無貌の少年は何を想う   作:月ノ蛇

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銀行強盗はまだですので初投稿です
新学期も始まり、地獄を見ている皆さん!!
作者も高2になり色々忙しくて遅れました!!
アビドス編第1章のメインって銀行強盗だと思うんですよ
でも、この後のやつを考えるとオリ主が一切関わらずに終わってしまう…
まあ、いいか。オリジナル展開作った方がいいから


ブラックマーケット散策

ブラックマーケットの公園、ゴミが散乱しているわけでもなく草木が枯れているわけでもない。

しかし、昼間から人気が少なく普段から誰もいないことがわかる。

公園のベンチにはアビドス組とヒフミと無貌がいた。

先生やホシノ、シロコがベンチに座り、ヒフミはその真正面に立っている。

無貌は彼女らから少し離れた木に寄りかかって聞いている。

 

「助けてくれてありがとうございます」

 

ヒフミは大きく頭を下げて感謝を伝える。

 

「全然大丈夫だよ。それより、なんでトリニティの子がこんなブラックマーケットに来ているの?」

 

先生は真剣な様子で質問する。それは初めて会ったヒフミを心配している故のことであった。

ヒフミは手を顔の前でワタワタと振りながら弁明する。

 

「それは………ペロロ様の限定ぬいぐるみを手に入れるためなんです!!」

 

「ペロロ様?」

 

「はいっ!!ペロロ様です!!」

 

ヒフミはそう言うとバッグからぬいぐるみを2つ取り出す。

1つは顔面をアイスに押し付けて苦しそうに舌を出している不細工な鳥のぬいぐるみ。

もう1つはソーセージの代わりにホットドッグに挟まり熱いのか顔を真っ赤にしている不細工な鳥のぬいぐるみ。

どちらも同じキャラクターのようだ。

 

「こっちがアイスクリーム屋さんとコラボしていた時の数量限定品で、もう1つがホットドッグ屋さんとコラボした時の限定品です。どっちもファンの中ではスーパーレアなものでして…こうして手に入ったのが奇跡のようなものなんです!!どれもこれも無貌さんが情報を集めてくれたからなんですよ!!」

 

「へぇ〜……そうなんだ」

 

「それででして…」

 

ヒフミのペロロ様語りが再度展開されそうになった時、無貌がヒフミの隣にたち、先生に質問をする。

 

「それで、先生。なんであんたらはこんな危険なところに来ているんだ?」

 

先生はその言葉にハッとした様子になる。

そして無貌と顔がくっつきそうな距離に近づき捲し立てる。

 

「そういえば、無貌はここって詳しいよね?ちょっと手伝って欲しいことがあるの!!」

 

「ちょっと、近い」

 

「あぁ、ごめんね。それで、ここ詳しいよね?」

 

「詳しいが、どうしたんだ?」

 

「ちょっと探し物を手伝って欲しいの」

 

 

 

ブラックマーケットの街中、人が多くおり露店などもたくさん出店している。

平日の午前中だと言うのにも関わらず多くの人でごった返しになっている。

露店も大きな声で集客をを図っている。

その人混みの中を彼らは歩いていた。

 

「それで、探し物ってなんだ?」

 

先頭を意気揚々と歩く先生に無貌は問いかける。

先生は後ろを向く。

そのまま、器用に人を避けながら後ろ歩きをする。

 

「それはね。アビドスを襲ったヘルメット団の武器の経路なんだよね」

 

先生はシッテムの箱を取り出してその中に保存されている写真を見せる。

その写真には本来書かれているはずの製造番号などがなかった銃火器が写されている。

その写真を見て無貌は理解したのは口に出す。

 

「あぁ、そういうことか。こういった加工をするのはブラックマーケットが多いからな」

 

「そう」

 

「それで、当てはあるのか?」

 

「ないよ。だからこうやって虱潰しに歩いてるんじゃないか」

 

無貌は脱力するように肩を落とす。

ブラックマーケットの探索はまだ始まったばかりだ。

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと休憩しよう」

 

先生の疲れ果てた言葉に生徒と無貌は立ち止まる。

彼らはブラックマーケットに来てから2、3時間休むことなく歩き続けていた。

普段から銃などを持って運動をしている生徒や無貌と違って、運動なんかせずに書類仕事ばかりしている先生にはきついことらしい。

今も中腰の姿勢で両足に手をつき、ゼエゼエと息を荒くしている。

 

「そういえば、もうこんな時間か」

 

「うへ〜、先生には大変だったか〜」

 

「それじゃあ⭐︎休憩しますか⭐︎」

 

先生たちは近場にあった休憩スペースに向かう。

ベンチがありそこに先生を座らせる。

 

「なんか、飲み物買ってくる」

 

「それじゃあ、、ビールお願い」

 

「買えんわ!!先生は水でいいとして。他のやつはなんか欲しいのあるか?」

 

無貌がそう聞くと各々好きな飲み物を言う。

ホシノだけは「なんでもいい」と、一言のみだったが。

 

「そうか」

 

無貌はそういうと近くにある自販機に向かった。

 

「ん、先生。大丈夫?」

 

「うん、息も整ってきたから問題ないよ」

 

「ほら、買ってきたぞ」

 

数分後、無貌が一つのビニール袋を持ってきて、先生に手渡した。

その中には各々が頼んだ飲み物が入っている。ちなみに先生の飲み物は水だ。

 

「これが、シロコの。これは、ノノミのかな?」

 

先生は手際良く飲み物を生徒に手渡す。

そして、最後の飲み物を手に取る。

 

「あれ、これは」

 

「余ったってことは、おじさんのかな〜」

 

ホシノはその飲み物を受け取る。

ホシノはその飲み物を注意深く見て無貌に質問する。

 

「なんで、これなのかな?」

 

「ん?なんでもいいっていったんだろ?」

 

「うへ〜、まあそうだけど。理由が気になるな〜」

 

「俺が好きなやつだ。それでいいか?」

 

「………そう」

 

ホシノはそういうとその飲み物をゴクゴクと飲む。

無貌は持っていたホシノと全く同じものを飲み始める。

この場の雰囲気は地獄のようであった。

 

不意に、pipipipipipipipipiと誰かのスマホから着信音が鳴り響く。




ちなみに、ホシノに渡した飲み物はホシノが1番好きなものです。
無貌はなんで知ってるんだろうね?偶然かなぁ?
ホシノは無貌のことを疑り深く見ています。
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