今回はアナトリアの傭兵の過去について少し書きたいので少し補足を入れときます。
ACの時代系譜はAC3→AC3SL→AC4→ACfaという解釈です。
それではよろしくお願いします…
名前なんてものはモノを識別するときの単語でしかない。
そういった学者もいたそうだ。
物心が付いた時から彼は自分の名前を知らなかった。
もちろん親の顔なんて知る由もない。
彼は所謂‘ストリートチルドレン’の一人だった。
人類が地下都市から地上へと進出し、“サイレントライン”を開拓してから人口が急激に増加した。
地下という限られた生活空間から解放されたことによって人類はますますその数と活動範囲を広げていった。
人類経済がより大きくなり、人口が増えるということはもちろん貧富の差も拡大する。
地下のころからそれなりに金や権力を持っていた者はこのチャンスを生かすため事業の拡大や新たな投資を始めた。
貧しいもの、持たざる者達は彼らの恩恵に授かるか、さらに落ちぶれていくかの2択だった。
捨て子や人身売買、麻薬などのさまざまに悪事に身を染めた者もたくさんいた。
権力こそがすべての時代…
気付いた時からその様な者達がいる環境に彼はいたのだ。
悪事に手を染めずに生きてはいたが、それは並大抵のことではなかった。
しかし、彼にはそんな苦しさを忘れさせてくれるほど熱中していたものがあった。
それはアーマード・コア同士が戦う「アリーナ」だった。
電気屋のショーケースに飾ってあるテレビ、それのアリーナ中継を食い入るように見つめていた彼には一つの希望があった。
いつか‘レイヴン’になりたい…
------レイヴン------
人類最強の兵器“アーマード・コア”を操り、多額の報酬と引き換えに依頼を遂行する傭兵。
支配という名の権力が横行する世界において何にも与することのない例外的な存在。
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アリーナの試合を見ながら、アーマード・コアを操る彼らに大きな憧れを抱いていた。
彼は自由が欲しかった。
誰にも支配されず、自分の意志で生きる。
それができるレイヴンという存在に強く心を惹かれたのだ。
しばらくしてからそんな彼をレイヴンへとさせる大きな事件が起こった。
いままで変わることのなかったAランクに入れ替わりが起こったのだ。
新しくAランカーとなったレイヴンは自分と似たような境遇にあったと聞いた彼はその瞬間、レイヴンになることを決めた。
企業がますます事業を拡大させていくとこれまで以上に企業間の摩擦を多くなる。
そのため、報酬さえ払えば依頼を遂行してくれるレイヴンの利用価値はますます上昇し、レイヴンの登録数も増加していった。
この流れに乗った彼はグローバルコーテックスのレイヴン試験に参加し見事に合格、かくしてレイヴンとなった。
もちろん彼より金や権力を持っている者は数多くいたが彼にはそんなものを寄せ付けないACの才能があったのだ。
ACを手に入れレイヴンとなった彼は、まるで水を得た魚のようだった。
元から持っていた才能に加え、各パーツについて研究する勤勉さ、そして戦闘における吸収の速さ。
才能と努力の二つを兼ね備えた彼は留まることを知らず、名無しだった彼にはその依頼遂行性の高さや戦闘での圧倒的強さから、
“伝説の傭兵” “ドミナント”
いつしかそのような‘名前’で呼ばれるようになっていた。
今まで名前など気にした事がなかった彼にとって、この質問はとても大きな事だった。
しかし今まで考えたこともなかったな
さて、どうしたものか…
彼は思考の海へと落ちていく。
あれ?もしかして聞いちゃいけなかったのかな…
彼女は今の状況に困惑していた。
軽い挨拶のつもりで聞いたつもりだったんだけど、彼にはそうじゃなかったみたい
急に難しい顔になって考え込んでしまった彼に困っていた彼女は話の趣旨を変えようとした。
「じゃ、じゃあどこから来…」
オーエン
彼は顔をあげて答える。
「え?今なんて言ったの?」
オーエン それが自分の名前だ
名もなき傭兵は自分自身に名を付けた。
「へー それじゃオーエンは今までISについて全然知らなかったんだ」
自己紹介を終えた彼女たちはカフェで話に花が咲いていた。
お互いの暗い部分には話題が触れず、穏やかな時間が続いていた。
「一度でいいからISというものを生で見てみたいな」
今はISについての話のようだ。
「そういえばまだちゃんとお礼を言っていなかったな」
「ありがとう 君のおかげで助かった」
急に真面目な顔になって謝る彼に一瞬びっくりしてしまった。
「い、いいんだよ別に! 困っている人を助けるのは当然なんだからっ!」
(男の子から誠意のこもったお礼なんて初めて言われて少し驚いちゃった…)
「そういえばISを見たいって言ってたけど、見るかい?」
「一応、量産型のなんだけ…」
「本当かっ! ぜひ! ぜひ見たい!」
そういって目を輝かせながら立ち上がる彼を宥めながら、彼を別荘へと案内することにした。
別荘へと招かれた彼は今、ガレージにいる。
そこには車ではなく一機のISがあった。
よくこんな貴重なものを持っているな 世界に476機しか存在しないんだろう?
今目の前にあるISはフランス製、第二世代IS:ラファール・リヴァイヴだ。
「君だって薄々きづいてるんじゃないの?」
少し怒ったような顔をする彼女を見て、からかいが過ぎたかなと思う彼。
確か自己紹介した時に彼女は“デュノア”と言った。
デュノアと言えば本で見た内容だか、世界でも有名なISの開発を手掛けている会社だ。
そこの身内となれば自社のISを一機くらい保有していてもおかしくはないだろう。
ちなみに、君はコレに乗れるのか?
「え、まぁ ちょっとは動かせるかな」
本当はフランス代表候補生ではあるが、彼女はなんとなく本音を言ってしまうのを躊躇ってしまった。
そんな動揺もいざ知らず、彼はISに夢中である。
人より少し大きい、まるで対コジマ用の防護服のようなコレが世界の兵器の頂点に存在しているのか
目にして見てみたものの実際に稼働しているところを見ない限り、その性能を確かめることはできない。
動かせるならお願いしてもいいだろうか
唐突な願いに驚く彼女だったが、
(少し乗るくらいなら別にいいかな ISスーツに着替えるほどでもないし…)
「ちょっとだけなら大丈夫 あんまり上手には動かせないけどね」
彼女は軽い気持ちでお願いを聞き入れた。
実際に稼働している所をみると、ますますISが興味深いものへと変わっていく。
空中で浮かび、そして移動する。
ネクストとは違ってブースターのようなもので無理やり浮かせているような感じではないのがさらに面白い。
シャルロット曰く、PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)というもので制御しているらしいがISについての教育を全く受けていない彼には理解できなかった。
「どお? 満足したかな?」
彼の前での実演を終えたシャルロットはラファールを地に付け、待機状態へと移行させる。
とても面白かった いいものを見ることができた
彼は満足げな顔をして一人ウンウンと頷いている。
(男の子なのにホント変わってるよね オーエンって…)
一人で納得したかのように頷いている彼をボーっと眺めながら体を休ませていると、
これ 触ってもいいか?
彼は見るだけでは物足りないのか実際に肌で感じてみたいらしい。
「別にかまわないけど… ただの金属と同じだよ?」
そう言ったとたんにラファールへと触れる彼。
その瞬間に待機状態だったはずのラファールが稼働状態へと移行した!
なんだっ!これは…!
まさかの事態に不意を突かれた彼だが驚きは止まらない。
絶対防御…コア・ネットワーク…ワンオフ・アビリティー…
知らない単語が彼の頭へと流れ込んでいく!
この瞬間、コア・ネットワークを通じてある人物へと彼の存在が伝えられる。
他人から理解されることのない天才科学者と伝説の傭兵との出会いである。
今回はすっごい苦戦しました…
もうね、自分の表現力の無さに泣けてきます(´;ω;`)
アナトリアの傭兵の名前なんですが、AC4のチャプター6が
And Then There Were None -そして誰もいなくなった-
なんですが、コレってアガサ・クリスティーの小説と同じ名前なんですよね!
なので小説内で出てくるU・N・オーエンという謎の人物
このU.N.Owen(=U・N・オーエン) とUNKNOWNがかかっているという…
流石フロムさん パないっす!!
批評、応援コメント 待っております! <(`・ω・´)