Raven In The IS   作:大雨小雨

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INするたびにお気に入り登録とUA(意味は知らない)が伸びていてこっそり喜んでいる人 それが私ですw
ISの世界に触れるレイヴン……そこにある人影が…


第2話:これが現実-This is reality

取りあえず現状把握が終わったところで腹ごしらえをすることにした。

この世界に来て驚きはたくさんあったが、その中でもとりわけ大きいのがこの食べ物だ。

元の世界ではほとんどの食べ物がリッチランドを代表とする農業プラントと呼ばれる施設で作られる、いわば人工物である。

天然物と呼ばれる自然の中で育てられた物はクレイドルの中でも特に上流階級の者達(例外ではあるがリンクスも含まれる)しか口にすることができないのだ。

自分はクレイドル体制に反対の姿勢を示すラインアーク所属のリンクスであったため、もちろん滅多に食べれなかった。

口にできたとしてもアルセブラからの戦利品としてごくまれに口にするくらいだった。

その天然物を当たり前のように食べることができることに、この世界へ来たことをありがたく思う彼であった。

さぁ、初体験と行こうじゃないか……!

目の前にあるサンドウィッチに目を輝かせる彼。

サンドウィッチに心躍らせるこの少年を誰が伝説の傭兵だと思うのか。

ゆっくりとした手つきでサンドウィッチを持ち、恐る恐る口へ運ぶ。

そして一口食べれば……

何だこのおいしさはっ!!!

レタスのみずみずしさにトマトのジューシーな果肉!

そして味わい深いベーコンにほのかに甘さを感じるパン!!

これこそ、頬が零れ落ちるということなのか……

未体験の味覚にご満足のようである。

そしてこのコーヒー…どれだけのものか…

もちろん、元の世界では天然物のコーヒーも非常に高価なものだ。

嗜好品ということもあるが、良質なコーヒーは比較的標高が高いところで生産される。

もちろん低いところでも作れるが、質はそこまでよくなく、加えてそのような土地は農業プラントの立地場所でもあるため優先度は低いのである。

よってコーヒー自体作られる量が少ないのだ。(農業プラントでも作られているが、それもまた少量である。)

口に含んでみると……

なんと香ばしく、深い味わいなのだろうか…

思わずため息が漏れてしまうおいしさ。

それからは黙々と食べ続け、ついに至福の時間は終わりを告げる。

これは……イイッ!

これからもこのような食事ができる可能性に心の中で小さくガッツポーズをする彼であった。

 

 

 

最高の一時を終えた彼はまた町を歩く。

先ほど訪れた本屋へとまた足を運び、そこで本を買うことにしたのだ。

とにかくISというものについてもっと知りたい…

ネクストと似た存在であるISに強く心を惹かれたのだ。

「おっ また来たな 急に飛び出していくもんだから驚いたよ」

店主である初老の男が彼を見つけると声をかけてきた。

すまなかった 少し気が動転してたみたいだ

「もう落ち着いたのかい?」

おかげさまでもう大丈夫だ あ、すこしいいだろうか

「なんだ?またわけの分からん質問か?」

少し呆れたように肩をすくめて話す男に首を振って答える。

ここにISに関する本はないだろうか

「ISの本? 男なのに珍しいねぇ」

確かに操ることはできないがとても興味深い 良ければ場所を教えて欲しい

「IS関係なら ほら そこだそこ」

そうやって男は自分が入ってきたのと別の入口を指さす。

ありがとう 色々と世話になる

「いいってことよ 今のご時世でそこまでしゃんとしてるヤツは珍しいからな お礼だお礼」

そういってほほ笑む男に軽く会釈し、入口へ進む。

そして取りあえず目についた本から読み始める、その一心不乱に本を読む彼を見て男はまたほほ笑むのだった。

 

 

なんなのよアイツ!ホント役立たずね!

女は非常に苛立っていた。

言ったものすら買ってこれないなんて!

それで「君の為に半年分の給料とボーナスを使って買ったんだ!これでいいじゃないか!」ですって?

ふざけるんじゃないわよ……

でも、あの公衆の前でビンタ食らわして泣きついてきたときは流石に滑稽だったわね。

もちろんあんなので許すわけないし、まだまだ使ってやるんだから!

女尊男卑が特に進んでいる社会では女が複数の男と付き合っていることはなんら不思議ではない。

もちろんその中でもランク分けが存在し、さっきまで会っていた男はこの女からすれば貢がせるための都合のいい男だったらしい。

ふと通りの脇を見れば本屋で男がISの本を読んでいる

操れもしないのにそんなものを読んでどうなるのか

鬱憤晴らしも込めて少し虐めてやろう

彼女の心の中に黒い感情が渦巻いていた。

 

 

「ちょっとあなた」

後ろから声が聞こえた

カップル同士が話しているのだろうか

自分に声をかけられているとは微塵も思ってない彼は黙々と本を読んでいた。

(ちなみに読んでいる本はラッピングされていない本だ もちろん店主から許可をもらっているので気にすることなく本を読み進めている。)

後ろでは女が舌打ちをしているがそんなことは全く気にもかけていない。

彼氏さん、ちゃんと話を聞いてあげた方がいいと思うぞ

女はついに痺れを切らしたのか、

「本読んでるアンタのこと言ってんのよ!」と大声を上げる。

もしかして自分のことだろうか

「アンタ以外誰がいると思ってんの?」

初対面で凄い言われようである。

何か用だろうか あいにく今手が離せないんだが…

「アンタ 使えもしないISの本なんて読んで何してんの? 気持ち悪いんですけど」

そういって嘲笑う女に彼は答える。

どこが不快なのか 男がISの本を読んではいけないという決まりでもあるのか?

まだこの世界の法についてよくわからない彼は率直に問う。

「ハァ? 男がISのこと調べたって無駄無駄 そんなことより買い物の手伝いしてよ アンタ荷物持ちね」

そんなこと言われても了承しかねる 第一に自分は貴女を知らない

「断る訳? アンタなにさまなのよほんと! 黙ってやればいいのよ!」

店主が心配そうな目でこちらを見ている。

流石に彼も頭に来たのか少し声に怒りを含ませながら答える。

貴女がどこの誰だかは知らないが、そんな傲慢は女に従う義理はない

「アンタほんと生意気ね!!男なんて黙って女の言うこと聞いときゃいいのよ!!!」

そういうと周りで聞いていた女達の一部が頷き、男達は目を逸らす。

これが女尊男卑か……

ISに乗れる“可能性”があるだけで男よりも上の存在だと思っている。

持ちもしない権力を振りかざす者、そして有りもしない力に怯える者。

これがこの世界の現実…

しかし、彼にとってソレがここで退く理由にはならない。

一触即発の雰囲気の中で、

 

「すみません!」

 

という声が響いた。

 

 

 

 

 




結局ISのキャラだれもででねぇよ!(涙
次回には必ず出しますから許してください……
っていってももう誰が出るかはわかるかな?
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