16年度の卒業生   作:Ray May

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継がれていく想い p2

Scene

トレセン学園 あらゆる場所 あらゆる時間

 

Actor

秋川やよい:秋川

駿川たづな:たづな

チームスピカのトレーナー:西崎

チームカノープスのトレーナー:南坂

チームリギルのトレーナー:東条

タマモクロス:タマ

オグリキャップ:オグリ

メジロマックイーン:マックイーン

サクラチヨノオー:チヨノオー

ゴールドシップ:ゴルシ

ヒシアマゾン:ヒシアマ

シンボリルドルフ:ルドルフ

エアグルーヴ:エア

サイレンススズカ:スズカ

スペシャルウィーク:スペ

トウカイテイオー:テイオー

ダイワスカーレット:スカーレット

ウオッカ:ウオッカ

シリウスシンボリ:シリウス

ナカヤマフェスタ:ナカヤマ

ミスターシービー:シービー

エルコンドルパサー:エル

ライスシャワー:ライス

ツインターボ:ターボ

イクノディクタス:イクノ

マチカネタンホイザ:マチタン

ナイスネイチャ:ネイチャ

グラスワンダー:グラス

セイウンスカイ:スカイ

ナリタブライアン:ブライアン

アグネスタキオン:タキオン

マンハッタンカフェ:カフェ

 

 

-Act Out-

 

 

 

オグリ「見ろタマ。この記事……」

タマ「……なんやコレ。本場大阪仕込みの爆弾たこ焼き……??」

オグリ「中身はヒミツ、味も爆弾の爆裂☆新時代……!! 面白そうじゃないか! 早速買いに行こう!」

タマ「――あかん! そういうのはあかん絶対!! たこ焼きならウチが作ったるから、我慢しぃ!!」

ライス「たこ焼き……大きなたこ焼き……ライスも気になる……!!」

タマ「作ったる!! 作ったるから!! 頼むから辞めるんや!! 舌バカになってまうで!! もうなっとるかもしれへんけど!!」

 

 

 

――もしも 僕がいつか 風を

 

 

 

マックイーン「くっ……減量しなければいけないタイミングでっ……この食堂はっ……また新作スイーツなぞ……!!」

ゴルシ「へいへーい、マックちゃあん……お前ももうDTL生なんだからよぉ……潔く『こちら側』に来たらどぉだぁ……?」

マックイーン「っ!! 屈しません!! 私は絶対屈しませんわ!!」

スペ「頑張ってくださいマックイーンさん! 応援してますよっ」

グラス「そうですよ! 私たちが着いています! きっと乗り越えられます!」

エル「ファイトデース!! マックイーンさん!!」

スカイ「大変だね~、あんたら」

マックイーン「……許しませんわよセイウンスカイ」

スカイ「なんで私!?」

 

 

 

――風を 追い越せる その時

 

 

 

チヨノオー「うおおぉぉぉっ!! 勝つ勝つ勝つ勝つッ!! 次はッ!! 次こそは絶対勝ぁつッ!!」

ヒシアマ「だからってなんでアタシに併走頼むんだいッ!!」

チヨノオー「たまたま手が空いてた有マ経験者が、あなたくらいしかいなかったからですっ!! さぁ、私に必勝法を伝授してくださいッ!!」

ヒシアマ「無茶苦茶言うんじゃないよーっ!!」

 

 

 

――もしも 僕がいつか 虹を

 

 

 

エア「……」ガチャッ

テイオー「――っ」ビクッ

エア「……テイオー。貴様また寝てたな?」

テイオー「へっ? いやいや? 全然寝てないデスケド?」

エア「嘘を言え!! 今飛び起きるのが見えたからな!?」

テイオー「……ちぇっ。うるさいなぁ。いちいち姑みたいに」

エア「誰が姑かぁ!! 貴様が承認しないと進まない案件があるんだ!! しっかり仕事しろっ!」

テイオー「はぁーい」

ルドルフ「まぁまぁ。そう怒るなエアグルーヴ。この子もまだ『見習い』なんだから」

エア「会長は甘過ぎるのですよ!! こうして役職を引き継いだのですから! もっとしっかりしてもらわないと!!」

ブライアン「……というか、会長呼びは紛らわしいからやめろと前に言ってなかったか」

エア「いーや! 私にとっての会長は、まだ会長だけです!!」

ルドルフ「困ったなぁ……」

 

 

 

――虹を 手に入れる その時

 

 

 

たづな「……なんですかこれは」

秋川「え?」

たづな「ですから、なんですかこれは」

秋川「見てわからんか! ウマ娘用の孤児院設立計画だ!」

たづな「……理事長」

秋川「二年前の色々があったからな! こういう設備があれば、路頭に迷うウマ娘は更に減ってくれることだろう!」

たづな「理事長……」

秋川「何! 職員の目星もちゃんと着けてある! あとは予算をなんとかすれば――」

たづな「理事長……またポケットマネーを火の車にする気ですか……」

秋川「そこはたづなの協力あってこそだな!」

たづな「では、併設するこのスパとやらはなんでしょうか?」

秋川「……ウマ娘の心の安寧の為にだな!」

たづな「絶対ごめんです!」

 

 

 

――きっと 君は

 

 

 

西崎「……いやだからなスズカ。何度も言うけど、これはお前のためを思って……」

スズカ「大丈夫。前の有マで再確認したの。私、まだまだやれるわ!」

西崎「いや……お前はそうかもしれないけど。あれ見てみろ」

スカーレット「はっ、はぁ、はぁ、もう駄目……」

ウオッカ「な、なんだスカーレット、も、もう弱音、吐いてんのか? 情けねぇなぁ……!」

スカーレット「あ、あんたこそ、息、切れ切れじゃないの! 人のこと、言えないっての……」

ウオッカ「し、仕方ねぇだろ、あれは、反則だって……」

西崎「……併走付き合う方の身にもなってやってくれ」

スズカ「限界は越えるためにあるものよ?」

スカーレット「あんたスピードバカも大概にしなさいよ!!」

ウオッカ「もう勘弁してくれぇ~!」

 

 

 

――笑って 笑って

 

 

 

シリウス「……」

ナカヤマ「……」

シービー「……」

三人「――っ!」

シリウス「フォーカードだ! はっ、どうやら私の勝ちみてぇだな」

ナカヤマ「――そうとは限らないぜ、シリウス」パサッ

シリウス「――!? す、ストレートフラッシュだと……!?」

ナカヤマ「悪いな。今日の私はついてるらしい」ガサガサ

シービー「まぁまぁ二人とも。そう焦らずにさ。勝負はまだわかんないよ?」

シリウス「あ? 何言ってんだ? こんなのもう勝てるわけ――」

ナカヤマ「――いや。待て、まさかお前――!」

シービー「ごめんね?」パサッ

シリウス「――なっ」

ナカヤマ「ろ、ロイヤルストレートフラッシュだぁ!?」

シービー「あははは。アタシも見た瞬間びっくりしちゃった」

ナカヤマ「あ、有り得ねぇ……初めて見たぞ。これがビギナーズラックってやつか……!」

シリウス「ちっ、軽率に参加させるんじゃなかったぜ……いつもと様子が違うから、変だとは思ってたけどよ」

シービー「ごめんね。どうやら調子いいみたい。いい『贈り物』もらっちゃったから、かな?」

シリウス「あ? 贈り物……?」

シービー「うん。……ま、内容は秘密、だけどね」

ナカヤマ「~~、納得いかねぇ! おい、もう一回やるぞ――」

東条「……」ガラガラガラッ

ナカヤマ「あ」

シリウス「あ」

シービー「あ」

東条「……あなたたちねぇ……」

シリウス「……いや。待てトレーナー。違うぞ。これには深くて浅い訳があってだな」

東条「チーム室はカジノじゃないと言ってるでしょうがーっ!!」

 

 

 

――くれるのかな

 

 

 

ターボ「うおおおおおおっ!!」

イクノ「ぬああああああっ!!」

マチタン「はあああああああっ!!」

ネイチャ「おりゃああああああっ!!」

ターボ「……」

イクノ「……」

マチタン「……」

ネイチャ「……」

ターボ「――くそっ、駄目だ!! 全然『かくせい』した感じしないぞ!! イクノ! 本当にそのじょーほーは正しいのか!?」

イクノ「おかしいですね……確かな筋からの情報ですから、確かなはずなのですが」

マチタン「確かの二段重ね! これは真実味が高いです!! ということはまだ気合いが足りないってことじゃないでしょうか!!」

ターボ「なるほど!! そしたら、もっともっと強めに気合い入れるぞ!!」

イクノ「おーけー、いきましょう!!」

南坂「あ、あのー……皆さん? そろそろ普通にトレーニングを……」

ターボ「はああぁぁぁ!!」

イクノ「うわあぁぁぁぁ!!」

マチタン「どりゃあああぁぁぁぁっ!!」

南坂(聞いてねえ……)

ネイチャ(同情するよ、トレーナー……)ポン

 

 

 

――きっと また

 

 

 

タキオン「~♪ ~♪」

カフェ「……いつになく、ご機嫌ですね……」

タキオン「何、新しい茶葉が入ったのさ。これがなかなかいい香りでね。私の最近のトレンドなのだよ」

カフェ「……まぁ、確かに、悪くはない香りですね……」

タキオン「そうだろう? はぁ、カフェは悲しいねぇ。この素晴らしさに共感出来ないとは……」

カフェ「出来ないわけではないですが……」

カフェ「……」

タキオン「? カフェ?」

カフェ「……飲み比べ、してみますか……?」

タキオン「!?!?」

タキオン「な、なんと、まさかキミから、そのような進言があるとは……!! 今日は槍の雨でも降るんじゃないか……!?

カフェ「……やっぱりいいです……」

タキオン「いやいやいや!! すまん! 珍し過ぎてびっくりしただけだ!! あぁもう、機嫌直してくれカフェー!!」

 

 

 

――逢えるかな

 

 

きみに――……

 

 

 

-Scene End-

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