光の華   作:獄華

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 クラスメイト4名がいない教室でいじめグループの10人は話していた。


集団心理

 

 「ほう。今日凛香と月影はこの場所(クラス)で食事を取らんのか」

 

 一人の男子はドスの聞いた声でそっと呟いた。

 いや、声だけではない。

 実際に存在少年黒輝龍斗は人を殺しそうな目つきで見る者に恐怖を与える。

 龍斗もいじめグループの一員だ。

 そんな龍斗はグループのメンバー10人と机を合わせ昼食を取っていた。

 彼等の内訳はこうだ。

 

 一見性格も外見もチャラくて陽気だがジメジメとしたいじめが大好きな表向きの主犯格である石井黎音。

 

 黎音の彼女でナンバー2の発言力を持つ遠藤愛衣。

 

 頭脳明晰でいじめの計画を黎音から任される時がある上原晃。

 

 腕っぷしも強く彰には及ばないが頭もそれなりに良い黒輝龍斗。

 

 常に敬語で虎視眈々と黎音達の命令に従う戸山祢々(龍斗と幼馴染みでもある)。

 

 不思議ちゃんだがいじめの事になると性格が豹変する時宮かのん。

 

 男女問わず人が甚振られるのを見て興奮する早川和義。

 

 ストレス発散したい為グループに加わっている家柄が名家である御嬢様の荒井紅梅。

 

 高校デビューで背伸びしている本田茉代(因みに本人は誤魔化せてると思っているがとっくに周りにバレている)。

 

 とある事情によりグループのパシり役の松井孝治。

 

 上記の計10名である。

 序列を気にする者もいるが大半は気にしていない。

 何故なら最下位は孝治なのだから。

 それは黎音や愛衣と不思議ちゃんのかのんを除いた6名が全員思ってる事であった。

 

 「龍斗。食事中にそんな怖い声出さないでください」

 

 龍斗を注意する祢々だが幼馴染み故かどこか手慣れてる様子だ。

 それを快く思わないメンバーが一人。

 

 「あらあらちょっと、見せつけないでくださる。食事が喉を通らないわ」

 

 荒井紅梅だ。

 彼女は密かに龍斗が好きで同じグループとは言え祢々の事を疎ましく思っていた。

 本気で祢々をどうやったら殺せるかとまで考えた事もある。

 

 「……それはすいません。荒井さん」

 

 「まぁ。面倒くさそうな挨拶ですわね。これだから庶民は」

 

 「ぁははははは!今日も祢々と紅梅は仲良しね!羨ましいわ!」

 

 「どこが……ですか?」

 

 「お黙りなさいな!時宮さん!。貴女何処に目を付けているの!?」

 

 かのんに二人はツッコミを入れる。

 黎音が「まぁまぁ」と場を収めるのを見て晃はただ一人憂いていた。

 

 (所詮こいつらは烏合の衆……仲間意識もクソもない。いじめと言う愚かな行動に多人数で優位性(マウント)を取り悦に浸っているだけだ)

 

 そう彼はもう先を見ていた。

 こんな連中とつるんでいても将来性等0だと。

 

 「キ〜!戸山さん如きと思惑が一致するなんて荒井紅梅一生の恥ですわ!」

 

 「どんだけプライド高いんですか……」

 

 (いじめの時は辛うじて一致団結出来るが後はこの有り様だ。ふん、手切れ時か)

 

 いつまでもいじめ等と言うくだらない物に時間を使ってはいられない。

 時間は有限。

 有効活用しなければ………。

 勿論…あの二人をいじめた事になんて罪悪感は一切ない。

 まぁならぬが万一大事になっても手を切る準備は出来ているが。

 

 「晃どうした?。心ここに非ずと言った感じだが」

 

 「考え事だ気にするな龍人」

 

 「そうか」

 

 この様子では龍人は何かを自分から感じとったらしい。

 

 (ちょうどいい放課後龍人と話してみよう。こんなくだらない事に時間を使うのはもうやめようと……)

 

 時刻は12時45分。

 もうすぐ午後の授業が始まる。

 

 

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