ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:おーるどあっくす

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流石にオールクスマインドを更新し過ぎでランク1が追いつかないのでレイヴンの火アフター621のヤンデレでお茶を濁します
明日からはランク1を更新できる筈…


621(火)/一度生まれたものは…

  コーラルを巡る争いに勝者はなく

  炎と嵐の後には

  かつての開発惑星の痕跡のみが残った

 

  半ば死に体となった企業勢力は

  惑星封鎖機構との共同声明を発表

  ルビコンは廃星として

  永久に放棄されることが合意された

 

  そして

  星系を焼き払った主犯

  世界の敵たる独立傭兵は消息を絶ち

  今はただ その名だけが歴史に刻まれている

 

  2度目の災禍「レイヴンの火」として

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …転生したら全てが終わってた件!

 

 風呂場ですっ転んで浴槽に頭をぶつけた結果死亡した俺は、気が付くとガレージにいた。惑星封鎖機構やアーキバスにベイラム。極め付けに人型の兵器、アーマード・コア。

 

 どうやら俺はAC6の世界に転生したらしい。傭兵ライセンスに書かれた名前はオルクス。

 

 せっかくなら621に先輩風を吹かしたいとルビコンへの行き方を調べた所、ルビコンは既に廃星になっていた。こういう転生モノって本人の意思関係なく物語に巻き込まれるもんじゃないんだ…?

 

 まぁコーラルが焼かれているなら次回作で更なる問題…とかならない限りひとまずは平和だろう。ある程度資金もある。このままのんびりオルクス名義で傭兵ライフをやっていこう。

 

 

 

 

 

 という訳で俺の傭兵稼業も軌道に乗り、ほどほどの仕事をしてその報酬で行きつけの酒場で酒を嗜む生活をしている。前世はまだ大学生だったから分からなかったが、仕事終わりの一杯は良いものだ。

 

 

「俺の機体、武器を買い替えてから動きが鈍くて…」

『ここ削って積載量75000に抑えてみたら?』

 

 …アセン相談に乗ったり。

 

「失ってから気がついたんだ…私、彼の事が大好きだったって…!」

『もっと好きになれる人が見つかるよ』

「オルクス…付き合って…?」

『ごめんなさい(即答)』

 

 …失恋を慰めたり。

 

「アーキバスは私達の案を無きものとして扱った!」

『いや、その案俺に見せて良い奴じゃなくね?』

「だがまだプランはある…二重三重にな…」

 

 …シュナイダー社員の愚痴を聞いたり。

 

「頭の悪い上層部…頭のおかしいシュナイダー…!」

『ちょっ…落ち着い…』

『私こそが企業だ!』

 

 …アーキバス社員の愚痴を聞いたり。

 

 

 …お前たちさぁ…日々の悩みやら愚痴やら胃の中身を俺に吐き出して来るのやめてくれないか?いくら美人さんでもライン越えだぞ。あとなんでジェネリックスネイルが2人いるんだよ。

 

 とまぁ、左利きだからといつもカウンターの1番奥に座っていた俺の隣はいつの間にか俺への相談者用になっていた。まぁなんだかんだ言いつつ変わり映えしない傭兵稼業後の楽しみになってはいるのだが…

 

 

 

 

 

「隣、良いだろうか?」

 

『どうぞー』

 

 本日の1人目は初めましての人だな。この酒場には不釣り合いなほど良いスーツを着た顔もスタイルも良い女性だ。この店禁煙じゃ無いから煙草の臭いが染み付きそう…

 

「彼と同じものを頼む」

 

 値段も見ずに頼むくらいだから金は結構あるのかもしれないな。さて、このお姉さんはどういった用件だろうか?

 

『…お姉さんとははじめましてかな?』

 

「っ…君が独立傭兵オルクスで合っているか?」

 

『そうです』

 

 もしかして仕事の依頼?

 

「…君の話を聞かせて欲しい」

 

『俺の話…?上手く話せるか分からないけど…』

 

 いつも話を聞いてばかりだから俺が話すというのは珍しい。まぁ別に後ろ暗いこともないし問題は無いが…この身体の記憶は普通に持っているため、生い立ちやら最近あったことやらをお姉さんに伝えていく。お姉さんが聞き上手なのもあって結構楽しい。

 

『もうこんな時間か…ごめん、明日も仕事があるのでここまでで』

 

「ああ…また来ても良いだろうか?」

 

『もちろん』

 

 

 

 

 

 それから毎日のようにお姉さんは俺の隣にやって来て、何度目かになるとお姉さんも自分の話をするようになった。聞くだけじゃなくて話すのも上手なんだなぁ…

 

「オルクスにもついに春が来たか…?」

「ヒュー!」

『うるさいなぁ…口笛吹けてないぞ…』

 

 仕事終わりの一杯は3割増しくらい美味くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …アーキバス経済圏で、オルクスという名の独立傭兵が活動している。

 

 

 この話を聞いた時、俺は自分の耳を疑った。彼は死んだ。あの封鎖ステーションで、エアから「わたし」を庇って貫かれたのだから。

 

 

 ウォルターもチャティもオルクスもカーラも居なくなって、ラスティとエアは「わたし」が殺した。ルビコンに火をつけて1人になった「わたし」には、ACとウォルターの言葉だけが残された。

 

 何をすれば良いのかは分からないが、ウォルターは「わたし」に生きることを望んだ。だから、レイヴンの名義を捨てハンドラー・ウォルターの真似事をするようになった。旧世代型の強化人間を買って自立が出来るように支援した。

 

 ハウンズを使って争いに介入しているうちに、俺は星系を焼き払った主犯になぞらえてハンドラー・レイヴンと呼ばれるようになった。捨てた筈の名前が俺の元に帰って来るとは…これもまた、一度生まれたものはそう簡単には死なないということなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 …独立傭兵オルクス。

 

 有り得ない。たまたま同じ識別名を使っているだけの別人だ。彼はもう居ないと、俺は言う。

 それでも。もしかしたら。彼が生きているかもしれないと、「わたし」が言う。

 

 丁度817達も人生を買い戻したところだ。真実は俺の目で確かめようと、俺はアーキバス経済圏に向かう。

 

 

 

 情報収集をしてみると、独立傭兵オルクスは呆気なく見つかった。とある酒場で、相談屋染みたことをしているそうだ。

 

 例の酒場に入り、独立傭兵オルクスを探す…居た。俺の記憶と寸分違わぬ横顔が、酒の入ったグラスを見ながら微笑んでいる。

 

「隣、良いだろうか」

 

『どうぞー』

 

 意を決して話し掛けると、彼は間延びした返事を返した後、こちらを向いた。似ているという次元では無い、オルクスと同じ顔だ。

 

『…お姉さんとははじめましてかな?』

 

 お姉さん…俺はいつの間にか彼を追い越していた。彼は時間が止まったかのように記憶と同じ顔で…それなのに、彼と俺は初対面らしい。

 

『俺の話…?上手く話せるか分からないけど…』

 

 彼の語る過去に「わたし」は居ない。

 

『もうこんな時間か…ごめん、明日も仕事があるのでここまでで』

 

 また彼が居なくなってしまう。それが認められなくて、思わず縋るように尋ねてしまう。

 

「ああ…また来ても良いだろうか?」

 

『もちろん』

 

 …そうか。俺はまだ、彼の隣にいて良いのか。

 

 

 

 それから、俺は彼の元に通い続けた。その日あったことを楽しげに語る彼の姿を見たり、俺の話を聞いてもらう日々。

 

「オルクスにもついに春が来たか…?」

「ヒュー!」

『うるさいなぁ…口笛吹けてないぞ…』

 

 もはや彼がオルクスかどうかなんて関係無く、俺は彼に惹かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例の酒場に入り、オルクスを探すが…まだ到着していないようだな。いつもの彼の隣の席に座る…

 

「お姉さん!オルクスの奴、仕事でしくじりやがったらしい!」

 

「…は?」

 

 座ろうとした時、彼の友人から声を掛けられた。オルクスが仕事を失敗…?動揺のあまり思わずドスの効いた声で睨みつけてしまった。

 

「ヒッ…なんでも背後から攻撃をモロに受けたとかで…」

 

「…彼は、今、どこにいる?」

 

「療養所だそうです…」

 

「…感謝する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オルクス!」

 

 彼の友人から聞いた場所へ急行。

 

扉を押し開けて彼の部屋に駆け込む。

 

『んぁっ!?お、お姉さんか…傷に響くのでびっくりさせないでくださいよ…』

 

 ベッドに横たわる彼の姿は思ったよりも元気そうだ…

 

『いやぁ…連絡出来なくてすみません、僚機のレーザーランスにとっつかれちゃいました』

 

 レーザーランス………エアに貫かれた彼の姿がフラッシュバックする。

 

「…誰にやられた?」

 

『えっと…?全身先進開発局パーツのエスカルって奴で…』

 

「分かった、お大事に」

 

『ちょっと…?今回は俺も悪くて…』

 

 オルクスの言葉を無視して部屋を出る。大方アーキバス上層部のドラ息子に誤射でもされたのだろう。エスカルについて情報を集め、久しぶりにローダー4に乗り込む。

 

 スネイル似の機体に乗ったクソ野郎の依頼に乱入。どうやらこのクソ野郎は俺と仲良く酒を飲んでいるオルクスを排除する為にわざと誤射したらしい。コックピットにパイルバンカーを叩き込んだ。

 

 …彼が危険な目に遭った原因は、また俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『久しぶりーみんなー、無事に退院出来ましたー』

 

「オルクスー!」

「心配したんだぞー!」

「災難だったなー!」

「オラッ!飲め!」

 

『ちょっ…待って…!?』

 

 無事に回復したオルクスが酒場にやって来た。彼の友人が総出で出迎え、退院を祝っている。随分と飲まされているようだ。

 

 

『ひょっと…いちおーしゃいきんまでけがにんだったんでしゅけど…』

 

「その辺にしておいてやれ、オルクスは限界のようだ」

 

「おっ!お姉さんがオルクスを連れて行くんですか!?」

「お持ち帰りか?」

「それとも送り狼?」

「ヒュー!」

 

 …彼の友人もだいぶ酔っているようだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ、間違ってはいないのだが。囃し立てる彼らに見送られながら、寝息を立てるオルクスを背負って酒場を後にする。俺は彼を家に持ち帰り、ベッドに寝かしつけた。彼の火照った身体を抱きしめる。

 

 

 

 

 

 彼を失えば、今度こそ俺は1人だ。この温もりを再び味わってしまった以上はもう戻れない。だから、今度こそ彼を手に入れて、守り抜く。

 

 

 

 

 

 翌朝。青褪めた顔の彼に向かって言い放った。

 

 

 

 

 

「責任、取ってくれるな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あと少しで純愛だったのに…

今後文字色とか使う可能性があるかもなので聞きたいのですが、ハーメルンは

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