「ウォルター、オルクスからおさそいきた。いっていい?」
第4世代型の強化人間は感情の起伏に乏しい…筈だが、621は随分と自我が強いように思える。それ自体はいい傾向だ。しかし、密航が終わるまでは俺の指示に従うのみのありふれた第4世代型に見えたのが、武装採掘艦の護衛を引き受けてからというものの明らかにオルクスとかいう独立傭兵に執着を示している。
…独立傭兵オルクス。無事に三徹の過労から回復したカーラに調べてもらったが何も情報を見つけることは出来なかった。
登録番号Rb39、本名オルクス・マークソン。特別試験で621の試験官を担当していたケイト・マークソンの弟であり、ケイト同様オールマインド製パーツのテスターをしている。傭兵としての実績も特別試験を突破してFランクになった後、着実に手に入れたものだ。
…何も怪しい点を見つけることが出来なかった。というのが正しいかもしれない。俺の考え過ぎ、なのだろうか…
「…見せてみろ、内容次第だ」
まずは621の依頼を確認するとしよう。621にはウォッチポイントを襲撃してもらう必要がある。今は安定しているが、負荷は極力下げておきたい。日付が近いようであれば…
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ウォッチポイント襲撃
作戦領域:ベリウス北部-ウォッチポイント・デルタ
作戦目標:拠点襲撃/施設破壊
作戦報酬:440,000
作戦詳細
・ウォッチポイントSG部隊排除
・最奥制御センターにある制御装置の破壊
・僚機あり
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「なっ…!?」
ウォッチポイントを独立傭兵が襲撃だと…?独立傭兵オルクス…コーラルを手に入れて何をするつもりだ…?
…オルクスの目的は分からないままだが、使命の為にもここで出遅れる訳には…今は向こうの思惑に乗るしかあるまい。
〔621 準備はいいか?独立傭兵が徒党を組んで仕掛けてくるとは封鎖機構も想定していない。行ってこい、仕事の時間だ〕
621がヘリから降下し、オルクスと合流する。オルクスはもう1人傭兵を呼んでいるようだが…恐らくケイト・マークソンだろう。
『今回は誘いに乗ってくれてありがとう、リンクス』
「また犬を飼ったのか…相変わらずだな、ハンドラー・ウォルター…だが…」
〔貴様は…スッラか!?〕
オルクスが…スッラを呼んだだと…まさか…!?
〔その傭兵から離れろ!621!〕
「そいつからはなれて!オルクス!」
「その猟犬はやめておけ…ハンドラー・ウォルター…」
オルクスは…スッラに621を始末させるつもりか…!?
『…え?え??え…???』
【悲報】オルクスさん、621にこき使われてしまう
前回オルクスが621に気に入られているようだからと僚機要請して良いよと連絡したのが最後。
本来片方しか受けないはずの戦闘ログ回収と捕虜救出からゲームには登場しないようなしょぼいばら撒き依頼まで、あらゆる任務にオルクスは連れ回されるようになった。
このことを受けて俺はようやく気がついたのだ。
621は男に好意があると騙してこき使うタイプの悪女だったのかもしれない…
きっと男側が告白した瞬間に騙して悪いがするのだろう…こんな容易く騙された俺が恥ずかしい…!でも621を頼らない訳にはいかないのでオルクスにはこのまま621のご機嫌取りに徹する運用をしていこう…そのうちブランドもののパーツ買って♡とか言われるのだろうか…
と、俺のアバターが女性関係で痛い目を見た所で本題に入ろう。オールマインドである俺はリリース計画を凍結した訳だが、俺が転生する前からオールマインドはスッラやオキーフを協力者として迎えていた。
協力者に対して、「やっぱりリリースやーめた!」とか言って怒らないか…?と思ったのだが、よく考えたらそもそもこの2人、別にリリースに前向きという訳ではなかった。
と、言う訳でオールマインド陣営のイカれたメンバーを紹介するぞ!
傭兵達のアイドル、ケイト・マークソン!
621の奴隷、オルクス・マークソン!
レーションとフィーカの人、V.IIIオキーフ!
好きな子に意地悪するツンデレ、スッラ!
ルビコンの涙に立ち上がった男、ラスティ!
…戦隊ものかな?
スッラについてだが、ウォルターの猟犬を殺して回っている理由はウォルターの心を折って使命を諦めさせることが目的だということが判明した。邪悪なツンデレ過ぎる…
今回はオルクスとスッラに621を加えたメンバーでウォッチポイントにエアを迎えにいこうと思う。所でオールマインドはなんでエアの交信が届いてるんだろうか?まぁ便利だからいいや。
スッラと共に621が来るのを待機。ヘリがこちらに接近してきたようだ。
『今回は誘いに乗ってくれてありがとう、リンクス…』
「また犬を飼ったのか…相変わらずだな、ハンドラー・ウォルター…だが…」
ちょっ…紹介しようとしたのにいきなり喧嘩を売るなスッラ…!
〔貴様は…スッラか!?〕
待って待って待って…!
〔その傭兵から離れろ!621!〕
「そいつからはなれて!オルクス!」
「その猟犬はやめておけ…ハンドラー・ウォルター…」
ほぼ同時にウォルター、621、スッラが口を開く。
『…え?え??え…???』
ウォルターとスッラは仕方ない、少しでも関係を改善する為にこの機会を設けたんだ。でも621はなんでスッラと俺の間に割って入ってるの…?
「お前…危険だな…臭いで分かるぞ」
「オルクス!はやくえんきったほうがいいよ!こんなやついなくてもわたしだけでじゅうぶん…!」
…なんでこんな621とスッラ仲悪いのぉ…?
〔スッラ なぜこの仕事に参加している…〕
「あまり手を煩わせるな…ハンドラー・ウォルター…余計だ…その犬もな」
要約するとさっさと諦めて大人しく隠居してろンハンドラー・ンウォルター、なんだろうな…ツンデレってめんどくせぇ…話がどんどんややこしく…いや、スッラも俺の計画には賛同している。煽りはともかく621に危害は加えないはずだ。
『…と、とりあえず、仕事を始めよう…!まずはSG部隊を殲滅するぞ!』
KRSVで2つの砲台を撃ち抜き残弾数6発。武器腕を展開し、SGを斬り潰していく。
〔…証拠は残すな、目撃者は全て消していけ〕
「コード78 応援を要請」
「これは…!?本部と繋がりません!」
〔応援は来ない、殲滅しろ〕
ひとまずウォルターも作戦通りに手を回してくれているようだな。3人で分担して残りを仕留めていく。
〔敵部隊の殲滅を確認した。次のエリアに進め〕
先程同様、情報ログのあった高台から砲台を狙い撃つ。残り4発。
「狙撃だと…?歩哨部隊はどうした!」
「コード18 総員ッ!?」
俺の狙撃を合図に621とスッラが突入。スッラがこちら側である以上KRSVを惜しむ必要はないが…不測の事態が無いとも限らない。再び武器腕を展開し、自由落下の速度を乗せたブレードで敵機を叩き斬る。
「コード31C 被害甚大………」
〔マーカー情報を更新する。指定する方向へ向かえ〕
ウォルターの指示に従い、制御センターを目指す。
〔見えるか、あれがウォッチポイントの制御センターだ。目標はその内部にある、侵入しろ〕
…特に誰もいないようだな。センター内部に侵入しよう。一旦補給を済ませて深部へ降下。
〔…それだ 中央にあるデバイスを壊せ〕
621のブレードがセンシングデバイスを両断。
〔…よくやった。仕事は終わりだ、帰投しろ〕
制御センターが停電。
〔これは…!?〕
俺たちの足元からコーラルが逆流を始める。
〔…まずい 退避しろ 621!〕
コーラルの奔流によって俺は意識を…まぁ、コーラル耐性はしっかり固めたので本来なら失わないが、エアとの邂逅的な都合で落としておく…
◯AMオルクス
621はオルクスを使い捨てるつもりなのでは?
◯ウォルター
オルクスは621を使い捨てるつもりなのでは?
◯スッラ
ンハンドラー・ンウォルター…その罪をお前が背負う必要はない…諦めて隠居でもしておけ…だが…そこの犬は危険だ…やめておけ…
アンケートの結果的にただの嫌がらせでは無いと判断、なので一応味方だがハウンズはキレて良い
◯621
一目惚れか、オルクスを守れなかった他の世界の621の執着か分からないが、やけにオルクスを気に入っている
…まるで621がこの世に未練を残した悪霊かのような説明だね
オルクスに蔑称を付けたい(他に案があれば活動報告にコメント頂けると助かります)
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オルクズ
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オルカス