「くううぅぅ……Zzzz」
青いセーラー服に身を包んだ少女らアロナは可愛い寝息を立てて眠っていた。時々、「カステラにはぁ……いちごミルクより……バナナミルクのほうが……。」などとどんな夢を見ているのか気になる寝言を言っていた。
「アロナ〜…?起きてくれないか〜…?」
そう言って私は、画面越しにアロナの頬を軽くつつく。するとアロナはビクッとした後、ゆっくりと机から顔を上げる。
「むにゃ……んもう……ありゃ?…」
「あ〜…おはよう? アロナ。」
「ありゃ、ありゃりゃ……?」
アロナは目を見開き驚いた表情でこちらを見ている。ワカモにはアロナの声が聞こえていないのか、不思議そうにこちらを見つめている。
「え? あれ? あれれ? せ、先生!? この空間に入ってきたということは、ま、ま、まさか■■先生……?!」
アロナは居眠りしている時の顔を見られて恥ずかしかったのか、顔を赤くして焦っている。ワカモの「誰と話しているんですか?」と言う視線が気になってしまい、私は無言で頷いた。
「う、うわああ!? そ、そうですね!? もうこんな時間!?
落ち着いて、落ち着いて……。えっと……その……あっ、そうだ!まずは自己紹介からーーー。」
「あ、ううん。大丈夫、君のことはもう知っているよ。」
「えっ?! そ、そうなんですか!?」
「うん、連邦生徒会長には話は聞いていたから。」
「……わかりました! それはそうとして、やっと会うことができました!私はここで先生をずっと、ずーっと待っていました!」
「……寝ていたわけじゃなくて?」
するとアロナは顔を赤くし、顔を逸らした。
……先程からワカモの視線が痛い。
「も、もちろんたまに居眠りしたこともあるけど……。」
「そ、そっか。 それじゃあ、生体認証をお願いできるかな?」
「あ、はい!わかりました! 少し恥ずかしいですが……手続きだから仕方ないんですよね……。」
そう言ってアロナは私の顔をじっと見つめてくる、たしかにこれは恥ずかしいかもしれない。…しばらくしてアロナは「よし!」と言って自分の指先を差し出してくる。
「さぁ、この私の指先に、先生の指を当ててください!」
私は言われた通り、アロナの指先に自分の指を重ねる。
アロナは私の指の指紋をまじまじと見つめ、数秒後アロナは画面から離れた。
「……はい!確認終わりました♪」
「うん、ありがとう。 じゃあ、今何が起こっているかせつめいするね。」
私はアロナに事情を説明し始める。連邦生徒会長が行方不明になり、タワーを制御する手段が無くなってしまったこと、すると不良がここら辺一帯を占拠したので奪還したこと。ついでにワカモを私の傍に置くことを説明した。
「なるほど……先生の事情は大体わかりました。 私はキヴォトスの情報の多くを知ってはいますが……連邦生徒会長についてはほとんど知りません。彼女が何者なのか、どうして居なくなったのかも……。お役に立てず、すみません……。」
「ううん、大丈夫だよ。ありがとう、アロナ。」
「……ですが、サンクトゥムタワーの問題は私が何とか解決できそうです!」
「本当? …そしたら、申し訳ないけどお願い出来る?」
「はい!わかりました! それでは、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復します!」
アロナはそう言うと目を瞑り、修復を開始した。しばらく待っていると唸るような機械音とともに暗かったシャーレオフィスの電気がついた。
「……サンクトゥムタワーのadmin権限を取得完了……。
……先生、サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収できました! 今サンクトゥムタワーは、私アロナの統制下にあります!」
「ありがとう、アロナ。 お疲れ様?」
「はい!……それと、先生が承認さえしてくだされば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管できますが…大丈夫ですか? 連邦生徒会に制御権を渡しても……。」
「…うん、大丈夫。リンたちなら上手くやってくれると思うし、承認するよ。」
「分かりました!これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」
そうして、最初の事件は解決した。 その後しばらくしてリンがやって来て、サンクトゥムタワーの制御権の確保ができたこと。
不良生徒やワカモを除く停学中の生徒たちの処遇、そしてシャーレの活動に関することなどを説明してくれ、最後には期待の言葉と労いの言葉をかけてくれた。
■■■
「……へぇ、中でそんなことがあったんですか…」
「そうそう、ユウカ達にも色々迷惑かけちゃったし……。」
私は今、ユウカに弾薬の請求書のひな型を持ってきてもらい、手伝ってもらっている。…のだが、変身ロボットに10万円を使った事がバレ、他にも色々見つかりそれも含めた書類を書いている。
「…いえ、それはいいんですが……。」
「ん…? どうしたの? ……あ、お茶ありがとう? ワカモ。」
「はい! あなた様の為ならば、私はなんでも致します♪」
ワカモは嬉しそうに私に抱きついてくる。そうするのはいいのだが、あの一件以来やけに距離感が近い気が…と言うか近いのが気になる。……何故だろうか?
「…っ! イチャつくならよそでやってください!まったく…先生があなたを監視するのには同意したけど、流石に……!」
「イチャつくって、私はそんなつもりーーー。」
「あら? 嫉妬ですか? 嫉妬するのはいいですけど…先生は私の……ですよ?」
「ちがいます!そういう訳ではないです…! 目の前でイチャつかれて鬱陶しいだけです…!」
「あらら? やはり嫉妬ですかぁ? まさか貴女もーーー。」
そう言って2人は言い争いを始めた。そうなるのはいいのだがお互い銃を持ち出さないうちに止めるべきなのは明白だった。
「ま、まぁ落ち着いて2人とも? 怪我したら私も嫌だから
さ?」
2人はその後もしばらく言い争いを続けていたが、何とか事が大きくなる前に落ち着かせられたので良かった。しばらく3人で請求書やら家計簿(?)やらの書類に記入作業をしていたが、1時間半程で全て片付いた。
「…それじゃあ、私はミレニアムに戻りますけど……貴女はくれぐれも、先生に変なことをしないように!」
「あら、私はそこまで野蛮ではありませんよ?」
「……っ! 先生も、変なことをされそうになったら直ぐに知らせてください!」
「わ、わかったよ…気をつけるよ。 今日はありがとう、ユウカ。」
ユウカにお礼を伝え、玄関まで見送った。ワカモはいつにも増して嫉妬とも怒りとも取れる視線を私に送ってくる。流石に怒らせてしまったかと思い部室に戻る途中、ワカモに「明日、2人で買い物にでも行く?」と、提案をしてみた。
「せ、先生?!……つまりそれは…デー……わかりました、このワカモ、明日を楽しみにしております! そうなれば私、少々荷物を取りに出掛けて参ります!」
「う、うん? 気をつけて、問題は絶対起こさないでね?」
ワカモは元気よく「はい!」と返事をするとシャーレの玄関から、どこかへ行ってしまった。監視すると言ったのに良かったのかと思いつつ、流石にスーツのまま出かける訳には行かないと思い、自室に戻る。
「……そういえば、ワカモの素顔見たこと無かったなぁ…」
こんばんは!
昨日は休んでしまい申し訳ございませんでした!…
今回は戦闘編(?)が終わりましたが…正直書くのが大変でした…
やはり文字だけで表現しなければならないので語彙力と表現力が試されますね……
今回は雑になってしまったかなぁ…と思いつついつも通りの文数で書きました。
それと先生の名前なのですが「■■先生」って表記、何?
と思っている方もいらっしゃることでしょう。
…名前が思いつきませんでした!なにかいい案があれば感想(?)等で教えてください!