無貌の少年は何を想う   作:月ノ蛇

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投稿できたので初投稿。

今回は短いです。前回の続きだもんね仕方ない。


新たな日常の予感

「それで、話って何だ?」

 

無貌は完成した料理を皿に分けアルたちのいるテーブルに置くとそう質問した。

今日の昼食はちょうど手元にあったロングパスタを使ったペペロンチーノ。

 

「んぐっ!?」

 

いきなり質問されてペペロンチーノを頬張っていたアルは喉に詰まらせる。

喉をトントンと叩く仕草を繰り返す。

ハルカはその姿を見て急いでアルに水を手渡す。

 

「アル様!?大丈夫ですかぁ!?」

 

「コクコクコク………死ぬかと思ったわ」

 

「はぁ、そんなに急いで食べなくてもいいんじゃないか?」

 

「…久々のまともなご飯なんですぅ。これを逃したら次いつ食べられるか……」

 

「それもこれもアルちゃんが一気にお金を使うから何だけどね」

 

「うるさいっ!アウトローたるものお金は一気に使わないと!!」

 

「そのせいで事務所の家賃も払えないんだけどね〜」

 

4人とも話をしながらもガツガツとペペロンチーノを頬張っていく。

カヨコは一応礼儀よく食べているがその一口が大きい。

昼食をとり終わり、食器をすべて食洗機に入れた後、『無貌』と便利屋はソファに座って向かい合っていた。

 

「それで?ようってなんだ?」

 

「それはね!!私たちと一緒に依頼をこなして欲しいの!!」

 

「いや、それはお前らが手に入れた仕事じゃないのか?」

 

「ううっ、それはそうなんだけど……」

 

「仕事がちょっぴり厄介でね。傭兵をたくさん雇ったんだけど心配なの」

 

カヨコが補足をする。

アルはそれを見て満足そうに頷く。

 

「そうなの!だからお願い」

 

「そもそも、仕事内容を知らないんだが。それを聞いてからじゃないと何とも言えん」

 

「そうよねっ!ええっと、内容は……」

 

「アビドス高等学校の襲撃だよね!?アルちゃん」

 

「そうよ。明日、アビドス高等学校を襲撃するからその支援をお願いしたいの」

 

「ああ……」

 

無貌と便利屋のいる空間の温度が下がる。

無貌から感情の失せた声が漏れる。

 

「…すまないが、その日は用事があってな。手伝えない」

 

「そ、そうよね。無理なことを言ってごめんなさい」

 

「いや、こちらこそ悪い。幸運を祈るよ」

 

便利屋が立ち上がり部屋を出ようとする。

 

「それじゃあ、私たちは事務所に戻らないとだから」

 

「じゃあね〜」

 

「あっ、ご飯美味しかったです…」

 

「それじゃあ」

 

無貌はソファに座ったまま便利屋の面々に顔を向ける。

 

「ああ、元気でな。ご飯が食べたかったらいつでも来いよ」

 

「そうさせてもらうわ」

 

便利屋はそのまま部屋を出てブラックマーケットの喧騒の中へと消えていく。

部屋に1人残った無貌は天井を見上げる。

 

「…ホシノなら勝てるさ」

 

それは応援のようなものであり、自分に言い聞かせるもののようでもあった。

 

─────────────────────

 

「こわかった〜〜。アビドスの話が出た途端空気が冷えたよ〜」

 

「あんな無貌見たことないわ。アビドスが地雷なのかしら。それなら……」

 

「アル様なら、無貌さんが敵でも勝てますよ!!」

 

「そうよ!!敵になるかはわからないけど、私たちなら勝てるわ!!」

 

「…………調べてみる価値はあるか」

 

「どうしたの?カヨコ」

 

「ううん、なんでもない」




ウルカくんの地雷はアビドスです。まぁ、他にもあるんですけど…

地雷といえば、あれって死なない程度になってるらしいんですよ。手足とかを吹っ飛ばすだけで命は奪わないように設計させてるんだって。そうした方が敵に損害を与えられるから。1人の死体だったら捨てるだけで1人の損失で終わるけど、1人の怪我人だったら2、3人が怪我人を抱えたりするために戦えないので4人ほどの損失になる。
それなら、キヴォトスでも地雷があればいいと思うんだよ。特に先生を怪我させるために。先生が生徒のために少し先を行ったり、戦場で生徒の隣に行ったりしたら地雷に当たるんだよ。感圧起爆方式だから踏んだだけでお陀仏。生徒は少しの怪我で済むんだけど。地雷の煙が晴れたら両足の膝から下がない先生が現れる。腕がもげてもいい。先生は生徒の負担にならないようにその辺に置いて行ってて言うけど、生徒はそれを聞かない。何が何でも背負って逃げるんだ。先生が少しでも生きれるようにするため。でも、帰る道のあらゆるところに地雷が埋まっていて、その中をいかないといけないんだ。生徒は走り抜けても問題ないけど背負われている先生は問題しかない。生徒はそんなこと考える余力もないからそのまま地雷原の中を走り抜けるんだ。全ての地雷を踏み抜いて安全地帯に着いた時には先生はもう全身ボロボロでもう風前の灯なんだよ。それで自分のせいで殺すことになって発狂してしまう生徒に先生は言うんだ。「君のせいじゃないよ」ってそれを言ってから先生は息を引き取るんだよ。その生徒はその後多くの他の生徒に恨まれるんだろうね。そして、寝るたびに先生の姿とその最後の言葉が何回も夢に出る。そして飛び起きるんだ。寝汗で布団はぐっしょりしてる。そのせいで不眠になってしまう。
そんな話が見てみたい。
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