その不条理を止めなければならない…!(リプレイミッション)
『シンシアさーん…いるならお話聞かせてくれませんかー!?』
…RaDからコーラルドラッグを買わせてもらったりしてシンシアさんとの交信を試みている俺だが、未だ反応は貰えていない。というか身体のコーラル濃度がドラッグを上回ってるせいでそもそも酔えない。どうやら体内のコーラルが抜けたから交信出来なくなったという訳ではないらしい。そもそもその理屈だと井戸に落ちた時点で交信出来てもおかしくはないからなぁ…
アクスくんが何をしたのかは知らないけれどシンシアさんに無視されているのか、あるいは既に消えてしまったのか…今の俺にそれを確かめる手段はない。そもそもセリアのことすらほとんど知らないのに未知のCパルス変異波形なんて分かるわけないよな…
『ただいまー』
という訳で、今日も今日とてなんの成果もないままジャンク拾いを済ませた俺はソフィーの待つ解放戦線の拠点まで帰投。4脚MTのレーザーブレードってACに載せられないだろうか?ソフィーも近接持つの許してくれそうな雰囲気だし、そういうのがあるとジャンクをバラすのに便利そうだ。
「おかえり!何かいいもの拾えた?」
『4脚MTの武装がかなり綺麗な状態で一通りあったよ、ブレードとか』
「ブレードといえば、私も倉庫で良いもの見つけたよ」
良いもの?文脈的に近接武器だと思うが…芭蕉を見つけた倉庫で今度は何が見つかったんだろうか?流石にACのパーツを「はい、これ」と渡すことは出来ないため、ソフィーに手を引かれて直接倉庫を確認しに向かう。
「ここ、BASHOが置かれてた所の後ろにコンテナが隠されてたんだ。新品のブレードだから、自衛とかジャンク回収にも多分役立つよ!」
『…ブレード、使っても良いの?』
「今のアクスなら無理はしないって信じられるから、良いよ」
ようやく、ソフィーとの信頼関係が出来たってことか…信頼には報いないとな。それにしてもブレードか…ここにあるならやっぱり必殺ぶった斬りかな?
「私も初めて見た武器だから、アクスが使ってる姿を見るの楽しみ!」
ソフィーも初めて見る武器…?なんか嫌な予感が…
「これだよ!」
[IB-C03W2: WLT 101]
『えっ』
コーラルオシレーターさん!?ウォルターソードさん!?なんでこんな所でホコリ被ってるんですか!?
いやオールマインドがバトルログ報酬に入れてるくらいだから一つしかない訳じゃないだろうけど…なんでぇ…!?
というか、これで廃材の解体とかやって大丈夫?火力は過剰だし断面がコーラルで汚染されそうじゃない?
「どうかしたの…?」
『いや、すごいものを見つけてきたなーって』
「でしょ!使ってるところ見せてよ!」
『えっ』
これ使うの…?
「このブレード、調べても全く情報が出て来なかったんだ!もしかしたら技研の遺産かも!」
もしかしなくても技研の遺産なんです…以前のソフィーなら「こんな怪しいパーツ危ないからアーレア海に沈めようよ!」とか言ってたんだろうな…流石にここまでは言わないか。エアプソフィー。
ソフィーもすっかりACパーツオタクになってしまったようだし、これは断れる雰囲気じゃないな…やるか。
『…じゃあ、行くぞ?』
コーラルオシレーターを装備して以前BASHOに乗った場所まで移動し、ソフィーには離れてもらう。
「うん!」
良い笑顔だねぇ…
売り物にならないパーツを寄せ集めたMTに向かって一気に間合いを詰め、EN干渉によって配列されたコーラルで形成された刃を振り下ろして縦方向に一回転。紅い軌跡を残して、MTは両断された。
ソフィーの反応は…
「えっ…紅っ…」
まぁ…ドン引きである。ちょっと解体用に使うには禍々し過ぎるよね…分かるよ…
『…続けるぞ?』
「えっ」
まだあるの…?という顔のソフィー。なんとまだチャージ攻撃があるんですよ…
コーラルオシレーターを振りかぶり、踏み込みながらコーラルを照射。先程と同様に、紅い軌跡と星々のような煌めきを残してMTを薙ぎ払っていく。
「えっ」
はい。完全に兵器です。ありがとうございました。
「…アクス」
『…何かな』
「このパーツ、アーレア海に沈めない?」
エアプじゃなかったわこの発言。
『…そうだね』
どうせルビコンの海なんてアイビスの火で汚染されてるだろうしこれひとつ沈めても誤差だろ。なんでこんなものが解放戦線の倉庫に…?
『帰ろっか』
「うん…」
ソフィーをコックピットに乗らせて、拠点へ移動開始。
『戻ったら奮発してタキガワのパルスブレードを注文しよう…緑の刀身は綺麗だよ』
「うん。BAWSもブレード作ってくれれば良いのにね」
『4脚MTに装備させてるんだから出来ない訳じゃないと思うんだよなぁ…アーキバスのレーザーダガーみたいな冷却の短いやつ作って欲しいな』
どういう慰めだよとは思ったが、案外効果アリのようだ。ACパーツについて話しながら帰途に………通信?
〔アクス、レッドガンの番号付きの接近を確認した!〕
『なっ…!?』
「なんで…!?」
また襲撃…!?それも番号付きが何の為に…?
〔井戸を嗅ぎつけられたらしい…!戦場を退いたお前に頼むのは心苦しいが…頼む〕
井戸の発掘はアクス転落の件で止まっていた筈だ。存在が露呈するとは思えないのだが…リークされた?また俺を戦場に引き摺り出す為の策か?
『…ソフィー』
「…良いよ、行って!」
『ごめん、ありがとう!』
ソフィーを拠点まで送り届けて、襲撃者の元に向かう。確かに俺はソフィーの為に戦場を退いたが、戦いから逃げたと言われてもおかしくない状況で俺を暖かく迎えてくれた拠点の人々にも恩はある。
襲撃者は…イグアス?拠点には興味がないのかイグアスは真っ先にこちらへ向かってくる。
「あぁ?てめえは、ガリア多重ダムの…ちょっとした小遣い稼ぎのつもりだったが、ヴォルタの仇を潰せるなら悪かねえ」
レッドガンとしてではなく個人で来ている…?これも俺を戦場に引き摺り出す為の解放戦線の策なのか…?
「よう…あん時は世話になったな。機体は変わったようだが所詮は土着共の寄せ集め…前のようにはいかねえぞ!」
今の武装構成はエツジン、WLT、ナパームランチャー、双対ミサイル。芭蕉腕と重逆関節も相まって、姿勢安定性に目を瞑ればこれまでで1番戦闘向きかもしれない。ソフィーからブーストキック解放の許可も出たし。
対するイグアスは安心感すら覚えるガン盾スタイルでリニアライフルとミサイルをこちらへ放つ。まぁ…左腕のマシンガンが死んでいる以上大した脅威はない。
チャージされたナパームランチャーを発射しクイックブーストでイグアスの背後に回り込む。足場を奪った状態でコーラル照射を開始。
「なんだ…その攻撃は…耳鳴りがしやがる…!」
コーラル攻撃はイグアスに効果バツグンだな。コーラル照射から逃れる為にイグアスは自ら炎上地帯に突入してしまい、シールドでは防げない足元からのダメージとACS異常がじわじわと蓄積していく。
ACS異常に陥ったところへエツジンによる射撃と引き撃ち殺しの双対ミサイルが合わさり、イグアスがスタッガー。すかさずコーラルオシレーターを振り下ろしてブーストキックで追い討ちをかける。
「クソッ耳鳴りが治まらねえ!これじゃ俺もヴォルタの奴みてえに…認められるか…!」
クイックブーストで背後に回り込んだり、跳躍してからの撃ち下ろしやブレードキャンセルでの急襲を交えてイグアスを翻弄。
ヴォルタやスネイル、無人ステルス機やALLMIND戦の取り巻きがいないイグアスなんて無駄に硬いだけで火力不足だ。MT部隊がいるだけでも違っただろうが。
ナパーム弾を散布してからコーラルオシレーターをチャージ。今度は空中に逃げたことを確認し、クイックブーストでコーラル照射をオーバーヒートする前にキャンセルしつつ跳躍。肉薄した所でコーラルオシレーターを振り下ろしてスタッガーを取り、ブーストキックで地面に叩きつける。
「土着風情が下に見やがって!これで勝ったと思うんじゃねえぞ!」
ヘッドブリンガーはこれで撃墜されたが…トドメはやめておこう。ただでさえヴォルタをやってるんだ。流石にレッドガンに喧嘩を売りすぎるのはまずい。
…ソフィー達を守る為とはいえ、本気で潰しにかかってしまった。また面倒事になりそうだな…
「おかえり、アクス…!無事で良かった」
『うん、ただいま』
結局敵はイグアスだけで、無事に帰投することが出来た。
とはいえ、イグアスが誰に依頼されたのか、どこから井戸の情報が漏れたのか、このコーラルオシレーターは誰が仕込んだものなのかと問題は山積みだ。どうせフラットウェル辺りだろうが。
結局、いつまでも他人事ではいられないのか…いい加減、解放戦線の重鎮には話をつけた方が良いだろう。俺が元凶とはいえ、拠点の人たちまで危険に晒したことは流石に看過出来ない。
オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)
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オルクズ
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オルカス