車で暫く進み目的地の街へと入ったレッドフード達。周りを見渡す限りとても賑やかで活気に溢れる街であった。
「じゃあっ4時間後だな?」
「気をつけろ…」
「分かっている。そっちこそな 、アル·ジャイリって言うのは気の抜けない奴なんだろう?」
カガリ達がそう話していると私服姿でサングラスをかけたナタルがキラに声をかける
「レッドフード、ヤマト少i…しっ少年!っ頼んだぞ…」
ナタルはキラに対し普段は階級で呼んでいたので少し恥ずかしそうにしながら少年と呼んでいた、それを隣で見ていたジャッキー軍曹は口には出さなかったが大丈夫か…と頭を抱え溜息をついていた。
「キラ、ちょいと耳貸せ?」
するとレッドフードはキラに小声で何かを話していた
「どうしたお前達?」
すると…
「えっと…分かりました、ナタルお姉ちゃん!」
「ふぁっ!?///」
ナタルはキラのお姉ちゃん呼びに不意を付かれ顔を真っ赤になっていた。
レッドフードは更にナタルに近づき顎に指を軽く下から触れてイケメンボイスによる追撃をした
「そんじゃナタルそっちは…頼んだぜ?」
「っおおぉおおおぉおぉお///ブヘッ゙!!」
「ちょっナタルさん!!?鼻血鼻血!!」
「はぁ…とっとと行くぞ?」
そう言って呆れたサイーブ達は車を走らせそのまま別れることになった。
「さ〜て、久しぶりのショッピングだ!案内は頼んだぜ?」
「おいっ!あ、あれ大丈夫なのか血吹いてたぞ!?」
「ん?あんま気にしなくていいぞ?いつもの事だし…」
「いやいつもって…いつもなの!?まぁいいお前も護衛頼んだぞ?…おい聞いているのかキラ!」
「本当にここが虎の本拠地?随分賑やかで平和そうなんだな…」
「(え〜!?コイツも神経図太いな!?)ふんっ…2人ともついてこい!」
そう言ってカガリは歩き出し、キラとレッドフードもそれについていく。暫く歩くとそこには崩壊した建物や爆発の後がたくさん残っていた。
「平和そうに見えたってそんなものは見せかけだ、あれがこの街の本当の支配者だ!」
カガリがそう言うと建物の先にザフトの戦艦レセップスがそこに止まっていた
「逆らう者は容赦なく殺される…ここはザフトの…砂漠の虎の本拠地だっ」
三人が話している中一人の男がこちらを様子を伺っていた、レッドフードもその視線に気づいており二人を守るように警戒していた。
一方、アークエンジェルでは…
「あ〜あぁ、たくもうっ!あの姉ちゃんはコックピットに酒なんか持ち込んで何やってんだよ、ちったぁあの坊主を見習えってんだ!…しかもよく見りゃ冷蔵庫もあるわ、ビールやつまみまで置いてあるわで…意外に快適だなここ!!?」
マードックはそう言いながらアストレイのコックピットの掃除をしてくれていた、それを離れて見ていたマリューとムウは
「マードック曹長も大変そうね…」
「俺も自分の機体に冷蔵庫をつけてもらおうかな〜」
ムウが笑いながらそう言うとマリューは歩きだし、ムウもそれに付いて行った。
「そう言えばキラと同じ学生連中のトールもレッドフードにパイロットとして鍛えられてるそうじゃないか?」
「何でも奪ったザフトのモビルスーツを改造してベアッガイと一緒に訓練しているわ」
「おいおいマジかよっ?コーディネイターでもないのに大丈夫なのか?」
ムウが心配そうに聞くと
「そうね…彼女が言うにはかなり素質があるしこの艦を守るだけなら実力は十分だとも言っていたわ」
「そうなのか?まぁアイツに任しときゃ大丈夫だろ、それで今トールは何やっt」
ドォーンッ!!!
『!!?』
言いかけたその時、外の方から爆音が聞こえて直ぐ様二人は甲板へ出ると…
『ヒーハー!!さあ次の敵はどいつだいっ!?俺はもっと …もっと銃を撃ちたいんだー!!そうだろぅ!?お前らっ!!!』
『『『トール兄貴の言う通りっ!!!』』』
『トールアツクナラナイデッ!!』
離れた場所でバクゥタンク四機と明けの砂漠による演習が行われていた。
「………ねぇ大先輩様?、アレは大丈夫よね?…大丈夫なのよね?………」
「………あーー多分?」
2人は発狂しきったトール達を見て不安でいっぱいになりながらそれを見ていたのだった…。
一方街ではカガリ達は買い物を終えて飲食店で一休みしていた。
「これでだいたい揃ったな」
「おうっキラも荷物持ちご苦労さんだな!」
「うぅ…疲れた…」
そう話して言うと店員がやってきて注文したケバブを持ってきた。
「何…これ?…」
「ドネルケバブさ!疲れたし腹も減った、ほらお前らも食えよ。このチリソースをかけて…」
すると…
「あいや待ったぁ!!ちょっと待ったぁ!!」
すると男が近づいて来てチリソースをかけるのを止めてきた。
「ケバブにチリソースなんて何を言っているんだ!このヨーグルトソースをかけるのが常識だろうが!?」
「はぁ?」
「いやっ常識というよりも〜もっとこう…そう!!ヨーグルトソースをかけないなんて、この料理に対する冒涜だよ!」
「何なんだお前は!?見ず知らずの男に私の食べ方をとやかく言われる筋合いはない!!」
そう言ってカガリは自分の注文したケバブにチリソースをかけて食べ始めたのだった。
「なぁ!!なんという…」
「ん〜うんまいー!!」
「隣のお姉さんと少年っ!君らはどうなんだ!?やっぱりチリソース派かねっ!?だったら悪いこと言わんヨーグルトソースをかけなさい!!」
「いいや!チリソースをかけるべきだっ!!」
カガリとサングラスをかけた男はそれぞれソースを持って無理やりソースをかけようとしてきた。
「ほらお前も!ケバブにチリソースは当たり前だ!」
「あぁ待ちたまえ!彼まで邪道に落とす気か!?」
そして二人は結局キラのケバブにソースをかけてしまいキラーはそれを見てとても苦い顔をしていた…
「おめえら何やってんだか…」
そう言いながらレッドフードはその光景を笑いながら見ていたのだった
そうした話している中こちらを見ている男達が居た…
「チッ…いい気なもんだぜ…」
「チッ…女二人侍らせやがって…羨ましいっ!!」
「チッ…あのガキ処す?ねぇ処す?」
「落ち着けアホ共…あのテーブルにいる子供と女は?」
「その辺のガキだろ?どうせ虎とヘラヘラ話すような奴…おいちょっと待て?」
「む?どうした?」
「あっ…アイツは…あの女は!!」
男がそう言うと他の仲間も双眼鏡を取り覗いてみると…
「何故こんな所に奴がいる!?… 虎だけならまだ良かったが我らの怨敵の一人が、こんな場所にいるとは!」
「虎よりまずあの狼を先に殺すぞ!他の同士にもそう伝えろっ!!」
「「了解っ!!」」
「では行くぞ、開始の花火を頼む!…」
「あぁ魂となって空に帰れ、コーディネーターめっ!」
「ほらキラそっちよこしな?代わりに俺のやるから」
「ありがとうございます…レッドさん」
レッドフードが自分のケバブをキラのと交換し食事を再開していた。
「はむっ…っ!!?このヨーグルトソースも美味しいですね!!」
レッドフードからもらったケバブにはヨーグルトソースがかけられており、キラはそれを食べて美味しいと言って食べていた。
「だろっ!?君、話が分かるじゃないか〜!ほら見ろやっぱりケバブにはヨーグルトソースが一番だ!!」
「む〜〜〜〜キラ貴様っ!!」
「ははっ!ミックスは味が分かんねえな〜」
カガリはそれを見て大変不機嫌そうな顔になっていた…
「しかしすごい買い物だねぇパーティーでもやんの?」
「うるっさいな!余計なお世話だ、大体お前は何なんだ、勝手に座り込んであーだこうだと…」
カガリが言いかけると…
ドヒューンッ!!!
突如建物から何かが飛んできてカガリ以外の三人は即座にそれに気づきレットフードはテーブルを蹴り倒した!
「「伏せろっ!!」」
サングラスをかけた男とレッドフードはそう言って倒したテーブルの後ろに隠れキラもカガリを庇うように抱き寄せた。
飛んできたそれはロケット弾で店に当たり爆発して店を半壊させたと同時に銃を持った男達が出てきて銃を発砲し始めてきた!
「無事か君達!?」
カガリも突然の事に頭が追いついておらず、混乱していた。レッドフードも応戦するため自分の銃を取り出し反撃した。
「死ねぇ赤狼!!このバケモノめっ!!」
「青き清浄なる世界の為にー!!」
「彼女が出来ない我らの怒り思い知れっ!!!」
「あのガキを先に殺せー!!!」
「リア充に死をっ!!」
それを聞いたカガリは
「奴らブルーコスモスか!ってリア充??…」
彼らはレッドフード達に銃を向けて撃ちまくってきた、レッドフードやサングラスをかけた男とその仲間なのか近くの席に座っていた複数の男達が銃を取り出し反撃した。
「あいつら君達を集中的に攻撃してないかね!?構わん全て排除しろ!!」
サングラスをかけた男はそう言い周りの男達に指示を出し応戦した!
「懐かしいな!相変わらず腕は落ちていないなぁレッド!!」
「お前も銃に関しちゃあ腕は鈍ってないようだな!?虎顔アンディ!!」
「なっ!?誰が虎顔じゃ貴っ様ぁ!!」
『ぶふっ!!』
「誰だ今笑った奴ぁ!!?」
キラとカガリは彼等のやり取りを見て知り合いなのかと驚きながら流れ弾に当たらない様に隠れていた。
次々と二人が倒していると建物の後ろから レッドフードを狙っている男がおりキラがそれに気付くと敵が落とした銃を取りすぐさまそれを勢いよく投げ相手が怯んだ瞬間接近して蹴り倒した。
無論レッドフードは気付いていたがキラの行動を見て嬉しそうに笑っていた…その男が最後だったのかキラが倒した男以外は生き残ってはいなかった。
レッドフードはその男に近づき止めを刺すとソースまみれになったカガリがキラに近づいてきた。
「お前、銃の使い方知ってるか?…それにしてもレッドフード!お前、あの男と知り合いだったのか!?」
「ん?何だやっぱ気づいて無かったのか?」
「「??」」
カガリがレッドフードのその言葉に首をかしげるとザフトの軍服を着た男が走ってきた
「隊長ご無事で!?」
「あぁ私は平気だ、彼女達のおかげでな!」
そう言いながらサングラスと帽子を取るとカガリはその男の顔を見て…
「アンドリュー・バルトフェルド!」
「えっ?」
「砂漠の…虎…」
「いやー助かったよ!…にしてもブルーコスモスの奴等お前等に対してもの凄い殺意を抱いていたが一体何やったんだ!?」
「知らん!!」
「はぁ…とりあえずここではなんだ、一旦離れよう」
すると車がやってきてバルトフェルドはその車に乗れと指示してきた
「いやっ僕たちは…」
「お言葉に甘えようぜ?キラ、カガリ」
レッドフードがそう言うと二人はそれに渋々従い車に乗って行った。
車に乗ってしばらく移動するとザフトの基地に到着した。
「さぁどうぞ三人とも降りたまえ、そっちのお嬢さんもさっきの戦闘でソースだらけになってしまったから着替えなきゃな!」
「すまねぇなアンディ」
「何この程度…それに少し話しをしてみたかったしね」
そして三人は車から降りバルトフェルドに付いて行った、建物の中に入るとそこには一人の女性出迎えに来てレッドフードの顔を見るや突然走り出し抱きついてきた。
「レッド〜久しぶりねっ元気してた!?」
「アイシャ!お前も元気そうじゃねえか!」
「うふふっ♪貴女が来るの楽しみに待っていたんだからねっ?それに久し振りのこの感触…
アイシャはレッドフードの胸に顔を埋めながら喋っていた。
バルトフェルドもアイシャを見て笑いながら止めに入った。
「アイシャ?…そろそろ彼等と話がしたいから
そのくらいに「嫌よ」っ!?」
「私はレッドと二人で大人の女子会するんだから♪‥‥貴方は入室禁止よ」
『!!?』
そこにいたキラ達やザフトの兵士達がアイシャの発言に驚きバルトフェルドは…
「あー…アイシャさん?冗談は…」
「やっ!!」
「………………………カチャりんこ!」
「「「隊長っ!!?」」」
「いかん取り押さえろ!!!」
「離せ貴様らっ!!!ヤローブッコロシテヤル〜〜〜!!!」
その場にいた兵士達はバルトフェルドを急いて止めに入り必死に宥めていた。
「ほらアイシャ?アンディの奴がヤキモチ妬いて銃抜き始めたからその辺にしてカガリの服選ぶの手伝ってくれ、な?」
「むぅ…分かった。この子ね?まぁケバブ?さぁいらっしゃい体を綺麗にしなきゃっ!」
「あ…あぁ」
カガリは何が何だか分からず、言われるがまま付いていくのであった。
「ふぅ…さてとこっちは良いとして…」
レッドフードがバルトフェルドの方を見るとそこでは兵士達がバルトフェルドを持ち上げユラユラと揺らしていた。
「「「隊長はいい子だ〜♪」」」
「僕はいい子だぁ──」
「落ち着きましたか?」
「ふぅ……少し…」
「「………………」」
すると兵士達はバルトフェルド を降ろし元の位置へと戻って行った。
「二人共入りなさい」
バルトフェルドは落ち着きを取り戻し部屋に案内する。
「レッドさんこれって…」
「気にすんな、発作みたいなやつだ…」
レッドフードかそう言って案内された部屋へ入って行った
「僕はコーヒーにはいささか自信があってね!掛けて待っていなさい。」
するとレッドフードは思い出したかのように懐から紙袋を出した
「おおそうだ!お前に土産を持ってきたんだった!」
「ん?土産?何かねそれは…」
その紙袋を渡しバルトフェルドは中を覗くと
「この香り……まさかっ!!」
「そいつはウチが作ったコーヒー豆、お前等コレ超好きだったろ?」
バルトフェルドは満面の笑顔になり
「感謝するよレッド!!僕とアイシャはこれが好きでね〜丁度切れた所だったんだ!」
レッドフードがプラントを離れソレスタル·ビーイングで小遣い稼ぎで生成していたコーヒー豆をプラントのパトリック夫妻や一部の者達に分けていたのだが、その豆で入れたコーヒーがかなり美味しかったらしくその人気から一部で高値で取引され入手困難となっていた、無論バルトフェルドにもたまにだがコーヒー豆を送っていたのだ。
バルトフェルドは上機嫌になりコーヒーを入れていた、二人はソファーに座ろうとするとキラが何かを見つけ それに近づいていく。
「エビデンス01、実物を見た事あるか?」
「いやぁ無いですね、レッドさんは実物は見た事あるんですか?」
「あぁ一回だけだがな」
バルトフェルドもコーヒーを持って近づいてきた。
「なんでこれ鯨石って言うんだろうねぇ、これ鯨に見える?」
そう言いながら二人にコーヒーを渡すバルトフェルド
「いやそう言われても…」
「これどう見ても羽じゃない?普通鯨に羽はないだろ」
「え?まぁ…あっでもそれは外宇宙から来た地球外生命の存在証拠になるって事ですから…」
「僕が言いたいのはこれが何で鯨なんだってことなんだよ」
そう言ってコーヒーを飲バルトフェルド
「オレにはこれが鯨に見えねえ」
「じゃあ何ならいいんでしょうかね?」
レッドフードとキラもコーヒーを飲み始める
「う〜ん…何ならと言われると困るが…ところで二人共どうかね?このコーヒーの味は」
「ゴクッ…んー美味いなぁ、お前コレ店でも始めたら人気出るんじゃねぇか?」
「ホントに?そいつは嬉しいね!アイシャとカフェでも開こうかな〜」
「に…苦い…」
レッドフードは美味しそうに コーヒーを飲んでいるがキラには少々苦かったようだ
「ハッハッハ!君にはまだ早かったかな〜大人の味は!」
そして3三人は席ソファーへ座り再び鯨石を見る
「まっ楽しくも厄介な存在だよね〜コレも…」
「厄介…ですか?」
キラが疑問に思いそう聞くと
「そりゃそうでしょ?こんなもん見つけちゃったから希望って言うか…可能性が出てきちゃったわけだし、人はもっと先まで行けるってさ」
そう言ってバルトフェルドは再びコーヒーを飲み始める。
「お前が言いたいのは、戦争についてか?」
「そう…まさにその根っこさ…君も気づいているだろう…」
すると…コンッコンッ
『アンディ〜?』
ドアをノックしアイシャとカガリが入ってきた
するとドレスに着替えたカガリの姿を見た三人は…
『お〜〜〜…』
カガリは恥ずかしそうにしアイシャの後ろに隠れるがカガリをキラ達の前に出した、キラはカガリのドレス姿を見て
「女…の子?」
「てんめぇ!!」
「いやっ!だったんだよねって言おうとしてただけだよ!!」
「同じだろうがっそれじゃあ!!」
『ぷっ…ぷははははははっ!!』
キラとカガリのやり取りを見ていたレッドフード達三人はその光景がおかしくて笑い出してしまった、流石に笑われてしまい二人は恥ずかしそうに押し黙るのであった…
「それじゃあアンディ!私とレッドは席を外すわね?」
「ゑ?アイシャさんそれはどういう意味で…!!」
するとアイシャは嬉しそうにレッドフードの腕を引っ張り部屋を出て行ってしまった
「レッドさんっ!?」
「大丈夫だろ、それより君達少し話をしようか…」
レッドフードは連れて行かれキラたちはソファーへ座り再びコーヒーを入れ話をし始める。
「ドレスも良く似合うねぇ…というかそういう姿も実に板についているという感じだ…」
「勝手に言ってろっ!」
「喋らなきゃ完璧っ」
「そう言うお前こそ、本当に砂漠の虎か?なんで人にこんなドレスを着させる?これも毎度のお遊びか!」
カガリがバルトフェルドにそう言うと
「ドレスを選んだのはアイシャだし…毎度のお遊びとは?」
「変装してヘラヘラと街で遊んでみたり住民は逃して街だけ焼てみたり…ってことさ!」
「……いい目だね〜真っ直ぐで…実にいい目だ」
それを聞いたカガリは「ふざけるなっ!」と机を叩き怒りを見せる。
「君も死んだ方がマシな口かね?そっちの彼…君はどう思っている?」
バルトフェルドはキラの方を向いて聞く
「えっ?」
「どうなったらこの戦争は終わると思う…モビルスーツのパイロットとしては?」
『っ!!?』
「はははっ!あまり真っ直ぐすぎるのも問題だぞぉ?」
そう言いながらバルトフェルドは席を立ちキラもカガリの手を引っ張りそこから離れた。
「戦争には制限時間も得点もない、スポーツの試合のようなね…ならどうやって勝ち負けを決める?何処で終わりにすればいい…」
バルトフェルドの質問に対してキラは緊張しながらもそれを考えてしまう
「何処…で?」
すると…
「敵である者を全てを滅ぼして…かね?」
そう言ってキラ達に銃を突きつけるバルトフェルド、キラは脱出出来ないか周りを見渡すが…
「やめた方が賢明だなぁ、いくら君でもレッドフードが居ない今脱出なんてできるもんか、いくら君がコーディネーターでもね?」
「くっ…」
バルトフェルドはキラがコーディネイターである事に気づいていた
「あの街での立ち回り…ナチュラルだと言われて信じる程私は呑気ではない、成程…アイツも気にかける訳だ!」
「一体貴方に何の関係があるですかっ!」
キラがバルトフェルドにレッドフードについて聞く
「なんだ知らないわけではないだろ?レッドフードがザフトに居た頃、多くの戦場で背中を預けた戦友でもあり、その戦う姿を見た敵味方から『最恐のコーディネーター』と恐れられた…あのブルーコスモスですら恐怖のどん底へ貶めて壊滅寸前まで追い詰めた怪物の一人さ」
「っ!!」
「何だとっ!?」
キラとカガリはそれを聞き驚きを隠せずにいたレッドフードのまだ知らない一面に…
「……やはりどちらかが滅びなきゃいけないのかね〜」
バルトフェルドはそう言って銃を下ろす
「まっ今日の君達は命の恩人だしここは戦場ではないっ」
すると銃をしまいアイシャ達を呼び出す
「帰りたまえ…話せて楽しかったよ!良かったかどうかは分からないがね〜…」
だがしかし呼び出したはずのアイシャ達は全然来る気配が無い…バルトフェルドは再び呼び出しボタンを何度も押すが全く来ない…
「「「………??………」」」
流石におかしいと思い三人はレッドフード達が居る隣の部屋に行くと…
「なあ、呼び出されてるけどまだ行かねぇの?」
「ふふっ聞こえな〜いっ♪」
二人はそこでソファーで仲良く横になりちょっぴり艶かしく女同士でイチャついていた!
キラとカガリはその光景を見て顔を真っ赤にし、カガリはハッとなり「見るなっ!」とキラに素早く目潰しした。
「ギャー!?目が〜目がぁ〜!!!」
目潰しされたキラーはどこぞのム●カ大佐の如く苦しみもがいていた…
「何だお前らもう話は終わったのか?」
「アンディ〜早いわよ?あと一時間位稼いでちょうだいっ!?」
「長くないっ!!?と言うか人の愛人に何しとるんじゃ貴様っ!!」
バルトフェルドはレッドフードに近づくとアイシャはとっさに飾ってあった鯨石で…
『アンディアツクナラナイデ!」
ゴッ!!!
「ん〜なんで鯨石って言うのかね〜??」
バタッ…
「ふぅ…これで良いわ♪」
「「「いや良くね〜!!!」」」
その後…バルトフェルドは手馴れた様に兵士達に運ばれ、アイシャとレッドフード達は皆で雑談した後、お土産たくさん貰って普通に帰ったのだった。