誤解なく分かり合える人がいれば世界は?   作:天羽々斬

6 / 7
疲れるぜ.....


第6話

 

「先生...彼は.....」

 

場所はミレニアムの医務室。そこでキラは白いMSのパイロットの少年の容態を確認する。

 

「極度の疲労、脱水で一時的に血圧が下がったんでしょう。補液をしたことで今は血圧も正常値に戻っています。このまま経過を見ましょう。」

 

「よかった.....」

 

医師の診断を聞きカレンは安堵する

 

「.......これは一体何の騒ぎです?隊長」

 

医務室で休んでいたアグネスは状況がつかめずキラに確認する

 

「白いMSのコクピットがさっきやっと開いたんだけど、中から彼が出てきたんだ」

 

「この子供が......?」

 

アグネスはキラの説明を聞き驚嘆し

 

「こんな子供に私は堕とされたっていうの.....」

 

そう言って悔しさをにじませる

 

 

「カレンさん少しいいですか?」

 

キラはカレンに対して確認をとる

 

「.....何でしょう?」

 

「君はこの子を見たとき名前を呼んだのが聞こえたんですけど、彼とは知り合いですか?」

 

「......えぇ。彼には以前、助けられたことがありまして。その時に名前を教えて頂いたんです」

 

「そうですか....わかりました」

 

キラはカレンの説明を聞くと納得し

 

「それでは僕は一度艦橋に戻ります。何かあれば周りにスタッフがいますので声をかけてください」

 

医務室から出ていく

 

「隊長!私も行きます!」

 

アグネスはキラの後を追って出ていく

カレンはレイと二人っきりになる

 

「......あなたは一体何者なんですか?」

 

「本当に何者なんだろうね僕って」

 

「ッ!!」

 

カレンはびっくりして立ち上がる

 

「あなた!いつから!」

 

「ついさっき。あぁ今他の人を呼ぶのは勘弁してほしいんだけど.....」

 

レイはそう言ってベッドから起き上がる

 

「今ってどういう状況?」

 

「......ハァ、ここはコンパス所属の艦ミレニアムの医務室ですよ」

 

「コンパス....?あぁ噂の世界平和監視機構か...」

 

そう言ってレイは考える様子を見せる

 

「あの、レイさん...」

 

「ん?どうしたのカレンさん」

 

「あの....ありがとうございました!あなたのおかげで私たちは...」

 

「いいよ。別に...ほとんど私怨でやったようなものだし。結果的に助ける形になっただけだよ」

 

「....あなたがお世話になっていたという人は?」

 

「......死んだよ」

 

「そう....ですか」

 

気まずい雰囲気が流れる

 

「それより怪我はなかった?」

 

「えぇ....あなたのおかげで無傷ですよ」

 

「そう...よかった」

 

レイはそう言って再びベッドに横になる

 

「あの.....」

 

「ん?」

 

「あのMSから出た光は.....」

 

「......僕自身よくわかってないけど、あれは『人の心の光』なんだと思う」

 

「人の心の光?」

 

「うん、誰もが持つ人間の暖かさかな?」

 

レイは自分が感じたことを説明する

 

「あの光を見て、感じて....私は戦場だというのにひどく安心させられました」

 

「.........」

 

「あの地区にいた人たちみんなが人の暖かさを知った。だから今コーディネーター、ナチュラル関係なく助け合うことができている。」

 

カレンは続ける

 

「あの光を見せれば人は戦争を続けず....助け合うことができる」

 

そう言ってカレンはレイの手を握る

 

「あなたはコーディネーターとナチュラルの架け橋になる。戦争のない世界に」

 

「カレンさん!?少し落ち着きましょうか....」

 

興奮するカレンに落ち着くように諭す。

その時

 

「ッ!なんだこのプレッシャー!?」

 

レイは感じたプレッシャーに思わず身構える

すると艦内が大きく揺れる

 

「キャッ!」

 

「大丈夫!?」

 

倒れそうになるカレンをレイは支える

 

「いったい何が?」

 

「敵が来る!」

 

レイはそう言ってユニコーンの場所に向かおうとする

 

「この艦にはMSがまだ搭載されています!彼らに任せれば」

 

「ダメだ。この敵普通じゃない!」

 

「....格納庫の場所分かるのですか?」

 

「.............」

 

「ハァ。案内しますのでついてきてください」

 

「......ハイ。ホントアリガトウゴザイマス」

 

そう言ってレイはカレンに格納庫まで案内されていく

 

 

 

 

 

『コンディションレッド発令、コンディションレッド。当艦は現在攻撃を受けている。パイロットは搭乗機へ、各隊員は速やかに所定の作業を開始せよ。』

 

「状況は!?」

 

キラはアレクセイに状況を確認する

 

「先ほどより当艦に向けてミサイルによる攻撃を開始されています。ハーケン隊を防衛に出します!」

 

「フリーダムは!」

 

自身の機体の状況を確認する

 

「フリーダム、ジャスティス共にまだ修理が済んでおらず、とても発進できる状況では....」

 

「クッ!」

 

自身が出れない状況に歯噛みをする

そこにハーケン隊のヒルダから通信が入る

 

『隊長、今回は私たちが何とかするよ。』

 

「........分かりました。でも無理はしないでください。危険だと判断したらすぐに撤退を」

 

『おう!では』

 

そう言って通信が切れる

格納庫ではハーケン隊のMS、ギャンとゲルググの発進準備が進められる

 

「それじゃぁ野郎ども行くよ!」

 

『『オウ!』』

 

カタパルトに2機のゲルググが接続される

 

「ヘルベルト・フォン・ラインハルト。ゲルググ出るぞ!」

 

「マーズ・シメオン。ゲルググ出る!」

 

そう言うと2機のゲルググが発進し続いて、ギャンがカタパルトに接続される

 

「ヒルダ・ハーケン。ギャン出るよ!」

 

3機のMSが発進し、ミレニアムに飛来するミサイルを落としていく

 

 

 

「.....ッ!艦長!高熱源体が前方からこちらに急速に近づいてきます!数は1!」

 

オペレーターが緊張した様子で艦長へ報告する

 

「MSか!」

 

「おそらく!」

 

ミサイルによる攻撃が止み。前方よりMSがスラスターを吹かしてミレニアムに近づいてくるのが見える。

 

「あれは.....」

 

キラはそのMSを見て思わずつぶやく

 

「ストライク!?」

 

そのストライクは黒かった。所々金の装飾がなされてた機体が通常のMSでは考えられないスピードで、ミレニアムの攻撃範囲外ギリギリで止まる。

 

「敵機より通信!」

 

「.....回線開け」

 

黒いストライクから通信が入る

 

『迎えにきましたよ!我が主よ!さぁ一緒にナチュラルを導きましょう!』




次回も元気があれば
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。