは自分よりも幼い、子供だった

 

「お前たちはどれだけッ!」

 

デストロイの背部フライトユニットに装備された4門の高エネルギー砲が発射される。ユニコーンはこれを回避するが、その隙をつきデストロイはMA形態からMS形態に変形。間髪入れずに両腕部アームユニットが分離しユニコーンを襲う

 

「こんなもので!!」

 

アームユニットから出るビームガンはユニコーンに当たる事はなく、ビームサーベルで2基のアームユニットを破壊する。

 

『助けて』『こんなこともう嫌だ』『殺して』

 

走った言葉の内容にレイは激昂する

 

「子供にそれを言わせるのか!!」

 

レイはデストロイのパイロットに対して叫ぶ

 

「待っていろ、今助ける!」

 

子供を助けるためにデストロイのコクピットまで近づこうとするが、攻撃が苛烈になり容易に近づけない

 

「クソッ!」

 

焦りが募りレイは徐々に追い詰められていく。デストロイのミサイルランチャーがユニコーンの左肩部に直撃する。ユニコーンは爆発の衝撃に耐えられず地面へ墜落する。

 

「グッ!」

 

墜落の衝撃にレイは苦しむ。その間にデストロイは胸部のスーパースキュラにエネルギーを充填されていく。

 

「ッ!必ず助けるんだ...」

 

そう自分に言い聞かせる。だが

 

「警告!?人!」

 

ユニコーンの後方500mに避難シェルターがあった。

 

「このままじゃ!」

 

『もう誰も殺したくない』『殺して』『楽にして』

 

デストロイのパイロットの言葉が聞こえる

 

「グッ、クソォォォォォォ」

 

レイはユニコーンの体勢を立て直しデストロイへ急接近しコクピットにビームサーベルを突き立てる。

 

『ありがとう、お兄ちゃん』

 

デストロイは後方にあおむけで倒れる。充填されたスキュラはユニコーンではなく空に放たれる。

 

 

 

 

???

 

「ここまでですか。まぁユニコーン相手によく持ったほうでしょうかね。コード0のスペックは十分にとれたでしょう。これ以上は.....おや」

 

カメラに映るユニコーンの様子がおかしいことに気づく

 

「まさか、この先もあるというのですか!?」

 

 

------------------

 

 

何かがおかしい。怒りが、自分が抑えられない

ディスプレイに「UNCHAINED」の文字が写し出される

 

「ダメだ、思考がまとまらない」

 

ユニコーンの装甲が更に展開されていく

 

『コード0が動きを止めた!今ならいける!』

 

残り数機となったウィンダムがユニコーンを鹵獲しようと近づく

 

『へ?』

 

気づいたら視界が斜めに歪んでいった

あまりの速さに自身が死んだことにも気づかない

 

『この化け物が!!』

 

ユニコーンはウィンダムを撃墜していく。

 

『あぁ、ああぁぁぁ!』

 

残り1機となったウィンダムは逃げようとするも戦闘マシーンとなったユニコーンは見逃すはずもなく、最後の1機をビームサーベルで切り裂こうと近づく

しかし1発のビームライフルがユニコーンの攻撃を止める

 

ユニコーンがカメラをビームが撃たれた方角へ向ける

そこには青い翼を広げるMSがいた

 

『こちらは世界平和監視機構・コンパス直ちに戦闘を停止せよ』




やっと本家主人公が出ましたね

次回もまた元気があれば
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