さて、621がコーラルリリースを目標としていることが確実となり交渉も決裂。彼女はコーラルリリースによって何が起きるかを理解した上で選択した以上、もはや言葉など意味をなさないのだろう。
……ぃ…
一応ウォルターにもお宅の娘さんコーラルリリースしようとしてますよー的な連絡は入れたが…オーバーシアーとルビコン解放戦線にとってコーラルリリースは共通の脅威とはいえ手を組むことは望み薄だろう。結局のところ、敵の敵は敵でしかない。それぞれで対策を講じることになるだろう。
ぉ…ぃ…
彼女を止める為に今の俺に出来ることがあるとすれば、それは戦って勝つことだけだ。そこまでやって、ようやく彼女と対等の舞台に立てる。彼女の強さは、初対面と壁、そして先程の戦闘で散々理解させられた。俺に…彼女と渡り合って勝つことが出来るのだろうか…
〔おーい!アクス…?通信、聞こえてる?〕
『…ごめん、考えごとしてた』
〔やっぱり…レイヴンのこと?〕
『…うん。彼女を…考え直させられないかなって…』
〔…あんなかわいい子が、人間世界の悲惨…?を起こそうとしてるなんて、信じられないよ…〕
『一体何が彼女をコーラルリリースに駆り立てるのか、そこが分からないことには説得も難しいだろう…結局、武力にものを言わせることになるのかな…』
〔あの子もまだ子供だから、強情になってるだけでだけでちゃんと話したら分かってくれるよ〕
『うん…そうだと良いな』
確かに、一度通じなかっただけで諦めるには早いか。最後まで頑張ってみよう。
〔あ…帥叔から通信だ。内容は…〕
…再会は、思ったよりも早そうだな。
〔…出撃だよ、アクス。通信を繋ぐね〕
ーーーーーーーーーー
ヴェスパーの排除に続いてオキーフの救出感謝する
連戦で疲れているところ悪いが、緊急の依頼だ
ラスティがアーキバスの指令を帯びて
独断で先行した独立傭兵の排除に向かった
間違いなく企業の本命はレイヴンの排除だろう
ファーロンが技術支援に合意した以上
あの新型はこれで完成する…
今ラスティを失う訳にはいかん、撤退の支援を頼む
そして…可能であれば、レイヴンを排除してくれ
ーーーーーーーーーー
『………じゃあ、行ってくるよ』
〔うん…解放戦線の機材じゃ未踏領域で通信は出来ないけれど、応援してるね〕
『ありがとう』
ルビコニアンふつうワームを刺激しないように注意しつつアサルトブーストで洞窟内を突き進む。
ミールワームの養育用ポットのある広場へ到着。ひとまず間に合ったか…!ちょうど背を向けている621を奇襲。前回コーラルオシレーターで奇襲した時はエアに勘づかれてしまった為、今回はパルスブレードをチャージして斬りかかる。
「…!?オルクス…」
…命中。
《オルクス!?また乱入を…!》
『ラスティ、ファーロンは技術支援に合意した。これ以上の戦闘は無意味だ』
「…そうかアクス…だが彼女は危険だ、ここで消えてもらう」
『待ってくれ!焦り過ぎだラスティ!』
「ここまで来たんだ、手を貸して貰うぞオルクス!」
話し合う余地もなく脅威と見なしているのか…!?そりゃ621のやろうとしていることを思えばそうなんだが…!
「…ふたりとも、ころすね」
ッ…!621の両肩から放たれたスタンニードルランチャーを回避。
W重ショワーム砲重逆関節とは容赦無いな…!ラスティも621もやる気で話し合える余裕は無い…結局、やるしかないのか…!?
『頼むレイヴン、答えてくれ…!何が君をリリース計画に駆り立てるんだ…!?』
「………」
『コーラルリリースは、超えてはいけない一線だ。ヒトとして、あってはならないことだ。考え直してくれないか…レイヴン…!』
「…そんなにこわがらなくていいのに…むこうがわで、またあえるよ」
っ…駄目だ…そもそも話が出来ない…!
「ルビコンは常に脅かされ…掠め取られてきた。その不条理を、止めなければならない…!」
ラスティも本気モードかよ…!とりあえずラスティがやられないことは必須だ…!迎え撃つしかない!
俺が前衛を務めて621の注意を引くが…621はどちらかというと俺よりラスティ狙いなのか?ラスティに注意が向かないようにブレードで圧をかけていく。
どちらかと言うと俺は奇襲向きの武装だから本当は背後に回るべきなんだろうが、今のラスティに前衛を任せるとスタンニードルランチャーで即死させられかねない。
ショットガンを回避しようと横へすり抜けるように背後へクイックブーストを吹かすが、圧倒的な照準性能で食らいつかれてモロに食らってしまう。この感じ…621もOCELLUSか…!
ナパームを散布して一時撤退。OCELLUSに重ショ二丁持ちって俺とラスティにはどうしようもないんじゃないか?シールド無しでどう対処すれば…ひとまずコーラルオシレーターのチャージで薙ぎ払い、621の接近を阻止。
「まだだ…!ルビコンの夜明けを拓いてみせる…!」
「…わたしのものを、かえしてもらう」
ラスティがスタッガー…スタンニードルランチャーがスティールヘイズに狙いを定める。
『させるか…!』
ナパーム弾ランチャーを盾にしてニードルランチャーを防御。着弾と同時に右腕諸共パージして放電に巻き込まれることを防ぐ。
「助かった、戦友」
『そこまで仲良くやってきた覚えは無いが?』
「つれないな、戦友」
『…もう好きに呼んでくれ』
こいつ…オキーフけしかけてきたの忘れてないぞ。
「…かばうんだ、ラスティのことも」
『まぁ、それが役目なんでな』
さて、これでパルスブレード、コーラルオシレーター、ブーストキック、アサルトアーマーだけが俺の武装になってしまった訳だ。恐らくあの構成なら621もアサルトアーマーは載せているだろうから先出しは出来ない。結局ラスティに前衛を任せてヒットアンドアウェイで立ち回ることになってしまったか。
ラスティがライフルとハンドガンで牽制し、俺がブレードで奇襲。ショットガンのリスクを考えるとどうしても消極的な立ち回りになるが、挟撃されれば流石の621も対処は追いつかない。
コーラルオシレーターの薙ぎ払いに巻き込まれてスタッガーに陥った621をの機体をラスティがレーザースライサーで切り刻んでいく。
悪くないダメージは与えたはずだが、直撃を避けたとしても散弾やブーストキックは確実に俺たちのAPを削っている…特に前衛を務めていたラスティはそろそろ限界だ。
『ここは退いてくれ、ラスティ』
「だが、ここで終わる訳にはいかない…!」
『…お前にはまだやるべき仕事がある。頭を冷やしてくれ』
「…了解だ」
ラスティは無事に逃れたか…依頼は果たした、俺もここで撤退したいところだが…
「…にどもにがすとおもう?」
『だろうな…』
621が未踏領域の入り口方面に立ちはだかる。彼女を対処しないことには撤退出来ない訳だ。
「こんどこそてにいれてみせる…にどとてばなしたりはしない…!」
手に入れる…手放したりはしない…リリースの目的はそれにあるらしい。彼女が取りこぼしたものというと、順当にいくならウォルターとエアだろう。
『…君に欲しいものがあるように、俺にも譲れないものがある。君の願いを…通す訳にはいかないんだ』
最初はACに乗るついでくらいにしか考えていなかったし、なんなら雰囲気についていけなくて鬱陶しいと思っていた解放戦線での生活だったが、長く過ごしていれば愛着も湧くものだ。今は…同志たちの為にも生き延びなければ。
それに…死んだら、621とちゃんと話すことも出来ないからな。人とコーラルの共生も、リリースに頼らなくたって果たせる方法はきっとある。
コーラルオシレーターを展開して急速接近。アサルトブーストでブレードをキャンセルしつつショットガンを強引に受けきり懐に入ってからチャージで直接照射する。
ゲーム的には薙ぎ払いしか出来ないけれど、現実なら型に嵌まってやる必要はない。コーラルライフルの2段チャージのように放たれた照射攻撃によって621の機体を一瞬でスタッガーに追い込んだ。
『…また会おう、レイヴン』
「…まって!」
ブーストキックで621を蹴り飛ばしつつ反作用で飛び退き、アサルトブーストを起動。作戦領域を離脱した。
…今回の戦闘ではっきりした。少なくとも、彼女と戦場で話すことは不可能だ。彼女と話し合うなら…どんな手を使ってでも、一度勝利するしかない。
今は時間が必要だ。機体を修理しつつ、彼女を無力化する方法を考える時間が。
恐らく…次に会う時が、決着の時になるのだから。
◯ローダー44
【挿絵表示】
2周目621の最終機体、スネイルを殺すためのアセン
ショットガン斉射とブーストキックを繰り返してからのニードルランチャーでハメ殺す
その姿を見たオルクス(シンシア)に《その機体で人とコーラルの共生を…?》とドン引きされたので自主的に封印してマイルドになったのがいつものローダー444
…オルクスに拒絶されたなら、もう出し惜しむ必要もない
オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)
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オルクズ
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オルカス