青春ほど、死の翳を負ひ、死と背中合せな時期はない(旧タイトル:ヤニカスのアーカイブ)   作:夜叉音 鳳来

2 / 2
ピストルが俺の眉間を睨みつけて
 ズドンと云つた
  アハハのハツハ
夢野久作『猟奇歌』


EP2『決定』

 

 

「断る」

 

彼の口から出たのは拒絶の言葉

 

「俺は今の生活が気に入ってんですよ先生。それをわざわざ捨ててまで失踪したあの超人(化け物)が作ったとかいう何してるのかよく分からねぇ組織に入れ?」

「真っ平御免だ。メリットが無さすぎる」

 

「せっかく太客になると思って下手に出りゃあ冷やかしかよ……チッ」

 

彼は否定の言葉を続け先生を帰し、新しい仕事に取り掛かる前の一服をしようとしたが

 

「"駄目”」

否定の言葉に対する否定であった

「"君は自分が強くそして聡明であると思っている。

そしてそれは実際正しい。正しいからこそ君は天狗になりそして大人達に泳がされている子供(生徒)だ"」

 

先生の言葉は諭すように、優しくそれでいて厳しく語られる

 

だがその言葉に対し

 

「知っているとも」

 

拒絶の言葉と共に銃弾が放たれる

鉛玉は真っ直ぐと先生の額へと向かっており、そのままでは彼は脳漿と血液を撒き散らし地面へと倒れ物語はここで終わる

 

しかし

「"知っているのに何故だい?"」

 

そこには無傷で問答を続ける先生の姿があった

 

「…それが『置き土産(シッテムの箱)』の力か」

 

「"何で知ってるのか聞くのは野暮かい?"」

 

「あの完璧超人が突如失踪、そして失踪する直前には超法規的権限を持った謎の部活を部員を入れずに作成。」

「そんなもん調べねぇ方が頭おかしいだろうがよ」

 

 

「"それにしたって『シッテムの箱(これ))』の名称まで知ってるのは何故だい?"」

 

「そこは企業秘密ってやつ」

 

「"それならしょうがない。ところでこの『シッテムの箱』なんだけどね?」

 

「あん?」

 

「"『少しばかり』ハッキングとかが出来てね?その機能にいつも助けて貰ってるんだ"」

 

「一体何を言ってやが…ッ!まさかてめぇ!!」

急いで携帯で口座を確認すると、避難用、メイン用、私生活用の口座が全て凍結されている

 

「顔に似合わず大人気ねぇなてめぇ」

 

「"これは貰い物の力だけどそんな力で大人気無く冷酷な手段を躊躇いなく取れるのも大人というものだからね"」

「"そして君が相手にしているのも大人気なくそして残酷無慈悲な手段を取れる『大人』だ"」

 

「…だから今やってることを辞めろとご高説を垂れるのかい?」

 

「"少し違う"」

「"少しの間停止するだけだよ"」

「"学校では教えてくれない『大人』の喧嘩の仕方を教えるだけさ"」

 

「…あんた聖職者だよな?」

 

「"紛うことなき聖職者だよ"」

 

「それが喧嘩の方法を教える?」

 

「"まあね"」

 

「あんた、録な死に方しねぇぞ」

 

「"覚悟してるとも"」

 

「頭イカれてやがる…」

 

「"これからよろしく"」

そう言うと右手を差し出し握手を求める先生に対し

「よろしく」

勢いよくその手を掴む

 

こうして元ゲヘナ風紀委員長にしてブラックマーケットの大地主 庵徠寒ハクトのシャーレ入部が決定した




最後の握手は明日の敵と今日の握手をって漫画見て入れたくなっていれました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ティーパーティーに潜む、忠実な駒(作者:KuRoNia)(原作:ブルーアーカイブ)

月城黒夜(つきしろこくや)はトリニティの象徴・ティーパーティーに仕える専属護衛兼バトラーとして日々を過ごしていた。▼穏やかな日々、優しい微笑み、親密な誘い。▼順風満帆に見えるそれらすべてを「疑念」として受け取る彼の胸には、決して明かせない“スパイ”という任務がある。▼ゲヘナから送り込まれた一人の生徒、月城黒夜。▼信頼と警戒が交錯する中、忠実な駒は知らず知らず…


総合評価:2628/評価:8.22/完結:113話/更新日時:2026年05月21日(木) 12:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>