戦え!超ロボット生命体ユメパイセン   作:クソザコぎつね

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(3章の情報量が)大きすぎる……修正が必要だ。

プロローグだけという事を忘れていました。
2000UAと星9評価、ありがとうございます。


輸送トラック奪回

 

 

依頼主 セイント・ネフティス

目標 強奪された輸送トラックの奪還

 

アビドス郊外から出発した我が社のトラックがナッソトンネル付近で通信を断ったままになっている。推測は色々あるが、恐らく積み荷のガス兵器を狙ったヘルメット団による仕業だ。

大至急現場へ向かい、トラックの捜索に当たってくれ。妨害するものがあれば全て排除しろ。ただし車両の安全に最大限注意するように。

悪い話では無いはずだ、連絡を待っている。

 

──────

 

オレンジの蛍光灯がチカチカと今切れそうにも点滅するトンネルの中、私は少ししょんぼりしながら歩いていた。

前回の依頼で報酬はキチンと貰えたが、いかんせん量が少なすぎたのだ。あの量では借金を返すどころか生活費も考慮しなくてはいけないだろう。

 

(どこかに一発で10億も報酬が出る依頼とかないかな……)

 

『今の所は無いな。諦めろ』

 

(ひぃん)

 

『まずは実力を上げる事に専念しろ。依頼をこなしていけば名も売れる』

 

(そんな上手くいくのかなぁ)

 

『この業界はそういう場所だ』

 

圧倒的資本主義である。必ず努力が認められると考えれば、まあ悪くないのかも。

 

(ラナも昔は傭兵だったりしたの?)

 

『……私語は慎め』

 

(はぐらかさないでよ!)

 

『………』

 

あれ、もしかしてまずいこと聞いちゃった感じ?。

 

『……使命を果たしたら話すことにしよう』

 

(やったー!)

 

緩やかな右カーブを曲がっていくと、銃を手にした人影が何人か確認できた。どうやら一般車両も巻き込んでいるようで、ちょうどいいバリケードになっているらしい。

乗り捨てられたワゴン車の窓越しに目標だと思われるトラックを視認する。

 

依頼主の予想通り、強奪をしたのはヘルメット団だった。コンテナの中から紫のシールが貼られた銀色の筒を取り出し、自分達の持ってきた別の車に乗せているようだ。

 

……中身が毒ガス兵器であるなら依頼完了後直ぐにぶっ壊してしまいたい所だが、こんな初歩的な段階で信用を失う訳にはいかない。せめて、生徒達にあれが使われない事を祈っておこう。

 

ワゴン車を飛び越え、敵の陣地に入る。

 

「だ、誰だ!」

 

最初にこちらへ気づいた敵に発砲。気絶したのを確認した瞬間、私は目標トラックのコンテナ上部へと跳んだ。

 

「なあ、さっきの銃声はなんだと思う?」

 

「さあな。あのニューカマーがネズミにビビったんじゃねぇの?」

 

「ちげえねぇな」

 

「ははっ」

 

わざと目立つように撃ったはずだが意外にもバレなかった。しかしこれはこれで好都合だ。

ヘルメット団はトラックの周りを包囲する形で巡回をしていた。つまり、今のポジションならば上から一方的に撃ち下ろすことが可能。

まず、自分達の車にガス兵器を積み込んでいる途中の奴を撃破し、次にその車の運転席近くにいた1人を狙い撃つ事にする。

手ブレからの流れ弾で手元のガス兵器に当たらない様慎重に2回引き金を引いた。

 

「うわっ!」

 

突然の銃声に驚き、体が硬直している所を狙う。

 

「うぐっ!」

 

ホールドオープンした後リロードしていると銃声に気づいた敵がワラワラとトラックに集まってきた。この狭い空間で銃声はやけに響く。私も少し耳が痛い。

 

「敵が来たぞ!」

 

「企業め、もう勘づいたか!」

 

傭兵だよ。

音が反響するトンネルでは相手の撃ってきた位置を把握する事は難しくなる。その為、この子達も私が頭上から狙っている事に気が付かない。目視で確認される可能性もあったが、相手はヘルメット団。つまり視界が悪い。

死角から撃ってやれば、そら簡単。

 

「なっ!?」

 

まず1人。続いて、隣で突如倒れた仲間に動揺した奴。

 

「どこからだ!?」

 

(ここだよ、ここ。喋れないけどね)

 

再度の銃声に警戒を強めるが、矛先が分からないのでは無用の長物。こちらが射線を意識し、トラックに撃たせない様丁寧に立ち回っていくと、何も分からないまま皆倒れていった。

 

「……そこだな!」

 

(お、勘がいいね)

 

たった1人、赤いヘルメットをした子がこちらの居場所に気づき、出鱈目ながらもライフルを発砲してきた。私はバックステップで咄嗟に飛び降り、流れるようにトラックの下へと潜り込む。

これが一般車両なら無理だが、トラックは車高が高い。私の体でもすんなりと滑り込ませることが出来た。

 

「ど、どこに行った!」

 

オイルの匂いに顔を顰めながら、アスファルトに体を擦り付けながらじっくりと機会を伺う。

相手の靴の音のみがコツンコツンと鼓膜を揺らし、次第に痺れを切らしたのか足音の感覚が短くなってくる。

 

ちょうどそれが私の頭を3週した後、今度は鉛筆転がしの要領でローリングし、背後に姿を現す。

 

「なっ!?」

 

残った子も転がりながらグレネードやマグポーチが鳴らす音を聞いてこちらへ振り向くが、最初に動いた私の勝ちだ。

仰向けの姿勢で止まり、2トリガー。

 

「ッ!」

 

しかしそれでも根性からか倒れる様子は無かったので更に2回。相手は後ろにドサッと倒れた。

 

(ヘルメット団にしては、素質がある子だね)

 

注視してみると、他とは違うベテランらしい装備のレイアウトやチョイス。こちらにも勘づいた事からこの強奪の指揮官ではないかと推測する。

 

『ミッション完了だ。……どうやら伸びているそいつは賞金首だな。その辺り一帯のヘルメット団で小隊を率いていたらしい』

 

(ああ、道理で)

 

『良かったな、追加報酬が出るぞ。もし任務中に余裕があれば撃破しておけ』

 

(ほんとぉ!?やった〜!)

 

思わぬボーナスに浮き足立たせながら私はトンネルを後にした。





エレクトロパルスが弱っていく……(風邪引きました)
でも投稿は止めません。
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