ひろがるスカイ!プリキュア2〜ウバウダー星雲の黒き雲とスカイランドの晴れ渡るソラ達!〜ヒーローガールVS【全ての空を覆う者】無空の鳳凰スカイゼロ!!!〜 作:カイトGT
「...なんだ2人でかかってこないのか? 2人がかりならば万が一にでも勝利をその手にもぎ取ることができるかもしないぞ?」
ソーウンはそう言いながら挑発してきましたが、それは私の中で決まっていました。
「いえ、結構です。それに貴方1人くらい私1人で充分ですから」
私の言葉に笑いを交えた憤怒を露わにするソーウン。
「はっはっはっ! 面白いことを言う女だ! やはり気に入ったよ...。キュアスカイ!」
そう叫びながら巨体を震わせながら拳を放ってくる彼の攻撃をすんでのところで受け流す私。
「何っ!?」
と驚く彼でしたが、大きな力ほどひょんなことで簡単に受け流せるものです。
「先ほど私のスカイパンチを簡単に食い止めたじゃないですか。先ほどの貴方と同じような技ですよ。そして...」
私は静かに力込めた一撃を彼の腹に入れる。
「ヒーローガール...スカイパンチ」
いつものようにハキハキとしたものではなく、淡々とした聖なる一撃が彼を浄化する。
「まさか...この俺が! ソーウン様がこんな小娘に浄化されるなど...!」
などと言っていますがしっかりと浄化は聞いているみたいです。
「...澄み切った〜」
ランボーグを浄化する時みたいに彼もプリキュアの聖なる浄化技で澄み切らせることに成功するのでした。
*
「ましろさん!」
私はソーウンを倒した後に捕まっていたましろさんを桜の木から解放しました。
ぶちぶちとツタを力づくで取り払い、彼女を抱き抱えます。
「良かった...生きてる...」
彼女の体温と息を感じたことで全身の力が緩んでしまいそうな安心感に包まれました。
「...ソラちゃん?」
「...! ましろさん!」
私はましろさんの声を聞くとより一層の力で彼女を抱きしめる。
「よかった...! 本当に良かった!」
ぎゅうううっと彼女を抱きしめる私でしたが...!
「...ソラちゃんだよね?」
「そうです! 私はソラ・ハレワタールですよ!」
私の言葉に何処かはぎりの悪い表情を浮かべるましろさん。
「...ごめん。なんかいつものソラちゃんじゃないみたいでちょっと困惑しちゃった」
「...? そうですか?」
別に私は何も変わっていないと思うのですが...。
まあ良いでしょう。
私はましろさんをお姫様抱っこしながらその場を後にしようとした時でした。
桜の木の前の次元がぐわんと折れ曲がり、私たちの前に黒い衣装の男の子が現れるのでした。
※
「...誰ですか? 貴方は」
私が目を細めながら突如として現れた少年を見つめると、ソーウンが声を上げました。
「クラウンダーク様!」
「... クラウンダーク?」
私の言葉に彼は答えます。
「そうだ! 我らウバウダー星雲の王! それが目の前におられるクラウンダーク様なのだ!」
ソーウンがそう叫ぶと、クラウンダークの横にいる小さな雲のお爺ちゃんが声を上ました。
「おやおや、ソーウン殿はどうやらプリキュアに浄化されてしまったようですな。クラウンダーク様。もうソーウン殿は始末してもよろしいですぞ」
「...弱いソーウン、消す」
「...ひっ!」
怯え切ったソーウンに攻撃を加えるクラウンダーク!
「やめなさい!」
私はましろさんを抱っこしたまま彼の前に立ち塞がります!
「もうソーウンに戦う力は残っていません! 弱い者いじめは許しませんよ!」
私の声を聞いていた彼はゆっくりと視線を私に移してきます。
「...キュアスカイ?」
「...えっ?」
「まだ名を名乗っていないと言うのになぜ私の名前を?」
私の問いに答えを出す前に彼は行動していました。
「青い空...嫌い! キュアスカイ...滅ぼす!!!!」
「がっ!?」
私の体が黒い雲に包み込まれてドス黒い気持ちになっていきます。
『お前なんかがヒーローになれるわけがない』
『諦めろ』
『お前はいなくても良い存在だ』
などと私の心にダメージを与えてくる言葉を延々と向けられます。
(く...苦しい...。私...本当はいらない子なんじゃ)
そう思った時でした。
優しい言葉をかけられたのは...。
「...そんなことないよ」
しそんな私を救ってくれたのはそう...ましろさんなのでした。
⭐️
連載再開したので記念にAIイラスト制作しました!
良ければ見てください!
https://www.pixiv.net/artworks/124809280