ドロシーの
「まったく…ドロシーの奴め!バカスカ撃ちやがってお陰でオレのバディに北斗七星が出来ちまったぜ?」
「胸張って見せないで下さい恥ずかしい、そもそもアレはレッドフードが全部悪いですよ?、死ななかっただけでまだマシです」
スノーホワイトは呆れた顔で見ると、レッドフードは頬を膨らませながら隣に座っていたナタルの太ももに倒れ込む。
「あ〜痛かった!すっごく痛かったっ!慰めて〜なたる〜」
「は〜〜〜…まったく、仕方ない奴め…」
そう言ってしかなくレッドフードに膝枕をし、頭を撫でるのであった。それを見ていた三人は…
「大分手慣れてんな」
「ふふっ、そうね?」
「ウチの娘がご迷惑を掛けてすみません///」
お前はオレの母ちゃんか?
「普段コイツに散々セクハラされたのでもう慣れた…」
「あぁ~~寧ろ私達が助けて貰ってばかりで…ねぇ?」
「ホントホント、お陰で強奪された機体も取り返したし!若い奴らを使えるようにしたのもアイツ何だぜ?嬢ちゃん」
「そうなんですか?まぁあの人、ああ見えて一時期教官やっていたから…」
「マジかよ!?……想像できんわ」
「人は見かけによらないわね」
うっせぇ!!てか見かけによらずってなんだ!!聞いてんだぞさっきからよ!もぉいいもん暫くナタルママに慰めてもらうもんっ!!
「おいっ!うつ伏せになるな、後匂いを嗅ぐんじゃないっ!!///」
「それで今後の予定についてなのですが、艦の補給と修復などが出来次第オーブ本国へと向うということで宜しいですね?レッドフード」
あ〜最&高っ!!!…ん?あぁオレか?
「そうだな…後の事についてはウズミのとっつぁんにもう連絡したんだろ?」
「勿論です、ですが正直言ってあっちに行く必要あります?此処に居れば少なくともブルーコスモスは襲って来ないでしょう?」
「それは…まぁそうだがな?あっちには避難したコロニーの連中が居るだろう、それにモビルスーツ開発だってどっかのバカが暴れたせいで今手詰まりのはずだろ」
「そうですね…モルゲンレーテ社からもアストレイの強化のために依頼がきましたし……あっ!!」
「どうした…まさかっ!!?うんk」
「ち、が、い、ま、すっ!!アストレイで思い出したんですけど、レッドフード!コロニーから持ち出した他の機体どうしたんですか!!」
やべー忘れてた……プロフェッサーから聞いてたが、あれの開発にスノーも協力してんだっけか…
「いや〜アレだよ…ゴールドはオレの所に置いてあるんだが、レッドとブルーはあげちゃった……アハハハ」
「…………あげちゃった?………アゲ…チャッタ??」
車の中での重い沈黙……優しい笑顔のスノーホワイトだが、よく見ると顔に青筋がビキビキと浮かんでおり、レッドフードは次第に笑うのをやめて耐えきれずに
「………すいませんでした許して下さい……」
「ダメデス♡」
「ひょ!?」
アークエンジェルに着きスノーホワイト達が車から降りる中、レッドフードだけ凄くしおれていた。
「それでは早速二機の改装に入りますので、ここで一旦失礼します!」
「わかっ…分かりました、それでは宜しくお願い致します」
そう言って別れ、マリュー達も艦へ戻って行くと、入口でアーノルドが一人立っており自分達を見るや此方に向かって走って来た
「出迎えご苦労曹長!」
「中尉!艦長達も!!…レッドフードは何があったんですか!?すっごく老けてますよ!!?」
「コイツの事は気にするな、それよりも随分焦っているようだが何があった?」
出迎えてくれた アーノルドの顔は何を焦っているのかとナタルが問いただすと
「それが…とても信じがたい話なのですか艦長達が艦を離れた後なのですが………その…」
「どうしたんだ、ハッキリしないな?」
「……それが……」
マリュー達はアーノルドの話を聞くや否や すぐさま艦の中へ走り出し、艦長室へと向かうとそこにはアロハシャツを着た二人の男性が茶を飲んでいた。
「ん〜中々いい香りだな〜…」
「とても良い茶葉ですなぁ、お?茶柱立つてますよ……六本ほど」
「えぇぇ!?…ホントだ!!えげつない程縁起が良いな!?」
「日頃の行いが良かったのでしょう」
「はっはっはっ♪クソ腹立つ!」
四人はその二人を見て唖然としていたが、茶を飲んでいた男は直ぐに此方に気づき立ち上がった。
「んっ?おぉぉぉ!!待っていたよ君達!!無事にここまで来れたんだね?生きて再び会えるとは嬉しい限りだ!」
そうして出迎えたのは死んだはずの 第8艦隊司令、デュエイン・ハルバートンと副官のホフマンだった。
「提督!!」
マリューは嬉し涙を流しながらハルバートンへ抱きつき再会を喜んた。
「のぉぉ!?あはははは!!泣き虫なとこは変わらんな?二人も生きて再開できたこと喜ばしく思う!ここまでの事クルーから聞いた、良く艦長を支えてくれたな」
ハルバートンはナタルとムウに頭を下げて礼を言う
「そんな…副官として当然の事をしたまでです!」
「そうですよ閣下、俺達も幾度と無く助けられましたよ、それに…コイツの助けが一番大きかった」
「そうか…そしてレッドフード君!君の事はスノーちゃんから色々と活躍を聞かせて貰った、宇宙では私とあろう物が気づきもせなんだが、まさかあのゴッデスとは…改めて感謝する」
「よせやい///そっちのホフマン副官も無事で何よりだな?」
「うむ…あの時は流石に危なかったが、閣下も我々クルーも無事に脱出できたのだ…」
「あの状態で脱出するとかすげぇな?」
しばらく時間が経ち、マリューも泣き止んで皆と一緒に茶を飲みながらここまで着くまでの出来事を話していた。
「そんでよ、埋めた後にバルトフェルドの顔に虎ペイント施してやったんだよ!ほらっこれが写真!」
レッドフードが写真を見せると皆がそれを見て
「「「「「ぷっ…あははははは!!!」」」」」
「いや〜まさか砂漠の虎が手も足も出ないとは!君には敵わんな!なぁホフマン?」
「いやはやまったくですな」
「話は変わるのですが宜しいでしょうか?」
「何かね?」
マリューは話題を変え話し始めた。
「今後の事なのですが、提督がご存命ならばアークエンジェルの指揮を移譲したく思いまして…」
「あ〜…それなんだがなラミアス艦長…言いにくい話、私はもう地球軍所属では無いのだ…故に移譲は不可能だ」
するとしばらく沈黙した後に再びマリューが聞く
「………えっと……失礼提督、もう一度聞くようで申し訳ありませんが今なんと?」
「いやだからね?、私はもう地球軍では無いのだ…と言ったのだよ〜?ズズズッは〜美味し♪」
……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?
「いや〜アレだよ、MS奪われちゃうし?その奪われた機体で艦隊壊滅するし、しかも連絡したら我々は軍を裏切った反逆者だそうだ…いやまいった!はっはっはっ」
「そんな……裏切りだなんて…そんな勝手な事がまかり通って良いはずが!!!」
無論それを聞いたナタルは開いた口が塞がらず、ムウも頭を抱えていた……マリューは我慢できず机を叩き立ち上がってしまう。
「まぁ落ち着きなさいラミアス艦長?」
「これが落ち着いて要られますか!!なぜ提督が…あれ程までに戦ってきたのに!!」
するとホフマンがマリューを見て、カッと目を見開き立ち上がると…
落ち着けと言っとろうが馬鹿者がっ!!!!!
冷静を無くしていた彼女に対し、隣に座っていたホムマン副官の一喝によってマリューは驚き残りの二人も我に返った。
オレか?オレは只の空気状態だな……
「まったく!!…さっきから聞いていれば軍人とあろうものが冷静を失い、その上閣下に対し声を荒げるなど一体どういうつもりだ貴様っ!!そこの二人もだ!!」
「「「も…申し訳ありませんホフマン副官!」」」
オレは?
あっ君は良いから、面白いからもう少し成り行きを見守っていてくれ?
へいへい…
ホフマンが三人に説教している間、オレとハルバートンは小声で話しながら暫く見守っていたが、まぁ話が進まないから取り敢えずこの辺りで…
「オホンッ…さて!ホフマンのお陰でようやく話せるな?それで先程の続きなんだが…落ち着いたかな?」
ハルバートン がそう言うと、ホフマンと三人はソファーに座った。
「はい…お見苦しい姿をお見せしました提督」
「構わん…それに私はもう提督と呼ばれる資格無い、私も焼きが回ったな…ブルーコスモスが裏にいる事は分かっていたがここまで一方的に…君も知っていたのだろう?ミス·ドロシーから…」
「まぁな…ドロシーが聞いたが、今エデンに集まっている地球軍はコーディネイター共存派で、理不尽な理由で軍を追われた連中らしいじゃねえか?それに結構前から奴らもヤバイ事に手を出してるし、オレ達三人で世界中飛び回る羽目になっちまってよ、やれ情報収集や非人道な研究所の破壊や保護なんてやらされたよ…今じゃブルコスからすんげ〜恨まれてるしな!」
「いや〜君らの武勇は聞いていたが、彼らもざまぁだな!あはははっ!」
「あの…一つ良いでしょうか?」
「んあ?どうしたナタル?」
ナダルが恐る恐る何かを聞きたそうにしていたので話を止めて ナタルの方を向く
「それで提督はこれからの事についてお聞きしたいのですが…」
「おぉそうだったそうだった!まぁあの後ミス·ドロシーからの提案でね、折角だから
「そんな…」
「それに考えて見給え…あんな可愛い子たちに囲まれるんだよ!?寧ろそれで何で断るという選択しなきゃなら無いのかね!私は嫌だ!!!」
「て…提督?…」
アルバートンの顔つきはまさに将軍の顔だったが言っていることが私欲まみれであった。それを聞いてか次第にマリューとナタルは顔が無表情となり『こいつ何言ってん?』と言う目で見ていると
「閣下っ!!…その気持ちよくわかりますっ!!!」
『っ!!?』
「おぉ!!君もわかってくれるかね?私のこの気持が!!」
「当然です!ここに来るまで作業員や所兵士たちを見ていましたが、かなりいい子そうなうえに若くスタイル抜群でした!!」
こいつずっと黙っていると思ってたらそれが理由か?
「しかも私のこと屈託のない笑顔で『おじ様///』と呼んでくれるんだぞ?その瞬間私はここに骨を埋めると決めた…死ぬのなら可愛い子たちに囲まれて死にたい!!!」
「閣下…」
「フラガ少佐…」
ガシッ!!!
そして二人は立ち上がり無言で見つめた後、力強く握手をした…
ははははははははははははははは!!!♪
「「……………………………イラッ゙」」
ヤバイ…今オレの本能が今すぐ逃げろとアラームが鳴り響いてやがる!って副官の顔も真っ青じゃねえか…
「ホフマンさんや、ちょいと席を外すぜ…」
「……うむ、付き合おう…」
部屋を後にした彼らが語る…女性陣の彼らを見る冷え切った目、二人の男性が笑っている中自分達は部屋を後にするが、それと同時に部屋から轟音が聞こえ、笑い声から悲鳴と変わっていった。