クルーゼはラクスを引き渡すと言ってきたアークエンジェルに対し少し笑っていた。だが同時にクルーゼ隊はストライクがラクスを引き渡す事が罠ではないのかと考えていると…
「さて…どうしたものか、罠という可能性も…」
『なら自分が行きますっ!!行かせてください隊長っ!!』
クルーゼは少し考えていた。ラクスはアスランの婚約者…折角彼がこう言っている──花を持たせるのも上官である私の勤めかな。
「…分かった、許可しよう」
『有難うございますっ!!』
「念の為此方も…アデス。私のシグーを出撃出来るようにしておけ」
「了解しました」
──キラとヒルダがラクスの乗ったシャトルの護衛をしているとナスカ級からイージスが向かって来ていた。双方徐々に減速していき接触する。
『こちらはクライン親衛隊所属のヒルダ・ハーケンだ!双方間違っても攻撃はするんじゃないよ!!』
ヒルダの言う通り互いに武装をロックすると、キラはイージスにゆっくりと近付いていき…アスランもまたそれに答えるようにゆっくりと近付いていく。
『イージスのパイロット…アスラン·ザラか?』
『そうだ…キラ·ヤマト──君なんだな?』
『……ラクス。彼に声を聞かせて?』
『声ですか?』
『うんっ君であると言う証拠がいるだろう?』
キラの言う通りにし、ヒルダが操作してシャトルから通信を繋げた。
『繋がりました。…いつでもどうぞラクス様!』
『分かりましたわ…アスラン、ご機嫌いかが?』
ラクスの声を聞いたアスランは安心したのか少し微笑みを見せた。プラントではラクスが行方不明となっており、それを知ったアスランの心労はかなりのものだったことだろう……特にクライン議長を必死で止める父の方だが──。
『──確認した。無事で良かった…ラクス』
『心配をおかけしました。貴方も無事でよかっですわ…アスラン♪』
シャトルとヒルダはゆっくりとイージスの側まで進む。すると互いにコックピットを開き改めてお互いの安否を確認する。二人が何を考えているかは分からないが、ラクスとヒルダは何も言わず静かに静観した。
『……キラ!お前も一緒に来い!!お前が地球軍に居る理由がどこにあるっ!』
『僕だって…君となんて戦いたくはない…でもあの船には守りたい人たちが…友達が居るんだっ!!』
そうキラが言うとアスランは辛そうに親友の言葉が深く心に刺さる。キラもそうだがアスランもまた同じ気持ちなのだ──ニコルやイザーク、ディアッカという仲間がいる。目の前にいる親友は覚悟を決めて今目の前に立っている……なら。
『ならば仕方ないっ…次に戦うときは俺がお前を撃つ!!』
『僕もだ……アスラン!』
そう言ってキラはストライクのハッチを閉め離れて行く。アスラン達はそれを見送るのだった。
『お元気で……キラ』
『(死ぬんじゃないよ坊や……)参りましょうラクス様……アンタも行くよ?』
『──はいッ……』
「敵モビルスーツ離れますっ!」
「エンジン始動だっ!アデス!」
アデス艦長が言い放った瞬間クルーゼはシグーで出撃と共に艦を発進させた。無論それを察知したアークエンジェルはメビウスゼロを発進させようとするも──。
『ラウル·クルーゼ隊長』
『──ん?』
そこに突如として通信が入ってきた。クルーゼはそれを聞くと……なんとラクス・クライン本人からだった。どうやら護衛のジンが繋げたのだろう……余計なことを!
『私のいる中、この場所を戦場にするつもりですかっ?』
そうラクスが言った瞬間だった、クルーゼの脳に直接何かが訴えてきた。
『(何だっ!?頭の中でラクス嬢の声が!!…)一体どうなっt──』
すると更にそれが強くなり──それが何を言っているのかが本能が語る。
『それ以上何かするのなら…お前を殺します♪』…と
『委細承知致しましたっ!!!──何しているアスラン!!早く行くぞっ!!急げぇ!!!』
『エッ!?あっはい!今行きます!!──行こうかラクス(クルーゼ隊長、一体どうしたのだろうか?ラクスが言った途端あんな慌てるなんて)』
『分かりましたわ……ヒルダ』
『まったく肝っ玉の小さい男だね…それでは発進します!』
クルーゼは即座にシグーを反転させ即座に帰投した。しかもアスラン達を追い越す程ブースターを最大にして──アスランは何がなんだか分からずにいたが、ラクスが無事で良かった事に今は満足しておくとしよう。──そう自分に言い聞かせ、キラと対立する道を選び覚悟を決めたのだった。
そのキラは一息付くと共にアークエンジェルへ帰投し、無事に格納庫に入りキラがストライクから出てくるのを確認すると……
「よぅキラ……どうだった?アスランとは話せたか?」
「はい……僕もアスランと話して覚悟を決めて……それで」
「そうか…そうか」
ヴェサリウスではラクスを回収しプラントへ急ぎ向かっていた
「此方ラウルク·ルーゼでありますっ!ラクス·クラインを無事保護しました」
すると通信相手はパトリック·ザラだった
『 おおっ!ようやくか!!…では大至kドンッ゙!!ドンッ゙!!RA〜KU〜SU〜えぇいこんな時にっ!!、では一刻も早くラクス嬢を連れて帰還せよっ!!また一人引きずり込まれたっ!!くっ総員!!戦闘態勢を取れっ!!!』ブツンッ゙
そして通信が切れブリッジは静まり返っていた…
「あの…隊長…」
「言うな…」
「いえしかし!…」
「何も…言うな…分かったな?」
クルーゼの言葉にアデルは帽子を深く被り静かにするのであった
アスランはキラとのことを考えてながら通路に一人でいると部屋の扉が開きそこからハロが出てきた
『ハロハロ!アスラーン!!』
アスランはハロをキャッチするとため息を付き
「ハァ…ラクス…」
するとラクスも出てきてアスランのもとへ近づく
「ハロがはしゃいでいますわ、久しぶりにアナタに会えて嬉しいみたいっ!」
そうラクスが言うと
「ハロにはそんな感情のようなものは有りませんよ?」
そう言ってハロをラクスに渡すとアスランは
「貴女は客人ですが、ヴェサリウスは戦艦です…余り部屋の外をウロウロなさらないで下さい」
そう言って彼女を部屋へと連れて行く
「あらあら…何処へ言ってもそう言われますのでつまりませんの…」
ラクスはつまらないと呟きながらアスランに言っていたが
「仕方ありません、そうゆう立場なんです」
そう言いながらラクスを見続けているとラクスはそれに気付き何か?、と聞くとアスランは少し慌てた様子で
「その…あちらの船では…」
そうアスランが言うとラクスはとても笑顔になり
「わたくしは元気ですわ!あちらの船でもレッドフードや他の方たちにとても良くしてもらいましたわっ♪」
「そうですか…」
「キラはとても優しい方ですね、そしてとても強いお方…」
「
「…貴方と戦いたくないと…仰っておりましたわ」
「僕だってそうですっ!!…誰がアイツと!」
ラクスは悲しそうなアスランを見て
「辛そうな顔ばかりですよね…この頃の貴方は…」
「ニコニコ笑って戦争は出来ませんよっ」
「でもレッドフードはいつものニコニコしながらも戦っておりましたが?」
「アレは別ですっ」
「あらあらっ♪」
アスランはそうツッコんだ後部屋を後にした
「ヴェッ゙クシ!!すっとこどっこ〜いっ!!!…」
「どうしました?レッドフードさん?変なクシャミなんかして…」
「ん〜今誰かオレの話をしていたような?……」
「??」
アークエンジェル次の合流ポイントへ向かっている頃
「後、30分程度で合流ポイント…どうにかここまでこぎつけました」
「このまま無事に着くことが出来ればよいのだがな」
ブリッジではマリューとフレイパパが話していた
そしてナタルは警戒しながらも船を進めて行くために索敵をかけ続けるよう指示していた
「索敵っ!警戒を厳に!…艦隊は目立つ、あちらを目標に来る敵もいるぞっ!」
マリューとフレイパパはナタルを見て…
「彼女はとても優秀そうですな、ラミアス艦長?」
「はいっバジルール少尉のお陰で幾度も助けられました、とても優秀な戦闘指揮官だと自負しておりますわ」
その会話を聞いていたナタルは耳を真っ赤にし震えながらも必死に平常心を保ちながらブリッジのクルーに指示をしていた
「(耳真っ赤になっちゃってま〜この人…)」
「(しかもさっきからぷるぷる震えとるしっ!)」
ブリッチのクルーは心のなかで呟きながらホッコリ笑みを浮かべていた、そしてその本人はとゆうと…
「(わっわたしが優秀…ふふっ///わたしが…ってイカンイカン平常心、平常心だナタル·バジルール!!)」
彼女は彼女で自分と戦っていたのだった