ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:おーるどあっくす

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見せてもらいましょう
借り物の(空力)で どこまで飛べるか

◯ジャンク拾い兼運び屋のアクス
ルビコン解放戦線のAC乗りは引退
MTやACのパーツをRaDに買い取って貰いながら生計を立てつつ、物資輸送依頼も請け負う

◯アングレカムT

【挿絵表示】

ソフィーと2人で話し合って構成
脚部は移動性能を重視して奮発し、コアはソフィーの意向で頑丈なものになっているが、スキャン距離がアレなのはご愛嬌
背部にはPVのコンテナ的な奴を背負うので、実質的な負荷と重量はコンテナミサイル2つ載せあたり?
戦闘用もいいけどコンセプト機体を考えるのも楽しい


RLFアクス√7

「アクス!いくら憧れているからって帥父に身体を売るなんてダメだよ!」

 

『………はい?』

 

 ルビコン解放戦線のAC乗りを辞め本来のアクスくんのようにジャンク拾いに戻った俺だが、RaDでジャンクを売り払った後に帰投して早々とんでもない爆弾を投げ込まれることとなった。

 

「せっかく戦場を離れたんだから…もっと自分を大事にしてよ…!」

 

『…俺と、帥父が…?え…?なんで?』

 

「最近いっぱい呼ばれてるじゃん!それってそういうことでしょ!」

 

 どういうことなの…!?確かに帥父には最近よく呼ばれてたけど、コーラルリリースについて念入りに忠告されただけだ。

 

『いや誤解、誤解だから!なにもされてないししてないぞ!』

 

「それはまだされてないだけだよ!アクスは可愛いから絶対狙われてるって!」

 

『かわっ…!?いやいや、帥父がリング・フレディを連れているのは男娼という建前で角が立たないように側近にする為で…』

 

「でも実際男娼としても働いてるじゃん!」

 

『…待って、なんでそんなこと知ってるんだ!?』

 

「…////」

 

 顔を真っ赤にして俯くソフィー。まさか…

 

「あっ…えっと…声、聞いちゃったことが…」

 

 フレディが男娼は建前って言ってたから安心して帥父と話してたのに俺騙されてた…?じゃああの値踏みするような視線はルビコンの脅威かどうかとかじゃなくて…と、鳥肌立ってきた…この話題はよそう。

 

『…今後は気をつける』

 

「…そうしてね」

 

 

 

  [新着メッセージ 1件]

 

 

「あ、仕事が届いたよ」

 

 ちょうど良い。仕事をすればスッキリするだろうよ…

 

 

ーーーーーーーーーー

シュナイダー鹵獲AC輸送

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依頼を確認します

これはエルカノからの依頼です

 

ルビコン解放戦線の鹵獲したシュナイダー製AC…

 

【挿絵表示】

 

この機体から星外企業の技術を解析するために

エルカノの工房まで輸送してください

 

普段であれば輸送ヘリを使うところですが…

今回は依頼を迅速に遂行する為輸送対象に

貴方が乗り込んで出撃しろとのことです

 

機体ダメージが少ないほど報酬が加算されるので

戦闘は避けて進みましょう

依頼の確認は以上です

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「いくら戦闘を想定してないとはいえいきなり初めての機体に乗り込めなんて…エルカノも無理言うね…」

 

『それにしてもこの機体構成と塗装、スティールヘイズを彷彿とさせるな…トラウマが蘇るよ』

 

 トラウマうんぬんは解放戦線の戦闘員をやめるためにソフィーと決めた建前だけどね。

 

 この仕事、間違いなくALBA完成に向けたものだろう。コア、腕部、FCSに近接戦向けのチューニングが施されていることを踏まえると、これはただの技術解析ではない。シュナイダーがスティールヘイズのメンテナンスをする際にパーツを新品と取り替えてラスティの戦闘ログをエルカノへ送る、といったところか。

 

「スキャンと姿勢安定に優れる頭部と空戦への移行に長けた軽量逆関節にEN射撃武器…偽物感が凄いけど、カモフラージュのための塗装なんだって」

 

 真っ当にラスティがヴェスパーやってたらこんな機体に乗るのだろうか?異形のフレームを見るとナニカサレタ感もある…ってのは縁起が悪いな。

 

『なるほどね…それにしても、星外企業のパーツまで勉強してたのか』

 

「カタログ見るの、楽しくなってきちゃって」

 

 俺もゲームをプレイしていた頃はスペックを見比べながらニヤニヤしてたくらいだし、他に娯楽の少ないソフィーがそうなるのも納得だ。

 

「この仕事が上手くいけばエルカノからスキャン性能の高い頭が開発されるかも…!」

 

 

 ALBAのスキャン性能はまぁ…うん…

 RaDからC5000の頭部が買えたら良かったんだが、価格以前に購入権がね…あれはカーラ専用機みたいなもんだから仕方ない。

 

 

『そうだな…それじゃあ行ってくるよ』

 

「うん、気をつけてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔作戦を開始します。なるべく人目につかないルートを計算しておいたので、マーカーに従って進んで下さい〕

 

『了解』

 

 輸送対象であるスティールヘイズモドキに乗り込んで移動を開始。今更だけど、この塗装のカモフラージュは無駄だよね。ベイラムからは普通に攻撃されるし、解放戦線からは企業の犬としてのラスティと誤認されるし、アーキバスは友軍識別タグが無いし…

 

 

 そんなことを考えながら、スキャンを定期的に使いつつ進んで…?

 

 

〔…センサーに反応あり、これは…アクス!上!〕

 

 

 ソフィーが叫んだのとほぼ同時に跳躍。機体を後ろにずらして水色に弾ける閃光を回避。そのままプラズマ爆風の範囲外に着地して敵機を見据える。

 

 

『プラズマライフルのチャージショット…あの機体は…!』

 

「スティールヘイズを騙る鹵獲機体か…残業とはうんざりするが…あいつからの頼みだ…」

 

 緑を基調とし、軽量、中量、重量級のパーツが入り乱れた異形の4脚AC…

 

〔ACバレンフラワー…V.IIIオキーフ、来るよ!〕

 

 

 

「見せてもらうとしよう…その盗品で、どこまでやれるか」

 

 これは…騙して悪いが案件か…!ハメられた…!

 

 これが自惚れでなければ恐らくこの依頼の真の目的は俺…というよりも、俺のAC操作技術だ。解放戦線は、ラスティ相手に素手で大立ち回りする奴を遊ばせておくつもりはないらしい。

 

 

 

 

〔敵機武装はバーストライフル、プラズマライフル、コンテナミサイル、垂直プラズマミサイル!ホバリングによる上空からの制圧攻撃には注意して!〕

 

『オペレーションよりも撤退ルートの計算を優先で頼む!それと、加算報酬は諦めてくれ』

 

〔っ…!分かった!無理だけはしないでね!〕

 

 

 

 ここはソフィーに任せて、俺は俺のやるべきことをする。

 

『こんな所で死んでたまるか…!「ルビコンよ、コーラルと共にあれ」!』

 

 レーザースライサーを高速回転させて叫びながら突撃。後方にクイックブーストされたことにより、振り抜かれたスライサーは虚しく空を切る。

 

『届かないか…!それなら…!』

 

 地上ブーストで右回りに動くことで逆関節の強みを殺しながら、レーザーライフルとハンドガンをオーバーヒートまでひたすら撃ち続ける。

 

 オキーフの発言からして、この状況はフラットウェルかラスティの仕込みだろう。オキーフには主に解放戦線に与している説とラスティとは仲が良いだけで正体までは知らない説があるが、この感じだと前者か…!

 

 今出来ることはわざとらしくならない程度に実力を見せつけて、この機体がボロボロになってきたタイミングで離脱する他にない。

 

 

 レーザーライフルとハンドガンを連射、オーバーヒートしたら軽率にチャージレーザースライサーを繰り返して、いかにも攻め立てている感を演出。

 

 思い出したかのようにチャージ撃ちで足を止めて反撃を貰ったり、軽率なブーストキック。それでもアラートのなるチャージ攻撃だけはしっかり回避。

 

 それなりの力はあるが、詰めが甘くて決め手に欠ける…そんな評価に抑えてみせる。

 

 

 

 

 

〔アクス、撤退ルートの計算完了したよ!〕

 

『ありがとう、ソフィー』

 

 あとはスタッガーを取って撤退だ。

 

 …それにしてもオキーフの射撃当たんねぇなぁ…射撃適正が高い訳じゃない腕部の上に初期FCS、弾速が控えめなプラズマライフルと連射性に欠けるランセツ…コアのジェネレータ出力が上方修正される前の弊害か…

 

 わざわざあのFCSを採用しているってことは、案外マニュアルエイムで本領を発揮するタイプの可能性もあるか。それなら連射性に欠ける武装構成も納得がいく。

 

「ルビコンには…うんざりすることが多すぎる。お前も、そうは思わないか」

 

『同感だ。こんな惑星、出ていけるならさっさと出て行きたいね』

 

 一応俺は盗品ACのパイロットなんだが…そんな世間話してて大丈夫か?

 

 つい即答してしまったが、そっちに行くつもりはないアピールが露骨すぎたかもしれない。まぁ、ルビコンは「トロッコ問題の1人側」とか言われるくらいには燃えるべき惑星だし。

 

 

 ゲーム中のオキーフは初撃に対する回避性能がかなり高いAIだが、その性質はこちらでも同じらしい。レーザースライサーを目の前で展開し、即座にアサルトブーストでブレキャン。再度レーザースライサーを展開してスタッガー。ブーストキックで蹴り飛ばしつつ、反作用でこちらも離れてそのままソフィーの出してくれたルートに沿って撤退を開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …追撃はなく、無事にエルカノの工房へ到着。傷だらけの機体を見て期待外れな表情をするエルカノ社員には申し訳ないが、こうでもしないとあの状況は切り抜けられなかったんでね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様、アクス。無事で良かった。V.III襲撃の件で説得して報酬を加算して貰ったよ!」

 

『やるじゃないか、ソフィー』

 

 ドヤ顔で無い胸を張っているソフィーの頭を撫でる。

 

「えへへ…!」

 

 

 

「…ねぇ、アクス」

 

 …先程までとは打って変わって真剣な表情だ。

 

『どうしたんだ?』

 

「アクスってもしかして…近接武器の方が得意?」

 

 そのことか。確かに今回はかなり積極的にレーザースライサーを振っていた訳だが…

 

『…そう、かもな』

 

「そっか…ごめんね。私、貴方の為とか言っておきながらずっと貴方を縛りつけてた」

 

『別に気にしてないよ。もう終わった話だしね』

 

「戦場に戻りたい?」

 

『それはないよ。この道を選んだのは俺だから』

 

「…ありがとう、アクス」

 

『あぁ』

 

 

 ソフィーが初めて「アクス」ではなく俺のことを見てくれた、ような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…君から見て彼はどうだ?オキーフ」

 

「「それなりの力はあるが、詰めが甘くて決め手に欠ける」そんな評価を期待されている動きだ、ラスティ」

 

「やはり勘づかれていたか…一筋縄ではいかないな」

 

 

「それともう一つ『こんな惑星、出ていけるならさっさと出て行きたい』とも言っていたが…こちらで調べておいたアクスとはまるで別人のようだな」

 

「『これ以上…お前に仲間をやらせてたまるか』…彼の発言には、確かな重圧を感じた。上手く背負わせることが出来れば…」

 

 

「やはり、枷になっているのは幼馴染か?」

 

「いや、彼女は楔だ。彼女がいなければ彼は既に解放戦線から去っているだろう。そうなれば彼は私達の戦友どころかルビコンの脅威になり得る。それだけは避けなければ…!」

 

「楔を無くした彼ならばアーキバス、ベイラム、独立傭兵、封鎖機構…どこであろうとも順応しかねないか」

 

 

「私達には戦友が必要だ…なんとしてでも、見出さなければならない」

 




◯オキーフ
情報か少なすぎるので、今回のルートではラスティの協力者ということにさせて頂きます
ラスティに頼まれてアクスの情報を集めている

◯ラスティ
オルクスによる足止めを受けた結果621に会えていないため、戦友探しに奔走中
投稿者は「彼をTSさせてソフィーvs621vs女ラスティの地獄絵図を作りたい」という欲望に、「そんなことしたらお気に入り減るぞ」という理性で抗いながらこのルートを書いています
ハニトラスティ。

◯ソフィー
世界線が違えばヴォルタに勝利するAC乗りだったり腐女子になってたりする系女子
今のアクスのことを受け入れ始めてお荷物系ヒロインから一皮剥けた

◯アクス
戦った所で無意味だしルビコンに対して思い入れはないからソフィーの為に生きるね…

シンシアに関して活動報告を投稿しておきました
よろしければご確認ください

オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)

  • オルクズ
  • オルカス
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