ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:おーるどあっくす

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フラットウェルのー動かし方がーわからーないー♪


RLFアクス√9

 さて、イグアス2回、ヴォルタ1回、ラスティ1回、オキーフ1回と中々に戦闘ログが愉快なことになっている俺の元に、ルビコン解放戦線の実質的指導者、帥叔ミドル・フラットウェルから呼び出しが入った。

 

 ソフィーの見つけたコーラル発信装置に井戸のリーク、俺たちの滞在する拠点襲撃…俺も彼とは話したいことが山ほどある。向こうから仕掛けて来るならちょうど良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…それで、帥叔サマが木端ルビコニアンに何の用ですかね』

 

 …帥叔ミドルフラットウェル。中央氷原支部指令にして解放戦線の実質的戦争指導者。まだ海越えを済ませていないのか、わざわざベリウス地方まで戻ってきたのかは知らないが、彼は俺とソフィーの前でこちらを見据えている。

 

「単刀直入に言わせて貰おう、中央氷原に戦力として同行して貰いたい」

 

『…やっぱり、その話か』

 

 いきなりぶっ込んで来たな…策を弄するのは止めたのか?

 

「多重ダムでのG5、壁でのG4にV.IV、鹵獲機体輸送でのV.III…今の解放戦線に企業の主力を相手取れる戦力を遊ばせておく余裕が無いことは分かっているだろう?」

 

 そりゃあそうなんだろうが…どうせ俺が戦力に加わったところで戦況も結末も変わらない。621に焼き払われるか、621によって解放されるか…リリースされるかの3択だ。

 

『回りくどい手段でこちらを測っておいて…目的の為ならば平気で仲間を切り捨てるような組織の提案を素直に受け入れるとでも?』

 

 ラスティの為に壁と壁を守る為に抗い続けた兵士を切り捨て、俺を狙って拠点の皆を危険に晒すような組織だ。そんな組織の為に戦って、これ以上ソフィーに迷惑をかけたくない。

 

「お前を嗅ぎ回っていたことは謝罪しよう。壁とラスティの件については…やはり勘付いていたか」

 

 僅かに渋い顔をするフラットウェル。まぁ…彼らにとっても壁の喪失が不本意であるのだろう。

 

『解放戦線の戦士が見たというお前のファイル…鹵獲機体に施された塗装とパイロットへの最適化…示し合わせたように現れたV.III…これで察しがつかない訳がないだろう』

 

 まぁ、原作知識を抜きにしても露骨過ぎる…

 

 

 

『そちらの提案を受け入れるつもりはない。今度はこちらの質問に答えてもらおうか』

 

「…聞こう」

 

 提案を受け入れないのならこれ以上話すことはない、と打ち切られてもおかしくはなかったが…どうやら聞いて貰えるらしい。少しでも俺の事情に近づこうという魂胆か。

 

 コーラルオシレーターのデータをフラットウェルに見せながら話を始める。

 

『これは倉庫で見つけたものだが…この技研の遺産もお前達の仕込みだろう?俺達がこれを試している所にG5をけしかけて俺を戦場に引き摺り出すつもりだったのか?』

 

「…待て、何の話だ?技研の遺産…コーラル発振装置だと?」

 

 こいつ…この後に及んで…!

 

『井戸の情報をリークして…また同志を危険に晒しておいて…今更とぼけるつもりか…!』

 

「我々がG5に依頼や井戸の情報を漏らすなど…」

 

『良い加減に…』

 

 

 

「…落ち着け、アクス、フラットウェル」

 

「す、帥父!?」

 

 ソフィーの驚いた声に振り向くと、部屋の入り口にドルマヤンが立っていた。

 

『何故ここに…?』

 

「…お前たちの思想を分断させようと目論む者が居る」

 

 俺たちを仲違いさせようとしている者?なんでそんなことを…いや、オールマインドか。コーラルの井戸の獲得も、俺にイグアスを差し向けたのも、その裏でオールマインドがいるならば納得はいく。つまりあの拠点が襲われたのはフラットウェルの策ではなく…俺のせい、なのか?

 

『…すまない、フラットウェル。俺の…誤解だったらしい』

 

「紛らわしいことを繰り返してきたこちらにも問題がある。誠実な対応とは言い難かった…」

 

 …オールマインドが俺をリリース計画の脅威と判断したのなら、あそこにコーラルオシレーターを配置しておく必要性は無い筈だ。ならばあれは誰が…?謎は深まるばかりだが、今はドルマヤンの話を聞かせて貰うとしよう。

 

 

 

「「コーラルよルビコンと共にあれ」「コーラルよルビコンの内にあれ」「その賽は投げるべからず」」

 

 冷静になった俺達を見て頷いた後、ドルマヤンが警句を告げる。

 

「ルビコンの脅威が…賽に手をかけるものが現れた」

 

 …リリースの権利を持つ者…つまり621のことなのか?それともリリースを目指すオールマインドのことか?

 

「アクス…お前は狙われている」

 

「そんな…なんでアクスが…」

 

 ドルマヤンが指しているのはオールマインドの方らしい。俺のせいでソフィーの心労が絶えないな…

 

「フラットウェルよ…コーラルを解き放ってはならん。そこを越えれば、人間世界の悲惨が待つ」

 

「…ああ」

 

「人間世界の…悲惨…!?」

 

 フラットウェルは真の警句についても把握しているのだろうが、流石にもうちょっと丁寧に説明して差し上げろ。ソフィーが完全に話に置いていかれて目を回している…

 

 

 …オールマインドが俺を狙っているのならば、今後も俺のせいで皆を危険に晒してしまう可能性がある。だからと言って戦場に戻ればソフィーが…

 

「私にはよく分からないけれど…ルビコンが大変ってこと…だよね?」

 

『…まぁ…そういうことだな』

 

「アクスなら…それを止められるの?」

 

『それは…』

 

 ソフィーの問いに言い淀む。リリース計画は、621がエアと交信した時点で破綻している以上621が仕事をしているだけで詰みだ。俺が出る必要はない。だが、もしも621がリリース計画を目指してしまったら…それを俺に止められるのか?

 

『俺には…できない。ルビコンを守りたいと思える背景も、その為に力を振るえる理由も失った俺には…』

 

 確かに俺はルビコン解放戦線にとって強力な戦力になるのかもしれないが、そこに信念はない。今の俺は、アクスくんが持っていた筈のものを記憶と共に失ってしまった空虚な存在で…ACに向ける熱さえも失くしてしまった。

 

 

「理由なら、あると思うよ」

 

『…?』

 

「アクスも最初はACに乗りたいだけだったかもしれないけど、それでも誰かを守るために戦ってたよ。それは…力を振るえる理由なんじゃない?」

 

『…そう…かな』

 

「あなたが戦うことを選ぶのなら…私は、その選択の力になりたい」

 

 

 

 …壁での戦いがそうだったように、俺が今更戦うことは無意味で、何も果たせないかもしれない。それでも…今は、進まなければいけないような気がする。彼女に背中を押されて、そう思うのだ。

 

『フラットウェル、ドルマヤン。そのルビコンの脅威を阻止する為に…戦わせてくれ』

 

「アクス、協力に感謝する」

 

 フラットウェルと握手を交わす俺を、ドルマヤンが満足げに見つめていた。流石は帥父。俺たちのことをしっかり見守ってくれているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アクス、帥父には気を付けて…私達が話している間、ずっと貴方のお尻を見てた…」

 

『えっ』

 

 上がった株が全部台無しだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局戦場に戻ることにはなったが、ソフィーと互いを理解し合うという意味ではジャンク拾いとして過ごした時間は無駄ではなかった筈だ。そして、運び屋ライフの恩恵はもう一つある。

 

「KASUARにNACHTREIHER…あの時輸送した鹵獲機体も使って良いなんて、夢が広がるなぁ…」

 

 オキーフと戦闘した際に乗った機体が、エルカノの技術解析を終えて俺に回って来たのだ。近接武器も解禁されたし、中立企業とルビコン土着企業の製品なら用意して貰えるらしい。FIRMEZAも使い放題で、かなり自由度が高く機体が組めそうだ。

 

 それはそうとKASUARの脚部に頬擦りするのはやめようかソフィー。危ないし汚れるから。

 

 得体のしれない品ではあるが、性能を考えるとコーラルオシレーターは使っていくべきだろう。アーレア海に沈めるのは全ての戦いが終わってからでも遅くない。

 

 近接武器を扱うなら芭蕉腕とキカクは確定。クイックブーストで近接推力を底上げ出来るKASUAR脚と、逆関節の姿勢安定を補える頭部を採用。ブレードキャンセルの為にEN容量の多いホクシを載せて、高負荷なパーツを扱えるようにコアはFIRMEZA。

 

 これでフレームは決まったから後は武装、FIRMEZAとホクシの組み合わせのせいで終わっているジェネレータ供給補正のことを考えるとなるべく低負荷で済ませたい。無難なサブウェポンとしてエツジンを採用し、コーラルオシレーターの採用を見越したフレームをさらに活かす為にパルスブレードを採用、二刀流アセンだ。右肩は…自由枠としてとりあえず何かと使えるナパームランチャーで。

 

 決めていなかったFCSは、芭蕉腕の射撃精度を補う為にドルマヤンからもらったOCELLUSを採用。ちなみにコーラルオシレーターについてはドルマヤンも知らないらしい。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 アストヒクをより速く、より脆く仕上げたようなピーキーな近接特化軽量逆関節機体。これまで抑圧されていた反動かもしれないな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …?

 

 じゃじゃ馬機体の慣らし操縦を終えた所で、妙なデータを発見。コーラルオシレーターに仕込まれていたようだ。作成者は…シンシア?

 

 

 

 

 

《久しぶりだね、アクス》

《この武器に手を出したということは、今になってコーラルを焼いてくれる気になってくれたのかな?》

《生きる為にコーラルを手放せないのは分かるけれど、同胞たちをこのままにしておけば君の大切な人たちは生きることすら叶わなくなる》

《それだけは分かって欲しい》

《まぁ、君の選択だ。これは自由に使ってくれて構わない》

《愛してるんだ、君たちを。だから私は…火を点けてみせる》

 

 

 

 

 

 シンシアさん?Cパルス変異波形なのにコーラル焼くつもりだったんですか?言動からして人類愛してるから未来の為に全部焼こうとしておられる?覚悟ガンギマリかよ。つまり、アクスに自殺を手伝わせようとしたけどコーラルがないと生きていけないアクスにフラれたのか…そりゃ呼んでも返事返してくれないわ…

 

 …このコーラルオシレーターは彼女が火を点ける為のプランの1つなのだろう。アクスに向けた未練とも言えるかもしれない。

 

 今は…ありがたく使わせてもらう。破綻についても…ドルマヤン達と検討しておかなくては。




◯アクス
ルビコンの未来?背負ってやらぁ!
戦う理由があるので他のオルクスより強い
ルビコンと心中しようとした執行尉官オルクス見てるか?

◯ソフィー
迷える主人公の背中を押す…これはヒロインの風格ですわ…
対話出来ずに拗らせてる621見てるか?

◯シンシア
超重力雰囲気イケメン女子
一人称と目的以外はほとんどオルクスと変わらない

◯新アングレカム

【挿絵表示】

超近接特化機体
ナパーム撒いてからのコーラル照射が対NPCに刺さり過ぎて楽しい

オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)

  • オルクズ
  • オルカス
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