自分の文章読むと恥ずか死する関係上、めっちゃ過去の修正が雑ぅ!
皆さんは深夜に書き物するのは止めましょう。准将、お前もだ
(深夜のも含めて)本日2話目の更新です
『―――――我々は、流す必要のない同胞の血を流し続けている! 大西洋連邦に対する限定的なNジャマーの投下? 地球連合は我々への核攻撃に際してどこを狙った!? 軍事力も持たない、民間の食料生産プラントだ! そんな状況でなおも攻撃に手心を加えた影響で戦線は膠着している! 我々が圧倒的に勝つことのできる力があるのにも関わらずだ! 我らこそはプラントの未来のために立ち上がった! 共にコーディネーターが脅かされることのない未来を創ろうではないか!』
という感じの放送が、全国各地のザフトが関与していた放送から一斉に流されました。
これは、もしかしなくても。
「クーデターだな……」
「ちょっとアスラン!? パトリックおじさん大丈夫なの!?」
部屋に寝間着のまま飛び込んできて、寝ぐせがついたままのキラが「ニュース見てよなんで寝てるのさ!」とタブレット端末を押し付けてきたのがつい先ほどのこと。
………とりあえず父さんが首謀者じゃなくて良かった、と安堵していたのだがそういえば参加してないということは襲われてる可能性もあるか。
……………あれこれまずくね?
「不味いな」
「だ、大丈夫だよアスラン。きっと大丈夫だから!」
いやこれザフトの舵取りどうなるんだろう。
もしかしなくてもエイプリルフール・クライシスからの大量虐殺で絶望の未来へレディー・ゴー! な感じか…? 死んでたら「パトリック・ザラは死んだ!」とか言われそうだし無事なような気はするが、C.E.の民度でどのくらいの部隊がクーデターに同調するのかさっぱり読めない。
Nジャマーキャンセラーは既に父さんとシーゲルさんが用意してくれてるとはいえ、どこに保管されてるのかとかは一部の人しか知らないだろうし。最悪マジで電力不足からの餓死続出とかいうこの世の地獄みたいなことになりかねない。
というか、戦線は膠着させてるんだよ!
勝ったところで失うものが多すぎるから、大西洋連邦だけボコボコにしてユーラシアと東アジアとはなあなあで「まあ、悪いのブルーコスモスだよね」という空気を醸成していたのに。
前線ではザフトとユーラシアの部隊が接敵してもそのまま戦わずに引くのが殆どとのことで、互いに特に恨みはないという理想的な状態だったのだが。
(しかしよく考えると、ザフトってちゃんとした兵士じゃないから優勢とかそんなのよく分かってないのか)
ちなみに真面目に勉強すると「あれこれ連合に勝つの絶対無理だよね」となるのであんまり真面目に教えてなかった疑惑がないでもない。あまりにも物量が違いすぎる。
とか考えていたら、キラに抱きしめられた。
ベッドで上体だけ起こした姿勢の都合上、胸元に頭を抱きしめられる形で。
「……大丈夫、私がいるから……」
「え。いや………正直あんまり大丈夫じゃないというか……」
ザフトの民度は多分大丈夫じゃない。
あとお前その、オーブの温かい気候で薄手になった寝間着で抱き着くのはちょっと破廉恥じゃねぇかな!? なんかいい匂いはするし、柔らかいし温かいし。
モウヤメルンダッ! ヌ゛ォォォォッ!?
「アスラン大変だ! ザフトが―――――! あっ。いや、すまん」
飛び込んできたカガリが、顔を赤くして走り去っていく。
不思議そうな顔をしたキラは、そこでようやく互いの姿勢に気づいたのか耳まで真っ赤になって距離を取ると布団を被った。
離れてくれなかったら俺の隠しビームダガーが火を噴くところだったので良かったよ…。
「ご、ごめん。そんな状況じゃないのに……で、でもそのアスランが心配で」
「励ましてくれたんだろう。ありがとう、元気になったよ」
元気に……なったよ…。
ところでその布団俺のなんだけど。
「……しかしザフト側の声明は他になし……か?」
「う、うん。Nジャマーの影響で流石に本国まで通信は届かないし、迂闊に他のザフト軍基地に通信を入れるわけにもいかないし」
「恐らく父さんもシーゲルさんも無事なら地下に潜った、かな……。そうするとラクスあたりが動いてくれそうではあるんだが」
流石に後手に回った状況、ザフトが攻撃を開始するのは避けられないだろう。
父さんは心配だが――――覚悟はしていた。分かり合えなければ、俺が止めるしかないと。
分かり合えたのに助けられなかったかもしれないなどと、考えるのは辛いものがあるが。
俺はなんでここにいるんだろう。
本国にいれば――――もっと他にやりようがあったのではないか、キラと原作に固執するあまり道を誤ったのでは――――いやいや冷静になれ。まだできることがあるはずだ。
「とりあえず着替えてウズミ様と情報共有かな……キラ、お前も着替えてこい」
キラは微妙な顔で布団から出てくると「そんな状況じゃないのは分かってるんだけど、私の扱い雑じゃない?」とでも言いたげな顔ながらそそくさと部屋に戻っていった。
さて。
………無事でいてくれよ、父さん。
―――――――――――――――――――――――
「どうやら最高評議会を抑えられてしまったようだな。今のところクライン議長、ザラ国防委員長についての情報は入ってきていない」
「そうですか。ありがとうございます」
どうにも相手の動きが早い。
というか、オルフェ達がいたからもしかしなくてもゆかりん王国……じゃなくて、アウラが全面的に動いている…のか? ファウンデーションもないのに?
まあこのままだとクライン・ザラ連合率いるプラントが大勝利で火種も原作と比べるとごく小さなもので終わっただろうが。世論も「ブルコス筆頭に勝手に戦争ふっかけて、勝手に金と物資を要求してくる大西洋連邦」みたいな感じでデスティニーにおけるロゴス……ほどはいかないまでもかなりブルーコスモスが白眼視されている。
ユーラシア連邦と東アジア共和国ががんばって支援すれば餓死者はでないくらいに調整してるし、そこは妨害もしないからね。
これはクルーゼ激おこ案件なのか、それともにっこり案件なのか。
まあでもアイツ油を注ぎまくるだけで自分から発火させないからな…。火を持ったヤツを可燃性ガスに誘導するくらいまではするかもだけど。
アコード達を見て「やはり人類は…」とかやってるかもしれん。
………弟分のことがあるから、アイツもしかしてアコードは地雷か?
と、にわかに通信が入りあわただしくなる。
ちょっと盗み聞いた感じだけでも相当不味そうなのはウズミ様の声を聴いているだけでも分かってしまうのだが。
「プラント本国が動いているらしい。近く、ザフト軍が予備兵力を出すようだ。――――恐らく、Nジャマー投下の護衛部隊だろう」
「そうですか。……すみません、カグヤをお借りしたいのですが。あとできればシャトルも」
前線のザフト兵からすると「えっ、そこまでする必要ある?」案件なので、本国のよく分かってなさそうな部隊を使うとは猪口才な。もちろん友軍を守るためなら他の部隊も四の五の言っていられないだろうし。軍隊は上意下達に逆らえないし、逆らってはいけない。……いや今のザフトは正確には軍隊じゃないけれども。
兎にも角にも、今はキラの用意してくれたジャスティス改がある。
これなら多少は……被害を減らすこともできるはずだ。ミーティアもない、補給線もない、予備の弾薬や推進剤すら無い。それでも核動力なら――――最悪ジャスティスを核爆発させる手も無くはない。
「宇宙戦用のパックも用意してあるから、ギリギリまで待って。ラクスとハインラインさんがきっと間に合わせてくれるから」
「………キラ」
まさかのザフト赤服で現れたキラは、何食わぬ顔で俺の隣に並ぶと当然のように自分も出撃する、とばかりに言った。
「――――アスランは、私が守るから」
「ダメだ。危険すぎる」
「……勝ち目が無いから?」
「そうだ」
戦争はヒーローごっこじゃない。
アスランが言ったこの言葉の通りだ。流れ弾一つで死に至る。どんなにキラが凄くとも、たまたま避けられないタイミングでビームが飛んできただけで死ぬ。
ザフトの全軍を相手にするかもしれないのだから、当然だ。
核動力MSの機動力に物を言わせて嫌がらせの攻撃をチクチクと一撃離脱で続けるくらいしかないだろう。劣化版だとしてもブラックナイツでも出てこようものなら、隠し玉もディスラプターもなく、シン・アスカとデスティニーもいない俺たちでは死ぬしかない。
「死ぬつもり?」
「全力は尽くすさ」
「……勝手すぎるよ、アスラン」
「悪い」
はぁ、と深々と溜息を吐かれた。
……ぶん殴られるくらいは覚悟していたのだが、「知ってたよ」と呟いたキラはそのままウズミ様に視線を向けて頭を下げた。
「すみません、そういうわけなので二人分お願いします」
「―――…キラ?」
「わたしも勝手にするから」
「……お前な、ご両親にせっかく会えたのに――――」
「でもアスラン、逆の立場だったらどうするか言ってみて。私の両親の無事が分からなくて、独りで戦うけどアスランは安全な場所にいてね。って言われて黙ってるの?」
「…………いやまあ」
ウズミ様に視線で助けを求めるが「君の負けだな」とばかりに肩を竦められた。くっ、ウズミ様の裏切り者ォ!
「―――――いや、シャトルは三人分だ!」
バーン! と扉を開けて乗り込んできたのは、やはりというかカガリである。
「聞いたぞ、Nジャマーの無差別投下などオーブも含めた無差別攻撃だ! これを阻止するのは、『何者にも侵略させない』ことになるんじゃないのか!?」
すごーく頭痛そうなウズミ様に目線で助けを求められた。
が、「いや娘さんの教育でしょ」と肩を竦めて返した。
「それで、何故お前が独りで突っ込んでいくという話になるのだ」
「ん? ああ、お父様が言うなら仕方ない、悪いがキサカも――――」
「そういう問題ではない! ――――このバカ娘が!」
「な――――ならどうするつもりなんだ! MSを黙って開発して、ヘリオポリスを巻き込んで! お父様は、オーブの理念をどこにやったんだよ!?」
いやそれウズミ様事後承諾されただけ説が………もしかしてそれで原作カガリも数年後に「オーブがロゴス受け入れたよね」みたいな責任取らされることになるのだろうか。
「お前が単身突っ込んで、何の意味がある!?」
「アスハがオーブの理念を示さなくてどうするんだよ!」
「お前の――――」
「お父様は――――!」
始まった親子喧嘩だが、「無謀」とか言われる度に「あれ、もしかして俺もカガリと同レベル?」と思いキラをチラ見するとジト目で頷かれた。……そうか。……そうかぁ……。
「やれやれ、ちょいと水臭いんじゃないの。アレックス君?」
「って、フラガ大尉」
カガリのせいで機密もクソもなくなってしまったのか、どこからともなく現れたのはフラガ大尉とラミアス大尉。
「本部と連絡が取れないのですから仕方ありません。我々アークエンジェルはザフトによる大規模攻撃の情報を入手――――阻止に向かいます」
「足は必要だろう、坊主?」
た、たしかにアークエンジェルがいればとんでもなく助かるけれども。
MSのセンサーより戦艦のセンサーの方が高性能だし、補給の面でも絶対に助かる。が、しかし。別に自爆作戦に巻き込まれたわけでもないのに。
「いやいやいや、流石に不味いんじゃ」
「……敵前逃亡ならともかく、今回は逆ですから。問題ありません」
いや絶対問題になるって!
とフラガ大尉を見るが、「だから水臭いって言ったろ」と呆れられた。
「というかそもそも、勝手に地球軍の艦に乗って命懸けでザフトと戦ってるヤツに言われたかないよな」
「うっ」
と、ここで親子喧嘩していたウズミ様がなんとか外面を取り繕ってから言った。
「……オーブ軍も、自国防衛の準備は進めさせている。足並みをそろえる程度であれば問題あるまい。後はクーデター側ではないザフトの動きがあれば良いのだが―――間に合わないかもしれんな」
「……なんだよ。戦う用意があるなら最初からそう言ってくれても――――」
拗ねているカガリに遠い目をしているウズミ様。
「建前というものがあるだろうに」と言いたそうだった。
―――――――――――――――――――
「ふっふっふ。他愛もないものよな」
コーディネイターであっても、容易く踊らされる。
結局のところ、適当に遺伝子を組み替えただけの人間などナチュラルと大差はない。最高のコーディネイター――――アコードと、それを創り出した自分こそが上に立つべきなのだ。
クラインとザラは上手く調整していたが、増長したコーディネイターなど容易く『闇に堕ち』る。
結局のところ上層部さえなんとかしてしまえば、ザフトもどうとでもなる。
後は地球連合軍ともども大打撃を受けてもらい、アウラはデュランダルとデスティニープランで荒廃した世界を救えばいい。
オルフェがフリーダムの改造機とXナンバーに、2対1とはいえ敗れたというのは全く持って面白くはないが。開発力でもこちらの方が優れていると示す機会としては悪くない。
「―――――Nジャマーを落とせ! 目標は、地球全土じゃ!」