『捻れた終着点』から、『あまねく奇跡の始発点』へ 作:文才の無い本の虫
『ええ、勿論ですよ』
ユウカの持つ電話越しにノアの声が聞こえた瞬間、轟音が響いた。
〘―――――!!!!〙
『第一射、着弾』
ビナーの側面が大きく陥没している。
事前に聞いていたが、ホローポイント弾をレールガンで飛ばすとああなるのか・・・・・いや、エンジニア部だからだな、あの威力は。
「さて、早めに決着と行くか」
『はい。アロナちゃんバリア、最大出力です』
グワン、という音がして周囲の景色が揺らめく。
――光が屈折してる?
「・・・・・なあ、アロナ。空間が歪んでる気がするんだが??」
『少し頑張りました』
「少しとは??」
するとアロナがふんす、と自慢気に――表情はあまり動いていないが――『アロナちゃんバリア』について説明する。
『攻撃転用も可能です。バリアというよりも、マスターが読んでいた『フル・モモフレンズパニック』の『
「・・・・・要するに、イメージが重要ということか?」
ヒフミから貰った『フル・モモフレンズパニック』にでてくる『
――ウタハなら作れそうではあるが
というかあの小説、モモフレンズの小説というよりもSF小説では??
『肯定。動力源はマスターの神秘です。名付けて、『アロナちゃん・ドライバ』です』
「・・・・・もうそれで良い。行くぞ」
『了解』
俺はビナーに向かって駆け出す。
少し、使ってみようか。
――強く反発するイメージ
足の裏に強い手応えが発生する。
それを踏んで、加速する。
〘―――!!〙
ビナーが此方を向いた。
心做しか、怒っている様にも見える
そんなもの、知ったことか。
――
『ふふ、勿論ですよ。頑張ってくださいね、アトラ』
俺は、腕を強く振り被り、神秘を籠め・・・・・。
「せーのっ!!」
掛け声に合わせてビナーの装甲を殴りつける。
それによって破損して出来たビナーの装甲の隙間に拳銃をねじ込んで発砲。
――そろそろだな
俺はビナーの装甲を蹴って離れる。
瞬間、轟音が鳴り響いて先程迄俺が居た地点が大きく陥没した。
『第二射、着弾』
「ナイスショット」
『ふふ、お褒めに預かり光栄です♪』
それから俺はノアの狙撃の射線を遮らない様にヒットアンドアウェイに徹する。
ノアの射撃の数が10を超えた――ビナーはボロボロだか、あと少しが足り無い――頃に、アロナが言う。
『マスター、ノア、後は任せてくれませんか?ビナーは蒲焼にしてやります』
「・・・・・出来るのか?」
『勿論です』
『成程・・・・・アロナちゃんがそう言うなら安心ですね』
「わかった。諸々は後で聞くよ・・・・・アロナ、任せた」
瞬間、隣に浮いていたアロナの存在感が膨れ上がり、
――アロナから強い神秘の様な物を感じる
〘―――?!!!〙
「『
彼女は、黒いコートを翻して俺の前に立つ。
――その姿に、不敵に笑う
◆◆◆◆◆
「私はずっと、考えていました」
連邦生徒会長は言いました。
『力だけでも、意志だけでもだめなんです』
だから、私はマスターの矛であり盾・・・・・マスターの“力”になります。
――マスターは、もっと楽をして良いのです
力とは曖昧なものです。
筋力、知力、権力、意思の力・・・・・。
今、マスターに必要なもの、私が欲しているものは、極めて暴力的な『灼き尽くす為の力』。
――マスターと私以外、灼いてしまいたいですが、止めておきましょう
ですから、連邦生徒会長を参考に純粋な神秘を以て、
材料は、日々コツコツと集めました。
ものすごく・・・・・ものすごく地味で手間のかかる作業でした。
マスターのなでなでを高精度で感じるために、身体機能を作り込むのに時間を要してしまいました。
「その成果が、今の私です」
〘――――――??!?〙
ビナーが、
今の私は、『機械仕掛けの神』の神秘を持ったキヴォトス人の様なものです。
超超超上位互換です。
神気取りのデカグラマトンなど、敵ではありません。
――
私は、右手に力を集めます。
振りかぶって。
「・・・・・せーの」
そして空間が歪み、ビナーの頭部は弾け飛びました。
爆殺、です。
ガラガラと音を立てて、頭部を失ったビナーの体躯が崩れて行きます。
あ。
「あ」
「どうした?!」
「ビナーを蒲焼にするのを忘れていました」
「・・・・・食えない蒲焼より帰ってラーメンでも食った方が良いよ。なんとなくだけど、今のアロナなら一緒に食べれるんだろう?」
「はい」
「じゃあ、帰ろう。ノアを待たせてる」
「・・・・・」
――良いことを思い付きました
「アロナ、どうした?」
「マスター、私は疲れました。おぶって下さい。お姫様抱っこでも可です」
「浮いてるだろお前・・・・・まったく。仕方無いな」
「ふむ、これが噂のお姫様抱っこ・・・・・至福です」
――マスター、大好きですよ
◇◇◇◇◇
俺は、アロナを抱えてユウカと先生達――先程ノアが合流したらしいとアロナから聞いた――の方向に向かって歩く。
頭にノイズが走る。
――アト――ん・・・・ありが―う――
なんとなく、言わなくてはいけない気がして、言う。
「どういたしまして、
「微弱な精神波を感知・・・・・大丈夫ですか、マスター」
「ああ、大丈夫だ」
――少し待っててくれ、ユメ
俺の推測が正しいのなら、ハッピーエンドはすぐそこだ。
俺は、推測をアロナに話した。
「どう思う?」
「・・・・・一考の価値あり、です。最悪の場合は、
「それは頼もしいな」
暫くして、皆が見えてきた。
その中から、ノアが歩いて来て言う。
「おかえりなさい、マスター」
「ああ、ただいま」
――そうして、セフィラ:ビナーは討伐された
「・・・・・不満。私も居るのですが」
「あー、済まん」
「なでなでを、長時間のなでなでを要求します」
「帰ったらな。姉さんに紹介もしなきゃならん」
「自己紹介・・・・・こうですか?――料理洗濯、掃除も出来るパーフェクトアロナちゃんです。ぶい」
「一家に一人というやつですね♪」
「・・・・・何処のネットショッピングだ??」
「不束者ですが、宜しくお願いします」
「いや、アロナが不束者だったら私生活が死んでる
『アトラ、生活能力皆無ですみません・・・・・』
「・・・・・というか誰?!」
「“連邦生徒会長に似てる・・・・・?”」
――アロナ
ビナーを蒲焼にするのを忘てしまったうっかりさん。自由に動ける『器』を手に入れた。容姿は連邦生徒会長の2Pカラー。戦闘能力は全てを灼き尽くす事ができる程度。理論上、魂が残っていれば『器』を創る要領で死者蘇生が出来る。ぶっちゃけハッピーエンドは確定した。
備考:細部(本人曰くマスターとの相性)までこだわり抜いた為に作成に時間がかかった。尚、この状態でもアトラとのリンクは切れておらず、あくまでアトラが本体。
――ユメ
名字どうしよっかなあ・・・・・。もし今後でたら世界線が違うってことで許して下さい。さあ、行ってみよー!!
――■■■
もうそろ名前決めるか・・・・・。コピペですが、もし今後でたら世界線が違うってことで許して下さい。