「ねえ、あんた顔色悪いけど大丈夫?」
その言葉で俺はふと我に反った。
「いえ、大丈夫です」
「そう、ならよかったわ。それよりあんたどうやって呪霊から逃げたの?」
やばい。この場で正直に言ってしまったら地獄みたいな物語に巻き込まれてしまう。歌姫さんの顔の傷がないこと今はまだ懐玉・玉折らへんだろうから地獄はここからだ。まだ術式も呪力もあるかよくわからない俺が呪霊を祓ったなんてバレたら不味そうな気がする。正直なんで祓えたのかもよくわからないし、とりあえずこっそりと逃げたことにしよう。
「実は隠れるのが得意で、見つからないように逃げ「よ〜歌姫何してんの?ナンパ?」」
白髪、碧眼、190台の長身という、日本人離れした美形の男性。今一番出会いたくない存在がいきなり現れた。
「ナンパじゃねぇよ!!敬語!!それとあんたなんでこっちにいるのよ!!」
「実家に少し用事があってこっちに戻ってきてて、ついでに近くの呪霊の報告があったから祓いに行ってたとこ」
現代最強の呪術師「五条悟」彼の持つ対象の術式や構成、条件を把握可能な「六眼」を持っている。その眼で見られたら何もかもバレてしまうかもしれない。この場はなんとか見つからずに逃げなければ。
俺は二人が会話に夢中になっている間にバレないようにその場を去った。
「あれ!?さっきのあいつがいなくなってる!?」
「何、歌姫?ナンパ失敗してんじゃん。ウケるw」
「だから!!ナンパじゃないって言ってんでしょうが!!」
「てか何さっきの奴?誰?」
「呪霊の被害者よ。山で呪霊に遭遇したみたい」
「ふ〜ん」
「何よ?」
「いや、さっき言ってた呪霊の報告が山の方だったんだよね」
「じゃあその報告にあった呪霊の被害者が彼ってこと?」
「そゆこと。だけどおかしいんだよね」
「何が?」
「報告にあった場所に行ったときには呪霊は祓われた後だった。だけど呪霊の残穢しか見つからなかった」
「は!?じゃあ誰が祓ったのよ!?」
「俺にもわからない。だけど、さっきの奴がど〜にも怪しいんだよね。こっちで少し調べてみるわ」
そういうと五条は帰っていった。
「さっきのあいつ、何者なのよ...」
「(あっっっぶなかった)」
その頃俺は五条悟に見つからないようにコソコソと逃げていた。後ろを見ても誰もいないことからうまく逃げれただろう。
「なんとか見つからずに逃げ切れたな。途中からだいぶ走って距離が離れたから大丈夫だろう」
20~30分くらい走ったため多分5~6kmほどあそこから離れられたかな?
.....あれ?おかしいぞ俺しっかり走ったはずなのに
「全く疲れていない?」
確かによく考えればおかしい。俺は呪霊から逃げるときに泣きながら走り回っていたのに息が切れていなかった。もしかしたらこれは呪霊を倒したときと同じような力なのかもしれない。
とりあえず逃げ切れたしこの力について調べてみてもいいかもしれないな。街中で調べてたらまた見つかりそうだし別の方向にある山とかに行こう。
俺はこの力について調べるため奥に見える山へ走って行った
評価してくれると嬉しいな
|・ω・*)チラ
[壁])≡サッ!!