ルビコニアンのアクスとしてなんとか621をルビコンの解放者にする為頑張る話(出来るとは言ってない)
ルビコニアンのアクス√
ルビコニアンのアクスとしての立場や気まずいソフィーとの関係から逃げ出したい。そうは思いつつも、元一般大学生であった俺が過酷なルビコンで1人生きていける訳も無く…俺は未だルビコン解放戦線の拠点に留まっていた。
現在俺は見慣れた拠点を見返してみれば何か思い出せるんじゃないかというソフィーの提案のもと、この辺りを見て回っているのだが…
「どう…?何か思い出せた?」
『…全く見覚えがないかな』
まぁ、俺に見覚えがあるはずもなく…ソフィーの顔を曇らせるだけだった。最後に訪れたのは倉庫。アクスくんは仕事でそれなりに訪れていた場所らしいが…
『これって…BASHO…?誰の機体だ?』
倉庫の端で、ハンガーに掛けられるでもなく無造作に置かれている無塗装のACを発見。
「…この拠点にAC乗りは居ないはずだけど」
誰の機体でもないのか。それなら…
『これ、俺が乗ったら駄目かな?』
「そういうのは思い出さなくていいのに…アクスはACに乗る才能が無いって言われたよね」
ソフィーから冷たい目を向けられる。どうやら俺は才能が無いらしいが、せっかくAC世界に転生したのだからACに乗りたいと思ってしまうのは仕方ないだろう。
『一回だけチャンスが欲しいんだ』
「…じゃあ、やってみれば」
不満げではあるがひとまず許して貰えたな。やるだけやってみよう。
さて、拠点の責任者にACの使用許可をもらい、安全な所までACを運びこむ。武装はバーストアサルトライフル…ランセツARのみ、内装はキカクと初期FCS、ジェネレータというMTと大差無い有り様だが別に戦闘をするわけじゃないから問題は無いだろう。この機体、何故かウェポンハンガーは解放されてるんだよな…
「本当にやる気か?アクス…」
この拠点のメカニックを担当しているおっさんが俺に聞いてくる。アクスくん、マジで才能なかったんだろうな…
『やらせてください…!』
ACのコックピットから応答し、正面に配置された的…廃棄予定のMTを見据える。
[メインシステム 戦闘モード起動]
まずは動作確認だ。歩行…ブースト移動…ジャンプ…ブースト上昇…クイックブースト…アサルトブースト…問題無く動かせそうだな。
「なん…で…?」
ここまで動かせるのはコーラルを浴びた恩恵だろうか…?ソフィーも流石に驚いているな。アクスくんは基本動作も覚束ない感じだったらしい。
次は戦闘系の動作だ。ターゲットアシストを起動し、MTにランセツARを放つ…命中。
「アクスのやつ…武器を使うのは初めてだよな…?」
「そもそも前は動くことすら出来なかっただろ…?」
野次馬として見に来ていた解放戦線の面々に動揺が広がっている。ブースト移動しながらの射撃で1機目のMTを射撃。残りのMTを次々と…次々…ランセツARの連射おっそ!?焦ったいのでランセツARをウェポンハンガーにしまってからパンチを数発叩き込んで破壊。
『終わったか』
「…す、すげぇ!」
「アクス、いつの間に練習してたんだよ!」
「これもコーラルの井戸に落ちた恩恵なのか!?」
思った以上にやれるな。記憶がない以上これまでの仕事は出来ないしこのままAC乗りとしてやっていけたら良いんだが…あの感じだとソフィーは嫌がるだろうな…
「敵襲!ベイラムのMT部隊の接近を確認!」
「なんだと!?この拠点を襲撃する理由がどこにある!」
「卑劣な略奪者どもめ…MT部隊、出撃用意!」
突然の襲撃に騒然とする解放戦線。今からMT部隊は間に合うのか…?
「アクス…お前も避難しろと言いたいところだが…頼む、そのACで時間を稼いでくれないか」
おっさんも考えは同じだったらしい。新兵以下の俺に頼むのは不本意といった雰囲気だ。俺の実力がどれほどのものかは分からないが…さっきまで操縦してみた感覚なら、ゲームと同じように機体を動かせる。それなら…
『やります…俺にやらせて下さい』
「駄目だよアクス!止まってる相手を撃つのとは話が違うんだよ!?」
当然無謀な提案と決断を止めようとするソフィー。彼女が俺を止めようとする気持ちは分かるが…この機会を逃せばもうAC乗りにはなれないだろう。ここで俺の実力と価値を証明してみせる。
『ごめん、ソフィー。俺は、ACに乗りたいんだ』
「でも…!無茶だよ…!」
『このままではみんなが死ぬ。だけど…俺にはそれが止められるらしいから』
考え込んだ末に、ソフィーは答えた。
「…帰ってこなかったら許さないから」
『ありがとう、行ってきます』
ソフィーからの通信を聞いて、俺はアサルトブーストでベイラム部隊の元へ飛び立つ。
敵影捕捉。数は多いが…流石にレッドガン迎撃程ではない。4脚MTが居ないならなんとかなりそうだ。部隊の背後に回り込み、ランセツARで先制攻撃。
「奇襲!?AC単騎だ!」
「MTしか居ないって話じゃなかったのか?」
「所詮は旧型だ!囲んで叩け!」
1発撃ち込んでパンチを繰り返しながら各個撃破。ほんっとに連射が遅いなこの弱い方のランセツは…!見た目しか褒める所が思いつかねぇ!RFとエツジンは超強いのに…
「馬鹿な…部隊が半壊…?」
「AC単騎でこの戦力だと…!?」
「敵も損耗しているはずだ、なんとかするぞ!」
残り半分、まぁ余裕だな。これならMT部隊が出るまでもなさそうだ。ルビコニアンカラテの力を見せつけてやろう。キカクブースターの推力を乗せた芭蕉の拳でMTを打ち砕いていく。
「ば…化け物…!」
これで最後…増援は無さそうだな。俺を倒したかったら盾持ちMTと4脚MT、あとミシガン総長を連れて来い。流石にルビコン神拳とランセツARでレッドガン部隊迎撃をクリアする技量は俺になかった…
『こちらアクス、ベイラム部隊の全滅を確認』
「…全滅?1人で…?」
「マジかよ…すげぇ…」
「本当にお前アクスか?」
到着したMT部隊も困惑を隠せない。最後に関してはノーコメントで…ひとまず帰投しよう。
拠点に戻り、ACから降りるとソフィーが駆け寄ってくる。
『ただいま、ソフィー』
「…お帰り、無事で良かった」
気まずい沈黙が流れる。意を決したようにソフィーが口を開いた。
「アクスは…きっとこれからもACに乗りたいんだよね」
『…そうだな』
「あなたの実力が確かなのは私でも分かる。だから…私がオペレーターになるね」
『…ACに乗って良いのか?』
「子供の頃の夢だもんね…でも、危ないことしようとしたら私が止めるから」
『ありがとう…!』
こうして、俺はルビコン解放戦線のアクスとしてACを駆ることになった。厳しい戦いになるだろうが、俺にはオペレーターと芭蕉腕とルビコン神拳がついている。きっと乗り越えていけるはずだ…
「あと、あなたの初めての機体は私が組むからね。今回みたいにパンチだけで戦うなんて危なっかしくて見てられないもん」
『えっ』
「出来たよ!これでどう?」
『えっ』
数日後、オールマインドへの登録手続きやら解放戦線の兵士達へよ挨拶やらを終えた俺は、ソフィーがアーキテクトを務めた機体を確認しにやってきたのだが…
ドヤ顔で無い胸を張っているソフィー。クソっ…顔が良い…!いや…でも…これは無いだろう…
「帥父の機体を参考にしてみたんだ!」
そのアセンの…何を知っているというのだ…?ランセツARはまぁ良いでしょう。芭蕉腕でも扱える反動かつ新兵向けです。俺に用意されても文句は言えない。双対ミサイルもまぁ良いでしょう…この武装構成ならどうせ接近戦は出来ないし…
『なんでハンドグレネード?』
「爆風で当てやすいでしょ?」
あの…そもそも射撃適正とFCSという前提が…
『なんでジャミングランチャー?』
「安全に撤退出来るでしょ?」
こっちはまぁ、グレネードと組み合わせてなんか…こう…工夫すれば良い感じに…なるかなぁ…雑に強いナパームランチャーの方が良かったなぁ。
『…ブレードは?』
「近づいて斬るなんて危ないよ?」
アストヒク要素が死んだ!ついでに芭蕉腕とキカクも死んだ!
…これもうバーンピカクスの方が強いだろ。なんで2連装双対ミサイルしかないのにFCSがマルチロック特化なんだ…?
「機体名はアングレカムだよ!」
『あ、うん、ありがとう、良い名前だなぁ』
どうしてこうなった…
◯アクス
記憶喪失の青年が倉庫で旧型の機体を発見、お試しで乗ってみた直後に敵襲、限られた武装で完全勝利
…なんかお前主人公力高いな?
◯ソフィー
ルビコン解放戦線特有のガバアセン
アクスに近距離戦をさせないという強い意志を感じます(コ波感)
アンフォラ、アンダーカバー、アンギラスとオルクスの機体はアンから始まることが多めなので(偶然)、機体名は花の名前からアングレカム
花言葉は伏す
オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)
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オルクズ
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オルカス