ハーレム、俺TUEEE、無敵、無双、最強をめざすテンプレ系転生オリ主の観察記録。
突然だが俺は転生者である。
何を言ってるんだコイツは?みたいに思うかもしれないけど、本当である。
前世は大した学力もないのに、東京大学合格を夢みるごく普通の高校生だった。しかし、いつも通りどこに行くでもなくただ住み慣れた家に帰るだけの時間、それは起きた。車に跳ねられそうになった少女を突飛ばした。
気づけば俺は見知らぬ真っ白な空間にいた。神様と名乗る不思議な老人の謝罪から始まり、俺の今後についての話となった。転生。俺は迷わずにそれを選んだ。チート能力も手にいれた。生前は何の変化もない日常に、何も出来ない自分に何度も失望してきた。でも今は違う。これから訪れる未来では、俺の気の赴くままに、やりたいことをやってやろうじゃないか。
仮初めの力だけれど、これからはもう俺の力だ。思う存分、楽しんでやるっ!
「ようやく産まれてくれたのね…。初めまして。貴方の母親の神城美紀〈かみじょう みき〉です、私の愛しい子ーーー龍也〈りゅうや〉。」
…おっと、そろそろ始まるらしい。さて、どうしたものか。チート能力もあることだし、オリ主無双何てのも楽しそうだ。まあでも、まず手始めに、ハーレムでも作ろうか。
★☆★☆
…とまあここまでがオリ主転生物のテンプレだろうな。
やあ、初めまして僕の名前は山田優〈やまだ ゆう〉。ここ、駒王学園に通う高校一年生だ。僕がここに入った理由は、何もこの世界がハイスクールD×Dの世界だと知っているからではない。中学三年生の夏。何だかんだいって駒王学園に興味あった僕は高校見学にいった。そして見つけたんだ、本来いるはずのないイレギュラー、神城先輩を。太陽の輝きをも霞ませる金色の髪、これでもかというくらいに理想を詰め込んだような容姿、一目で転生者だと分かった。それから僕は彼を観察するため、駒王学園にはいった。これが理由である。そもそも大した力もないのにそんな危険にわざわざ突っ込みたくないとかそんなことも思ったりもしたが、好奇心に負けてしまった。
特に原作には関わることは無いだろうが、やはり転生物を直にみれる機会など滅多にないだろうから、神城先輩を観察していこうと思う。そのためにランニングとかも頑張って体力つけたしね。
そうそう神城先輩ですが、
まず、名前ですよ。名前。決まってこういう転生者は“神”だとか“龍”とかそういう中二漢字を所持しているものであり、例に漏れず先輩の名前は“神”城“龍”也である。
ちなみにここ駒王学園では、神城先輩は原作キャラの一人である木場祐斗先輩と並んで二大イケメンと称されている。だが、神城先輩はこれまた原作主人公である兵藤一誠先輩と仲が良い。ここまでテンプレ。ここからもテンプレ。なんて面白い先輩なんだろうか。
もし彼が内心で『一誠は顔だけはいいんだから、こんな変態な事してなけりゃモテると思うんだけどなぁ』なんて思ってちゃったりしてたら完璧なテンプレである。今も女子更衣室を覗きに行って制裁を加えられた一誠先輩達と雑談してる。
大方この後、神城先輩が何か言ったところに一誠先輩達が非モテの叫びを“血の涙”を流しながら訴えるのだろう。分かってますよ。どうせこの後、原作開始ですから一誠先輩が天野夕麻=堕天使レイナーレに殺された後、ドーナシーク戦闘時に介入しちゃうんでしょう?そして一誠先輩の死に際に現れたリアス・グレモリーに、
『堕天使を退けたのは貴方がやったの?』的な感じで聞かれてそれから『詳しいことは後日話すわ。オカルト研究bーー』的な感じになるんでしょう?わかります。
と言ってもあくまで推測に過ぎないから、ばれないように、息を潜めて、観察していこうか。
ーー神の不在証明〈パーフェクトプラン〉、発動。
★☆★☆
あれから十七年、俺は原作の主要舞台でもある駒王学園に来ていた。ようやく物語がうごきだすぜ。いくらチート能力を手にいれたとはいえ、扱えなければ困る。だから少年期に、気配を辿って見つけたはぐれ悪魔をボコボコにして、経験値を重ねてきた。何回かはぐれ悪魔狩りに見つかりそうになったけど、そこはほれ、瞬間移動で即帰宅。俺無敵過ぎぃ!!と思わず叫んだ俺を一体誰が責められようか。
「ただいマンボウ~」
今となってはすっかり馴染んでしまった第二の我が家の扉をあける。
するとトトトトっと、黒猫が帰りを出迎えてくれる。
「にゃ~」
足元に頭を擦り付けてくるので撫でてやると満足そうに鳴く。両親共々現在は海外旅行に出掛けていてしばらく帰ってこない。だから、大丈夫だよ。と呟くと、さっきまで黒猫だったのが黒髪巨乳のとんでもない美少女に変わる。その美少女ーー黒歌はからかうような声音で言う。
「龍也~っ!お帰りにゃ。ところで、ご飯にする、お風呂にする?それともわたし?」
ここはお決まりの言葉で返すとしよう。
「もちろん。黒歌で。」
できる限りのイケメンスマイルでそう言うと、その美しい顔を赤らめる。
何て可愛いんだっ!!助けて良かった!!と思いつつ、俺はリビングに向かった。
翌日の放課後、いよいよ原作介入だ。レイナーレに一誠が殺されるシーンは正直助けようかと思ったが、迷ってる間にあれよこれよと話が進んでしまい、結局見逃してしまった。というか、最近変な後輩が良く挨拶してくるんだが何なんだろう?まぁ原作でも特に出てなかったし、普通の女の子なんだけど、俺に惚れたか(笑)?にしてもぶつかった時に謝ったら『あっ!テンプレ先輩!?…じゃなくて神城先輩…。すみませんでした~!』っていって去っていった時は驚いた。ちゃんと名前くらい覚えろよ。
っと、そろそろドーナシークと一誠が公園に来るとこだな。
さて、オリ主無双開始だぜ。
「よう、一誠。困ってるようだな。今助けてやるよ!」
俺は隠れていた木陰からゆっくりと一誠に近づいていく。
「りゅ、龍也!?お前何でこんなところに!?」
おお、驚いてる驚いてる。まぁ仕方ないか。いきなり羽のはえたおっさんに殺されそうになったところに親友の登場だもんな。
「何だはぐれ悪魔の仲間か?見たところただの人間のようだが、仕方ない。お前もともに始末するか。」
で、でたぁーー!ドーナシーク、通称かませの烏丸(俺命名)。とりあえずここは挑発しておく。
「へっ!やれるもんならやってみろよ烏野郎!」
「貴様!人間の分際で我々堕天使を愚弄するか!」
格下の存在と思われている人間にばかにされたことか相当キているのか、激昂したドーナシークは光の槍を3本ほど投げてくる。だが、遅い、チート神城さんにはそんな攻撃ききません。俺は全てわざと必要以上にすれすれで避けてみる。だが、ドーナシークはそれに怒るでもなくにやりとした気持ち悪い笑みを浮かべている。
「おや?避けていいのかね?後ろにいるはぐれ悪魔君のことを忘れていないかい?
」
「ッ!!」
急いで振り向くが時すでに遅し。一誠は盛大に腹を貫かれていた。
「うわぁぁぁぁ!ぐっ…!」
しまった!!一誠のことを忘れていた。だが、このあとリアス・グレモリーがきて治癒してくれる。全裸添い寝イベントを逃したのは辛いが、後でそこらへんは修正していけばいい。今はドーナシークを吹っ飛ばすか。もらったチート能力を利用してな。
俺は両手を龍の口のように開いて合わせて、右腰後方に構える。
「かぁ~めぇ~はぁ~めぇ~波っ!!」
「ぐわあああああ!!」
うわ…さすが亀仙流。威力強すぎぃ!ドーナシークは跡形もなく吹っ飛んだ。ふぅ、いいしごとしたわ~。
「堕天使を殺したのは貴方がやったの?」
振り向くと、駒王学園トップの超絶美人、リアス・グレモリーがそこにいた。
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はい。ほぼ予想通りに話が進みました。いやぁ、影から見ていましたけどやっぱ流血はみるのキツイですね。
僕が今いるところはオカルト研究部。
もちろん能力で隠れてるけどね。え?息が持つのかって?実は僕のこの能力、ハンターハンターみたいに息を止めなきゃいけない訳じゃないんだよね。つまり18禁的なこともし放題なのだが、女である僕はそこまで欲情していないから安心してくれ。
このシーンで、リアス先輩から姫島先輩、木場先輩、子猫ちゃん、そして一誠先輩が悪魔であることが判明する所謂説明回なんだけれど、ここでのポイントは2つある。
一つはリアス先輩の発言『下僕にならないかしら?』というものに対する返答だ。無論、我らがテンプレーターこと神城先輩なら『え?SMすかww』と見事な模範解答をしてくれるだろう。こうやってリアス先輩を少しいじるというのもまたお決まりである。
同様のことが某ピンク武偵のドレイ宣言においても言える。
もう、一つは上記のように下僕勧誘をされたときに人間であることを選ぶことである。自分が人間であることに誇りを持っているという理由が主である。
「え…?下僕…?すみません俺SMとかそういうの無理なんで…」
「違うわよ!そういう意味じゃなくてーー」
…な?
うん、分かってました。はい、お疲れ様っす。というかどんだけ思考回路教科書例題レベルなんだよコイツ(敬称略)。本当に典型的的だけれどここまでくると見てるこっちまでニヤニヤしてくる。姿隠してるけど。しかも今案の定眷属化断りました。いや~。順調っすねぇ。
「ドーラーゴン波!!!」
「ひゃひゃひゃひゃ…ゴホッゴホッ、笑いが止まらな…オエッ」
「わ、笑うなよ龍也ーー!!」
おい、お前も似たような技使ってたくせにひとのこと笑ってられる立場かこの先輩。つーか笑い方キモいよ。ああ、吐くな吐くなって、僕が背中さすってあげるから。あっ、触れても意味ないんでしたっけね。
…取り敢えず、少し神城先輩から離れておこう。というかコイツ、ハーレム目指す気なのかなぁ。まぁ通称“何処にでもいる転生オリ主”と僕の中で呼ばれてる神城先輩ならハーレム目指してくれちゃうはずなんだけれど…。
それなら仮にもハーレム予定メンバーの前で卵焼き吐き出すんじゃねぇよ。
というわけで初めて二次創作を書いてみました。もちろん、ほかの二次創作を批評してるわけではありません。
というかむしろどんどんテンプレオリ主を輩出してください。いいのです。英語だって例文覚えさせられるのと一緒です。使えるときはいつでも使いましょう。
主人公は一応優ちゃんです。