どこかに俺の次元落ちてませんか?   作:アヤクロ

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評価していただき誠にありがとうございます。

キャラごとのセリフが安定しない...


第八話

数刻前

 

「あ〜、だめだ。なかなか上手くならねえ」

 

俺は絶賛スランプに陥っていた。思ったような絵が上達せずイライラしてやる気がなかなか起きなかった。

 

俺は気分転換のため適当な呪霊をビリビリに引き裂いてでもやろうかと思い心霊スポットに向けて散歩をしていた。

 

「せっかくなら一級とか特級レベルがいたらいいのにな〜」

 

そう言って心霊スポットに足を踏み入れた。するとどこからか

 

ねえ、わた、わタ、わたし、きれい?

 

「お、このセリフはもしかして」

 

先ほどのどこか遠くから聞こえたセリフと共にあたりが冷たく重い雰囲気に包まれた。

 

「まさかの大当たりか。口裂け女が近くにいるとは。夏油がまだ手に入れる前かな?まあ、夏油には悪いけど俺がストレス発散にでも祓っちゃうか」

 

そう言って声が聞こえた方へ向かっていった。

 

 

しばらく歩くと黒い長髪でコートをきた女性のような姿が見えた。お、いたいた。

 

「お、丁度いいくらいの呪霊がいるじゃねぇか」

 

さて俺のストレス発散に付き合ってもらおうか。

 

口裂け女が俺に問いかけた。

 

「ねえ、わた、わたしィ、、きれ「ふんっ!!」ぇええい?」

 

セリフと共に不可侵を強制する簡易領域が展開されるが俺には関係ない。相手が動けないところを髪を掴み口裂け女をビリビリに引き千切った。

 

「((フーーースッとしたぜ)」

 

おれがストレスを発散させすっきりしていると手元の引き裂いた口裂け女の残骸がどこかに吸い込まれていった。吸い込まれていった先を見るとそこには見覚えのある特徴的な前髪をした青年がいた。

 

最強の片割れ、夏油傑である。

 

あれ?なんでいる?まさか口裂け女に夢中になって気づかなかったのか?やばいどうしよう話しかけられる前に逃げよう。そうしy

 

「君は一体何者だ?」

 

あ〜だめでした即話しかけられた。そりゃそうだよね特級祓った一般人見逃さないよね。まだどんな感じで接触していこうか決めていないのにやべえよ。

 

さてこうしていても解決にはつながらない。とりあえずなんて返すか。

 

とりあえず、いかにもしっかりとした表情作るか。だめだ、めちゃくちゃ険しくなった。あ、それに合わせてなんかあっちもいつでも戦闘できるような体制はいっちゃたよ何も上手くいかないじゃん。ちくしょうこのまま黙ってたらより警戒されてしまう。仕方ないここは

 

「私は呪霊をこの世から根絶やすもの」

 

シリアスっぽく話してその場を誤魔化す!!そしてそれっぽく逃げよう!!

 

「なんだと?」

 

お、会話に乗ってきた!

 

「君に一つ問おう。どうすれば呪霊をこの世から消すことができるだろうか」

 

「現状ではいくつか案があり、一つ目は私のように全人類の呪力をゼロにすること。二つ目は逆に全人類が呪力を自在に扱えるように学ばせる。そして最後に非術師の皆殺し」

 

「しかし一つ目は私以外には現状呪力ゼロの人間は一人しか確認ができておらず難しいだろう。三つ目はそもそも非術師が死に際の負の感情で結局呪霊が生まれてしまうのと平和を願うものとして私は非術師は守らなければならないためそれはなしだ」

 

「それならば全人類が呪力を自在に扱えるようにするというのか?それは不可能だ」

 

「ほう、なぜか聞かせてもらえるかい?」

 

「呪霊という存在は秘匿するべきことであると私は思う。その存在が知られてしまえば非術師はより恐怖に煽られてしまう。それはお前の平和を願うという考えとは反対ではないのか?」

 

どうやらまだ精神的にもすり減っていなくてとても綺麗な考えを持っているみたいでよかった。よしそれなら二つ目の案のよさをもっと知ってもらおうじゃないか。

 

「ふむ、確かに君の言うとおりだな」

 

「なら「しかし」」

 

「無知というのもまた恐怖を煽るものである。今までも火山の噴火や雷が神の怒りとして恐れられていた。しかしそれらが科学的にどのような現象であるか証明されることそれが決して対処できないものではないと知る。現代ではもう誰もが地震や落雷があろうともそれが神の怒りなどと思い恐れるものはいないだろう。それと同じように呪霊について知り一般的な現象のようなものとしてしまえばそれによる恐怖も減るのではないだろうか?」

 

「それならば、どうすればいいというのだ」

 

「そうだな、ならば呪術を義務教育にでもする・・・・・・・・・・・・というのはどうかな?」

 

「義務教育だと!?」

 

「ああ、そうだ。君たちの通う呪術高専のように普通の学校の授業科目にでも入れてしまえばいい。小さい子たちは覚えがいいだろうからすぐに呪術について理解できるだろう」

 

「っ!?しかし、すぐにはそう上手くはいかないだろう」

 

「ああ、そうだろうな。しかし私はこの案を長い目で見ている。100年後でも200年後でも呪術が一般的なものとして世に広まるまで私は待つつもりだ。それまでは非術師たちの平和のために呪霊を祓い続けるだろう」

 

「...そうか。お前の考えはわかった。しかし特級を祓ったものは見逃せない。一度私と共に高専までご同行願おうか」

 

そういって夏油は多くの呪霊を展開した。

 

「断るよ。呪術界の上層部みたいなクズに関わりたくないんだ」

 

「何?」

 

「君も君の周りの人も五条の友人なら気をつけるんだよ。あいつらは五条に嫌がらせするため君たちに危害を及ぼそうとするだろう」

 

そういって夏油の後ろにカット&ペーストで瞬間移動し展開されている呪霊という絵に一本の直線と効果音を描き加えた。

 

 

キンッ

 

 

その音があたりに響くと共に夏油の展開した呪霊は全て一瞬で切断され祓われた。

 

「っな!?」

 

「さようなら、夏油傑。君は少し抱え込みすぎだ。友にでも打ち明けるといいだろう」

 

そういって俺はこの場から姿を消した。

 


 

「逃げられたか」

 

夏油は周りを見渡したがもうどこにも姿は見当たらなかった。

 

「(しかし、君は少し抱え込みすぎだとやつは言っていた。なぜだか知らないが私のこの悩みを知っていたみたいだ。...打ち明けるべきなのか)」

 

みんなは知らない呪霊の味。吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みしている様な

 

それは徐々に彼の精神をすり減らしておりそれが彼を呪詛師にしてしまう原因の一つであった。

 

しかし男が放った一言で彼の運命に少し変化が生まれた。

 

「(...やはり打ち明けよう。悟なら私の悩みについて相談に乗ってくれるだろう。一人で抱え込まず悩みも喜びも分かち合おうじゃないか。私たちは二人で最強なのだから)」

 

そう思い夏油はいつもより少し軽い足取りで高専へと帰っていった。




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