誤解なく分かり合える人がいれば世界は?   作:天羽々斬

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ノロは死ぬ。皆さんも気を付けて


第7話

ミレニアム艦内に男の声が響く

 

『迎えにきましたよ!我が主よ!さぁ一緒にナチュラルを導きましょう!』

 

急な出来事に艦橋の人間は息を飲む

 

「........こちらコンパス所属艦ミレニアム艦長アレクセイ・コノエ。貴官の所属と目的を教えて頂きたい」

 

『これはこれはご丁寧に、では名乗らせていただきましょう。地球連合軍特務部隊『ウォーク』隊長レーヴェ中尉。目的は貴艦が回収した白いMS、ユニコーンとそのパイロットを回収させてもらいにまいりました。素直に応じれば貴艦へのこれ以上の攻撃は加えないと約束しましょう』

 

男の発言に対して先ほどまでミサイルを迎撃していたヒルダが叫ぶ

 

『さっきまでミサイルぶち込んでた奴の言うことなんて信用できるか!それにそんなMSなんてうちでは回収してなんかいないよ!』

 

そんなヒルダの叫びにアレクセイは同調する

 

「彼女の言う通りだ。当艦ではそのようなものは回収していない。速やかに攻撃を中止し貴官も軍事境界線まで下がるように。これ以上の攻撃は敵対行為とみなしこちも迎撃させていただく」

 

アレクセイはレーヴェに対して警告を行う

 

『こんなにもあの方を感じることができるのに...あくまで白を切るということですね.....分かりました!』

 

レーヴェは一呼吸置き、ゾッとする声で言う

 

『では、貴艦を撃沈する』

 

そう言うと同時に黒いストライクはスラスターを全開にしてミレニアムの攻撃範囲内に侵入する

 

「ッ!対空戦闘用意!!ハーケン隊!こちらは民間人救助のため動けない。MSをこちらに近づけるな!」

 

『了解!!』

 

艦内にアレクセイの指示が響く中、黒いストライクは徐々にミレニアムに近づいてくる

 

「まずは艦を無力化して、それから我が主を回収させていただきましょうか.....見えていますよ!」

 

ミレニアムに接近するストライクの横合をギャンのビームが襲うがこれを、ストライクは危なげなく躱す

 

「完全に不意を突いたと思ったんだがね!」

 

『どうします!姉さん!』

 

「3機で一気に仕掛けるよ!」

 

『了解!』

 

ギャンと2機のゲルググがストライクに襲いかかる

しかし

 

「コイツは!」

 

『速い!』

 

『ッ!』

 

ストライクはバックパックからビームブレイドを展開し3機のMSの攻撃をこともなげにいなす

 

「まずはMSを落としてからにしますか.....」

 

そう言うとレーヴェ駈るストライクはギャン、ゲルググに襲いかかる

 

「ッ!コイツは本当に旧型なのかい!」

 

『姉さん!』

 

『援護する!』

 

3機掛でストライクの攻撃に対応するもあまりの速さに徐々に追い詰められる

 

『データ上はストライクEにノワールストライカーを装備しているようです。だが反応速度、機体出力がデータと明らかに異なる。一体どうすればあんな性能に...!』

 

想定外の性能に技術大尉であるアルバートも狼狽する

 

「そろそろ仕留めますか」

 

ストライクが2機のゲルググの四肢を一瞬のうちに切り落とす

 

『オイオイ!』

 

『まじかよ!』

 

「ッ!野郎ども!」

 

一瞬の出来事にヒルダは目を見開く

 

「あなたで最後だ」

 

ストライクは最後の1機であるギャンに近づき切りかかる

 

「おや、四肢を切り落とそうと思ったのですが....あなた少しはやりますね」

 

ヒルダはストライクの攻撃の一部を何とか躱すことに成功する

だが

 

「チッ!こんなところで!」

『姉さん!』

『俺たちのことはいいから早く脱出を!』

 

その代償は大きく、無理な稼働による各関節部からの故障のアラート、避けそこなった一撃により左腕部が根本から切り飛ばされ、ギャンはすぐに動けない状況

そこにストライクが近づく

 

「後から抵抗されても厄介ですしね......あなたはここで死んでもらいましょうか」

 

ストライクは動けないギャンに止めを刺すためにビームブレイドをコクピットに突き立てようとする

ヒルダは近づいてくるビームブレイドに覚悟を決め目を瞑る

 

「あぁラクス様.....」

 

しかししばらくたっても衝撃が訪れない。不思議になって目を開ける

そこには白いMSが黒いストライクの攻撃を止めている姿が映る

 

『速く下がってください!コイツは僕が相手をします!』

 

「ッ!すまない!」

 

白いMSからの通信を聞きヒルダはギャンのフライトユニットを稼働させ後退する

ギャンが後退するのを確認するとレイは小さく息を吐き、ストライクに向けユニコーンの頭部バルカンを発射する

ストライクはその攻撃を避ける。ユニコーンとストライクの間に距離ができる

 

「....あんた一体何者だ?」

 

レイはストライクのパイロットに対して質問する。しかしその質問に対する答えはなく

 

「ハァッ!?」

 

ストライクは急に膝をつくと両手を合わし掲げ

 

「我らが主よ!我らナチュラルを新人類『ニュータイプ』へ導く者!お迎えに上がりました!さぁ共に行きましょう!」

 

そんな声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

数分前

 

ミレニアム艦内をカレンとレイは走る

 

「こっちです!」

 

そう言ってカレンは格納庫前まで案内する

格納庫内は敵からの襲撃により機体の発進準備や機体の修復、各員が所定の作業をしていた。

 

「ここまでくればあとは何とかする。ありがとう」

 

レイはカレンに礼を言ってユニコーンの下に行こうとする

 

「ッ!待ってください!」

 

しかしレイはカレンに止められる

 

「何?どうしたの?」

 

「あの.....必ず帰ってきてください!あなたとはまだ話したいことがあるから....」

 

そう言ってカレンはレイの手を握る

 

「.....こんな所で死ぬつもりなんかないさ。戻ったらまた話をしよう」

 

レイがそう言うと今度こそ格納庫内にあるユニコーンの下に走り出す

 

「おいッ!お前何をしている!」

 

「白いMSのパイロットだ捕まえろ!」

 

レイは捕まえようとするミレニアムのクルーを危なげなく避けていく

そして赤いパイロットスーツに身を包んだ青年シンが最後に立ちはだかる

 

「お前!何やってんだ!ていうかこの間の恨み!!」

 

「アブッ!」

 

シンの拳をレイは後方に間一髪で避ける。シンも避けられると思わなかったのかバランスを思わず崩してしまう。そこでレイはシンの胸倉を持ち後方に勢いよく倒れると同時に片足でシンを蹴り上げる

 

「グぇッ!」

 

「シン!大丈夫!」

 

投げられたシンにルナマリアが心配そうに近寄る

 

「あの、ほんとごめんなさい!急いでるんで!」

 

「あッ!コラッ!待ちなさい!」

 

ルナマリアの制止も聞かずレイはユニコーンのコクピットへ駆け上る

 

「ただいま!ユニコーン!さぁ行こうか!」

 

レイはユニコーンのシステムを立ち上げていく

 

「今すぐ降りなさい!」

 

外から声が聞こえる

 

「危ないから下がったほうがいいですよ!」

 

そう言うとユニコーンは起動し、カタパルトへ移動しようとする

そこに艦橋から通信が入る

 

『君!一体何をしている!』

 

コクピットに若い男の声が響く

 

「敵の狙いは僕です!僕が相手をします!それに相手は普通じゃない」

 

ユニコーンはカタパルトにつながるエレベーターまで移動する

 

「カタパルトまで移動させてもらってもいいですか?さもないとサーベルで外まで切り開くことになりますけど....」

 

『だけど子供を戦わせるなんて...』

 

「あなたも僕とそう変わらない年齢でも戦っていたじゃないですか?」

 

『ッ!?』

 

「あれ?なんでそんな事分かったんだろう、ていうか早くしてください!じゃないと本当に切り開きますよ!」

 

『.....MSをカタパルトへ移動』

 

『艦長!?』

 

キラはアレクセイに対して声を上げる

 

「今当艦で使える機体はゲルググ一機とあの機体だけです」

 

「しかし!」

 

「それに!ハーケン隊は頑張ってくれていますが、このままでは....」

 

モニター上で黒いストライク1機に翻弄されるギャンとゲルググが映し出されている

 

「くッ!」

 

キラは自身のMSが使えないことに歯を食いしばる

ユニコーンはカタパルトに接続される

 

『モビルスーツ発進どうぞ!』

 

オペレーターのアナウンスがコクピットに響く

 

「こういう時なんて言えばいいんだっけ.....」

 

数舜悩んだ後

 

「やっぱこうかな?」

 

 

 

「レイ!ユニコーンガンダム、行きます!」




次回も元気があれば!
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