誤解なく分かり合える人がいれば世界は?   作:天羽々斬

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難産。話を作ってて僕の中のサイコブッタが「サイコフレームで宗教しようぜ」と語りかけてくる。


第5話

???

 

男はモニターに釘付けになっていた

男を心配したのか後方にいた部下の男が声をかける

 

「あの『レーヴェ』中尉?」

 

自分の名を呼ばれ男は振り返る

 

「ッ!」

 

そこにあったのは涙であった。だがそれは悲しみの涙ではなく『歓喜』の涙であった

 

「あぁ.....、私の選択は間違っていなかった......彼が.....彼こそが我々を導く者.....」

 

男はただひたすらに歓喜していた

 

「レーヴェ!レーヴェ中尉!どこにいる!」

 

しかしその歓喜に水を差される

恰幅の良い男が自身の司令室内に入ってくる

 

「レーヴェ中尉!コード0を見つけたというのは本当なのだろうな!」

 

「.......これは、これはロン大尉殿。えぇ現在はコウライ自治区にいるようです」

 

「そうか!では急ぎ回収部隊を向かわせよう!コード0を回収して再調整を施す必要がある!」

 

「......再調整?」

 

「あぁそうだ!我が軍に都合の良いように思考を書き換える。奴がいればコーディネーターなど物の数ではない!」

 

そう言って意気揚々と司令室を出ようとする

 

「あなた方は何もわかっていませんねぇ」

 

声が響く

 

「どういうことだ?レーヴェ中尉」

 

「あのお方は我々が目指すべき到達点におられる方です。それを調整、あまつさえコーディネーターどもを絶滅させるために使うと.....」

 

「奴はそのためだけに造られた物だ!」

 

その物言いにレーヴェはため息をつく

 

「やはりあなた方は美しくない、救えない」

 

そう言ってレーヴェはロンに対して銃を向ける

 

「なんの冗談だレーヴェ中尉?」

 

「あのお方には我々ナチュラルを導く存在になっていただく」

 

「ハッ!何を言い出すかと思えば。頭を弄り過ぎておかしくなったか!もう良い、コード0が見つかった今お前はもう不要だ!誰でもいいコイツを撃ち殺せ!」

 

ロン大尉近くに控えていた男が銃を構え銃弾を放つ

 

 

 

 

|ロン大尉の頭に

 

「死体は服を脱がせて捨てておけ」

 

そう言ってレーヴェは再びモニターを見つめる

 

「すぐにこのレーヴェがお迎えに上がります。今しばしお待ちください我が主よ」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

C.E 74 5月7日

 

戦闘から一夜明けコウライ自治区では救助活動が行われていた

皆が他者を助けるために全力を尽くしていた。コーディネーター、ナチュラル関係なく

この報告にミレニアムの艦長であるアレクセイは息を飲む

 

「一体この戦場で何があったと言うんです.....」

 

とキラに質問を投げかける。しかし

 

「僕にも分かりません。戦闘中目の前が光に包まれて、その光がすごく暖かかったんです」

 

自分でも支離滅裂な内容を言っているのがわかるのかキラ自身苦笑いする

 

「ハァ、しかし今回はまたこっぴどくやられましたね。技術大尉が聞いたこともないような悲鳴を上げてましたよ」

 

その様子を思い出してキラは思わず吹き出す

 

「えぇ、確かにあんな技術大尉は見たことなかったですね」

 

そう言ってキラとアレクセイは艦長室から格納庫に向け歩き出す

 

「それで、今回の件を引き起こしたと思われるMSは?」

 

「今はミレニアムの格納庫にあります。コクピットを開けようと技術大尉が頑張っているんですが......」

 

「開かないのですか?」

 

「えぇ、外部からの干渉を拒むシステムになっているようでなかなか」

 

「隊長!!」

 

キラとアレクセイが会話をしているところにシン、ルナマリアが近づいてくる。

 

「みんな大丈夫?怪我はなかったかい?」

 

「怪我なんてしませんよ!隊長のほうこそ大丈夫ですか?」

 

「うん。大丈夫。アグネスは?」

 

「今は医務室で休んでいます。幸い怪我はないそうですけど念のために。」

 

「そう」

 

そう言ってキラは再び格納庫へ歩き出す

 

「隊長達はどちらへ?」

 

シンが質問する

 

「少し格納庫にね。あの機体の様子を見に行くんだ」

 

「ッ!俺も行きます!」

 

「あたしも!戦場ではあまりちゃんと見れなかったんだよね!」

 

シンとルナマリアはキラ、アレクセイの後ろをついてくる

 

「好かれてますな」

 

アレクセイはキラをからかうように言う

 

「そうかな」

 

苦笑いしながらキラは返事をする

会話をはさみながら歩いていると格納庫へ到着する

まず目に飛び込んできたのは大破、中破した自分たちの機体にメカニックが血眼になって群がっている様子と、白いMSのコクピット付近で一心不乱にパソコンをタイピングするアルバートであった。

 

キラ達はアルバートに近づいていく。

 

「技術大尉開きそうかい?」

 

キラがアルバートに質問すると、アルバートは血走った眼をこちらに向ける

 

「准将!!何なのですかこの機体は!この機体はザフト、オーブ、連合軍何処にも該当しない技術体系で作られています!まるで異世界から来たような!」

 

アルバートはかなり興奮している

 

「この機体をモデルに新たなMSを設計すればさらに高性能な機体が!」

 

そこで艦長であるアレクセイが咳ばらいをする

 

「ぁ。失礼しました。ただいまコクピットのコードの解析中でありそろそろ開くかと。」

 

アルバートがそう言うと格納庫内で大きな声が響く

 

「あの機体がそうですね!」

 

そこには赤髪の16歳ほどの女性が立っていた

 

「あれは?」

 

キラがアレクセイに確認する。

 

「あれはコウライ自治区の復興支援を行っていたアインホルン家のご令嬢のカレン様ですね。」

 

カレンは意気揚々と白いMSに近づいてくる

 

「この機体が私たちを救ってくれた.....」

 

興奮している様子のカレン。それに対してアレクセイは咳ばらいをして注意する。

 

「ここは関係者以外立ち入り禁止のはずですが」

 

「あぁ。ごめんなさい。でもどうしてもこの機体のパイロットにお礼を言いたくて。」

 

そう言って引き下がらない。それに対してキラは

 

「いいんじゃないですか?お礼を言うくらい。でもこのMSのパイロットはまだコクピットの中にいてまだしばらく開かないと思うけど」

 

「待ちます!」

 

そう言ってカレンは近くにあった椅子に座る

キラの甘さにアレクセイは苦言を呈する

 

「准将、少々甘すぎでは?相手は民間人ですよ。」

 

「伝えたいときに思いを伝えないと。伝えることも出来なくなってしまうかもしれないしね。」

 

「それは准将自身の経験からですかな」

 

「...........」

 

数十分後白いMSのコクピット付近が騒がしくなる

 

「もう少しで!」

 

アルバートが叫ぶ

 

「出てきたらやられた分やり返す!」

 

復讐を誓うシン

 

「本当にバカなんだから」

 

そんなシンを眺めて呆れるルナマリア

そして

「............」

 

自身を追い詰め、そして『彼女』の姿を見せた相手が気になるキラ

 

いよいよ白いMSのコクピットが開く

 

 

 

「へ?」

 

コクピットの中を見て思わず言葉が漏れる

 

「子供!?」

 

キラが思わず叫ぶ。

喧噪が広がっていく中カレンは

 

「レイさん!?なぜあなたが.....」

 

キラは青年の手に触れる

 

「ッ!脈が弱い!すぐに医療班を!」




次回も元気があれば
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