ルビコンわくわく傭兵ライフ   作:おーるどあっくす

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UA100000越えました!
ありがとうございます!


V.IXオルクス√13

「随分と派手に打ち上げたものだな…戦友」

 

 

 

 カーラの秘策によってザイレムの制御権を奪い取ることに失敗した俺たちは、ザイレムを撃墜する為動力ブロックの破壊に取り掛かる。

 

 

「それとも…ルビコンの解放者と呼ぶべきかな。君の声明を受けて、地上では全てのルビコニアンが立ち上がった。彼らに見せてやろう。灼けた空の向こうには、未来があるとな」

 

 

 「灼けた空の上でレイヴンが戦っている」エアによって出されたレイヴンの声明は、ルビコニアンたちを自由を求める戦いへ駆り立てた…!なんて、既知の展開なんだけどやっぱり胸が熱くなるよね。

 

 とまぁ、第9部隊が意外と理性的に立ち回ってレイヴンに復讐するつもりなのでは?というガバに気がついて先にザイレムへ駆け付けていたのが俺なのでした。ラスティと一緒にかっこよく新機体をお披露目する計画が…

 

 

《V.IV…ラスティ、彼からは真っ先に協力の申し出がありました》

 

「ここまで計画が狂うとは思ってなかったがこうして君と機体を並べることができたんだ、良しとしようか」

 

 本当に狂いまくったな…計画。大体621のせいだけど元を正せば621を再教育することになったのはスネイルの指示なので実質スネイルのせいだな!

 

 

 

《RaDのMTがここにも…》

 

 自分のガバチャーを621とスネイルに責任転嫁するのはこのくらいにしてザイレム内部へ潜り込む。

 

「片付けるぞ オルクス」

 

『ああ、後輩はジェネレータの破壊を頼む』

 

 プラズマ機雷を散布してMTを一掃。スキルミオンジェネレータは621に任せてラスティと残りを仕留める。

 

《ジェネレータ1基破壊、残り3つです》

 

「地上では解放戦線が技研都市に突入したようだ。君たちにも様子を聞かせよう、回線を開くぞ」

 

〔行くぞ同志たち、企業勢力を打ち払え!地を這うばかりがルビコニアンではないと、上のカラスにも見せつけてやれ〕

 

「灰に塗れた警句をいくら唱えたところで、そこにはルビコンを変える力などない。君が燃え殻に火を点けたのさ」

 

 ミドル・フラットウェルの号令と共に、俺の用意した武装を装備したルビコニアン達が攻勢を仕掛ける。個の力で劣るルビコニアン達は下手にコア理論に基づいた武装構成をするよりも俺の用意したレーザー兵器で囲んで叩く方が戦力になる筈だ。

 

 

〔プラント包囲!前線を押し上げます!〕

 

〔頃合いだな、シュナイダーACを投入する〕

 

「下でも派手にやっているようだな いろいろと仕掛けてきた甲斐があった」

 

 

 

 これでスキルミオンジェネレータは2機破壊。次は…

 

 

《あれは…グリッド086で戦った…》

 

「随分と硬そうな相手だな。壁越えの再現といこう、戦友」

 

 スマートクリーナーだ。逆関節の跳躍とホバリングモードで上を取れる621と俺が有利な相手だ。

 

「なるほど 開口部が弱点か。こちらで注意を引く、君たちが叩いてくれ」

 

『火力は任せてくれ、行くぞ後輩』

 

 ラスティが正面で相手しているうちに2人で一方的にダメージと衝撃を蓄積。スタッガーを取った後621は正面に降りてダガーからの収束レーザーコンボを決め、俺は引き続き煙突にレーザーキャノンと弾をぶちこんでいく。そんな鈍重な兵器では軽量3機は捉え切れないだろう。

 

 

《スマートクリーナーの撃破を確認…待ってください、ザイレム前方に敵性反応…艦隊が接近しています!》

 

「この高度でもアーキバスが動き出した。連中は私たちを排除するつもりだ」

 

『艦隊の対処は俺と第9部隊が引き受けよう。2人は当初の作戦を遂行してくれ』

 

「…託したぞ、オルクス」

 

『任せてくれ、空は俺の狩場だとアーキバスに教えてやる』

 

 確かにスティールヘイズ・オルトゥスは空戦適性も得ているが、カーマンラインでも無いこの場所で艦隊を相手するならコーラルジェネレータを載せた俺と滞空性能に優れるLC、HCが適任だ。ジェネレータの破壊は621とラスティに任せて飛び立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「要撃艦が次々落とされています!被害甚大!」

「第2隊長閣下の仰っていた通り第9部隊が出てきたか…!」

「弾幕を張れ!近寄らせるな!」

「速過ぎる…あの第9隊長が何故…!?」

 

 第9部隊と合流しアーキバス要撃艦隊を撃墜。LCとHCに乗った部下達が頼もしいね。とはいえ乗員の発言からスネイルの生存が確定した訳だしまだまだ油断は出来ない。こちらの戦力を加味するとフロイトも出てくるだろう。

 

 

 

「オルクス隊長、こちらに向かっている機影があります。片方はACロックスミス。もう片方は…尋常ではない推力、鹵獲改修型バルテウスです!」

 

 オペ子さんから送られてきた敵機の軌道予測では、ロックスミスが621とラスティ、アーキバス・バルテウスが俺の方へ向かって居るのが分かる。

 

『…奴は俺が殺す、君たちは引き続き艦隊を任せた』

 

 アーキバス・バルテウスを相手するにあたってここを戦場とするのは流石に厳しい。621達にフロイトの接近を伝えながら一旦ザイレムの甲板に戻り、スネイルを待ち構える。

 

 前回は第9部隊が大半をやってくれたが、やはり俺とスネイルは直接決着をつけるべきなのだろう。こちらに向かってくるということはスネイルもそのつもりのはずだ。両思いだね♡クソが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…見つけましたよ、オルクス」

 

 来たか。青い噴射炎が軌跡を残しながら俺の前を凄まじい推力で横切る。

 

 

『遅かったな…言葉は不要か…』

 

 飛び立った機体…アーキバス・バルテウスは上空を旋回し、俺の正面へ降り立った。

 

 

「必要に決まっているでしょう!貴方…いえ、貴様は…どうして…!?」

 

 あ、裏切った理由は聞いておきたい感じ?それは悪い事をした。でも別に説明してやる義理もないのでレーザーキャノンを撃ち込んで戦闘開始。的がデカいから拡散レーザーもフルヒットしやすいね。

 

 

「グウッ!?まただ…貴様はこの私を…企業の信頼をまた裏切った…!」

 

 怒り心頭って感じだな。まずは貼り付きながらバーストマシンガンでパルスアーマーを消耗させていく。

 

「…このガラクタを落とすのはいいでしょう。苦心して吸い上げたコーラルです、こんなもので焼かれては困る。私を裏切ったことは許し難いですが…!まぁ脇においておきます。だが貴様は…私よりもあの駄犬…いや、害獣共を選んだ!」

 

 …?裏切ったのは良いんだ?まぁスネイル第2隊長閣下は最新の調整を幾重にも重ねたエリート第8世代強化人間のクセに真人間のフロイトに実力で劣るとは不幸なことだ(ウォルター並の感想)。2番目扱いされることが我慢ならないのだろう。

 

 

「必ずここで貴方を確保して…今度は徹底的に再教育してあげましょう」

 

 未練タラタラで草、貴様なのか貴方なのかどっちかに統一しろよ。

 

 

 

 パルスアーマー突破。プラズマ機雷を2度叩き付けレーザーキャノンで追撃。パルスアーマーの再展開までバーストマシンガンを撃ち込み続けるが…流石に復帰が早いな。切り替えて次だ。

 

 

 

「私は貴方に見合った評価を、機体を、信頼を与えてきたはずです…それなのにどうして害獣のことを…!」

 

『…別に俺だってお前のことが嫌いな訳じゃないさ。仕事は出来るし頭も回る。作戦立案だって完璧で、安全地帯でふんぞり返っている頭の悪い上層部とは違って自分が前線に出る行動力だってある』

 

 プラズマライフルとパルスキャノンの間を縫いながらスネイルに肉薄し、バーストマシンガンとレーザーキャノンで再びパルスアーマーを削り取る。

 

『俺に割り振ってきた仕事の量はキツかったがヴェスパーの内情を踏まえれば仕方ないことだし、俺の限界は見極めてくれていた。後方火力支援に向いたあの機体だって、俺の負担を減らす為だったんだろう?あれは俺の性に合うものではなかったが、お前の考えも分かるから文句は言わずに乗ってきたんだ』

 

 再びパルスアーマー突破。先程と同じようにダメージを与えていく。これでAPは半分を大きく下回った筈だ。アサルトアーマーの予兆を見て後方へ撤退。

 

『お前は、誰よりも合理的にアーキバスのためを思って働いてきて…少なくとも俺に対しては良い上司だったよ』

 

 

 

 

 

「それなら…それならどうして私を裏切ったのですか…!」

 

 超高出力エネルギーユニットから展開されたプラズマレーザーを振り回しながらスネイルが叫ぶ。

 

『…俺とお前じゃ分かり合えないんだよ』

 

 右、左、ジャンプ、右、左と回避してからアサルトブーストで接近して反撃。

 

『お前は多くの強化人間を犠牲にして…その上、人の部下に対して出来損ないの失敗作呼ばわりだ』

 

 武装をフル活用してパルスアーマーを突破する。やることは変わらない。

 

『忠誠しない者は再教育センター送りに、忠実な者も捨て駒にしていく。そんな奴の近くにいて、気の休まる時間があると思うか?自分の利用価値を示し続けて、ご機嫌を伺って…!』

 

 パルスアーマーが剥がれたアーキバス・バルテウスに武装を斉射。

 

 

 

 

 

『…言いたいことは言った。これ以上は無意味だ』

 

 拡散レーザーキャノン… VP-60LCDをチャージ。

 

 

 

『………お別れです、スネイル第2隊長閣下。今までお世話になりました』

 

 アーキバス・バルテウスのコアを収束レーザーが貫き、エネルギー爆発が発生。

 

 

 

「オルクス…私は…貴方だけが…」

 

 

 

 その言葉の先は聞こえなかったし、聞きたくもなかった。ゲームのような断末魔すらなく、スネイルは死亡した。

 

 

 

『………エアみたいなこと言ってんじゃねぇよ…気色悪いなぁ…』

 

 

 

 …本当に、最後まで嫌な上司だったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …後はラムジェットエンジンだけだ。大気圏突入に備えて第9部隊にザイレムからの撤退を指示しておく。

 

 

 

 

 

 

 どうやら621とラスティもフロイトを倒したらしいな。

 

 

 

 

 

 

『…終わったな…後輩、ラスティ。こちらも…どうにか片付い…




選ばなかった者と悲痛に叫ぶ選ばれなかった者の戦い…実質封鎖衛星制止だな!(エアへの熱い風評被害)



やめて!ウォルター砲のフルチャゲロビで、ヴァーミリオンレイを焼き払われたら、機体の中にいるオルクスの意識までコーラルの流れに散逸しちゃう!

お願い、死なないでオルクス!

あなたが今ここで倒れたら、誰がわたしを罵ってくれるの?

リペアキットはまだ残ってる。ここを耐えれば、灼けた空の向こうに未来が待ってるんだから!


次回「オルクス死す」
メインシステム 戦闘モード起動!
 

オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)

  • オルクズ
  • オルカス
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