ひろがるスカイ!プリキュア2〜ウバウダー星雲の黒き雲とスカイランドの晴れ渡るソラ達!〜ヒーローガールVS【全ての空を覆う者】無空の鳳凰スカイゼロ!!!〜 作:カイトGT
「教えて欲しけりゃそこに跪け」
いきなりそんな事を言われたので私は彼を強気な目で睨みました。
「...約束が違います! 私はあなたの提案を守りました! ちゃんと約束は守ってください!」
私の言葉に彼は笑うのみ。
「はっはっはっ! あいつの居場所を教えて欲しいんだろう? だったら跪け! まずはそれからだ!」
「...ぐっ! 卑怯ですよ!」
「卑怯? 別に良いだろう? 俺は別にヒーローじゃないんでねぇ」
私は言われるがままその場に跪きました。
その様子を見ていた彼はニヤリと笑い私の頭をグリグリと踏みつけてきます!
「ちゃんと頭を地面に擦りつけて頼まないとなぁ! 教えてくださいってよぉ!」
完全に調子に乗っている彼にそういうのは癪ですが仕方ありません。
「...ましろさんの場所を教えてください」
「はぁ? 声がちいせぇな! もっと大きな声で懇願しな!!!」
私は大きな声で言いました。
「ましろさんの場所を教えてください!!!」
私の大きな声に満足したのか彼は足を退けて「顔を上げろ」と呟きます。
私が顔を上げると今度は「立て」と命令されたのでゆっくりと立ち上がります。
そして私の顎に手を置いてこんな事を言うのでした。
「お前...、なかなか良い女だなぁ。俺の彼女にしてやっても良いぜ」
〜〜〜
「...はい?」
私は思わずそう漏らしていました。
いきなり彼女とか言われてもそう答えを出すしかありません。
しかし、彼は話を続けてきます。
「そうだな、まずは手を出せ」
「手を?」
「そうだ、俺によく見えるようにな」
私はましろさんを人質に取られているので手を出すしかありません。
私が手を出すと彼はニヤリと笑い私の手に彼の手を絡めようとしてきたので思わず飛び退いてしまいました。
「な...何をするんですか!?」
「おっと、逃げるのか? 逃げるんだったらお前のお友達がどうなっても知らないぜ」
そう言われては逃げられません。
「うぐっ...! わかりました。好きにしなさい」
「そうこなくっちゃな」
彼は私に近づいてきて手を出せと再び命令してきます。
私はそれに応じて手を出すと、彼も手を出して絡ませてきました。
ぎゅっ!
(なんですか!? これ! キラキラエナジーを吸い取られてる!?)
そう! ただの握手だと思っていたら、私のキラキラエナジーを吸い取られてしまったのです!
そのまま変身が解けるまで熱い握手を続けられてしまう私!
ぎゅっ!
(ああっ!! あっ〜!!!)
心の中で何度も叫びながら体を激しく揺さぶります!
心の中では嫌だと叫んでいるのに逃げることは許されません!
そしてどんどんエナジーを吸われ続けてしまい、私の変身は解けてしまいその場にへたり込んでしまいます。
「これがウバウダー星雲に住まう者の力だ。他人からエナジーを奪い我が物とする。素晴らしいだろう?」
「他人から奪って得た力なんて...素晴らしくありません!」
私の言葉を聞いていたソーウンは私の首を掴んで空中に持ち上げました。
「何を言う? 相手から奪って生きる。これこそがウバウダー星雲の心情なり」
その言葉には彼なりの重さが詰まっているように思えました。
「...なんて悲しい声。あなた本当は!」
私がそこまで言いかけた時でした!
「ソラ!!!」
聞き慣れたあの人の声が私の耳に入り一筋の剣撃がソーウンを襲うのでした。