SEEDに転生、偽レッドフードが行く   作:ぷくぷく麦茶

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エデンの休日…その過去へ

アークエンジェルがエデンへと到着してから一日半ほど経った頃だ…スノーホワイトにデュエル、 バスターを預けた後オレは久しぶりに休暇を取るつもりだったが…

 

『レッドフード!!』

 

『あん?…お〜何だイザ坊そんな真剣な顔して?』

 

すると後ろからイザークとディアッカの二人が声をかけてきた、何やら真剣な顔でオレを見ていたが…

 

『貴様…いや、貴女に頼みたい事がある!』

 

『頼みたいことだぁ?オレは今から久しぶりの休みなんだが…』

 

『そこを何とか聞いちゃくれませんかね?…ここに来るまで イザークがどうしてもって…』

 

『ディアッカ!!』

 

何やら込み入った話だが…しゃあねぇなー

 

『はぁ…ここじゃ何だし二人とも場所変えるぞ、それから聞いてやる』

 

『…感謝する!』

 

『ありがとさん!』

 

その後俺の部屋に行き二人の話を聞くと、此処までの戦闘で散々負けてばかり…挙句の果てには引回しの上に捕虜にされるという始末、考える時間ができたのか思い返し自分が情けなくなってきたらしい、二人で相談し考えた末オレの所に来たのだ………

 

『別に良いぞ?』

 

『本当か!?』

 

『マジで…良いのか!?』

 

『別に断る理由も無いし…何よりそういうの嫌いじゃない』

 

『でも本当に良いのかよ?自分達から言ってなんだが…俺ら鍛えた後、また向こうに戻っちまったら殺し合いになるぜ?』

 

ディアッカの言うことも一理ある…イザークも少し嫌な顔をするが、今の世の中では弱い奴から死んでいくのが戦争だ。

 

『ぷはっ!言うねぇ、だが弱ければただ殺されるだけがおちたぜ?今のお前らそんなことできるか?…無理だ』

 

『『うっ………』』

 

『オレができるのは基礎的なことだけだ』

 

『基礎だと!?俺はもっと!…』

 

『だがオレの言う通りこれをやれば間違いなく…今より強くなるぜい?』

 

『『っ!!?』』

 

『お前ら二人とも今の自分を変えたいんだろう?なら一度全部捨てて、俺の教えを乞うと言うなら改めて鍛えてやる…時間の許す限りだがな?』

 

ドロシーはすでにプラントの方に連絡をし、近いうちにクルーゼの下に戻らなければならない…敵同士だと言い張るが、なんやかんやでキラたちと話すところを何度か見ていた…こいつら二人は悪い奴らじゃないから無闇に人殺しなんてする事は無いだろ。

 

焼かれかけたことあったが…

 

そしてその後は二人は了承し、しばらくの間キラ達と一緒に訓練に参加した。

 

 

 

 

「イザーク!お前なぁ…ちゃんとサーベル当てろや!逃げてばかりじゃ意味ないだろ!」

 

『分かっているっ!!こなくそぉお!!!』

 

「お前の機体名『デュエル』なんだろぅ?対決なんだろぅ?…デュエルしろよ〜?」

 

『ぐぬぅあぁあ〜〜!!おのれおのれおのれぇ〜!!!』

 

イザークには接近戦の戦い方が合っていたらしくシミュレーターで徹底的に鍛えている最中だ、とりあえずデュエル対オレが手を加えたジン·ハイマニューバと対戦させているところだ。

 

「そんでもってディアッカ!また的外してんぞ!!もっと相手の先を読めって言っているだろ!?相手は止まってくれないぞ!」

 

『そうは言うが…相手の動き早すぎだろ!?全然見えないって!!』

 

「泣き言言うな!なら最初からやり直しだ!…だいたい調子に乗って初っぱなからハードでやるからだろが!少しずつ慣らせってオレ言ったよな?オレ言ったよなっ!?」

 

『スンマセンしたっ!』

 

ディアッカには遠距離重視なのでとにかく的に確実に当てる所からやっていき、高速で移動する物体を射抜けるように射撃訓練は徹底的にやらせ最終目標は百発百中である。

 

「今日もお疲れ様です、レッドフード」

 

「おうっ!キラも付き合わせたな、だが大分腕が上がったんじゃないか?」

 

「えぇ…こんなの毎日やらされたら…」

 

「トールとカガリは?見当たらないが…」

 

「いつものように…死にかけてキサカさんに運ばれました」

 

またか…何度も言っているがコーディネイターとナチュラルじゃ作りが違うって言っとるだろ?二人共…キサカにまた担がれてるし…

 

トールはバクゥ以外にスカイグラスパーの操縦も訓練させ、今はカガリと一緒になって参加(強制)させていた。目付け役のラ●ボーことキサカに見てもらいながらやっている、ついでに目標はキラ打倒だそうだ…無理だと思うが。

 

「悪いなぁキラ…二人の相手じゃ物足りんだろ?」

 

「ははは…はい、正直に言えば」

 

「折角だからあの二人と一緒に相手してやる…いけるか?」

 

「はいっ!」

 

「聞いてたな二人共!三人相手してやるから準備しろ!」

 

『上等だ…後悔させてやるわ!!!』

 

『(絶対返り討ちにあうな)…』

 

『お二人共、よろしくお願いします!』

 

『おうっ!よろしくな〜』

 

『フンッ!俺はアスランのように優しくないぞ!!足を引っ張ったら承知せんからな!!』

 

「そんじゃ準備はいいな!…いくぜ!!」

 

『『『おうっ!!(はいっ)』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで結局、倒れるまでやっていた…と」

 

「そうなんだよ、いや〜若いっていいねぇ…そう思うだろ?ドロシー」

 

「まるでババアみたいな言い方ですね?…そういえば 一番の年長者でしたっけ?貴女…」

 

「あははは!照れるぜ///」

 

「まったく…それより連絡来ました、三日後に引き渡しですので…」

 

「そうなのか?…じゃあ余計に時間を無駄にはできないなぁ!」

 

「………」

 

 

 

1時間前……。

 

ドロシーはプラントにいるパトリックに二人の保護と、アークエンジェルの情報含め報告していた。尚パトリックは今も病院で療養中だった為にベッドから出れずにいたのだが、レノアに看病されていたので然程不自由ではないようだ。

 

「…以上が事の経緯になります、ザラ議員」

 

『ふむ…そうか、二人はレッドフードと一緒か…とりあえず生きているだけでも良しとしよう』

 

「…それにしても…そちらは随分と楽しかった様で?」

 

『コレが楽しそうに見えるかっ!?…まぁ良い、では直ぐにでも…』

 

「お待ち下さい」

 

『どうした、何か不都合でも?』

 

突然ドロシーから待ったが入り、パトリックは珍しそうな顔をしながら聞いていた。

 

「今現在レッドフードが直々に二人を鍛えているのと、デュエル、バスターの両機の改装を施しています…ですので今しばらく時間を頂けないでしょうか?」

 

『ふむ…だが地球軍に回収されたのではなかったのか?素直に渡すとは思えんが…』

 

「そう思い既に話は付けております、我々の技術をほんの少し差し上げたら快く承諾していただきました」

 

『だがデータは殆ど回収し技術もそれなりに向上した、そこまで固執する必要はないが?』

 

「確かに…実際既に改良機が出来ていますので私も然程必要はないと言ったのですが…』

 

 

ドロシーはレッドフードとの会話を思い出していた。

 

デュエル、バスターの改装前に機体のデータを一度見ておりその際この程度のスペックならエデンでも容易に創る事が可能だとレッドフードにも言ったのだが…

 

「馬っ鹿だなぁ…そんな事言ったらあの二人でも怒るだろ」

 

「何故です?…あの程度の機体なら…」

 

「なんだって愛着ってもんがあんだろ?それに…」

 

「それに…なんです?」

 

「負けっぱなしは悔しいだろ?男の意地だよ…あれはそういう目してたしな!にししっ♪」

 

私には全く理解が出来ません…ですが彼女が誰かを鍛えるなんて殆ど無いに等しい、きっといつもの気まぐれか…あるいは…

 

ドロシーはその事を話すと

 

『そうか…アレが言うなら仕方がない、だが今回だけだ!作戦が始まるまでには今以上の成果を期待している…そう伝えておけ』

 

「感謝します…その…」

 

『どうした?まだ何か…』

 

「ありがとう…パト叔父様///」

 

『ぶふぅっ!!?』

 

突然の叔父様呼びにパトリックは飲んでいたお茶を吹き出した後…

 

『い…今のっ!!もう一回言っt…』

 

「それでは…失礼します」

 

ブツンッ゙!!

 

貸一つ…ですからね?レッドフード…

 

 

 

………

 

 

ドロシーはパトリックとの会話を思い出しながらしばらく沈黙した後、口を開きレッドフードに…

 

「…今回プラントでの作戦は耳に入っていますか?」

 

「…オペレーション·スピットブレイク…だろ?」

 

「はい…今現在このエデンにいるザフトは今回の作戦のために集結している人たちです、そしてもう一つ、駐屯している地球軍の方々は上層部を掌握しているブルーコスモスによって命を狙われていた人達ばかり…作戦が始まっても彼らが作戦に手を出すことはありません」

 

現在の地球軍の上層部にいる連中は完全にブルーコスモスによって掌握されており、共存を望んだ 一部の連中は危険分子として密かに家族諸共消されていたのだ…そしてそれはハルバートンの耳にも密かに入っており、彼を通じて共存派の人達を家族ごとエデンへと避難するよう説得してもらっていた。

 

「こっちにも情報は入っていたが…パトリックの指示か?」

 

「はい…あの方も今は共存を望んでいる方々を殺す気は余り無いので、ナチュラルに対する敵意は然程無いに等しいですが、やはりブルーコスモスは別…パトリックは彼らを根絶やしにする気です…無論私も…」

 

ユニウス·セブン…ブルーコスモスのシンパである将校が核を撃ち込んできたんだ、そしてドロシーの両親も地球から逃げる際、奴らの手によって…

 

「お前はどうなんだ?…やっぱり仇を討ちたいか?」

 

レッドフードはドロシーに問うと…

 

「……討ちたいか…ですって?当然じゃないですか…ようやくなのですよ?ようやく…あの虫共を駆逐出来るのです」

 

ドロシーの目には光が無く怒りや殺意といったものが混ざり合っていた。

 

「お…おいドロシー?…ちょっ落ち着けよ」

 

「貴女だからこそ言えますが…私は奴らを絶対に許しません」

 

「あれでも…人だが?」

 

「いいえ…いいえレッドフード、あれは人ではありません…ただの虫です!嫉妬に駆られ他者から奪い、貶め、人を人と思わないアレは死んでいい虫です!」

 

「だがお前は共存のために、一緒にこの楽園(エデン)を作ったんだろう?」

 

 

 

 

「あんな虫共と共存なんて出来るものかっ!!!」

 

 

 

 

 

ガシャァン!…

 

テーブルを叩くように手を着き勢いよく立ち上がり、息を荒げながらドロシーは声を上げてレッドフードに言うが…直ぐ様冷静になり席に座り直した。

 

「はぁ…はぁ…ごめんなさい…取り乱してしまいましたね…」

 

「…いいよ別に」

 

ドロシーは座り直し息を整え…

 

「ふぅ…最近夢に見るんです、逃げる私と母を庇って死んだ父と…私の隣で眠るように死んでいた母を…奴らが…ブルーコスモスが叫んでいた言葉が今も脳裏に焼き付いているのです…」

 

 

 

 

青き清浄なる世界のために

 

 

 

 

オレは俯いていたドロシーの隣に移動し、肩を寄せながら頭を撫でていた。

 

「…気安く…撫でないで下さい…」

 

「良いじゃねえか減るもんじゃ無し、もう少し付き合え…なっ?」

 

「………」

 

ドロシー何も言わなかったが…肩を少し震わせすすり泣きながら、レッドフードに身を委ね…頭をなでられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後…

 

「ぁあ〜〜〜〜〜っ…///」

 

ドロシーはだいぶ落ち着いたのか、先ほどまでの行動に対し 恥ずかしさで部屋の隅でうずくまっていた…

 

「ニヤニヤニヤ…どうしたんだ〜い?久し振りにもっとお姉さんに甘えてもぉ〜ええんやでぇ〜?」

 

「黙れ…それ以上言ったら殺すぞ…クソババァ」

 

「へいへ〜い…くっくっくっ!…」

 

「ぅ〜〜〜…///」

 

ドロシーは顔を手で覆い、再びうずくまってしまった。今振り返ると、ドロシーは昔は殆ど笑わなかったよなぁ?最初の頃なんてオレに噛み付いてきたしな…

 

 

……………

 

 

オレ達ゴッデスが結成してまだ間もない頃だった…任務で互いに背中を預け合い戦場を共に駆け抜けていた。よくオレとドロシーは意見がすれ違う度に喧嘩もした。

 

『…相変わらず端ない格好をして恥ずかしくないのですか?…若作り露出クソババァ♪』

 

『ハッハッハッ!元気があって大変よろしい♪…えぇ?糞餓鬼パンチラ小娘ぇ…

 

ビキッ…

 

『…あぁん?…』

 

『…おぉん?…』

 

最初の頃は本当に互いに睨み合いながら、罵声を浴びせあう中だ

 

『お二人とも仲がよろしいのですね♪』

 

『あれを仲良しと言えるのかね?ラプンツェル…』

 

『あわわわわ!』

 

その度に仲裁役としてパトリックに両成敗だと言われては二人してげんこつ食らってたっけ…その時のパトリックはナチュラルに敵意は無く、寧ろ共存を望んでいた。

 

 

そんなある日の事だ…

 

 

地球連合が宣戦布告をし侵攻を開始、農業プラント ·ユニウスセブンに核を撃たれたが、ソレを阻止して暫く経った後…

 

 

離せ貴様らっ!!!ナチュラルは全員皆殺しだっ!!!

 

妻を殺されかけ…一歩間違えれば多くの人間が死にかけたあの事件、パトリックは怒りで我を忘れ地球にいるナチュラルを抹殺しようとしていた。そしてそれをレッドフード達によって取り押さえられ、シーゲルとエザリア、スノーホワイトの三人は情報収集をしていた為そこに居なかった。

 

パトリックが今にも飛び出そうとするがレッドフードが羽交い締めをし、ラプンツェルはサーベルを持っていた右手を必死に掴み、紅蓮は入り口の前に立って出れない様に見張っていた…もちろんそこにはドロシーとレノアも居た。

 

「馬鹿野郎!!落ち着けってパトリック!!!そんなことしても意味ねぇだろっ!!」

 

「そうですよブラザ〜!!貴方はその手で無抵抗な方々を虐殺すつもりですか!!?」

 

「少しは落ち着き給えよ?まずは一度冷静に…」

 

 

そんなことを言っている場合かっ!!?また奴らがすぐに核を撃ってこないという保証がどこにある!!!

 

「お気持ちはお察ししますが…今から何かできると思いません」

 

「アナタ…私もそんなことしてほしくないわ、彼女達のおかげで私はこうしてここにいるんだから…」

 

ならば尚のこと急がねば!!…ナチュラルを撃たねば!!こちらが撃たれるのだぞっ!!!?

 

「だからってやって良い事と悪い事があるだろうが!!!」

 

「そんな事をすれば地球にいるコーディネーターが被害を受けることになります、まずは冷静になって今何をすればいいのか…一度考えるべきなんです」

 

考える……だと?

 

「そうですブラザー、そのために我々がいるんです!」

 

「それに…レノア殿もお主の今の姿はこれ以上見たくもないだろう?」

 

「息子さんのアスラン君だって怖がってしまいますよ?」

 

皆がパトリックにそう言って説得をするが…

 

ぐぅっ!!…だが…それでも…それでも私は!!!このプラントを…家族を守る為に奴らを殺さねばならんっ!!!

 

「「「「「…………」」」」」

 

それを聞いた四人はそれを聞きもう何も言えずただ黙るしかなかった。

 

だがその時だった…

 

 

 

バシィン!!!

 

 

「ぶっふぅ!!?」

 

ドォン!!

 

「「「「「!!!!?」」」」」

 

それを聞いたレノアは平手打ちを喰らわし、そのまま壁に激突したパトリック、それを見ていたレッドフード達はその光景に呆気に取られていた。

 

「なっ…何を!…」

 

「何を…ですって?…パトリック(· · · · · ·)今自分がこの子達になんて言ったか分かっているの?」

 

「え?…」

 

「自分が何を言ったのか分かっているのかと聞いてんのじゃあ!!!パトリック!!!」

 

「っ!!?」

 

「「「「( ゚д゚)ポカーン 」」」」

 

レノア…さん?

 

「さっきから聞いていれば!このボケがぁ!!…守るために殺すだぁ!?巫山戯んな!!」

 

バギィ!!!

 

「くぶふぅ!!ま…まてレノア…口調がもどっ!?」

 

「うるっっせぇ!!!だいたい良い年したおっさんがよぉ…子供(ガキ)相手に八つ当たりなんかしやがって、その根性叩き直してやるわっ!!!」

 

「わ…私はただ…ぐはぁ!!?ぢょ…はなじを!…」

 

ドカッ!!ゴスッ!!バキッ!!グシャッ!!

 

今度は腹を殴りつけ…パトリックは腹を抑えて膝をついてしまいレノアは馬乗りになって顔面を殴り続けた…

 

「………っは!レノアちょまてって!!一旦落ち着けって!!?」

 

「レノアさん!!?貴女いつのまにメリケンサックをっ!!?」

 

「なんとまぁ…見事なストレートか…流石は元レディース総長、『鮮血のレノア』か…」

 

「紅蓮!感心してないで止めるのを手伝って下さい!!…ドロシーも呑気に紅茶飲んでないで手伝ってください!」

 

ラプンツェルはドロシーにレノアを止めるのを手伝ってくれと言うが、ドロシーはため息をつきながら席を立つと。

 

「はぁ…仕方がないですね…レノア叔母様」

 

「フンッ!…フンッ!…なにっ?今忙し…」

 

レノアはパトリックを殴りながら ドロシーに何の用かと睨みつけ聞くと、少しドロシーは大きな声で…

 

「アスランが見てますよ?」

 

「…………ふぁっ!!!?///」

 

レノアは一瞬でパトリックから離れ、急ぎ隠れて返り血を拭いていた。

 

「ちっ…違うのよ!?アスラン!私は別に好きで殴っていた訳じゃなくてね?…やだ私ったらメリケンなんて端ないわ///…あら?…やだパトリック!!ごめんなさいつい興奮しすぎて我を忘れていたわ!!?あぁ…どうしましょうッ!アナタぁ!!死なないでぇ〜!!?」

 

レノアは一瞬のうちに 先ほどまでの 凶暴性が無くなり、血祭りにあげていたパトリックを抱きしめていた。

 

「あ…アス…ランの…まっ孫を見るまでは……死ねな……ガクッ」

 

「「「パトリックゥゥゥゥゥゥ…!!!」」」

 

「ラプンツェル」

 

「…はい、後は診ておきますね…」

 

 

……………

 

 

 

いやはや懐かしいものだ…

 

そんな昔のことを思い出している間に、ドロシーはすでに復活しており席に座っていた。

 

「レッドフード…話を元に戻しますが、二人の引き渡しはクルーゼ隊に合流し引き渡す…もうこれで構いませんか?」

 

「あぁ、マリュー達にはオレの方から言っとくから、それまで世話になるよ」

 

オレはそう言いながら出された紅茶を飲んでいた。

 

「…ありがとう」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「いいえ…何も…」

 

その後しばらく軽い雑談をしながらしばらく茶を飲んだ後、スノーに預けていたモビルスーツを見にオレはその場を後にした。

 

 

 

 

 

…エデン建造ドック…

 

このドックは様々な技術が集まっておりモビルスーツや 戦艦といったものを製造している場所で、ザフトや一部のジャンク屋が出入りしている。宇宙にあるレッドフードの母艦には若干劣ってはいるがそれでもかなり高い技術を持っているのだ。

 

相変わらずとんでもない広さだな…さてスノーは確か専用のドックがあったな?この先だった筈だが…

 

20分ほど歩き記憶を頼りに歩いていると、目の前にデカイゲートがあり、そこに関係者以外立ち入り禁止と書いてあるのでとりあえず関係者なので入ると、目の前に改造されたデュエル、バスターがそこに立っていた。

 

「おおぉぉぉぁ!!!すげぇ〜!!(でも これどっかで見たことある カスタムだな…あれ?これって!!)」

 

なぜならそれは…『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場するはずの機体…

 

 

『ブルデュエル』『ヴェルデバスター』だったからだ…

 

まさかのファントムペイン!!( ゚д゚ )

 

「レッドフード〜!!」

 

オレの名前を呼びながらこちらへ走ってくる スノーホワイト

 

「…お〜!おチビちゃん…お仕事ご苦労さん!でもこれ…」

 

「フッフッフッ… すごいでしょ?改造したこの機体達!!」

 

スノーは少し興奮気味に機体の説明をしてくれているのだがよもやこんな初っぱなからこの機体出てきちゃうとは〜…

 

「な…なぁスノー?この機体のデザインだが…」

 

「これですか?実はアクタイオン社に所属していた技術者の方達がウチ(エデン)に来てまして、何でもモビルスーツ開発がうまくいかないらしく…」

 

「成る程…つまりお前の元で技術を学ぶ為に…」

 

「あーいえ違います違います!」

 

「……ん?」

 

「失敗続きで解雇されちゃって…路頭に迷ってたところをウチで採用したんですよ〜、そしたら…」

 

すると突然周りにいたヒゲモジャのおっさん達が走ってきた。

 

「「「「ん我々わぁ!!!」」」」

 

「「!!!?」」

 

「「「「スノー様直属整備隊ィィィ!!!(自称!!)」」」」

 

「ぴぇ~…」

 

突然その男どもが暑苦しく名乗りを上げたせいで、スノーが少し怖かったのか涙目になってしまい、すぐさまレッドフードの背中に隠れてしまった。

 

「なっ!?なんだぁ?このむさ苦しい野郎共は…ってかウチのスノーが怖がってんだろがぁ!?音量落とせや!」

 

「「「「…すいませんした…」」」」

 

「んで?改めて…てめぇら誰だ?」

 

「あっハイ…ご説明させていただきます」

 

親衛隊(自称)の中年男性の一人が前へ出て説明してくれるらしい…

 

「我々は元々は戦闘車両専門の設計士だったのですが、突然MSの設計をしろと言われたのです…なんとか形にはできたのですが、コンペティションにて自分たちが作ったMSが落選してしまい、本社から役立たず!…と言われその責任として解雇された後、路頭に迷ってた時にこのエデンに拾っていただきまして、このスノー様の下でお世話になっておりました…所…うぅ…ふぅうぅ!!

 

説明してくれたその自称親衛隊達は突然泣き出してしまったよ。

 

「おいおい…大丈夫か?ったく…おっさんが泣くんじゃねぇ!ほらハンカチやっから…」

 

「ありがとうございます…ズビ〜!!…あ〜…失礼しました、それで我々はこの方の下で手伝いなどをさせて頂きました……がっ!!これがな〜んと!職場環境が恐ろしい程ホワイト企業なんですよっ!」

 

「それに飯が美味いっ!!」

 

「給料が良い!!」

 

「上司が最高に可愛い」

 

スノーに対してこれでもかと言わんばかりに褒めちぎっており、ソレを聞いていたスノーは照れくさそうにしていた。

 

「えへへへ…照れますねぇ///」

 

前の職場どんだけブラックなんだよ…ん〜でもなんか恋するの目線に違和感が…

 

「……本音は?」

 

「スノーたんの可愛らしい笑顔に魅了され、同士を募らせて頂きましたっ!!!」

 

「「……………」」

 

…………Pップルルルル…ガチャッ

 

「…もしもしポリスメェン?」

 

 

 

ウーウー!!

 

 

 

「ま〜た貴方達ですか!!?一体何回通報されれば気が済むんですか、いくら私たちでも怒る時は怒りますですよ!!?」

 

「先輩っ!!既に激怒なのです!!」

 

格納庫には通報を受け、スノー直属整備隊(自称)等はその場で女性警察官に正座をさせられ説教されていた。

話によればオレが来る前から今のを合わせて十件以上通報されてたらしく…その通報内容が集団変質者だのと言った事らしいが。

 

「違うんですよ!!犬のお巡りさん!!これは誤解なんです!!」

 

「誰が犬ですか!!?私にはポリって言う名前があるのですよっ!!それで今度はな〜にやったんですか!?…どうせまた!!」

 

「今回はまだ(· ·)俺たち何もやってないっすよ!!」

 

「まだ!!?まだと言いましたかっ!!?コレからやるって事ですか!!」

 

「話を聞いて下さい、ポリちゃん様!コレには…」

 

「ちゃん付けすんなって言ってるでありましょうが!」

 

ぎゃ〜!!ぎゃ〜!!わん!!わん!!

 

ドッグの中は彼等の声が響き渡り、そこで仕事をしていた他のジャンク屋達はもう慣れたのか、またかと笑いながら作業していた。

 

「なぁスノーよ…コイツら腕は確かの様だが、本当に大丈夫なのか?変態の常習犯だろ?」

 

「えっ!?…えぇ…っと根は凄く良い方達なんですよ!…多分?」

 

「「「「多分っ!!?」」」」

 

………

 

一応は誤解が解けた後…無事にデュエルとバスターを回収しアークエンジェルへと戻る事にした、あのロリコン共はについては、スノーが責任を持つと言い張るので仕方なく任せるとしよう…

 

それからアークエンジェルに帰る途中の事だった。

 

「さ〜て、帰ったら何してようか…やることないし…今日もナタルをからかいにでも…」

 

 

PPPPPPP…

 

 

「なんだ?…この番号は…」

 

オレはこの番号を見た時、最初は怪しいと思い無視してやろうかと思った…だがなんとなくだがオレはこの電話に出る事にしてみた。

 

「あいよ〜…こちらレッドお姉さんだぜ〜っと、どちらさんかな?」

 

『…………』

 

「…おい…お前は誰だ?だんまり決め込むきか?…」

 

『ふふっ…失礼した、お久し振りです…教官殿」

 

この声はっ!?

 

「お前かラウ坊…どうやってこの番号を知った?」

 

オレのこの端末の番号は一部の人間しか知らされていない特殊回線であった為に、そこから連絡が来るなんてまずない…だとするなら。

 

「ドロシーか」

 

『ご名答、やはり話が早くて助かるよ…どうしても教官…いいや、ミス·レッドフードをお食事にお誘いしたく、無理を言って教えてもらった次第だ』

 

「へぇ…だがお前さんからの誘いなんて珍しいな?」

 

実際こいつ飲み会には全然来ないし、いざ誘うと忙しいからとそそくさと直ぐに帰ってしまっていた。

 

『受けてくれますかな?』

 

「ふっ…折角の誘いだ、有り難く」

 

『では…今夜にでも』

 

そしてオレはクルーゼの折角の食事の誘いを受けることにし、オレは一旦アークエンジェルへと戻るのだった。

 

 

 

 

 

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