『捻れた終着点』から、『あまねく奇跡の始発点』へ   作:文才の無い本の虫

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Warning:救援要請

 

 

 

 

 

 

何時ものようにセミナーの部屋で書類に目を通していると、ノアの携帯が鳴った。

 

 

「もしもし?ユウカちゃん、どうしたんですか?」

 

 

どうやら相手はユウカの様だ。

 

シャーレ関連だろうか?

 

 

『救援要請!!手ぇ離せないならアトラだけでも良いわ!!アビドス砂漠でデカい白い蛇と戦闘中!!』

 

 

電話の向こうからユウカの怒鳴り声と轟音が聞こえてくる。

 

――セフィラ:ビナー

 

 

「そんな?!マスター!!」

 

 

「わかってる!!ユウカ、絶対にその蛇の頭の正面に立つなよ!!」

 

 

『コイツが何なのか知ってるのね?!』

 

 

「ああ!!今直ぐ向かう!!10分で良い、死ぬなよ!!」

 

 

『わかったわ!!』

 

 

通話が切れる。

 

ノアが立ち上がって言う。

 

 

「マスター、私はウタハ先輩から『例の物』を受け取ってから向かいます!」

 

 

「ああ、頼んだ!!」

 

 

俺はミレニアムの外に――アビドス砂漠に向かう為に走り出す。

 

ミレニアム外に出ると、ローター音が響いてエンジニア部のロゴが着いた小型のヘリが降りてきた。

 

操縦席には誰も居ないが、ヘリの搭乗口には、アロナが浮いていて、此方に手を伸ばしていた。

 

 

『ウタハから借りてきました。マスター、手を』

 

 

「助かる!!」

 

 

俺はアロナの手を取ってヘリに飛び乗る。

 

 

『発進します』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――そうして、俺とアロナの乗るヘリはアビドス砂漠に向かって飛んで行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「ウタハ先輩!!」

 

 

「ノア君、アロナ君から話は聞いているよ。『例の物』は昨日完成したばかりでね、間に合った様で良かったよ」

 

 

ウタハは荷台に被せてあった布を剥ぎ取った。

 

その布の下には、白く、長い銃のような物が鎮座していた。

 

 

「これが・・・・・」

 

 

「うん、私達が作り上げたレールガン『スーパーノヴァ』を元にアトラ君の提供してくれたナノマシンとオーパーツ、そして豊潤な開発資金で作り上げた『スーパーノヴァMk-Ⅱ』だよ。持っていくと良い。事前の要望通りに調整してある」

 

 

ノアはその銃――『スーパーノヴァMk-Ⅱ』を持ち上げる。

 

するとキチキチと、『スーパーノヴァMk-Ⅱ』の表面が波打った。

 

瞬間、ノアは自身のナノマシンと『スーパーノヴァMk-Ⅱ』がリンクし、最適化が行われたのを感じた。

 

 

「・・・・・ええ、確かに。ありがとうございます、ウタハ先輩」

 

 

「君達のバイクも整備を終えて何時もの場所に停めてある。頑張りなよ、ノア君」

 

 

「はい!ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ノアはバイクに乗ってアビドス砂漠に向かった

 

そうして、運命は大きく動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

『――報告。マスター、セフィラ:ビナー(憎たらしいヘビ)及び戦闘を確認。事前の作戦通り、作戦領域に侵入後、セフィラ:ビナーの直上でマスターを投下します。防御はお任せ下さい。ビナーはボコボコです。殴殺です』

 

 

「ははは!!じゃあ、行こうか」

 

 

『了解。ハッチ開放。セフィラ:ビナー(憎たらしいヘビ)の直上まで、あと5,4,3,・・・・・』

 

 

俺は拳銃を握り締め、下を見る。

 

――戦闘音が聞こえる

 

そして、アロナが言った。

 

 

『0。行きましょう、マスター』

 

 

「ああ、楽しい遠足の始まりだ」

 

 

俺はヘリから飛び降りる。

 

――気楽に、油断せず行こう

 

 

『マスターのサポートを開始。アロナちゃんバリア、展開です』

 

 

何だその名前は・・・・・ヒマリか。

 

彼奴は後で締める。

 

――神秘を足に

 

ビナーの直上から降下した俺はその勢いを乗せてビナーの頭部に踵落としを叩き込む。

 

 

〘―――――?!?!〙

 

 

「先ずは、一発」

 

 

そして、凹んだ装甲の隙間に拳銃をねじ込んで発砲。

 

 

〘―――!!!〙

 

 

苦しいのか、ビナーが大きく頭を振る。

 

俺はそれに乗じ、ビナーの装甲を蹴ってユウカ達の方へ落ちる様に方向を調整する。

 

――奴が、口を開いて此方を向いた

 

光が収束する。

 

 

〘―――アツィルトの〙

 

 

「二度も喰らわねぇよ」

 

 

口が悪いなと思いながら、ビナーの口の中に神秘を籠めた弾丸を撃つ。

 

何かが割れる音がして、光の収束が止まる。

 

俺は、ウタハに――『前のレポートを読んでインスピレーションが湧いてね。相手を無傷で拘束する硬質化トリモチグレネードだよ。硬質化仕切れば戦車砲も一発までなら耐えられる強度さ。どうだい?』とのことで――貰ったグレネードと呼んで良いかわからない物を、奴の口の中に投げ込む。

 

するとべシャリ、とビナーの口の中に灰色の液体がぶち撒けられた。

 

 

〘――?!〙

 

 

その液体は直ぐに固まっていき、ビナーの口を塞ぐ。

 

すぐさまミサイルが飛んできたが、アロナによって逸らされていく。

 

 

『――愉悦。いい気味です』

 

 

そして俺は、ユウカ達の前の地面に着地する。

 

 

“君は・・・・・!”

 

 

「思ったより早かったわね。アトラが来たなら一安心だわ」

 

 

「おー格好良い。おじさんじゃなきゃ惚れちゃうね〜」

 

 

「わー☆すごいですね〜」

 

 

「ん、さすが先輩」

 

 

――様々な声が聞こえるが、元気そうで何よりだ

 

俺は服についた砂を払い、振り返って言う。

 

 

「済まん、待たせたな。無事か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成程、ノアも来てくれるなら安心ね」

 

 

「何もう助かった気でいるの?!たかが二人でしょ?!ホシノ先輩でも苦戦してるのに?!」

 

 

「うへー、おじさんは守りが得意(・・・・・)だからねぇ」

 

 

「?・・・・・ああ、ミレニアム所属じゃないから知らないのね」

 

 

「何をですか〜?」

 

 

“どういうこと?”

 

 

「アトラとノアは、誇張抜きにミレニアムサイエンスの全戦力と(・・・・)戦って勝利できるの。要するに・・・・・

『ミレニアム最強』。それがたかが大型レーザーと大量のミサイルで武装した装甲ヘビに負けるなんてあり得ないわ・・・・・そうでしょう?ノア」

 

 

『ええ、勿論ですよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









――不知火 アトラ

『ミレニアムサイエンススクール所属』『セミナー庶務』『ミレニアム最強のアタッカー』『末永く爆発して下さい』

アロナとノアの連携込みでの『最強』。究極の単体戦力ではないが、本人の実力(脳筋度合い)も相当のもの。神秘は量質共に連邦生徒会長並み。わかり易く言えばティーパーティの『ピンク色のゴリラ』とステゴロが出来るレベルで頑丈。銃は至近距離では打撃武器とのこと。



――生塩 ノア

『ミレニアムサイエンススクール所属』『セミナー書記』『ミレニアム最強のサポーター』『末永く爆発して下さい』

サポートが得意分野。アトラのサポート専門だが。本人の実力も高い。(キヴォトスの生徒に大体当てはまるが)見た目に反して身体能力は高い。神秘量に突出したものは無いが、質はホシノに並ぶレベル。結構頑丈。

補足:『末永く爆発して下さい』が丁寧語なのは命令形だとノアが怖いからである。裏では『セミナーの支配者』とも。(リオ会長はあまり表に出ないため)





超蛇足:今度設定集出す時にブルアカ風の二人のステータス書いてみよっかなーと思っていたり。




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