偽物の贋作者は青い空を見るか   作:くらんもち

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いつものごとく見切り発車でお送りいたします。計画性は母親の胎の中においてきた。
ブルアカ・Fate共ににわかですが頑張ってできる限り解像度上げていくので冷たい目で見守ってください。ちなみに作者はチナツ推しです。


トリニティ所属・衛宮セイギ

銃声が鳴り響く。赤い外套が翻る。

 

 

数分後。

 

 

「くそ……!」

 

──風紀委員に連絡した。大人しくしておけ。

 

「覚えてろ!」

 

──記憶力は良いほうだが、保証はしない。

 

これ以上の会話は無駄だ。背を向け歩きだす。さて、そろそろ行ってみるか。一応騒動は起きてるみたいだし。目指すはキヴォトス外郭。連邦操作部、シャーレの部室だ。

 

 

 

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油断した。

 

「先生っ!」

 

ユウカの声が響き渡る。ハスミ達も愕然とこちらを振り返る。それもそのはず、巡航戦車の砲塔がこちらめがけてうなりをあげていたのだから。もうだめだ。私を含め、誰もがそう思った。

 

「『熾天覆う七つの円環(ローアイアス)』。」

 

低く落ち着いた声が耳朶を叩いた。閉じた瞼の間から、赤紫の光が目を刺す。

 

「大丈夫ですか、先生。」

 

目を開くとそこにいたのは。赤い外套を纏い、背中ほどまである銀髪を束ね、こちらを見下ろす少年だった。私は、我知らず問い掛けていた。

 

「君は……。」

 

 

 

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危なかった。あと0.4秒遅れていたら、先生がミンチより酷いことになっていた。内心ヒヤヒヤしていたが、敢えてそれをおくびにも出さず、振り返って余裕たっぷりに声を掛ける。

 

──大丈夫ですか、先生。

 

見ると、我らが先生はかなり小柄な女性だった。

 

「君は……。」

 

──俺は、トリニティ総合学園2年生、『衛宮セイギ』。よろしくお願いしますよ、先生。

 

「衛宮、セイギ……。」

 

──俺の力、存分に使ってください。さあ、指示を!

 

「…うん!ユウカ、セイギは(front)へ!スズミは真ん中(middle)、ハスミは後方(back)に!チナツはそのまま支援を!」

 

──承知した!早瀬さん、俺が注意を引く。合わせてくれ!

 

「分かったわ!」

 

スケバン共も出てきて、ここから本番か。

 

──スズミ!

 

「分かってる!」

 

彼女が密集している場所めがけ閃光弾を投擲、衝撃と光でスケバンが吹っ飛び、船社へ一直線の道が出来た。

 

──ハスミ先輩、今です!

 

「攻撃します。」

 

スコープを必要としない精密射撃。効果は大きく、戦車の機能が一部低下。そこを逃さず俺と早瀬さんで仕留めた。爆発に巻き込まれて、スケバン達は逃げ出したようだ。

 

──状況終了。お疲れ様でした。

 

 

 

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シャーレへ向かう道中にて。

 

「ねえ、ちょっといいかしら。」

 

──どうしました、早瀬さん?

 

「貴方って"あの"衛宮セイギよね?」

 

──ええ。"その"衛宮セイギですよ。

 

「どうしたの?セイギって有名人なの?」

 

先生が不思議そうに首を傾げる。

 

「キヴォトスで唯一の"ヘイローを持つ男子生徒"。それが彼です。」

 

ハスミ先輩解説ありがとうございます。

 

「さらにはどこからともなく表れ、不良を退治していく、って話も聞いたことあるわね。」

 

──自警団(ヴィジランテ)の真似事です。大したものでもありません。

 

「セイギすごいんだね。『正義の味方』みたいだ。」

 

──…そうですかね。そうありたいとは、思っています。

 

正義の味方。その言葉が、胸に突き刺さる。

 

──おっと、そろそろのようですね。

 

「着いたー!」

 

『シャーレ部室の奪還完了。私ももうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう。』

 

「分かった。後でね。」

 

──先生。

 

「セイギ、どうしたの?」

 

──狐坂ワカモがいるかもしれないので、俺が斥候をしてきます。すぐに戻ってくるので待っててください。先生が怪我をするわけにはいきませんから。

 

「うーん、じゃあ、お願い。」

 

──お任せください。じゃあいってきます。

 

 

 

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「うーん……、これが一体何なのか、全く分かりませんね。これでは壊そうにも……。……あら?」

 

──こんにちは。

 

「あら、あららら……。」

 

──……。

 

「……。」

 

──……。

 

「あ、ああ……。」

 

何だこの人。急にモジモジしはじめたぞ…………まさかっ!?

 

「し、し……。」

 

「失礼いたしましたー!!」

 

──あっ、待って!

 

「は、はいっ!」

 

懐から名刺を取り出し、いくつか書き加えて投げ渡す。

 

「これは……。」

 

──俺の住所と電話番号です。いつでもいらしてください。時間があれば、お茶でも振る舞いますよ。

 

「~~~~~っ!」

 

数秒硬直し、彼女は走り去っていった。この後、無事に先生が『シッテムの箱』を手に入れたようだ。

 

 

 

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「ええ。サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会が取り戻したことを確認したわ。」

 

「ワカモは自治区に逃げてしまったのですけど……すぐ捕まるでしょう。私達はここまで。あとは担当者に任せます。」

 

「お疲れ様でした、先生。先生の活躍はキヴォトス全域に広がるでしょう。すぐにSNSで話題になってしまうかもしれませんね?」

 

――というかもうなってます。『生徒を指揮し、見事な勝利を収めた謎の大人』ですって。クロノスの奴ら、たまにはいい仕事するじゃん。

 

「とにかく、みんなお疲れ様。」

 

「これでお別れですが、近いうちにぜひトリニティ総合学園に 立ち寄ってください。先生。」

 

――俺も待ってます。また会いましょうね。

 

「私も、風紀委員長に今日のことを報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらっしゃったときは、ぜひ訪ねてください。」

 

「ミレニアムサイエンススクールに来ていただければ、またお会いできるかも?先生、ではまた!」

 

「うん、またね。あっ、セイギだけ残ってくれる?」

 

――俺ですか?

 

「時間ないならいいんだけど。」

 

――いや、大丈夫ですよ。

 

「では、私達は戻ります。」

 

――あ、ハスミ先輩、俺のことは内緒で。余計な心配かけさせたくないんで。

 

「できる限りは。」

 

―――お願いします。

 

「心配してくれる人がいるんだね。」

 

――幼馴染です。親よりも世話焼いてきて参ります。そのうち先生にも紹介しますよ。

 

「よろしくね。あ、それで話なんだけど、ちょっとついてきて。」

 

 

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――ここは……、オフィス?

 

まあ、()()()()()()()()

 

「そう。シャーレのオフィスだよ。それで話っていうのはね……。」

 

先生は引き出しを漁り、一枚のプリントを取り出した。そこには……

 

――『シャーレ入部届』?

 

「そう。セイギには、部員第一号になってほしいの。」

 

――シャーレに入部する気ではいましたけど、いいんですか?

 

「うん、セイギには私の右腕になってもらいます!」

 

――大役ですね。分かりました。衛宮セイギ、不束者ながら力となりましょう。

 

「よろしくね、セイギ!」




感想お待ちしてます。評価?現実突き付けられるので嫌いです。
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