青春ほど、死の翳を負ひ、死と背中合せな時期はない(旧タイトル:ヤニカスのアーカイブ) 作:夜叉音 鳳来
ズドンと云つた
アハハのハツハ
夢野久作『猟奇歌』
「断る」
彼の口から出たのは拒絶の言葉
「俺は今の生活が気に入ってんですよ先生。それをわざわざ捨ててまで失踪したあの
「真っ平御免だ。メリットが無さすぎる」
「せっかく太客になると思って下手に出りゃあ冷やかしかよ……チッ」
彼は否定の言葉を続け先生を帰し、新しい仕事に取り掛かる前の一服をしようとしたが
「"駄目”」
否定の言葉に対する否定であった
「"君は自分が強くそして聡明であると思っている。
そしてそれは実際正しい。正しいからこそ君は天狗になりそして大人達に泳がされている
先生の言葉は諭すように、優しくそれでいて厳しく語られる
だがその言葉に対し
「知っているとも」
拒絶の言葉と共に銃弾が放たれる
鉛玉は真っ直ぐと先生の額へと向かっており、そのままでは彼は脳漿と血液を撒き散らし地面へと倒れ物語はここで終わる
しかし
「"知っているのに何故だい?"」
そこには無傷で問答を続ける先生の姿があった
「…それが『
「"何で知ってるのか聞くのは野暮かい?"」
「あの完璧超人が突如失踪、そして失踪する直前には超法規的権限を持った謎の部活を部員を入れずに作成。」
「そんなもん調べねぇ方が頭おかしいだろうがよ」
「"それにしたって『
「そこは企業秘密ってやつ」
「"それならしょうがない。ところでこの『シッテムの箱』なんだけどね?」
「あん?」
「"『少しばかり』ハッキングとかが出来てね?その機能にいつも助けて貰ってるんだ"」
「一体何を言ってやが…ッ!まさかてめぇ!!」
急いで携帯で口座を確認すると、避難用、メイン用、私生活用の口座が全て凍結されている
「顔に似合わず大人気ねぇなてめぇ」
「"これは貰い物の力だけどそんな力で大人気無く冷酷な手段を躊躇いなく取れるのも大人というものだからね"」
「"そして君が相手にしているのも大人気なくそして残酷無慈悲な手段を取れる『大人』だ"」
「…だから今やってることを辞めろとご高説を垂れるのかい?」
「"少し違う"」
「"少しの間停止するだけだよ"」
「"学校では教えてくれない『大人』の喧嘩の仕方を教えるだけさ"」
「…あんた聖職者だよな?」
「"紛うことなき聖職者だよ"」
「それが喧嘩の方法を教える?」
「"まあね"」
「あんた、録な死に方しねぇぞ」
「"覚悟してるとも"」
「頭イカれてやがる…」
「"これからよろしく"」
そう言うと右手を差し出し握手を求める先生に対し
「よろしく」
勢いよくその手を掴む
こうして元ゲヘナ風紀委員長にしてブラックマーケットの大地主 庵徠寒ハクトのシャーレ入部が決定した
最後の握手は明日の敵と今日の握手をって漫画見て入れたくなっていれました