イザークとディアッカが退院して改めて ジブラルタル 基地へと帰っている頃…
その頃宇宙ではザフト軍のローラシアとクルーゼ隊のヴェサリウスが飛行し、モビルスーツを投下させるためその準備をしていた。
『ジブラルタル サービス晴れ…気温12 、湿度45、風西北西27…バラオーラ沖に低気圧警報…』
そして三艦のローラシアから大気圏突入 用のポットが降下した、その中の一つに乗っていたのはもちろんクルーゼ隊のアスラン、ニコル、ミゲルの3人が乗っていた、今度の大規模作戦にてそれに参加するためザフトは多くのモビルスーツを地球に送っていた。
もちろん地球軍もそれに気づいていないわけではない、だが制空権を奪われている以上こちらからは手が出せない状態であった。
…地球連合軍·軌道注意還監視センター…
監視モニターを見ていた地球軍の軍人たちはそれを見て今日もアラームが鳴っているとため息をついていた。
「やれやれ…アラームの休まる間もないな…」
「ジブラルタル便ですか?あのルートじゃぁどうしようもありません」
「くそっ!こっち 制空権がないと思って!」
「エデンもそうです…こちらからの要請を全て拒否しています!あの女狐めっ…!」
「……やはりザフトが近々大規模作戦を発動するという噂、噂だけではないようだ」
「パナマですか?」
「奴らは我らの宇宙港全て奪わねば落ち着かんのだろうな…カオシュン、ビクトリア、そしてパナマだ……だが パナマだけは 何としても落とさせん!」
………………
降下し終えた輸送ポットはザフト軍 ジブラルタル基地へと向かい、アスラン達三人は モビルスーツを降ろし合流した。
「ふぅ……」
「アスラン!クルーゼ隊は第二ブリーフィングルームへ集合です!」
「とっとと行くぞアスラン!」
「あぁ…!」
そして3人がブリーフィングルームへと走って行き2人と合流するのであった。
「失礼します!…ディアッカ!それに……っ!!!?」
「どうしたアス…へっ!!!?」
「二人とも…入り口で何固まって……ふぁっ!!!?」
三人が部屋に入ろうとした瞬間…席に座っていたのはディアッカと…鉄仮面*1をかぶった怪しい男が座ってこちらをガン見していた。
「ようアスラン!お久しぶり!」
『シュコォォ…シュコォォォ…!』
「あ…あぁ…えっと…」
なんだ…コイツ!ずっと こちら睨みつけてるが俺何かやったのか!!?
「おいおいディアッカっ!!!その隣のそいつは何だ!!!」
ミゲルはディアッカにその鉄仮面は誰かと銃を向けながら聞くと、ディアッカは首を傾げながら興奮しているミゲルを落ち着かせようとした。
「落ち着けよミゲル…どうしたんだ 一体!銃を下ろせって!!」
「いやどうしたじゃねえって!!?なんだその隣の奴はと聞いているんだ!!」
二人が言い争っている中それを静観していたニコルは…
「……もしかして…イザーク…?」
「「えぇっ!!!?」」
そしてアスラン、ミゲルは再び鉄仮面を見るとサムズアップをしていた。
『シュコォォォ…シュコォォォ…久しぶりだな…シュコォォォ…お前ら…!…シュコォォォ』
それを聞いた瞬間ニコルは嬉しそうな顔をしてイザークに近づいて行った。
「お久しぶりですイザーク!」
「ほら見ろやっぱりニコルはすぐにイザークだってわかったじゃないか!」
『シュコォォォ…!そうだな…!シュコォォォ…』
「「( ゚д゚ )( ゚д゚ )」」
ニコルは嬉しそうに話しているが アスランとミゲルは全くついてこれず放心していた、だが そんなことは気にせずクルーゼは早く席に着きなさいと言い、訳が分からないまま全員席に着くことにした。
「さて落ち着いたところで…今回スピット·ブレイクの準備の為に私は動けんが、アスラン、ニコル、ミゲル、イザーク、ディアッカの五名で改めて隊を結成し指揮は…そうだな…アスラン!君に任せよう…」
「えっ?」
「カーペンタリアで母艦を受領できるよ手配する!直ちに準備に取り掛かれ!」
「隊長!自分がですか!?」
「よかったじゃねえかアスラン」
「ミゲル…お前な!」
「いいじゃないですか、僕にも異論はありません」
「そうだな…任せるぜアスラン!」
『シュコォォォ…お手並み拝見と行こう…シュコォォォ』
「お前ら…!」
「ふ…君に期待するアスラン」
クルーゼはアスランの肩を軽く叩いた後作戦のために部屋を後にするのであった。
「ところでディアッカ……イザークのあれは一体何なんですか?」
「ん?あぁアレか…医療用のフェイスガードだって、最近エデンて流行ってるらしいぜ?何でもビームも通さない程の優れものらしい」
「「(フェイス……ガード……?)」」
「そうでしたか!早く治るいいですねイザーク?」
ニコルはほっこりした顔をし笑顔で早く治るようにイザークに言っていた。
『シュコォォォ…!ああ!…シュコォォォ…!』
「「(何だろう…この置いてかれた感は…)」」
アスランのミゲルはそう思いながら あえて口に出さずにそっと黙って見ていた、その後はカーペンタリア基地にMS受領のため輸送機で移動する事になり期待を輸送機に入れていた。
「こいつは…!」
「どうだ?エデンで機体を強化してもらったんだ!」
「凄いですね…ディアッカのは火力強化に腰には近接武器も付いているビームライフルですか…!」
「イザークのもなかなかのもんだな!?」
『シュコォォォ…あぁこれならすぐに負けることはないだろう!…シュコォォォ!』
「そ…そうだな?(負ける前提かぁ…)」
『そう言うミゲルの機体は…シュコォォォ…ジン·ハイマニューバか?…シュコォォォ…』
「おうさっ!他にも色々といじくっているから 以前の俺とはわけが違うぜ!」
するとそこに係の者ががやってきて輸送機の準備ができたと報せに来てくれた。
「それじゃあお先に!」
「行きますかね」
『シュコォォォ』
「はいっ!」
それともう一人がアスランの乗る輸送機がエンジントラブルということで出発が遅れることになった。
「それじゃあ先に行っているぜアスラン!」
「先に行っていますねアスラン」
「あぁ、俺も後から行く」
そしてミゲル達は輸送機に乗って飛び立って行きその後 ハスラム 輸送機に乗ってカーペンターリア基地へと向かうのであった。
その頃 アークエンジェルはエデンを出航しオーブへと向かっている頃…
「よかったのか?何も言わず 黙って出航しちまって…」
二人を引き渡した後再び アークエンジェルへ戻ったオレ達はそのままこのエデンを出港し目的地へと向かった。
「ああ…あのお嬢様もそれを見越して必要以上に物資を搬入してくれていたしな?」
「それに余り派手に見送られても困りますから…そうですよねマリュー艦長?」
「ナタル副長の言う通りね、提督やスノーちゃんにも別れの挨拶はしたし良しとしましょう」
「さーて俺は格納庫に戻ってカガリ嬢ちゃんの面倒見るとしますか!」
アークエンジェル格納庫では今日も同じく訓練なのだが、今日は特別にキラとトールは休みを与えて休ませカガリは今日も訓練をしていたが、シュミレーションで満足に行く成果を出したので今日は特別にスカイグラスパーで飛んでもらうことにした。
「さて!…今日の訓練だが シュミレーターじゃなく実際に機体に乗ってもらっからなカガリ嬢ちゃん」
「嬢ちゃん言うな!」
それを見ていたマードックや他の整備士達が何やら不安そうな顔でレッドフードに聞いてきた。
「おいレッドの姐ちゃん!…大丈夫なのかコイツに乗せて!?墜落でもされたら…!」
「大丈夫だって!コイツも一緒に付けったから!……多分」
「「「ッ!!!?」」」
「おいっ!?今多分って言ったか!?言ったよな!!?……俺の目を見て言ってみろ!!」
マードックはレッドフードの顔を抑えて目線を合わせろと言ってくるが、カガリに限って墜落しないという保証がない…
「あ〜あ〜!聞こえな〜い!!わーわーわー!!……おいっ出てこい?」
するとレッドフードの足元から黄色いベアッガイがこちらを覗きすぐにカガリの元へと駆け寄って肩に飛び移った。
「と言っても軽く見回り感覚で飛んでもらうから戦闘になることはまずないだろう、気負いせずに普通に飛べばいいさ!」
「了解した!…いくぞ?」
「チィー!」
そしてマードックと整備士たちは格納庫に飾られていた神棚に集まって…
「「「「墜落しませんように!!墜落しませんように!!墜落しませんようにぃぃぃぃ!!!」」」」
………ひたすら神頼みだったという…
整備が終わってアスランが乗った輸送機は無事に離陸をし飛行していた。
「いやぁ出発が遅れて悪かったな!」
「いえ!俺は気にしていませんので」
アスランはコックピットで二人の操縦士と一緒に話し込んでいた。
「にしても最近地球軍の動きが活発化しているな?」
「やはりブルーコスモスか?あいつらザフトの市街地域でもお構いなく攻撃してくるからな…」
ブルーコスモスはザフトの勢力圏でありながら至るところで襲撃してきており、市民がいるにも関わらず一緒に巻き込んで攻撃してくるので被害も少なくはなかった。
「…大丈夫ですよね?」
ハスラーは少し不安そうに言うと操縦士たちは大丈夫だと笑っていた。
「ははっ♪…いくらなんでも襲われることなんて………ん?」
「どうかしましたか?」
するとレーダーに複数の反応があった。
「この反応…地球軍の識別反応があるんだ?」
本来 いるはずのない地球軍の識別が表示されており、なぜ奴らがここにいるのかわからないでいた。
「おいおい…グゥル積んでないんだ、アンタの機体落っこっちまう!」
「(嫌な予感がする…こういう時レッドフードなら…)」
まだレッドフードがアークエンジェルに乗る前、何度か配達の仕事でプラントに来ていた時にザフトの時間学校を卒業したばかりのアスランはよくレッドフードに実戦経験での話や助言をよくもらっていた…その中の1つにこんなことを言っていた…
『いいかアスラン、戦場ではありえないなんてことは絶対にありえない…だから一瞬でも自分の本能が危険だと感じたと思ったらそれは…』
「どうした?」
アスランは真剣な顔で二人の操縦士に…
「恐らく……来ます!」
「「っ!!」」
そして数分後にそれは的中してしまう瞬間でもあった…
アークエンジェルから離れた スカイグラスパーは決められたルート 飛行していた、今回は ルートに沿って飛行するだけで問題はなかった。
「にしても ただ空を飛ぶだけじゃな…お前もそう思うだろ?」
「チィー!」
「ははっ♪…何言ってるかさっぱりわからん…なぜキラ達はコイツらの言っている事が分かるんだ??」
「チィー?」
そして しばらく飛行していると折り返し地点と入りアラームが鳴っていた。
「ん〜…?もう折り返し地点か…」
ドォン…!……ドドォ…
すると突如水柱が上がり上空でいくつか爆発音が聞こえた、カガリはとっさにその水柱を回避して慌てて高度を上げる。
「なんだ!?…これは戦闘音!!?一体どこで…っ!!」
「チィー!チィー!」
ベアッガイはカガリにレーダーを見ろと教えるとそこには地球軍とザフトの識別があった、カガリはそれを確認するべく上がると…
「なんだこいつら!黒いスカイクラスパー!!?ってあれはザフトの輸送機か!」
「チィー!!」
ベアッガイは今すぐここから逃げるべきだと言うがカガリは分かるはずもないがなんとなく言っていることは分かっていた。
「何を言っているか分からんが…!すぐに戻…うわぁ!!」
輸送機を襲っていた黒いスカイグラスパーは突如カガリを攻撃し始めた。
「コイツら…!いきなり攻撃してきやがった!!戦うしかないか…クッソォ!!」
「ピ〜!」
そしてカガリと謎の黒いスカイグラスパーは戦闘を開始した、それを見ていた輸送機のパイロットは攻撃の手が緩んだことに気づき確認すると。
「アレは!増援かっ!!?」
「でもカラーが違うが…あっ!あいつ今黒い奴に撃ち返しているぞ!!?…だがこのままじゃ先にコッチが落とされる!」
このままでは危険と判断した操縦士は アスランの方を向いて。
「おいっ!君は早く機体のコックピットへ!!いざとなったら機体はパージする!!」
「しかしっ!!」
「なぜか知らんがあの黒い連中と後から来た奴が戦っている今がチャンスだ!」
「積荷ごと落とされたら俺達の恥なんだよ!!…さぁ早く!!」
一緒に攻撃を回避していた操縦士の二人を見て、アスランはすぐに察してイージスに向かう事にした。
「………わかった…!」
2人の操縦士はアスランにサムズアップをして見送り再び 回避に集中した………だが再び攻撃が激しくなりついにエンジンに被弾してしまった。
「くッ!制空権内と思って油断した!」
『ダメだ持たない!高度を下げてパージする!!』
「あなた方は!?」
『その後脱出するさ!気遣いはいらん!!』
「…はい!」
輸送機のハッチを開きイージスはそのままパージされた、それと同時に黒いスカイグラスパーに襲われていたカガリはというと…
「これで二つ!!……三つ!!」
輸送機を襲っていた黒いスカイグラスパーはカガリに次々と落とされていた、最初は不利と思われていたが度重なる シュミレーションでの訓練が良かったのか難なく戦えていた。
「まったくこいつら数だけか!?これならまだあのクソババァの方がましだな!はっはっはっ!」
カガリはかなり調子に乗り始めレッドフードの事をクソババァと言ってしまう程だった…それを見ていたベアッガイは…
「ジィーーーーー……」
「何だよその目は!!この私がやられるわけ…」
違うそうじゃない…このスカイグラスパーには勿論証拠が残るように録画機能もついているため、本人が聞いたらただでは済まないだろう…という目で見ていた。
その次の瞬間…
ドォン!!
「あぁあぁあぁあぁあぁ!!ナマ言ってすいませんでしたぁぁぁぁぁあ!!」
「ピャァ〜〜〜〜!!!」
最後の一機が玉砕覚悟で特攻しカガリはそれを避けようとするが間に合わず被弾してしまいそのまま海へ墜落していった。
ザザァァァン…ザザァァァン…
「……んっ……はっ!!…い…生きて…る…?」
スカイグラスパーは近くの小島へと墜落しカガリは暫くし気を失っていたらしく目を覚ましすぐにアークエンジェルに連絡を取ろうとするが機械類は全て壊れており通信もまともにできなかった。
「…はぁ……
まさか墜落した時の衝撃で…!
「チィー!」
すると水面から顔を出していたベアッガイを見つけ直ぐ様引き上げ抱きしめた。
「おまえ!生きていたか!!…怪我は!?どこか故障とかは!」
「チィー♪」
特に故障している場所はなく無傷であるとアピールしてきた、それを見た限りは ホッと安心していた。
「よかったぁぁ…!」
「ピー!」
ベアッガイは直ぐに島に行こうとカガリに促し彼女も島を見て荷物をまとめてスカイグラスパーを捨てることにした、そして島に上陸し探索することにした二人はしばらく歩いていると…
「随分と小さい島なんだな…無人島か?」
「チィー?」
「……っ!!?」
すると岩陰にモビルスーツが立っておりカガリはすぐに身を隠ししばらく様子を見るとザフト兵のパイロットがおりすぐに緊張が走り武器を取ろうとすると…
「チィー!」
ベアッガイは何を考えてかザフト兵の元へ元気よく走り出してしまったではないか。
「ちょっおま!!!?」
それに気づいたザフト兵士は…
「誰だ!!!」
そう言ってカガリを見た瞬間
「動くなっ!!」
ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!
「くっ!!!(動くなと言った瞬間に間髪入れず撃ってきやがった!!?)」
アスランは肩にぶら下げていた鞄の紐を切られ落としてしまい、やむなく岩陰へと隠れ懐にしまっていたナイフを取り出し出方を伺った。
「ちっ!………ん?」
するとアスランは足に違和感を感じ自分の足に視線を向けるとベアッガイか足にしがみついていたではないか。
「ベアッガイっ!!?なぜお前がここにいるんだ!!?」
「チィー♪」
「いや…どうしてここにいるか聞きたいんだが…」
アスランはベアッガイを持ち上げそんなこと言っている間、カガリはアスランがベアッガイを人質にしようとしていると勘違いし…
「貴様ぁぁ!!ソイツを離せっ!!」
「なっ!!?じゃあこのベアッガイは……!!?」
アスランが言い掛けた所でカガリはアスランが持っていた銃を手に取り両手で銃を持って即発砲し始め、アスランは急いでベアッガイを抱えて猛ダッシュで私逃げた。
ダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンッ!!!!
「ちょちょちょちょちょっ!!!…聞いて!!?話聞いて!!!?お願いだから!!先ずは…ほら話し合おう!!なっ!!?
興奮したカガリは弾がなくなるまでひたすら撃ちまくり、アスランが話し合おうと言うと射撃を止めた。
「ふぅ…ふぅ……何だよ話って?」
………………………