自由で無謀な冒険者はお好きですか?   作:あかつきマリア

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戦女神と闘争狂

 

 

──メイダ火山中腹ベースキャンプ出発より8時間。

 

 

メイダ火山山頂。

 

 

「来るぞ〜!

 

お前ら拝め〜!」

 

 

「わぁ……」

 

 

東の空を眺める一行。

 

 

紫から橙に空の色が変わり、地平線の向こうから光り輝く太陽が顔を出したのを見て皆の表情が和らいだ。

 

 

一際目を輝かせた武僧は感嘆の白い息で悴む手を温めながらじっと1日の始まりを告げる光を目に焼き付けている。

 

 

「絶景ね……」

 

 

「えぇ、まるで太陽神様の加護を一身に受けるようです」

 

 

「いやぁ、これを見ながら飲むマディクスは格別だな!」

 

 

暖かい豆のスープを飲みながらしみじみと日の出を眺める剣士と聖女、妙にテンションの高い狙撃手はもくもくと湯気の立つマディクスを片手に頬を赤らめていた。

 

 

「アンタ、それタダのマディクスじゃないでしょう?」

 

 

「あ?

 

おう、蜂蜜酒(ミード)入りの特製だぜ!

 

ちと顔は日に焼けちまうが、いい景色はちゃんと見ておかねぇとな!」

 

 

「ごめんルカ、コイツあとで顔の肌が見れたもんじゃなくなるから治療してあげて……」

 

 

酷く呆れ果てた様子の剣士は天を衝く勢いで笑って騒いでいる狙撃手を余所に豆のスープを啜った。

 

 

メイダ火山は標高が約5500パース程と言われている。

 

 

活火山でもあり、その内部に1都市を抱える大いなる山としてドワーフ種からは神聖視されており、その登頂は修行僧にとって1つの大きな目標ともされた。

 

 

「かしこまりました

 

それにしても、メルミーさんは本当に嬉しそうですね」

 

 

「はい!

 

これでメイダ火山の登頂は2度目なんです!

 

前に登頂したのは洗礼の時にアグニシアを訪れた時なのでもう7年くらい前ですから、8歳くらいの時でしょうか?

 

あの時は大人の手も沢山借りての登頂でしたから、ちゃんと自分の脚だけで歩いて踏破したの初めてでして……」

 

 

にへへと恥ずかしげに笑みを浮かべた武僧も暖かい豆のスープを口にして頬を綻ばせる。

 

 

「キャラバン隊も引っ括めて1番メルミーちゃんが足取り軽かったものね……

 

ルカやヴェリアも慣れた様子だったし、私は着いていくだけで精一杯だったわ」

 

 

「私も今回の登山(アタック)は結構効きました

 

武鍛神を信仰する方は本当に尊敬しますよ

 

礼拝をしに来た甲斐があるというものです」

 

 

「そういえば気になってたんだけど、神官が他の神様の所に礼拝するっていうのは大丈夫なの?」

 

 

「良く聞かれることなんですけど、神様同士でも仲の善し悪しがあるそうで

 

教義の中でどこの神様だったら良くて、どの神様はいけないみたいなものがあるんですよね

 

我が主であるアグナ・アグニシス様を信仰するアグナ派はユリウス派との交流に関して好意的なんですよ」

 

 

豆のスープをすすりながら何度か小さく頷いた剣士は2人がそれなりに仲睦まじくしているのを見て納得した。

 

 

「うーし!

 

アタシは先に山小屋に戻るぞ〜!

 

顔が痛くなってきちまったからな」

 

 

日の出を眺める3人の後ろで上機嫌に声をあげた狙撃手はそそくさと山小屋へ向かって走っていく。

 

 

そんな様子を見た武僧が小さく溜め息を吐いた。

 

 

「お姉ちゃんお酒弱いんだから入れなきゃ良いのに……」

 

 

「確かに普段からあんまり酒は飲まないわよねヴェリアって」

 

 

豆のスープを飲み干した武僧は静かに立ち上がって輝く陽光を眺めて頬を膨らませる。

 

 

「あんなにお酒弱いのは家族の中でもお姉ちゃんだけなんですよ

 

お父さんもお母さんも、何なら真ん中のお兄ちゃん達もべらぼうにお酒強いですし

 

私はちゃんと飲んだことないので分かりませんが」

 

 

「メルミーさんのお家は大家族なんですね」

 

 

「そうですねぇ

 

でも、他のドワーフと比べると兄弟姉妹の数は少ないかも知れません

 

ただ、ウチはお母さんがブルー、お父さんがレッドですし

 

姉弟は私以外がみんなブルーなので、あんまり普通じゃない、かも?」

 

 

あっけらかんとしながら聖女に返答した武僧だったが、それを聞いた聖女が絶句した。

 

 

「そんなことあるんですね……」

 

 

「普通、レッドとブルー、それにブラウン、肌色の違うドワーフ同士はお互いに線引きして過ごしてますからね……

 

そういう点で言えば全部混在してるアグニシアの街も特殊なんですが、ウチの両親は2人とも西大陸(アッシュラーヤ)出身だそうなので、結構肩身の狭い思いをしたって聞いてます」

 

 

「西の出身ねぇ……

 

あっちはどこもかしこも戦争状態らしいものね

 

私は行ったこともないから分からないけど、私の──

 

うん、育ての親が西の出身って話は聞いたことあるわ」

 

 

今度は剣士が小さな溜め息を吐いて豆のスープを飲み干した。

 

 

「……パルシラ様ですか?」

 

 

「そ、あの人も元傭兵でね

 

()()()()してからはみっちり体術を叩き込んで貰ったものよ

 

射撃訓練も一応したけど、成績はまちまちで苦笑いされたっけ」

 

 

「そのパルシラさんって方、お姉ちゃんが随分驚いてましたけど、何かあったんでしょうか……?」

 

 

「さぁ?

 

でも、この辺りで聞くような名前じゃないから、アイツが知ってるパルシラと同一人物だとは思うけど

 

あの人200歳くらいだし、なんかあるのかもね」

 

 

すっと立ち上がった剣士は大きく背伸びをして、両手を腰に当てる。

 

 

「ま、本人が気になってればそのうち聞いてくるでしょ」

 

 

「そうですね、では、我々もそろそろ戻りましょう」

 

 

聖女が豆のスープを飲み干し、サッと踵を返して山小屋の方へと歩いていく。

 

 

それに続いて武僧と剣士も山小屋へ向かって歩いていった。

 

 

──さて、一行が借りた山小屋の一室へ3人が帰ってみるとベッドで横になっている狙撃手が、顔を真っ赤に腫らせ、目に濡れた布巾を乗せてうなされている。

 

 

剣士と武僧は盛大に溜め息を吐き、苦笑いした聖女が狙撃手の前に立った。

 

 

「こんな風になるんですね……

 

お酒もそうですけど、顔のコレは……?」

 

 

「お姉ちゃんは生まれつき身体の色素が普通よりも薄いらしくて、日光にとても弱いんです

 

いつも日焼け止めとか肌荒れ防止の軟膏とかを塗ってるんですけど……

 

今日はずっと直射日光を浴び続けたせいでしょうね」

 

 

「砂漠渡ってた時は薬塗ってても日光が強過ぎてかなり酷いことになってたわね

 

流石にここまでじゃないけど」

 

 

深く頷いた聖女は、狙撃手の前に立つと顔の上にそっと右手をかざす。

 

 

「軽くはありませんが皮膚の疾患ですので時間はかかりませんよ」

 

 

心配そうな2人へはにかんだ聖女は狙撃手の方に向き直り静かに呼吸を整え、目を閉じる。

 

 

「──施術を開始します

 

赤き痛み鎮め、傷を塞がん

 

癒し(ヘィルス)

 

 

聖女の右手が淡く緑色の光を帯び、それが狙撃手へ降り注ぐと、みるみるうちに赤く腫れ上がった狙撃手の顔が美しい白の肌へと戻っていく。

 

 

濡れた布巾を聖女が取ってもうなされた様子もなく静かに寝息を立てたまま狙撃手は大人しくしていた。

 

 

「……はい、終わりです

 

寝たままなのはお酒と、登山の疲れでしょうからこのままにしておきますね」

 

 

「この様子だとどの道夕方までは動けなさそうね」

 

 

「お姉ちゃんもそのつもりでお酒入れたのかも知れませんが……

 

そうでもないかも……」

 

 

呆れ果てたように肩を竦めた剣士と武僧は狙撃手の寝顔を覗き込むと、揃って小さな溜め息を吐く。

 

 

「あぁ、そうだ

 

道中で受けた依頼の報告しないとだったわね

 

受付行くけどメルミーちゃんはどうする?」

 

 

「私も行きます!

 

ルカさんはどうします?」

 

 

「私はもう少しヴェルグリオさんの様子を伺っておきます」

 

 

小さく頷いた剣士と武僧は聖女へ軽く手を振り、揃って部屋を出た。

 

 

「──行きましたよ」

 

 

静かに寝息を立てる狙撃手に声を掛けた聖女は、狙撃手の目の上に手の平をやって微笑む。

 

 

薄く目を開けた狙撃手は聖女の表情を伺うと再び目を閉じた。

 

 

「……何か用か?」

 

 

「いえ、別段用がある訳ではないですが、寝たフリをしているので気になっただけですよ」

 

 

「そうかい

 

アタシの顔の腫れを直してくれた礼がまだだったな

 

ありがとさん」

 

 

「お気になさらず、私もあの状態を見たらそのままにはしておけませんよ

 

というより、私が居るから無茶をしましたね?」

 

 

「折角の御来光だ、聖女様が居なくても多少の無茶はするつもりだったさ

 

尤も、あんたが居るからもう少し踏み込んで無茶をしたってのは合ってる」

 

 

「全く……

 

その顔が治るまでここに留まるつもりだったのでしょう?

 

2人に休む時間を与えようというのは分かりますが、そんな身体の張り方するのは看過出来かねます」

 

 

「そこまで分かっているとは恐れ入った……

 

だがまぁ、御来光が拝みたかったのは本音だ

 

まじまじお日様ってやつを眺めるのはアタシにゃそう出来ることじゃないんでね」

 

 

手を戻した聖女が狙撃手をまじまじと眺めて、1つ深呼吸をした。

 

 

「理由は分かりました

 

大事なさそうなのであれば、それは結構なことです

 

ですが、貴女に何かあるようだと、お2人も心を痛めるでしょうから」

 

 

「大袈裟だな、聖女様は

 

アタシが寝たフリをしてたことに深い意味はねぇよ

 

いや、まぁ、メルミーが思った以上にティレンに懐いててな……」

 

 

狙撃手が小さく溜め息を吐く。

 

 

あぁ、と納得した様子で聖女は狙撃手へ微笑みかけた。

 

 

「妹さんを取られたように想われたのですね」

 

 

「全く、自分のシスコンぶりにうんざりする」

 

 

「いえいえ、メルミーさんは本当に可愛らしいお方です

 

──いつか彼女ともお手合わせを願いたいですね」

 

 

ギョッとして起き上がった狙撃手は恍惚の笑みを浮かべる聖女を訝しげに眺めたが、聖女の方は冗談っぽく微笑んでみせる。

 

 

本気ではない、とは言い切れないが、あぁ、これも過保護なのか、と、そう気付きを得た狙撃手は不満そうに唇を結んでベッドへ落ちた。

 

 

「アタシはもう少し、半日くらい横になってる

 

アイツらの所に行ってやってくれ」

 

 

「分かりました

 

それでは、私も羽根を伸ばしてまいります」

 

 

「……メルミーに稽古を付けてやるのも、悪くねぇ」

 

 

小さく呟いた狙撃手の言葉に聖女は目を丸くする。

 

 

そうして、ゆっくり口角を吊り上げた聖女は狙撃手の顔を上体で覆うようにして覗き込んだ。

 

 

「私は厳しいですよ?」

 

 

闘争狂(ファイトフォビア)め……

 

だが、そんなお前の心構えは今のメルミーに必要なモンだ

 

私のエゴで潰されて良いもんじゃない」

 

 

「良く分かっていらっしゃいますね

 

流石はレイヴン級の傭兵、天雷の戦女神様

 

やはり貴女とは()()()()()()

 

 

狙撃手が眉間に皺を寄せた。

 

 

「褒め言葉として受け取るぜ、聖女様」

 

 

聖女はスっと立ち上がって柔らかい微笑みを狙撃手へ向ける。

 

 

聖女の笑みを断るように背を向けた狙撃手を一瞥した聖女は上機嫌な様子で部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

 

 

 

「思ったより良い稼ぎになったわね」

 

 

「はい!

 

ゴブリンの根城掃討は少なくとも1週間は経過観察が必要とのことですから、報酬はこれからになりますが……」

 

 

「はぐれ飛竜(ワイバーン)は状態が比較的良好ってことで20万アルム

 

お化け樹木(トレント)の大量発生は魔術師によるものだったことも含め、証拠も精査してもらって30万アルム

 

メルミーちゃんの装備更新に必要な目標額はしっかり稼げたわね」

 

 

ホクホク顔の剣士に、未だ興奮冷め止まぬといった様子の武僧。

 

 

冒険者組合の受付を出た2人は周囲の視線を釘付けにするほどの笑みを浮かべて売店へ向かって歩いていく。

 

 

「ここの豆スープは美味しかったけど、他にも何か美味しい食べ物ってあるの?」

 

 

「そうですねぇ、山小屋ということもありますし、辛いものと暖かいもの、甘いものはどれも美味しいですよ

 

オオトカゲの辛味串は好物なんですが、ティレンさんは辛いものはお得意ですか?」

 

 

「辛味はそこまで得意じゃないのよねぇ

 

さっきは塩気が欲しかったから発酵大豆のスープにしたけど、甘い小豆のスープでも飲もうかしら?」

 

 

「キノコスープと迷ってましたけど、甘いので良いんですか?」

 

 

顎に手を当てて悩む剣士に捨て難い提案を投げる武僧。

 

 

剣士の食欲は迷宮入り、全てを飲む程空腹でもなく、かと言って甘味だけというのも味気ない。

 

 

ならば串焼きか、あるいは名物の飛竜卵のココットオムレツもまた乙なもの。

 

 

悩んだまま売店まで辿り着いたが、売店は大盛況、飛ぶようにオオトカゲの辛味串が売れ、誰もが発酵大豆のスープを手にして暖を取る。

 

 

2度目の売店来訪にも関わらず、剣士は海より深く考え込んでいた。

 

 

「辛味串、うん、私は辛味串だな……

 

ティレンさんはどうします?」

 

 

「うーん……」

 

 

「それでは、私は飛竜卵のココットオムレツにしましょう」

 

 

「うん!?」

 

 

ぬるりと現れたのは剣士の隣、柔らかな微笑みを浮かべながら何度か頷いた聖女は、剣士へ横目を向けた。

 

 

「ティレン様は、どうされます?」

 

 

「いつの間に……」

 

 

「聖女様も悪戯好きですね

 

さっきから一緒に歩いていたのに黙ってるなんて」

 

 

「嘘でしょ……」

 

 

口元を隠して笑う聖女は改めて剣士の呆れた表情を確認して、メルミーの方へと視線を投げる。

 

 

「本当ですよ

 

余っ程迷っていたんですね

 

でも、ティレンさんがそんなに優柔不断とは思いませんでした」

 

 

「美味しいものだけはねぇ……

 

こればっかりは迷っちゃうのよ」

 

 

「でしたら、各々違うものを頼んで、少しずつ分けるのはどうですか?」

 

 

「なるほどそれなら最高ね!」

 

 

そうと決まればと、足取り軽く売店のカウンターへ向かった剣士。

 

 

みんなで分けるなら別に全部頼んでしまえばいいやと、そんな楽観的で食欲に負けた思考を携えてカウンター越しに待つ受付嬢と対面した。

 

 

その後ろに少し遅れて武僧と聖女が並んだ。

 

 

「お姉さん、小カップスープ3つ!

 

大豆と小豆とキノコね!」

 

 

「辛味串濃いめ辛め良く焼き2つ!」

 

 

「ココットオムレツプレーンとブールのセットを1つお願いします」

 

 

「あいよ!

 

小の大豆小豆キノコ串濃いめ辛め良く焼き2本

 

プレーンオムレツセットの付け合わせは?」

 

 

「ボイルワイブのサラダで」

 

 

「ワイブサラダね、会計は後払いだよ

 

受け取り口で精算おくれ!」

 

 

流れるように注文を受けた受付嬢は目にも止まらぬ速筆で伝票を書いて後ろの掲示板へ貼り付け、次に並ぶ客の注文へ移った。

 

 

「ボイルワイブのサラダは盲点だったわ……」

 

 

「技ありですね……」

 

 

「むしろ私としては、コレが目的なまでありますよ

 

飛竜のお肉は滅多にありつけませんから」

 

 

──さて、食事を受け取り、売店近くにある休憩スペースの一角を陣取った3人は、集まった料理に改めて目をやる。

 

 

「うわ、でっか……」

 

 

「ここの辛味串はとにかく大きいのが特徴なんです

 

ドワーフの男の人の腕くらいありますからね

 

食べ応えも辛さもバッチリです!」

 

 

輝く笑顔で返事をした武僧の正面に座った聖女は、その隣の剣士が頼んだスープを眺めた。

 

 

「発酵大豆のスープは美味しかったですけど、他のも美味しそうですね」

 

 

「ね!

 

キノコスープも気になってたし、甘いのも欲しかったからちょうどいいわ

 

量は多いかもだけど」

 

 

「その点は先程話した通り、少しづつ分け合いましょう

 

さて──」

 

 

食事の前、聖女は両手を組んで祈りを捧げ始める。

 

 

「……そういえばメルミーちゃんはルカみたいにお祈りとかしないわよね?」

 

 

「食事に関してですと、アグナ派は食べることそのものがお祈りなので、食前に手を合わせてお祈りを捧げる習慣はありません

 

このように、何かをする前にお祈りを捧げるとすれば、武具に鎚を入れる際ですかね?」

 

 

「あぁ、なんかそれっぽいわね」

 

 

剣士の淡白な反応に武僧は首を傾げた。

 

 

「むしろ、ティレンさんは信仰されている神様は居られないのですか?」

 

 

「──それで私と私の家族が救われていたのなら、どんな神様でも熱心に信仰していたでしょうね」

 

 

やぶ蛇をつついた、そんな表情で目を逸らした武僧だったが、剣士はそんな彼女の頭に手を置いた。

 

 

「だから、その代わりに私は、私自身と、共に歩んでくれる隣人達を信じることにしてる」

 

 

「良い心がけですね、ティレン様」

 

 

「ほら、聖女様のお墨付きよメルミーちゃん?」

 

 

「ティレンさんは意地悪です!

 

へそ曲がりです!

 

心配して損しました!」

 

 

鼻を鳴らしてぷりぷりと怒った武僧は目の前の大きな肉にかぶりついて自分の機嫌を取る。

 

 

それを見て笑い合った聖女と剣士も互いの頼んだ料理を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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