静寂の海の中でザフトのボズゴロフ級潜水母艦…
『バルトフェルド隊長の戦死の報に私も大変驚いています、地球に足つきを降ろしてしまったのは私の失態…複雑な思いです。』
ラウル·クルーゼからのメッセージが届いており それを聞きながらコーヒーを入れているマルコ·モラシムは少し苛立ちを覚えながらそのメッセージを聞いていた。
『オペレーション·スピットブレイクで私も近い内に地球へ降りますが、その折にはどうかモラシム隊長にも色々とお力をお貸しいただきたくと思っておりま「ふん!」ドンッ!!』
メッセージの途中でモラシムは画面を叩き途中で切ってしまった。
「クルーゼめ…こんな通信送ってくること自体が下手な挑発だぞ!………まあいい 乗ってやろうじゃないか!足つきめ…このインド洋に沈めてやる…ズズッ」
モラシム隊はアークエンジェルを沈めるべく 動き始めるのだった。
ピッ!!
『あぁそれとなのですが』
「ぶふぁ!!?…まだ続きあるのか!?いちいち癇に障る奴だ!!!」
『それとは別にアークエンジェルにはあの《赤狼》が味方についていると思いますので、死なないように頑張ってください?其れではGood Luck…。』
ブツンッ…
「………今なんて?」
モラシムが頭をかしげると次の瞬間、突如大きく母艦が揺れ始め、モラシムは何事かとブリッジに確認を取る。
「おいっ!!なんだこれは、現状を報告しろ!」
『今確認を取っていますが、何かに掴まれたらしく 艦が操舵不能です!!』
「なにぃ!!?すぐにモビルスーツを出撃させろ!!この艦は既に攻撃されてるわ!!」
『り…了解!!』
モラシムは即座に敵による攻撃だとすぐに分かり、水中用モビルスーツ、グーンの出撃を命じた。
そして母艦からモビルスーツが出撃したが、そこに映っていたのは巨大なアームによって掴まれていた母艦とその下から白い物体がそこにいたのだ…
『なんだこいつは…まさかダイオウイカか!!?一体どこから来やがった!!』
『んなわけあるかっ!!どう見てもモビルアーマーだろ!!いいから攻撃するんだ、こいつを引き剥がせ!!』
そして巨大な白い何かと、モラシム隊の戦闘が始まったのだった。
そして アークエンジェルはというと…
「ホホイのホイッと!パッシブソナーはこれで問題なしだな」
「いやー 助かるよ!あんた何でもできるんだな!」
「ていうか、このクマ達にやらせた方が早かったな…」
ブリッジではパッシブソナーやその他の設定のために、レッドフードとベアッガイ達がジャッキー達の代わりに設定をしていた。
「にしてもあれだな、砂漠を出た途端 Nジャマーの影響がなくなったな」
「それはそうだろ、あれが打ち込まれたのって地球軍の基地とその周辺だけだしな?」
「そんじゃまっ、オレ達はこれで失礼するぜ?」
レッドフード達の仕事も終わり席を立つとレーダーに反応があり、何事かと緊張が走る。
「一体何だって言うんだ!?」
「どうせ 民間機じゃないのか?」
だがしかしレーダー 確認してみると、明らかに艦に近づいてくる何者かがおり、アークエンジェルは戦闘態勢に入った。
「おいなんだこれ!明らかに大きいぞ!?」
「識別確認しても、ザフトのものではないぞ!!」
「このエネルギー反応はまさか…間違いありません!モビルアーマーです!!」
「何ですって!!?」
「モビルアーマー 浮上します!!」
するとアークエンジェルの前方に巨大な水柱が走り、それと同時にそこには真っ白なモビルアーマーが出現、その後突如アークエンジェルに通信が入ってきた。
「前方!モビルアーマーから通信です!、どうしますか!?艦長!!」
突然の出来事にブリッジは少し困惑していたが…
「……分かったわ、通信を繋げて頂戴!…こちら地球軍アークエンジェル艦長、マリュー·ラミアスです!そちらの名前と所属を名乗られたし!でなければ攻撃します!」
少しノイズが入った後、相手から再度通信が入ると。
『あーあー…えっと聞こえていますか?突然のことで申し訳ありません…あの!私は敵じゃないんです、えっと、 そちらにレッドフードっていう人いませんか?』
すると相手のモビルアーマーからの通信で明らかに少女の声が聞こえ 、レッドフードはいないかと聞いてきた。
「子供の声!?貴女何者なの?なぜレッドフードのことを知っているのかしら?」
するとモニターには少女の姿が写り。
『えっと…まだ名前言ってませんでしたね!私の名前はスノーホワイトって言います、レッドフードの仲間で皆さんの護衛の為に来ました!』
「なっ!貴女彼女の仲間なの!?」
すると
「よう!!久しぶりだな、元気してたか?スノー!!」
『元気にしてたか?じゃないですよ!もうっ!!…座標の場所には居ないし、そしたら北アフリカの方に降りたって聞いて心配したんですよ!?』
「はっはっはっ!!悪かったな、おちびちゃん」
『むぅ〜〜〜///』
彼女達が話している中 クルー 達はただ聞いていることしかできなかった。
「何なの?一体…」
ザワザワ…
「初めましてアークエンジェルの皆さん!私の名前はスノーホワイトと言います!レッドフードとは、昔同じ部隊に所属してまして、今はオーブにある
『おぉーー!!!』
か…かわいい…
ハァハァ…何なのだこの感情の高鳴りは…ハァハァ
一度でいい、お兄ちゃん…って言って欲しいっ!!
「「「それだっ!!」」」
「…改めて、艦長のマリュー·ラミアスです。(アイツらクビにしよう…)」
「ナタル·バジルール中尉であります!(それが宜しいかと…)」
「ムウ·ラ·フラガ少佐だ、宜しくな嬢ちゃん!(後で助け舟出しとくか…)」
「ハイッ!よろしくお願いします!!」
マリュー達と合流し皆に自己紹介をしていたが…スノーホワイトとクルー達が話している中、遠くから此方を見ているイザークとディアッカが上から見下ろしていた。
「おいイザーク…あの人ってまさか…」
「あぁ、間違えるものか……あの肩のエンブレムは、ゴッデス部隊のマークだ…」
それを聞いたディアッカは目を見開き興奮を隠せずにいた。
「グゥレイト!!本物かよ!!あのゴッデスの一人を見ることが出来るなんて、なぁイザーク!!」
だがイザークはしばらく静かに見ていたが
「…………行くぞ」
「おいっイザーク!?何処に行くんだよ!!」
イザークとディアッカはその場を立ち去る 中 、無論二人の視線に気づいていたスノーホワイトとレッドフードは…
「スノー…」
「…なんですか?レッドフード」
「久し振りの再会だろ?…行ってやったらどうだ?」
「良いんでしょうか…私は…ムキュ!?」
レッドフードはスノーの頭をいきなり脇に挟むと
「後で一緒に行ってやるから、心配すんな!!」
「レッドフ〜ド…いきなりは痛いです!」
「ははははっ♪」
その後スノーホワイト達は今後の事について話す為に執務室へ向かった。
「それではスノーホワイトさんは…」
「あっ私の事はスノーで良いので、そう堅くならなくて結構ですよ」
「あらそう?では…スノーちゃんはアークエンジェルの護衛に来たということでいいのね?」
「ハイ!本来ならばオーブ本土の方へ向かって頂く所なのですが…今現在 整備するためのドッグが半壊しておりまして現在使用不可能な状態なんです、ですので皆さんにはもう一つの島…
「成る程…分かったわ、では本艦は此れより
「無論艦長の指示に従います」
「俺もも言う事は特に無いが…ドック半壊するって、一体何があったんだ?」
ムウがそれを聞くと、スノーホワイト目が明らかに泳いでおり、笑って何かを隠しているようだった。
「えっと〜…あははっ、何でしょうかね?…」
「「「??」」」
「まあ 色々と 事情があるんだろうが 、とにかく目的地が決まった以上進むだけだな!」
レッドフードがそう言ってとりあえずは今後についての話が終わったのだった。
「と、こ、ろ、で〜…ドッグ半壊ってオメェまた何かやったんだろ〜?ホレホレ大人しくゲロっちまえ?」
「ちょっ!またってなんですか!!一度も壊したことないでしょ!?、それとほっぺた突付かないでくださいレッドフード!喋ります!喋りますから〜!」
スノーホワイトが言うには、サハク家の長男ロンド・ギナ・サハクがM1アストレイを勝手に持ち出した挙げ句、何を血迷ったのか、大暴れしドッグに来ていたウズミやその氏族頭首達をあわよくば殺そうとしていたのだが…すぐにエネルギーが切れてM 1アストレイは機能停止した後、ロンド・ギナ・サハクは引きずり降ろされ、ブチ切れたエリカ·シモンズを始めとした整備士達やウズミと氏族頭首達に半殺しにされ、現在丸坊主にされたロンド・ギナ・サハクはドックの修復のため強制労働されていた…
「……何やってんだ?あの長男は…」
「あの後ミナちゃんが必死に土下座してあのバカチンの命だけは助かったのですが…」
「丸坊主か〜…ぷはっウケる〜!!」
「でも終わった後は再教育ですかね、ミナちゃんが頭下げる所見たくなかったな…」
「言ってやるな、それより着いたぜ?」
「ハイ…」
二人が扉の前に着くと、その部屋は現在イザークとディアッカが使っている部屋だった。
コンコン
「イザークくーん?あ〜そ〜ぼ〜??」
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!……
「ちょっちょっちょっ!!?叩きすぎですって!!?」
『喧しい!!勝手に入れっ!!!…』
イザークがそう言って二人が部屋に入ると
そこに座っていたの イザーク 一人だった。
「グゥレイト!!どうした?」
「席を外してもらっている、今頃食堂だろ」
「そうか…ほれ!いい加減に背中から出てこい」
「はうっ!えっと…久し振りです…いっ君…」
「ッ!!…お久しぶりです…スノーホワイト」
しばらく沈黙が続くとレッドフードはため息をつき
「それじゃあ後は二人で話せな〜」
「ちょっ!?レッドフード!!?」
そして レッドフードはそう言って部屋から出て行った、また沈黙が続く…
「取り敢えず、こっちへ座ってください」
「あの…いっ君…私は」
「事情はすでに知っています」
「…………」
「あの後、
「………はい……その時のザフトとにはMSこそありましたが、それでも限界がありました…マルキオ導師にも口添えをしてもらいましたが、オーブからは『その条件が聞けないなら救出には協力しない』と…」
「っ!!…そう…ですか…」
「ほかの皆と話してオーブに行くと決めた事です、そのおかげで地球にいる コーディネイターの3/4を救えたんです!」
「無論知っている!…だがその話をした後母上は自室で、ワインボトル片手にすすり泣いていたんだっ!あの母上がだぞ!?」
「えっちゃんが…」
「俺が軍に入ると言った時、母上は俺に『ナチュラルにも良い人達が沢山居る…怒りはあっても決して恨んでは駄目よ』…そう言って軍に入ると事を許してくれた」
「えっちゃんがそんな事言ってたんですね…(あのドS女王様が…想像できないなぁ…)」
「あと『やられたら倍にしてブチ殺せ、私が許す!!!』とも言っていたな」
「やっぱり!言うと思った!!」
「まったく…出て行くなら出て行くで、せめて一言別れぐらい、言って欲しかったのだがな!」
「うっ…ごめんなさい…いっ君…」
「はぁ…その呼び方…子供の頃からといい、ほとんど変わっていないな」
「いっ君は…すごく大きくなりましたね、昔はあんなに可愛かったのに」
「なっ!?///」
「ふふっ、いっ君って、今何歳になったんですか?」
「今は17になる!当然だ」
「17歳か〜早いな〜もうそんなに経っているんですね?もう一人の子は友達ですか?、いっ君にも友達ができたんですね?お姉ちゃん嬉しいです!」
「友達ぐらいできるわ!!」
「昔みたくお姉ちゃん呼びしてくれないんですか?いっ君?」
「ぐっ!!…ね…って言えるか!!小っ恥ずかしい!!」
「え〜恥ずかしがっちゃって可愛いいですね〜?えへへへっ♪」
「あ〜もうっ!頭をなでるなーー!!」
部屋でスノーは イザークをからかいながらも、お互い昔を思い出しながら話していたのだった。
部屋の外でドアのそばで静かに聞いていたレッドフードは静かに その場を立ち去った…
そしてアークエンジェルを襲う筈だったモラシム隊はというと………
「隊長!肉焼けましたよ〜」
「おうっ!タレ取ってくれ」
「どうぞ!、にしても良かったですね?殺されずに済んで!!」
「ホントになっ!!」
ボズゴロフ級潜水母艦はスノーホワイトとの戦闘で沈没はしなかったものの、スクリューの一部が使えず海上に浮上し修復中であった。
「それで隊長!これからどうしますか?」
「そんなもの決まっている…
「でも良いですか?クルーゼ隊との合流って…」
「あ〜無理無理!諦めよう、それよかどれぐらいで終わりそうだ?」
「あと10分程で終わります!損傷が思いの外少なかったので」
「なら修理が出来次第出るぞ!」
「「「了解!!」」」
「ふんっ…クルーゼめ、まぁ精々お前らだけで頑張れや…ふふっ…がはははは!!」
そして艦は